結論。やっぱり無理だった。
目の前には、形の出来上がった眷属が
それに、僕は一つ失念していた。オラクル細胞で出来ている以上、僕が創るモンスターの種族は何をモデルにしていても皆アラガミになるわけで、そこに命を吹き込むにはコアが必要になる。そして当然、オラクル細胞を統率するコアを創るには大量のオラクルが必要になるわけで……。
結局、僕が膨大な時間をかけ、持つ全オラクルを注ぎ込んでも、形しか出来なかった。
一体、これだけを創るのにどれだけの時間を使っただろう。周りを木に覆われていて日の光が届きづらいからか、時間感覚が分からない。もしかしたら、何日も経ってたりして?
―――――ドクン―――――
何だろう?アラガミの僕には心臓なんてないはずなのに、何かが脈打つような感覚が……。それになんだか
いや、一つだけ心当たりがある。午前零時に一日の劣化と消耗を否定する紅世の秘宝、零時迷子。これなら、今日一日のオラクルの消耗を否定し、回復させてもおかしくはない。
……と考えると、まだ一日しか経ってないんだなぁ。それはともかく――――
――――何故、眷属を創る直前よりもオラクルの量が多いのだろうか?
実はこの答えもまた、予想できる。零時迷子は、力を最大まで回復させる。そして恐らくアラガミのオラクルの最大値は、今までに喰らって得たオラクルと同量。そう考えれば、アロサウルス一頭とステゴサウルス半頭分のオラクルしかもっていなかった眷属生成前よりも、ステゴサウルス半頭と植物分、回復したオラクルが多い計算になり、辻褄が合う。
ということは、喰らえば喰らうだけ、回復するオラクルまで増えるわけで……。
「よし、それじゃあとりあえず、適当なものを喰らっておこう。」
まずはここを拠点とし、周りの邪魔な植物でも喰い尽してやろうか。
(注)この作品に登場する零時迷子には、オリジナル設定が適用されています。
原作の零時迷子では「その日の中で力が最も大きかったときの力の大きさ」まで力を回復しますが、この作品では「今までに得た力の総量」まで回復します。