安全主義者と戦乱の日々   作:天翔青雷

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第五十一話 女王試験 剣の巻

~SIDE 龍~

 

「とりあえずクイーンブラスターモードの試験は合格だね。次、いける?」

「もちろんです。クイーンブレードモードへ移行します」

 

 今度は羽を中心に、クイーンの形が変形していく。そして出来上がったのは、一本の緑の太刀。

 

「こっちは魔法より、剣技のテストの方が向いていそうだね」

「しかし、それではデバイスとしてのテストになりませんよ」

「大丈夫大丈夫、ちゃんと魔法のテスト()するから」

 

 たぶん問題は無いだろうから、軽く流すだけだけど。

 

「いくよ、プロテクションカッター!」

 

 防御魔法プロテクションを薄く研ぎ澄まして、剣閃のごとく飛ばすオリジナル魔法。ちなみに、これを厚めに創って飛ばさずに振り回せば、プロテクションブレードになる。

 

「上手くいきましたね」

「そうだね。やっぱり赤黒いけど」

「私をデバイスとして使っている間、全魔法に私の攻撃色が付加されると見ていいでしょう」

「全技、の方が正しいと思うけどね」

 

 チャージショットなんかは、魔法じゃないし。かといって、自在法でもないし。

 

「さてと、今度は標的の人形を用意して、と。次いくよ、キル・ブレード!!」

 

 これは、相手に飛び掛りながら急所を的確に高速で切り裂く、シンプルで難しい技。ちなみに、的の人形はオラクルで適当に創った。見た目は、出来の悪い泥人形と藁人形を足して2で割ったような感じ。

 

「ふぅ、上手くいったね」

 

 僕が即席で用意した人形は、綺麗に袈裟斬りになっている。完璧だ。

 

「……この技ならデバイスでなくても、普通の剣で事足りると思いますが。」

 

 ……それを言われると、反論できない。デバイスでありながら、クイーンブレードモードはかなりの業物だから、デバイスとしてではなく刀として使っても何の問題も無いけど、クイーンの心情的には大問題なのだろう。

 

「それじゃあデバイスらしく、魔力を纏った剣閃でもしてみる?」

「魔力を纏った剣閃、ですか?」

「そう。まぁ別に、特別なことは何も無いんだけど」

「よく分かりませんが、やりましょう!!」

 

 あれ?なんかよく分かんないけど、クイーンが燃えてる?

 

「まあいいや。とりあえずやるよ、風車斬り!!」

 

 デバイスのクイーンに魔力を纏わせて、思い切り振る。魔力を纏った時点で、クイーンは僕が決闘で使ったプロテクションブレードと同じような状態になるから、まともに振ればそれだけで剣閃を作ることができる。この辺は、完全に剣士としての技能だ。

 

「もう一回人形を、今度は大量に作って……。本日最後のテスト、いくよ。魔界流・大次元断!!」

 

ズバアアァァァァン!

 

 縦一列に並んだ藁人形が同時に、縦に裂けた。……なんか、決闘のときよりも威力上がってない!?

 

「マスター、これは凄まじい技ですね。」

「……そうだね。」

 

 凄まじすぎて、思ったよりも使いどころは限られそうだけど。ヘタに撃ったら、周りもメチャクチャになりそうだし。

 

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