スマイルプリキュア!~新たなるプリキュア、その名はキュアアギト!?~ 作:ユウキ003
色々変えてみました。
~~前回までのあらすじ~~
修学旅行を目前に控えたみゆき達6人。そんな
中でキャンディは彼女たちの輪に入れない事を
気にしていた。自己嫌悪に陥るキャンディ。
しかし、そこへプリキュアの技が効かない
新種のアカンベェ、青っ鼻を持ったウルフルンが
襲来。アギトだけが有利に戦うが、横浜での
戦いで体内に取り込んでいたフュージョンの力が
発動し、彼女は動けなくなってしまう。
しかし、そこに合流したキャンディの力で
ハッピー達は青っ鼻を撃退する。
一方で、黄金は自らの体に変化を感じながらも
戦う決意を固めていた。
あの戦いから数日後。
今、私達は修学旅行の目的地、京都を
目指す新幹線に揺られている。
私の席はあかねちゃんの隣、車窓側。
異様にテンションの高いみゆきちゃんに
横目に、あの時の事を考えていた。
あの日、私の中でフュージョンの物と
思われる波動や意識が覚醒した。
理由は分からなくても、その事実に
変わりは無い。
……もし、万が一にも私がフュージョンに
取り込まれるような事になったら……。
その時は、私の手で、私自身を……。
一人静かに、未来のことを考えていた黄金。
そしてそれ故に、彼女はみゆきが先生に
怒られていた事にさえ、気づかなかった。
電車に揺られる事数時間。
無事電車は京都駅に到着した。
私達の最初の目的地、金閣寺へ向かう道中、私は
ずっと自分の事を考えていた。
けど今日は折角の修学旅行なんだ。
この事を考えるのは、後にしよう。
とか考えている内に、私達は金閣寺へと
到着した。
ちなみにれいかちゃん、その時の色々と
雑学を教えてくれた。
れいかちゃん、随分予習してたみたい。
まぁ、らしいと言えばらしいけど。
みゆき「あっ!鯉が居る!」
そう言って、すぐ目の前の池をのぞき込む
みゆきちゃん。
キャンディ「ホントクル?」
同じく池をのぞき込むキャンディ。……ってぇ!?
何で鞄から出て来てるのキャンディ!いつの間にか、
みゆきちゃんの頭の上に居たキャンディ!
周囲には人がたくさん居るのに!?
慌ててキャンディを捕まえようとするみゆきちゃん。
しかし……。
『ズルッ!』
その時、みゆきちゃんが砂利道で足を滑らせてしまった。
皆が驚く中、みゆきちゃんは柵を越えて、池に
頭から真っ逆さまに落ちていく。
黄金「みゆきちゃんっ!!」
間に合えっ!
私は咄嗟にテレキネシスでみゆきちゃんの落下を
一瞬だけ遅らせた。
その一瞬の隙をついて、みゆきちゃんの制服の襟を
掴んで落下を止める。
「止めたっ!みんな手を貸して!」
あかね「お、おぉ!任せとき!」
やよい「みゆきちゃん大丈夫!?」
私達は慌ててみゆきちゃんの体を掴み、柵の
こっち側に引っ張り込んだ。
佐々木「だ、大丈夫星空さん!」
そこに先生が駆け寄ってくる。
みゆき「は、はい~。何とか~」
私達6人とも尻餅をついて、荒い呼吸を繰り返している。
あ、危なかったぁ。
『ズキンッ!』
黄金「うっ」
安堵していたのも束の間、不意に頭痛に襲われる。
私は咄嗟にこめかみに右手を当てる。
佐々木「あっ。津神さんも、大丈夫?」
黄金「あ、えっと。はい。大丈夫です。ちょっと
こけただけですから」
咄嗟に作り笑いを浮かべる私。
その後、私達は集合写真を撮って移動になった。
その道中で……。
みゆき「黄金ちゃん。さっきはありがとう。えっと、
超能力、使ってくれたんだよね。何だか
体が少しだけ浮いた気がしたから」
と、周囲に聞こえないように後半は小声で呟く
みゆきちゃん。
黄金「うん。ギリギリで間に合って良かったよ」
と、会話をしながら歩いているとおみくじを見つけた。
私達6人でおみくじを引く。
やよいちゃん、れいかちゃんは大吉。なおちゃんは
中吉。あかねちゃんは末吉。
そして、みゆきちゃんは大凶だった。
戸惑うみゆきちゃんをあかねちゃん達が
フォローしている間、私はずっと自分の
おみくじを見つめていた。
あかね「そ、そや!黄金!黄金はどうなん!」
不意に、話題を私に振るあかねちゃん。その言葉に
ハッとなった私はおみくじを乱暴にポケットに
突っ込んだ。
黄金「私は小吉だったよ。普通、よりちょっと下かな?
