~SIDE 龍~
あれからまた数年経ち。眷属は結構な量が
たしか、他世界よりも時の流れが早い世界を見つけたとか、徒を集めて組織を作ったとか。
「心配なのは、クイーンからかなりの量の
紅世の徒、そのなかでも特に強大な力を持つ者が集まり、新参者の教育等の様々な活動を行う大組織、
「仮装舞踏会《バル・マスケ》の盟主である祭礼の蛇は、創造神。案外、知らないうちにマスターが盟主となっているのでは?」
「……それ、笑えないからね?」
クイーンの言うことにも、一理ある。というか、その可能性は結構高い。考えたくないけど。
「まぁいいや。とりあえず、平穏なうちに力を付けておかないと、ね」
「…………」
あれ?なんで黙るんだろう?
「気にはなるけど、気にする必要もないか。……さて、と」
―――――コピー能力『ファイア』発動―――――
頭に、燃え盛る炎の冠が顕現する。
「続いて、部分形態変化、銃身!」
瞬間。シュン、と、頭の炎が消える。
「……やっぱり、コピー能力と形態変化の同時展開は難しいねぇ」
僕の持つ力、アラガミへの変化とコピー能力の使用。これが同時に展開できるようになれば、戦術の幅がグッと広がる。
「要練習、だね。平穏が続いているうちに、しっかりと習得しないと」
永遠に続く平穏なんて、ありはしない。いずれ戦乱が訪れるのだから、僕はそれまでにもっと強くならなければならない。
~SIDE OUT~
~SIDE クイーン~
「まぁいいや。とりあえず、平穏なうちに力を付けておかないと、ね」
「…………」
マスター、たしかにモースト殿の中は平穏そのものですが、外は既に戦乱の中ですよ?まぁ、マスターの記憶にあった『国同士の戦争』よりはマシですが。
「気にはなるけど、気にする必要もないか。……さて、と」
気にしない、というのは、私が急に黙った理由でしょうか。聞かれないのであれば、態々言う必要もありませんね。マスターに不安を与えかねない案件ですし。
―――――コピー能力『ファイア』発動―――――
マスターの頭が、燃え上がります。事情を知らない者が見たら、驚くでしょうね。私はこれがなんなのか知っていますが。
「続いて、部分形態変化、銃身!」
今度は、マスターの左腕が真っ黒に染まり、銃身形態になります。……砲身形態と言ったほうがしっくり来るのは、私だけでしょうか?
「……やっぱり、コピー能力と形態変化の同時展開は難しいねぇ」
少し考え事をしている間に、マスターのコピー能力が解けていました。
「要練習、だね。平穏が続いているうちに、しっかりと習得しないと」
今が平穏かどうかはともかく、これを身につけるのはかなりの戦闘力上昇になるでしょうね。
……もう