安全主義者と戦乱の日々   作:天翔青雷

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プロローグ2 死なないために、生き抜くために

 じいさんの言葉に甘えて、来世のために『絶対に死なない』能力を注文することにした。

「それじゃあ、まず一つ目」

「ふむ、なんじゃ?」

「人型アラガミ化。あと、全アラガミの能力保有」

「アラガミってなんじゃったかのう?」

 知らないのか。はたまた、ボケたのか?とりあえず、説明しないことには能力が貰えなさそうだ。

「アラガミは、喰らう細胞(オラクル細胞)と、それを統括する(コア)によって構成されるモンスターだよ。普通の兵器では基本的には傷付けられないし、コアを摘出されなければ死なない。あらゆる物を喰らって、オラクル細胞に変換する。オラクル細胞はエネルギーにもなって、攻撃や再生などに使われるの。ちなみに、このエネルギーのことをオラクルと呼ぶ。……あと、喰らった物の情報を取り込める」

「ふむ、大体分かった。では、全アラガミの能力とは?」

「何種類もいるアラガミの持つ技の使用と、その姿への変化。あと、ハンニバルのコア再生能力の常時展開。アラガミの種類は、自分で調べて」

 正直、説明が面倒だから。

「人使いが荒いのう。して、そのカーニバルと言うのはなんじゃ?」

「ハンニバル、ね。お祭りじゃないんだから。……別名、不死のアラガミ。普通のアラガミはコアを摘出されるとオラクル細胞が散開して消滅するけど、ハンニバルは摘出されてもコア自体を再生できる」

「すごいのう。して、まだ望みはあるか?」

 もちろん。アラガミに寿命はないだろうし、これだけでも死ぬことはないだろうけど、僕はまだまだ満足しない。

約束された勝利の剣(聖剣エクスカリバー)と、十二の試練(ゴッドハンド)を」

「それはどんな能力じゃ?」

 じいさんが知っている能力はあるのだろうか。というか、エクスカリバーは武具なんだが。

「これは僕も詳しくは知らないけど……。まず、宝具、約束された勝利の剣(聖剣エクスカリバー)は、刀は強力な武器になると同時に魔力の砲撃を行えて、鞘は持ち主に再生能力を与える……はず」

詳しくは知らん。後半は神話の受け売りだし。

「はて、再生能力はアラガミと被らんかの?」

 ! まさか、このじいさんが気付くとは!

「アラガミの再生は早い代わりにオラクルを消費する。それに対してこっちは、再生速度では劣るけど、何も消費しない」

「なるほどのう。して、もう一つは?」

十二の試練(ゴッドハンド)は、死んでも11回生き返る能力。命が12個あると言った方がいいのかな。失った命も、大量の魔力によって補充できる。あと、原作で言うところのBランク以下の攻撃を無効化する……けど、そこそこ強力な攻撃を受けると、一度にいくつも命を失ったりしてたんだよね。もしかしたら、Bランクを超えた攻撃では、受けるダメージが増えるのかも。……原作には無かったと思うけど、ON/OFFの切り替え機能ってつけれる?」

「もちろんじゃ。」

 

それは良かった。

 

「はて、まだ望みはあるかの?」

「その前に質問があるんだけど…」

「なんじゃ?」

 今更気付いた、重大な質問。

「僕の転生先ってどんな所?」

 場合によっては、能力が役に立たなくなる。むしろ、逆効果になりかねない。

「一応ランダムじゃが、魔法の類や争いのある世界じゃ」

 良いんだか、悪いんだか。能力が悪目立ちすることがないのは嬉しいけど、争いがあるのはマイナスだなぁ。……でも、退屈はしなさそうだ。

「さて、次の望みはなんじゃ?」

 危険地域であることが確定した今、もはや遠慮はいらない!!……今までも遠慮なんてしてなかったけど。

「3つ目は、秘宝中の秘宝、宝具零時迷子。説明いる?」

「もちろんじゃ」

 堂々と言うな。

「灼眼のシャナっていう作品に登場する、時の事象に干渉する方具。その日に消耗したエネルギーや負った傷を午前零時に完全回復させる。けど、その本当の能力は、一日という区切りの中で起きた消耗と劣化を否定すること」

「お主の死ぬ様子が想像できんのう。して、まだあるか?」

 

 それはそうだろう。死なないように能力を貰ってるんだから。

 

「もちろんあるよ。4つ目は、創造能力。オラクルを消費して生命体や宝具を創り、使役する能力」

「オリジナルかのう?どんなものが創れるんじゃ?」

「一気に言うから、聞き逃さないでね?……アラガミ、アーマメント、FFとMH、あとディスガイアのモンスター」

「とりあえず、お主の記憶の中にあるモンスター、ということでいいかの?」

「いいよ。というか、記憶覗けるの?」

「無理じゃ。だから、お主がイメージしたものを創る能力を与える」

 絶対理解しきれなかったな。まぁ、ありがたい能力になったからいいけど。

「正直、もうそろそろ終わりにして欲しいんじゃがのう」

 調べるのが大変だからかな?

「じゃあ、あと2つ。星のカービィの全能力と、歌の才能をちょうだい」

「うむ。カービィならわしにも分かるぞ。歌の才能は、どの程度じゃ?」

「ソプラノからバスまで、きれいに発声できる程度」

「ふむ、これで終わりかの?」

「うん。これでいい」

 これなら死なないだろうし、戦いになっても勝てるだろう。…歌の才能は、ただの趣味だけど。

「よし、それでは送るぞ、それぃ!!」

――――――――足元に穴が開いた――――――――

「無駄なところにこだわるなあああぁぁぁぁぁ!!」

 ……そういえばあのじいさん、なんでカービィだけ知ってたんだろう?

 

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