安全主義者と戦乱の日々   作:天翔青雷

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第十六話 時代は巡る

「クワアアアァァァァァァ!」

 眷属軍勢を創っていた頃から、かなりの年月が経ち。今、空にはプテラノドンが旋回している。あの大型翼竜は白亜紀に栄えた恐竜だ。つまり、時代はジュラ紀から白亜紀へ移ったことになる。

 もう、リオプレウロドンやアロサウルスが絶滅していると思うと、感慨深いものがある。唯一の例外として、彼らのデータを持つ僕とアロサウルス型のナインが生きてるけど。

 ……そろそろ超大陸パンゲアが分裂を始めるのかなぁ。まあいいや。それより気になるのは、恐竜絶滅。火山噴火が一番有力だけど、そこに確証はない。つまり、何が起こるのかは分からないのだ。まだ時間はあるけれど、警戒するに越したことは無いだろう。

「グオオオォォォォォォ!!」

「クワァ!?クワアアァァァァァァ......」

 ナインは今日も元気に、跳び上がって翼竜を狩っている。どうしてその巨体でそんな高くまで跳べるのだろうか。僕には全く分からない。

「まだまだ人間は生まれないなぁ。」

 いい加減、退屈になってきた。白亜紀の生物の収集(コレクト)はナインに任せちゃえばいいし。僕が喰らうのは植物だけでいい。動くことも無く、ただ狩られるだけの植物。スリルも何も、あったもんじゃない。なんかやることないかなぁ?

「眷属創造」

 自分が緑なのもなんか嫌だし、代わりに植物(型のアラガミ)を創ろう。べ、別に、他に何もやることが見つからなかったわけじゃないんだからねっ!

 ……自分でやって、自分で悲しくなってきた。それはさておき、我が新たな眷属は、

「…………」

 まぁ、喋るわけないよなぁ。オラクル細胞で出来てるだけで、ただの植物だし。どうせなら、人面樹にしてやればよかったかなぁ?

「それじゃあ、光合成よろしくね。」

「…………」

 これで毎日、定期的にオラクル量が増える。それじゃあ大陸が分裂しきる前に、各地に樹をばら撒こうか。本数が増えれば、毎日僕に還元されるオラクル量も増えるし。

 

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