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第二話 メッセージ
動物を探して森の中を進むと、大きな岩を見つけた。いや、よく見ると文字が刻んであるから石盤か。残念ながらこの世界の文字は全く読めないが。でも、「文字」を喰ったら理解できるかもしれない。どうせこんな森の中に人なんて来ないだろうから、ちょっと実験してみよう。
――――捕食中――――
結論から言うと、書かれている単語の意味と内容は理解できた。これなら、本を何冊か喰らえば語学は完璧だろう。ただ、今問題なのは石盤に書かれていた内容だ。曰く――――
『わしじゃ。お主に伝え忘れたことがあった。まず、その世界はパラソルワールドとかいうやつじゃから、好き勝手に生きてくれて構わん。もうひとつ、その世界の原作は……なんじゃたかのう。また忘れてしもうたわ。それでは、達者でのう』
ふざけてんのか!パラソルワールドって何だ!?パラレルワールドくらい知っておけよ!そして、原作を忘れるな!!結局大したこと書いてねぇじゃないか!
……いったん落ち着こう。能力を注文したときに聞いた話と照合すると、
1、魔法の類がある。
2、争いごとがおきる
となる。正直、原作の特定のしようがない。
考えるだけ無駄だ。動物探しを再開しよう。とりあえず、好きに生きればいいみたいだし。残念ながら、それ以外のことは一切分からなかったけど。
まぁ、原作が特定できたって僕がそのストーリーを知っているとは限らないし、中途半端に未来を知っていたらイレギュラーに対処できない。それに、僕が生きているこの世界は、現実なのだ。原作に関する知識なんて、必要ないのかもしれない。
…………そうとでも考えないと、やってられない。