キリトに双子の妹がいたとしたら   作:たらスパの巨匠

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ほんとにびっくりしました。

60層攻略後、アンチクリミナルコードが無効化されモンスターが街に侵入するという事態になった。その階層に本拠地をおくギルドや攻略組の働きによりモンスターは討伐された。また、レッドプレイヤーによる被害も多少出ていた。ただ、各階層の主街区にはモンスターが侵入してくるものの、点在する小さな村や町にはモンスターが侵入してこないことは不幸中の幸いだった。

60層攻略後の変化としてはアンチクリミナルコードの無効化と主街区にいる門兵が消えたことによるモンスターの侵入だった。

モンスター掃討後、大規模な対策会議が行われた。元々、主街区周辺にはモンスターはさほどいない。その為、アインクラッド内のギルドが交代で門兵の役割を担うという形に落ち着いた。60層攻略後にモンスターがなだれ込んできたのは一種のイベントだったみたいだ。主に下層を軍が、上層を血盟騎士団と聖竜連合が、中層を中規模・小規模ギルドが担うということになった。レッドプレイヤーの対策としては血盟騎士団と聖竜連合が警察のような役割を担うという形になった。ラフコフが壊滅したこともあって、レッドの動きは沈静化をたどっているため、さほど被害は多くはないだろうと予想されている。

その後も攻略は続けられ、現在の最前線は74層にまで進んでいた。

そして今日、私は全身を雷に撃たれたような衝撃を受けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は少し前に遡る。

今日はアスナが休みだということでアスナの家に遊びに行くことになったのだ。なんでも大事な話があるらしい。…この頃攻略も順調だし、やっぱり75層のボスについてかな~。アスナは作戦立案を行ってるし。

そしてアスナに来て欲しいと頼まれた座標は22層のログハウスだった。アスナの家って61層じゃなかったっけ?引っ越したのかな?まあ、22層はのどかでいいとこだからね。

そんな事を考えながらアスナが指定したログハウスの前まで歩き、インターホンを鳴らす。

 

「いらっしゃーい、ユカ。ごめんね、知らない場所に呼び出したりして。」

 

「全然大丈夫だよ~。ちゃんとした地図も送ってもらったからね。」

 

「おう!ユカ。」

 

アスナがドアを開けてくれると中にはキリトもいた。やっぱり75層のことで話があるのかなーと思っていると、キリトの足元に黒髪の可愛らしい少女が一人。

そしてその少女が小さな口を開いた。

 

「パパ、ママ、だれですか?」

 

 

 

 

………………パパ?ママ?

 

「ユイ、この人はなパパの双子の妹のユカだ。」

 

「そしてママの親友なのよ。」

 

 

 

いやいやいやいやいや、ちょっと待ってほしい。そんな平然と会話を進められても困るんですけど。え、なに!?パパ?ママ?誰が?誰と?誰の?へ、いや、うん?

キリトは自分のことをパパっていって、アスナは自分のことをママって…

 

「ほら、ユイちゃん。ちゃんとご挨拶して。」

 

「私の名前はユイです。パパとママの娘です。」

 

…いや、だから、ちょっと、待って

 

私の脳はショートした。

 

 

 

 

 

 

とりあえず、家のなかに通され、私はソファに座った。対面にはアスナが座り、キリトはユイという少女と隣の部屋で遊んでいる。

 

「ご、ごめんねユカ。流石にいきなりすぎたね。」

 

アスナが困ったように笑いながら謝ってきた。ほんとに、いきなりすぎるよ…

 

「アスナとキリトは、その、結婚してたの?ていうか付き合ってたの?」

 

「う、うん。実は先日結婚したんだ。」

 

「ソウナンダー。…ひとつ聞いていい?」

 

「うん?」

 

「その、SAOで子どもってできるの?ていうか…したの?」

 

「えっと~、その~、一応望めばNPCの子どもはできるみたい。あと、結婚したし、その~」

 

アスナは顔を赤らめて気まずそうにしている。どうやら双子の兄と親友は大人の階段をかけ上がったらしい。

もうダメ、思考が追い付かない。

 

「コホン。実はね今日話があるって言ってたのはユイちゃんのことなの。」

 

 

 

キリトとアスナは結婚して一緒に住み始めたらしい。周りにばれないようにこの階層に引っ越したはいいのだが、散歩していると倒れているユイを発見したらしい。またユイにはカーソルがでないらしく、キリトは何かしらのバグだと予想しているらしい。そしてユイは記憶を無くしているそうだ。その為ユイの親を探すのを手伝ってほしいそうだ。

 

「なるほど、そういうことね。」

 

「お願いできる?」

 

「それは全然いいんだけど、もうちょっとこう、順を追って説明してほしかったかな。ほんとにびっくりしたよ、いや、ほんとに。」

 

「あははー、ごめんね。」

 

私たちはユイの親を探すために始まりの街に行くことにした。

 

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