安全主義者と戦乱の日々   作:天翔青雷

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第二章の開始です。まだまだ原作には入りません。
この話から、〇〇SIDEとして、色々な人からの視点が混じります。基本は主人公視点がメインですが。
この作品の中で、最も問題点が多く批判されそうな(賛否両論に分かれそうな?)章ですが、楽しんでもらえると幸いです。


第二章
第二十一話 邪神覚醒


~SIDE ???1~

 

「お願いします。どうか、この国の民を守ってください!!」

 

 先ほどから、我の前で小娘が懇願しているのだが、はたしてどうするべきか?

 

「魔竜様、どうか野蛮な襲撃者達を退けてくださいませ」

 

 我は一度、この付近にあった村を壊滅させている。その我を恐れるものはいても、攻撃を仕掛けてくるものはおろか、我が元へ来る人間も今までは一人もいなかったのだ。そこに突然現れたこの小娘の扱いなど、分かるはずもない。しかも……

 

「この国の民が助かるのなら、私の命など惜しくはありません。私のこの身を、生贄に捧げます。だからどうか襲撃者を退け、この国の民をお守りください!!」

 

 自らを生贄にするというのだ。ますます対応の仕方が分からぬ。我は、どうするべきなのだろうか?どうか教えてくださりませんか、我等が主……。

 

 

~SIDE OUT~

 

 

~SIDE ???2~

 

「ふわぁ~、よく寝た」

 

 忌々しい安眠妨害の呪いが解けたから、かなり長い間寝ていたと思う。時間感覚が無いから、よく分からないけど……。そういえば、大切な家族達は元気にしているだろうか?……まぁ一人は、僕がここにいること(・・・・・・・・・)自体(・・)が元気であることの証明になるんだけど。

もう一人もたぶん大丈夫だと思うけど、念のため確認しておこう。

 

「(おはよ~。大丈夫?元気してる?)」

 

 同調(リンク)を利用して、話しかける。名付けて、同調会話(テレパシー)。自画自賛だけど、なかなかいいネーミングだと思う。

 

「(!?主、お目覚めですか?でしたら、どうかお力を貸していただきたいのですが……)」

 

 えっ!?あいつが助けを求めるって、どういう状況!?僕よりよっぽど強いはずなのに……。

 

「(分かった、今行く!場所は?)」

「(家の前です!)」

 

 まさか、既にそこまで追い詰められているなんて……!それにしても、あいつをそこまで圧倒できる存在って、一体何者?

 

「(すぐ行くから、もう少し持ち堪えて!!)」

 

 僕は、一心に走り出した。

 

 

 

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

 

 

「どうかお願いいたします!!」

「…………」

「何、これ……?」

 

 助けを求められて駆けつけた僕が見たのは、土下座をしている見たことのない女の子と、どこかうろたえた様子で立っている家族。本当に、どうなってるの、これ……?

 

「……ねぇ、何がどうなってるの?」

「主、いらしてくださいましたか!実は、この小娘の扱いに困っておりまして……」

 

 ……扱いとか以前に、状況がわかんないんだけど?

 

「あるじ?……もしかして貴方は、魔竜様よりも偉いのですか!?」

 

 は?……魔竜?偉い?なるほど確かに、全く扱いが分からない。何、この人?

 

「とりあえず、自己紹介から始めない?僕は浅島龍、こっちは眷属で家族のナイン。君の名前と目的は?」

「えっと、私に名前はありません。魔竜様と邪神様に、この国を守っていただきたく、この地を訪ねました!」

 

 ……は?

 




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