さて、
――――コピー能力『ソード』発動――――
頭には、どこかで見たことのあるような緑の三角帽子。右手には緑と黄色を基調にした剣。メジャーな能力、『ソード』。僕が持ってる武器、
ヒュン!スパッ!!
……予想的中。小型肉食竜を斬った時とは比べ物にならないくらい動きやすい。この感覚を体に覚えさせれば、普段からもう少しマシな剣技が使えるようになるだろう。人間がいれば、剣士を喰らったほうが早くて楽なんだけど。
無いものねだりしても仕方ないし、真面目に地道に練習しようか。幸い、時間もオラクルもたっぷりとあるんだから。
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数日後。時間が飛んでるけど、気にしない。
散々練習したおかげか、『ソード』を使わなくても剣を扱えるようになった。もちろん剣豪なんかには敵わないけど、そもそもこの時代に剣豪はおろか人間すらいないんだから、問題ないだろう。という訳で、今度こそ「能力」の練習をすることにする。まだ一度も使ってないものがいいだろう。それじゃあ、まずは―――
――――コピー能力『ファイア』発動――――
頭には、燃え盛る冠。炎を操る能力、『ファイア』。基本動作はリオプレウロドン戦で使った『アイス』と同じだから、習得に大した時間はかからないだろう。
ゴオォォ!!
どう考えても火が出すとは思えない音を出しながら、口から火球が放たれる。より多くのオラクルを炎に変えるようなイメージをしながらもう一度放つと、さらに凶悪な火球が放たれた。そういえば、コピー能力は発動にオラクルを使う代わりに、技の使用に必要なオラクル量が極端に少なくなる。もしかすると、能力の発動時にオラクルを注ぎ込めば、一撃一撃の威力も上がるかもしれない。
思い立ったが吉日っていうし、早速試してみよう。一度能力を解除して、もう一度―――
――――オラクル全開、コピー能力『ファイア』発動――――
……気のせいか、頭の炎の燃え方も激しくなっているような感じがする。
ゴオオォォォッ!!ドゴオオォォォォン!!
「へ?」
信じられない、信じたくない。確かに、一撃の威力が上がるかなぁとは思ったけど。そして、調子に乗って能力の発動に、今もっているうちの80%程のオラクルを注ぎ込んだけれど。いくらなんでも、これはないでしょう?もはや火球なんてレベルじゃないし、爆発したし。なんかでっかいクレーターできてるし。
「なんだかなぁ……。」
声にでも出さないとやってられない。これからは、込めるオラクル量をコントロールする練習をしないといけないなぁ。幸い、時間はたっぷりとあるし。たぶん。