キリトに双子の妹がいたとしたら   作:たらスパの巨匠

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兄と親友は結構残酷です

 

ユカとキリトは血盟騎士団本部で制服の採寸を済ませ、着替えた。

 

「地味なやつって頼まなかったっけ?」

 

「それでも十分地味な方よ。うん、似合う似合う。」

 

キ、キリトが白いww全身黒の、現実世界でもほとんど黒だったあのキリトが白いwww

「おい!ユカ。何笑ってんだよ!」

 

「だ、だって、キリトが、キリトが白いw」

 

「プフッ!」

 

アスナもキリトが白いことが可笑しいみたいだ。

 

「それにしても良かったの?二人とも。ギルドに入ることになっちゃったけど…」

 

アスナが申し訳なさそうに訪ねてくる。

 

「いや、実際ソロでやっていくには厳しいなと感じていたからな。むしろいいきっかけになったよ。」

 

「私もそろそろ1人じゃきついなって思ってたし、それに私はソロにこだわってたわけでもないからね。」

 

ユカはほんとのことを言ったし、キリトも本心からの言葉だろう。でもアスナはそれを自分に気をつかったんだと思ったようだ。いっそう表情が暗くなる。

「私、二人に迷惑かけてばかりだなぁ…」

 

「?アスナ何かいったか?」

 

「ううん。何でもないよ。」

 

ピコンッ!

この時アスナにだけSAOでの通知音が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、キリトとユカは血盟騎士団本部に集められた。二人ともアタッカーなので、その作戦指揮を執るゴドフリーが二人の力量を見たいということで集められたのだ。午前はキリト。午後はユカがそれぞれパーティーを組んで60層前後の迷宮区を突破するらしい。キリトは朝9時に出発した。

私はアスナと一緒にキリトの位置をマップでかくにんしている。マップ上ではキリトは迷宮区を順調に突発している。

 

「まあ、キリトにしたら楽なことだろうね。」

 

「まあ、キリト君だもんね。」

 

それからちょうどお昼くらいにキリトは帰って来た。

 

「お疲れ様キリト君!」

 

「お疲れ~キリト。」

 

「ああ。」

 

この後お昼ご飯を食べて次はユカの番になった。

ゴドフリーに連れられて血盟騎士団本部の門を出たときに1人のプレイヤーがいた。

 

「今から私と彼を含めた3人で迷宮区を突破して貰う。」

 

そこにいたのは先日アスナをストーキングしていたクラディールだった。

 

「ほら、クラディール。」

 

「先日はとんだご無礼を。どうか許していただきたい。」

 

クラディールはしぶしぶという感じで頭を下げてきた。私も彼の武器をことごとく破壊したし、これからは同じギルドの仲間だしここで争っても良いことないよね。

 

「こちらこそごめんなさい。」

 

「これで今までのことは文字どおり水に流して、仲間として頑張ろうではないか。」

 

ゴドフリーは上機嫌で笑いながらクラディールの背中をバンバン叩いていた。

 

 

 

 

 

その後危機対象能力をみたいという事で結晶アイテムをゴドフリーに渡して迷宮区を進むことになった。…危機対象能力がみたいならアイテムの使いどころも大切だと思うんだけど、ゴドフリーいわく、「それはそれ。これはこれ。」ということらしい。…血盟騎士団大丈夫かな?

二時間位したところで一度小休止をとることになった。左右を崖に挟まれたような場所で私たちは適当な岩場に腰を掛ける。

 

「では水を支給する。」

 

そう言ってゴドフリーが私とクラディールに水の入った瓶を配る。私はその水を一口飲んだ。

その水を飲んだ瞬間体の自由がきかなくなる。隣を見るとゴドフリーもその場に倒れていた。

 

「なっ!こ、この水を用意したのは、クラディール、おまえ、」

 

「ヒャッ、ヒャッハッハッハッハッハッ。」

 

