キリトに双子の妹がいたとしたら   作:たらスパの巨匠

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双子は別の道を進むそうです

 

 昨日は大変だった。アスナにスイッチを教えることになったのだが、なんか途中からモンスターを狩る勝負になり、なぜか俺がユカとアスナに飯をおごることになった。まあ、おかげでアスナのスイッチは完璧だけど。

 

 

 

 

 ボス部屋の前についた。攻略組に緊張が走る。今までとは別格の相手と殺し合いをするんだから、それも当然か。

 

 「俺から言えることはたった一つだ。勝とうぜ。」

 

 ディアベルの鼓舞とともにボス部屋の扉が開かれた。

 

 

 

 

 

 

 

 「アスナ、スイッチ。」

 

 キイィィンと剣と剣がぶつかり合う音とほぼ同時にアスナが細剣ソードスキル・リニアーを発動。取り巻きののど元を串刺しにする。・・・えげつない。

 

 「グッジョブ!」

 

 「当然よ」

 

 隣ではユカが取り巻きの相手をしていた。ユカの武器は片手剣だ。俺が筋力よりなら、ユカは敏捷より。剣を振り回し踊っているように戦うことを得意としている。その戦闘スタイルからユカは一対一もしくは多対一を得意とする。

 取り巻きの振り下ろしにたいして、剣を横に寝かし、剣と剣がぶつかると同時に体を回転させ、遠心力をのせて首ちょんぱ。あれは飛天〇剣流龍巻閃を真似したな。

 

 「ユカ、首落とすなんてすごいね。」

 

 「アスナこそ首の一点を突くなんてすごいよ。」

 

 

 ・・・うちの女性陣は頼もしいな~。もうこの二人でボス倒せるんじゃね?残りの取り巻きのMob心なしかビビっているように見えるんだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 攻略は順調に進み、ボスのHPがレッドゾーンに入った。

 

 「情報によればここから武器をタルワールに変えるはずだ。」

 

 「退け、俺が出る。」

 

 

 

 そういうとディアベルが一人前に出た。ここは全員で囲むのがセオリーのはずだが、

 

 

 「キリト、あれ!」

 

 「あれは・・・野太刀!」

 

 「え?タルワールじゃなかったの?」

 

 

 まずい、助けに行かなければ、ディアベルは・・・死ぬ。

 

 「おっと、こっから先にはいかせへんぞ。」

 

 「どけ、そんなことを言ってる場合じゃない。」

 

 「LA取ろう思たかてそうはいかん。LAはディアべルさんのもんや。」

 

 「くそ。ユカ頼む。」

 

 「りょーかい。」

 

 

 空中に打ち上げられたディアべルに切りかかるボスをユカが片手剣ソードスキル・ソニックリープで切りつけ、ボスを墜落させる。

 

 

 「大丈夫、ディアベルさん。ちょっと下がっててね。」

 

 「あ、ああ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何とか間に合ってよかったー。何より空中でよかった。ボスのソードスキルをパリィするには私じゃ筋力値が足らないからね。ほんとキリトもなかなか無茶言ってくれるよ。

 

 「このローブ脱いじゃお。ちょっと見にくいし。」

 

 

 ユカがローブを脱いだ瞬間攻略組の空気が変わった。

 

 

 「私も。見にくいし。」

 

 アスナがユカの隣までやってきて、ローブを脱いだ。

 攻略組は二人しか見ていなかった。

 

 

 「ユカ、アスナ、行けるか?」

 

 「「もちろん」」

 

 

 「俺がボスの攻撃をパリィするから二人はスイッチして攻撃してくれ。」

 

 

 

 キリトがボスの攻撃をパリィし、ユカとアスナがスイッチしてソードスキルを繰り出す。これが十回を超えたところでキリトに限界が来る。ボスのソードスキルをよみ間違え、もろにくらってしまい後方に吹き飛ばされる。

 

 「キリト!」

 

 

 ボスは追撃を加えようと刀を振り上げている。まずい、私とアスナじゃボスの攻撃は防げない。

 

 

 「おおおららああぁぁぁぁぁーーーー」

 

 

 そんな時、野太い声とともにバトルアックスを振り回すエギルがボスの攻撃をパリィした。

 

 

 「タンクは俺たちに任せろ!」

 

 

 そう言うとエギルのパーティーメンバーである筋骨たくましい男たちがボスに向かっていく。

 

 

 「キリト!大丈夫?」

 

 「ああ、大丈夫だ。それより最後の攻撃一緒に頼む。」

 

 「「了解」」

 

 

 

 エギルたちが飛ばされた後、三人はボスに向かって走る。

 まずキリトがパリィ、アスナのリニアー、ユカのレイジスパイク、そして最後にキリトのバーチカルアークによってボスは光とともに爆散した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 犠牲ゼロでボス撃破という最高の結果に歓喜の声を上げる攻略組に水を差す言葉があがる。

 

 

 「ちょお、まてや。」

 

 キバオウである。

 

 「なんであんさん、ボスの使うソードスキル全部知っとんのや。それを全員に伝えていればディアベルさんは危険な目に合わずにすんだやろがい。やっぱりベータテスター共はてきじゃあ。」

 

 

 まずいなぁ。このままだとキリトが標的にされる。早く何とかしないとベータテスター全員が敵と認識される。

 

 

 「ハハ、アハハハハハハハッ。」

 

 キリト?

 

 

 「なにがおかしいんじゃ。」

 

 「俺をほかのベータテスターと一緒にしないでもらいたいな。あいつらなんてろくに

ソードスキルも使えない素人だったよ。  だが、俺は違う。俺はベータ時代誰も到達できていないとこまで登った。ボスのソードスキルを知っていたのはそのためさ。他にもいろいろ知っているぞ。」

 

 

 嘘だ。私と同じとこまでしか登っていない。それにそのやり方は・・・

 

 

 「そんなんチートや、チーターやん。」

 

 「チートとベータでビーターだ。」

 

 「いいなそれ。そうだ俺はビーターだ。他のものと一緒にしないでくれ。」

 

 「待てよ。あいつもらビーターじゃねえのか。」

 

 

 攻略組の一人がユカとアスナを指さす。

 

 

 「私は「違う。」

 

 「その二人はベータテスターでもない。攻略組には珍しい女だったからパーティーを組んでいただけだ。」

 

 「きりと!いい加減に「うるせえよ。」

 

 

 キリトが私に剣を向けてきた。

 

 

 「そろそろうぜえと思っていたところなんだ。口うるせえし、服装まで似せてきやがって。俺は今日でパーティーを抜けるから、せいぜい死なねえように頑張れよ。」

 

 キリトは私にそういうと第二層へとつながる階段へと姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 「ユカ、キリト君は別に本気で言ってるわけじゃ・・・」

 

 「わかってるよ。ちゃんとわかってるけど、あのやり方に賛同はできない。」

 

 

 

 

 

 こうして第一層攻略は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

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