~SIDE 龍~
「とりあえずクイーンブラスターモードの試験は合格だね。次、いける?」
「もちろんです。クイーンブレードモードへ移行します」
今度は羽を中心に、クイーンの形が変形していく。そして出来上がったのは、一本の緑の太刀。
「こっちは魔法より、剣技のテストの方が向いていそうだね」
「しかし、それではデバイスとしてのテストになりませんよ」
「大丈夫大丈夫、ちゃんと魔法のテスト
たぶん問題は無いだろうから、軽く流すだけだけど。
「いくよ、プロテクションカッター!」
防御魔法プロテクションを薄く研ぎ澄まして、剣閃のごとく飛ばすオリジナル魔法。ちなみに、これを厚めに創って飛ばさずに振り回せば、プロテクションブレードになる。
「上手くいきましたね」
「そうだね。やっぱり赤黒いけど」
「私をデバイスとして使っている間、全魔法に私の攻撃色が付加されると見ていいでしょう」
「全技、の方が正しいと思うけどね」
チャージショットなんかは、魔法じゃないし。かといって、自在法でもないし。
「さてと、今度は標的の人形を用意して、と。次いくよ、キル・ブレード!!」
これは、相手に飛び掛りながら急所を的確に高速で切り裂く、シンプルで難しい技。ちなみに、的の人形はオラクルで適当に創った。見た目は、出来の悪い泥人形と藁人形を足して2で割ったような感じ。
「ふぅ、上手くいったね」
僕が即席で用意した人形は、綺麗に袈裟斬りになっている。完璧だ。
「……この技ならデバイスでなくても、普通の剣で事足りると思いますが。」
……それを言われると、反論できない。デバイスでありながら、クイーンブレードモードはかなりの業物だから、デバイスとしてではなく刀として使っても何の問題も無いけど、クイーンの心情的には大問題なのだろう。
「それじゃあデバイスらしく、魔力を纏った剣閃でもしてみる?」
「魔力を纏った剣閃、ですか?」
「そう。まぁ別に、特別なことは何も無いんだけど」
「よく分かりませんが、やりましょう!!」
あれ?なんかよく分かんないけど、クイーンが燃えてる?
「まあいいや。とりあえずやるよ、風車斬り!!」
デバイスのクイーンに魔力を纏わせて、思い切り振る。魔力を纏った時点で、クイーンは僕が決闘で使ったプロテクションブレードと同じような状態になるから、まともに振ればそれだけで剣閃を作ることができる。この辺は、完全に剣士としての技能だ。
「もう一回人形を、今度は大量に作って……。本日最後のテスト、いくよ。魔界流・大次元断!!」
ズバアアァァァァン!
縦一列に並んだ藁人形が同時に、縦に裂けた。……なんか、決闘のときよりも威力上がってない!?
「マスター、これは凄まじい技ですね。」
「……そうだね。」
凄まじすぎて、思ったよりも使いどころは限られそうだけど。ヘタに撃ったら、周りもメチャクチャになりそうだし。