クラディールは気が狂ったように笑い始めた。そして解毒結晶を使おうとするゴドフリーの手を蹴り飛ばしそのままゴドフリーを両手剣で斬りまくっていく。ゴドフリーは頭を抱えてうずくまっているがHPはみるみるうちに減っていく。そしてついにHPが0になりポリゴンとなり消えた。

 

クラディールはひとしきり笑うと、顔をこちらに向け狂気を宿した目で私をみる。

 

「いい気味だなだなぁ~小娘。え?おい?」

 

「いったい何を考えてるの?こんなことして。」

 

「何を考えてるかだと?テメーを殺すことだよ。テメーを殺すためにもう1人殺しちまったじゃねぇか。まあ、前々からウゼーとは思ってたからいいんだけどよぉ。」

 

「…何であなたみたいな人が血盟騎士団にいるの?レッドギルドの方が似合ってるよ。」

 

「ほぉ~!いい目してるぜ。」

 

そう言うとクラディールは左腕の装備をはずした。そこにはラフコフの刺青があった。

 

「ラフコフ…まだ残ってたの…」

 

「ああ、テメーにほとんど捕まっちまったがまだ俺たちのギルドは生きてるぜ!!」

 

そう言うとクラディールはユカの左手の平に短剣を突き刺した。

 

「それはなぁ、麻痺の効果のある短剣だ。それを抜かない限りお前は麻痺したままだぜぇ。」

 

クラディールは懐からポーションを取りだしそれを私の口に突っ込んできた。それに伴い私のHPは徐々に回復する。

 

「この状態のままいたぶったらすぐ死んじまうからなぁ。これで長いこと楽しめるぜぇ。」

 

そう言うとクラディールはユカの両足を斬り落とした。ユカの体に不快な感覚が走る。

 

「おっと、あんまり一気にやり過ぎると回復が追いつかねぇか。残り3割まで減っちまったなぁ。…にしても反応がいまいちだなぁ。」

 

クラディールはユカの右手を掴み動き出した。ユカはクラディールのしようとしていることを理解したのか、叫ぼうとする。しかし麻痺毒とポーションを口に入れられているため言葉にならず唸ることしか出来なかった。

 

「おいおい!いい顔になってきたじゃねぇか。え?おい?」

 

クラディールはユカの右手を動かし続け、ユカの装備を全解除した。ユカは下着姿になる。

 

「ほんとに胸がねえな。お前いくつだぁ?」

 

そういいながらクラディールはユカの下着に手を掛ける。

 

「それにしても色気のねぇ下着だなぁ。」

 

クラディールはそのままユカの下着をひきちぎった。ユカはうまく声をあげられず、涙を流している。

そしてクラディールがズボンのベルトに手をかけた。

 

 

 

 

 

 

 

「お前、人の妹に何してやがる。」

 

 

 

 

 

 

 

クラディールがその声を聞いた次の瞬間、クラディールの体に無数の穴ができ、顔面に強烈な拳打を受け崖に衝突した。

 

そこにはキリトとアスナが立っていた。二人ともかつてないほどぶちギレている。キリトはコートを私に羽織わせ、アスナが私の口に入っていたポーションをとり左手に刺さっている短剣を抜いき、回復結晶と解毒結晶を使い。

 

「ごめんね。遅くなって。」

 

そう言うとアスナは私を抱き締めてくれた。

 

「こ、こわかった。来てくれてありがとうぅ。」

 

そしてキリトはクラディールを斬りまくっていた。クラディールが装備していた両手剣は既に破壊されている。スターバーストストリームまで使っている。しかし、この二人はクラディールを簡単に殺してやるほど優しくはなかった。クラディールのHPが0に近づくとすかさずアスナが回復結晶を使いHPが瞬時にフル回復する。

それを何度か繰り返すとキリトがクラディールの四肢を斬り落とし、アスナと交代した。アスナのリニアー流星群がクラディールを穴だらけにしていく。そしてキリトはタイミングを見計らい回復結晶を使う。

 

 

 

この繰り返しが結構長いこと続いた。

 

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