安全主義者と戦乱の日々   作:天翔青雷

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……設定資料色が強いです。対話型設定資料、というのが一番近いかもしれません。
設定の不明瞭な点や矛盾点等ありましたら、感想にてご連絡ください。


第三十話 アラガミ講座と新たな仲間 前編

~SIDE 龍~

 

「まず、アラガミの体は、オラクル細胞という特殊な細胞が集まってできています」

 

 僕は即興で創ったホワイトボードを使いながら、説明をしている。気分は先生だ。その割に幼い見た目だけど。

 

「オラクル細胞は一つ一つが生命活動を完結させているため、生半可な武器では傷つきません。例えるなら、水に包丁を突き刺すようなものです。また、アラガミには寿命がありません。ここまでの説明に、質問はありますか?」

「はい!それって実質、不老不死じゃないんですか?」

 

 いいところに目をつけるなぁ。……そういえば彼女、ちょっと前まで死を願っていたような気がするんだけど。開き直ったのかな?それはさておき。

 

「まず、不老、についてから説明しますね。他の方がどう定義するのかは知りませんが、私が思うに不老とは、不変の事です。不変は劣化しない代わりに、進化することも無いでしょう?逆にアラガミは、劣化することはありまえんが、進化し続けるため、不老とは言いません。といっても、これは私の独自解釈に過ぎませんが。……ここまでは分かりましたか?」

「…………はい!」

 

 嘘つけ。今の間は何だ?僕もかなり小難しい事言った自覚はあるけど、この反応は予想外だった。

とりあえず、今の説明が分かったと仮定して進めていくことにする。

 

「次に、不死についての反論です。たしかに生半可な武器(・・・・・)では傷付かないとは言いましたが、アラガミに通用する攻撃はありますし、アラガミにだって死はあります。それは、アラガミの体を作るオラクル細胞を統括する器官であるコアの消失、または破壊です。……質問はありますか?」

「はい。コアについてもう少し詳しく教えてください!」

 

 やっぱり彼女は、優秀な生徒だと思う。彼女以外に授業をしたことなんてないし、これからもそんな機会は無いと思うけど。

 

「コアはオラクル細胞が凝縮されてできた統括器官で、人間で言うところの心臓や脳にあたる部分です。実際、オラクル細胞の元となるエネルギー、オラクルを全身に供給・制御しているのはコアですし、植物型のアラガミなど、器官としての脳を持たないものはコアが思考しています。また、脳を持つアラガミも、頭を吹き飛ばされたときなどはコアが思考します。他に質問はありますか?」

 

 脳について説明してたら、自分が頭を吹き飛ばされたことを思い出して腹が立ってきた。今更どうこう言うつもりは無いけど。

 

「アラガミに通用する攻撃について教えてください!」

「基本的にアラガミに通用するのは、アラガミによる攻撃だけです。あとはアラガミのチカラを持った武器、神器による攻撃くらいです。一応他にも、ミサイルなどの兵器でも一部の強力なものならダメージは通りますが……」

 

 アラガミにダメージを与えるならオラクル細胞を喰らうか、破壊するしかない。そしてそれをできるのは、基本的には同じオラクルを用いた攻撃だけだ。

 

「主、一つ小娘に聞きたいのですが……」

「? いいよ……じゃなかった。いいですよ。何か知りませんが、尋ねてはどうでしょう?」

 

 というか、いちいち僕に許可を求める必要はあるのだろうか?ナインを生徒にしている気はないんだけど。

 

「小娘、貴様が使ったレーザーのような攻撃は何だ?」

「レーザー?……ひょっとして、ディバインバスターの事ですか?あれは、魔法ですよ」

「「魔法!?」」

 

 そういえば、出会ったときにそんなことを言ってたな……。それよりも、今ナインがそんなことを聞いたって事は……

 

「……ナイン、魔法で傷を負った?」

「はい、恐らく。……どれがオラクルによる攻撃で、どれが魔法による攻撃かは分かりませんが、明らかに技の名を言っていたときがありましたので、その時の攻撃は魔法ではないかと」

 

 やっぱり。と、いうことは……

 

「あなたの使う魔法というのも、アラガミに通用する攻撃手段のようですね。しかも、私達にとっては未知のものであるため、予測もできない。中々厄介です。……と、話が少し逸れてしまいましたね。他に質問はありますか?」

「もうないです」

「それでは、次の説明に移りましょう。次は、捕食と進化について説明します」

 

僕のアラガミ講座はまだまだ続く。……敬語って意外と疲れるなぁ。教師=敬語ってイメージがあったから使ってるけど、もう止めてやろうか。

 

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