ジュラ紀水中の頂点捕食者、水生首長竜リオプレウロドン。頭部が大きく重厚で頸部が短く、水中でも優秀な嗅覚と視力をもっている、水生爬虫類の一種。櫂のような4つのヒレ足を持ち、奇襲に特化した加速力を得ることが出来る。
この時代にはワニの一種、メトリオリンクスもいたけど、それすらも狩りの対象にしていたほどの強者だ。けれど、奴の本領はその特徴的なヒレ足を使った奇襲。アロサウルスのような絶対的な強さは持っていない。
まぁそれは、僕と奴が対等の環境で戦った場合の話だ。奴のステージが水中であるのに対し、本来陸生動物の僕が水中に入れば動きは鈍る。さすがに不利だ。
絶対安全領域から狙おうにも、奴に深くに潜られたら終わりだし、そもそも上空から弓や飛び道具を水中に打ち込めば威力は落ちる。かといって電気を流せば、湖中の生き物が感電してしまう。いくらなんでも、そこまでの生態系破壊はしたくない。
スマートに、リオプレウロドンだけを仕留められる方法は無いだろうか?奴を湖から引きずり出すとか、奴を他の生き物から隔絶させるとか……隔絶?そうだ、いい方法があった。
―――――コピー能力『アイス』発動―――――
……コピー能力の弊害か、背中の翼と捕食形態の左腕は元に戻り、僕は湖に真っ逆さまだが、気にしない。水中から僕を狙う
「凍りつけ、フリーズブレス!!」
『アイス』はその名のとおり、氷の能力。僕が吹き出す
「グルゥゥ!?」
驚いている。まぁ、当然だろう。突然自分の体が凍り始めたんだから。けれど、今更。もう手遅れだ。さあこのまま、氷の塊になってしまえ――――!!
「グルル、グラアアァァァァ!!」
雄叫びを上げ、氷を砕いて奴が這い上がってくる――――ってハァ!?
……確かにカービィシリーズでもボス級は一撃では死ななかったけど、まさか水の満ちたこの場所で破られるとは思わなかった。これは作戦を変えないとなぁ~。
「グルルルルルゥゥゥゥゥ.....!!」
……リオプレウロドンは怒りに満ちた顔でこちらを見ている。どうやら、新しい作戦を考える暇は無いようだ。こうなったら仕方がない、最終手段だ。正面切って戦ってやろう。
「覚悟しな、お前の体、凍りつかせて喰らってやる!!」
グラアアアァァァァァァァ!!」
――――僕と湖の主との決闘、第二ラウンドの始まりだ!