ドオオオオォォォォォォォォン!!
荒れ狂う溶岩、燃える木々。立ち昇る灰、降り注ぐ岩石。恐竜絶滅の序章、火山噴火。
「モースト、無事?」
「#$%&¥*!」
ダメだ、何言ってるのかまるで分からない。けどまぁ、大した傷は負ってないだろう。それなりに体は頑丈で、噴火の勢いで飛んできた岩石程度じゃほとんど傷つかないし。さすがに、直接溶岩に触れたらダメージを受けるだろうけど。
「ナインは?……聞くまでもないか。」
「グオオ!?」
あ、ちょっとショック受けてる?でも、ナインは僕と一緒に家モーストの中にいるんだから、怪我してるわけが無いんだよね。
「クワァ、クワァ!!」「キシャアアァァァ!?」「クルル、ルル!?」「グオオォォォ!」
ここも完全防音ってわけじゃないし、窓もあるから、外の様子が良く分かる。何の知識も持たず、しかし本能で危険を察知している動物達が、必死に逃げ惑っている。必死って、必ず死ぬって書くんだよね。彼等に限って言えば、あながち間違っても無いんだけど。……あ、そうだ。
「モースト、窓開けて。あと、進路は海で!」
「&%+$!」
開いた窓から銃身形態の左腕を出し、吸い込みを開始する。銃
岩石や植物のほかにも、逃げ場を失った動物や、すでに事切れた者が捕食空間に送られる。ちょっと不謹慎かもしれないけど、ぼろ儲けだ。
……そもそも僕は、不謹慎とか気にしないんだけど。
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「#%$&+*!」
「え、何?……あぁ、海か。よーし、突っ込めー!!」
突き進ませて今更だけど、モーストは泳げるのだろうか?
「#$&!%¥@+*!!」
「グオオッ!?」
あぁ、やっぱりダメだった。モーストが溺れている。しかも、中まで海水が入り込んできた。どうせなら、水陸両用にしておけばよかったなぁ。手遅れだけど。
「ナインはとりあえず休んでて。吸い込み開始。」
ナインが銃口に吸い込まれていく。もちろん、行き着く先は保存空間。間違っても、相棒を捕食空間に送るようなヘマはしない。
そうこうしてる間にも、水かさが増してくる。そろそろ僕も手を打たないとマズいかな。人型では、肺呼吸してるし。
「全身形態変化、グボログボロ」
僕が持っている
モーストのほうは、いずれ自力で浮かび上がるだろう。我が家の原型の半分であるヤマツカミは、宙に浮くタコみたいなものだし。ところで――――
――――僕はいつまで海にいればいいんだろう?早く陸に戻りたいんだけど。噴火、収まらないかなぁ。