アラガミ樹を大陸のあちこちにばら撒いた僕は、またしても問題に直面していた。それは――――
「……暇だぁ…………。」
――――やることがないのである。アラガミ樹の
「ねぇ、ナイン~って、あいつは捕食に行ったか。」
ここは、とある山の頂上。もちろん、火山とかじゃない普通の山だ。恐竜絶滅のもっとも有力な説が火山の噴火による気候の変化なのに、火口に拠点を構える阿呆が何処にいる?
ちなみに、ナインもここを拠点にはしているけど、毎日朝早くから狩りに出かけていて、しかも朝帰りの日まである。
……ひょっとして、住み心地が悪いのかな?だったら――――
「眷属創造開始」
――――大切な
「せっかくなら、家にも光合成させたいなぁ。じゃあ、屋根は苔張りか。あとは、窓と床も欲しいし、出来るだけ大きくしたいな……。あっ、いい事思いついた。場所変えるかもしれないし、動けるようにしよう!!」
オラクルはたっぷりとあるから、どんどんと機能を足していく。とはいっても、コアや内装にはまだ手を付けない。まずは外装からだ。まぁ、機能のほとんどは外装にあるんだけどね。……大分形にはなったけど……あれ?これ、どこかで見たことあるような……?
出来上がった僕らの家は、あちこちに窓こそあるものの、全体を緑に覆われ、何本もの太い触手にヒラヒラを付けたようのような腕が巨大な体を支えている。そして玄関の扉にはカットされたルビーのようなものが輝いている。これって……
「……ヤマツカミ?それとも、ウロヴォロス?……いや、複合体、かな?」
確かに僕は、光合成できて、床と窓がついてて、動けるものを望んだし、この2種に窓をつけたものはある意味その条件を満たしているけど、やっぱり釈然といない。
だってこの場合、居住スペースはモンスターの体内でしょ?サイズ的には十分だし、非常食にもなるけど、やっぱり気持ち悪いじゃん。しかも玄関にある宝石の飾りは、よく見たらウロヴォロスの複眼だし。主を喰うとは思えないけど、やっぱり怖いし。
……けどまぁ、出来ちゃったものは仕方ないか。今更喰らうのももったいないし。
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「住めば都って本当なんだねぇ、ナイン。」
「グアアァァァ。」
あれからかなりの月日が経ち、僕達は意外とこの
「これからもよろしくね、ナイン、それから……モースト。」
「グオオ!」「#%&¥!」
……いつかは、人の言葉を話してもらいたい。
モーストの名前の由来について。