えげつないほどの亀更新申し訳ありません・・・
リーファは戦慄した。目の前で行われる虐殺劇に。こんなことがあってもいいのだろうか。仮にも彼らはサラマンダーの中でも上位に入る実力のパーティー。そんな彼らが、たった一人のプレイヤー相手に手も足も出ないどころか戦意を喪失し、逃げ惑うことしかできていない。ていうか逃げることすらも叶っていない。
「うわああああああああああああ!」
「た、たすけて!助けてください!」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・」
死神(ユカ)は黒い霧の中から出てくると、手にした大鎌を振るう。最初の一撃でタンク五人は吹き飛ばされ、湖に住む水龍の餌食となった。その後、攻撃を防ぐ手段がないメイジのサラマンダー達は蹂躙されていった。もう一人しか残っていない。
「・・・はっ!ユカ!その人は生かしておいて。」
リーファの一言で死神(ユカ)の大鎌がサラマンダーのプレイヤーの額数センチのところで止まる。リーファはサラマンダーのプレイヤーに刀を向ける。
「私たちを襲うように指示したのは誰?洗いざらい吐いてもらうよ!」
「こ、殺すならさっさと殺しやがれ!」
これは情報を引き出せそうにないなぁとリーファが思っていると、サラマンダーのプレイヤーが目を見開き、震え始めた。何かあったのだろうかと視線をたどるために後ろを振り向くと、スプリガン姿のユカが全身から何か黒いモノを放出しながらこちらに向かって歩いていた。控えめに言ってかなり怖い。味方だと分かっていても逃げ出したくなるほど怖い。
「・・・ねぇ、質問に答えてくれる?」
「い、いや、それは・・・。」
「答えてくれないなら、斬る。デスペナで初期ステータスになるまで斬ってやる。顔は覚えたから逃げ切れるなんて思わないでね。」
「こ、答えさせていただきます。」
サラマンダーのプレイヤーを問い詰めたところ、サラマンダーの上層部からの命令で動いていたらしく、詳しいことは分からないとのこと。ただ、作戦の邪魔になるから私たちを襲え的なことを言っていたらしい。
ちなみに、これ以上情報が得られないとわかると、サラマンダーのプレイヤーはユカに斬られていた。この場で一度斬るのは決定事項だったらしい。もし喋らなければ本気でデスペナで初期ステータスになるまで斬るつもりだったらしく、すでに二人のサラマンダーはブラックリスト入りしているとのこと。
不愉快な連中を全滅させたことでルグルーの街に入れるようになった。まあ、それは置いといて。サラマンダーの種族に私の不名誉な噂を流したと思われる二人組をどうしてくれようか。とりあえず初期ステータスになるまで斬るのは確定として、他にどんな方法があるだろう。あの二人を地獄に叩き落すには。とりあえず装備を破壊できるのは確認済みだ。装備は悉く破壊してやろう。
「あ、ユカ。ちょっと待って。メッセージが来てたみたい。」
リーファはメッセージを確認すると、レコンからよくわからない内容のメッセージが届いていた。
「レコンからメッセージだった。なんか途中で途切れてるけど。送り返そうにもレコンログアウトしちゃってるし。」
「知り合いならリアルで連絡とってみたら?」
「あ、そっか。ちょっと待っててもらっていい?」
「いいよー。」
リーファはレコンに連絡を取るために一度ログアウトした。
・・・それにしてもリーファは大きいなぁ。現実でも大きいのだろうか。大きいと肩が凝るというが本当なんだろうか。一度でいいから胸が重くて肩が凝ったとか言ってみたいなぁ。足元見えないというけどどうなんだろう。私は踝までばっちり見えるけど。
・・・そうだ!たしかこのゲーム、有料だったけどキャラメイクができるはず。フルダイブ型のVRMMOはキャラの容姿の重要度が高くなったため、キャラメイク、リメイクには高額になった。
この際巨乳体験ができるならお金を払ってもいいと思う。そう思いメニューからキャラメイクの画面を開くと、そこには50000という数字があった。
やはりこの世界は残酷だ。現実世界も仮想世界も・・・
今考えるとこの作品、ユカを主人公とするとちゃんとした相棒がいない・・・
キリトはアスナとくっついてるし・・・
ので、いくらかルートを考えてみました。
・おめでとう初彼女だね。クラインルート。
・禁断の不倫。エギルルート。
・愛さえあれば性別なんて関係ないよね。シノンルート。
・この気持ちは家族愛?NTRルートキリト。
・やっぱり兄なんかに譲ってやれない。NTRルートアスナ。
・・・なしだな。