アハハッ」
私は作り笑いを浮かべる。その時。
『ザッ、ザザザッ』
ノイズ混じりに私は数秒先の未来を予知した。
『バッ』
そして私は咄嗟に手を伸ばし、能力でみゆきちゃんの
頭に落ちるはずだった『それ』を別の場所に
弾き飛ばした。
「ふぅ」
私は、安堵から再び息をつく。
あかね「な、なんや今の。黄金、何したん?」
黄金「あ、いや。その……」
どうやらあかねちゃん達は状況が理解出来てない
のか、疑問符を浮かべている。
そこで私はみんなにヒソヒソと耳打ちをした。すると……。
みゆき「あ、ありがとう黄金ちゃ~ん!」
半ば涙目のみゆきちゃんにすっごい感謝された私だった。
その後は自由行動になり、歩いていたのだけど……。
『ズキズキッ』
呻く、程ではないけどさっきから、と言うより
能力を使ってから頭痛が少しする。
けど、折角の修学旅行を私のせいで台無しにする
訳にも行かない。
幸い、我慢出来ない痛みじゃないから、みんなには
黙っていよう。
そう考えながら、私達は次の場所に向かって移動する。
そしてやってきたのは、れいかちゃん曰く、
『嵐山のシンボル、渡月橋』。
そこで写真撮影をすることになったんだけど……。
1枚目はみゆきちゃんがフレームに入りきらず、
2枚目は写真がブレてしまっていた。
しょうが無い。
黄金「カメラ貸して。私が撮るよ」
みゆき「え?でもそれじゃ黄金ちゃんが……」
黄金「私は良いよ。1枚目に写ってるから。
ほら」
みゆき「う、うん」
私はみゆきちゃんからカメラを受け取り、
構える。
黄金「はい、撮るよ~。1+1は~」
5人「「「「「2~!」」」」」
『カシャッ』
そして、私が撮った写真は無事に5人が写っていた。
……念のために周囲から干渉されないように
不可視のシールド張っておいて良かった。
だって写真撮ろうとしたら新聞紙が飛んできて
シールドにぶつかったんだもん。
あれ、もしシールド張ってなかったら絶対
みゆきちゃんに直撃してたよな~。
『ズキッ』
黄金「うっ……!」
しかし、考えていたのも束の間、また頭痛が……。
みゆき「黄金ちゃん?大丈夫?」
それに気づいて声を掛けてくれるみゆきちゃん。
けど、心配させる訳には……。
黄金「う、うん大丈夫。ちょっとこけそうに
なっただけだから心配しないで」
みゆき「そ、そう」
そう言って私は色々取り繕った。
けど、その後も大変だった。
お土産屋さんででっかいこけしがみゆきちゃん
目がけて落ちてきて、私が慌ててそれを受け止めたり。
抹茶アイスを食べてたら子供達がみゆきちゃんに
ぶつかりそうになったからみゆきちゃんの
手を引いてそれをフォローしたり。
ぶん投げられたみゆきちゃんのお土産を
私が超能力でキャッチしたり。
はっきり言って、みゆきちゃんの周りに
悪いことが起きまくり。そしてそれを
フォローしている私。
そして、能力を使う度に私は頭痛に襲われた。
頭痛の原因は、恐らく能力を使う事。
理由は分からないけど、今後は出来たら
能力を使うのを避けた方が良いかも知れないなぁ。
その後、私達は旅館に戻った。ちなみに、
人数の都合上私はみゆきちゃん達と同じ部屋で、
他のみんなの部屋より少し大きめの部屋を
6人部屋として使わせて貰っている。
そして夜、旅館の部屋の片隅で私は能力と
頭痛の事を考えていた。
けど、何やら唐突に始まる枕投げ。
私も苦笑しながら参加すると、みゆきちゃんの
投げた枕がお茶の入ったポッドに命中して
しまった。
黄金「危ないっ!」
『バッ!』
咄嗟に私は超能力でそれを受け止めって、元の位置に
戻した。
『ズキンッ!!』
「うっ!あぐっ!」
そして、ポッドを戻した所で私は昼間以上の
頭痛に襲われ、その場に膝をついた。
なお「黄金っ!?どうしたの!?大丈夫!?」
そんな私の周りにみんなが集まる。
黄金「う、うん。大丈夫。ちょっと、超能力を
使いすぎたみたい。普段、ここまで使った
事無かったから。馴れて無くて」
みゆき「ご、ごめんね黄金ちゃん。私の大凶パワーの
せいで」
思うところがあったのか、みゆきちゃんが悲しそうな
表情を浮かべる。
黄金「良いんだよみゆきちゃんが気にしなくて。
折角の修学旅行だもん。水浸しとのか、
写真が撮れないとかは悲しいし。
それに、私が勝手にやった事だから。
だから気にしないで」
そう言って、私は笑みを浮かべるのだった。
みゆき「黄金ちゃん」
れいか「……それではみなさん。そろそろ
休みましょう。明日もまだあること
ですし」
やよい「そうだね。早く寝ないと先生にも
怒られちゃうよ」
あかね「ほな、寝よか」
と言う事で、みんな各々の布団に入り、電気を
消して眠りについた。
~~~
闇。そこは闇だった。
真っ暗で、何もない。何も見えない。
そんな場所に黄金が立っていた。
なぜここに自分が居るのか、黄金は理解
出来なかった。考えようとした彼女だが、
次の瞬間、真っ黒な大地から影が伸びてきて
彼女の体を縛り上げた。
黄金「な、何これ!ぐ、あぁ!」
振り払おうとする黄金。しかし体全体を
駆け巡る激痛に彼女は表情を歪ませる。
と、その時、彼女の前に何かが集まり、
人型を成した。それは、横浜の戦いで
消滅したはずのフュージョンだった。
「お、お前は、フュー、ジョン」
フュー『そうだ。そして……』
だが、次の瞬間。フュージョンは姿形を
変えて、真っ赤な瞳の『黄金』となった。
「私はお前だ。お前は私だ」
黄金「なっ!ち、違う!私は私だけだ!
私はフュージョンなんかじゃない!」
フュー『ふふふっ。そう思って居られるのは
今だけだ』
そう、呟きながら薄気味悪い笑みを浮かべる
もう一人の黄金。そして、彼女の手が
黄金の頬に触れたとき、その手が銀色の液体金属
のようになりじわじわと黄金を飲み込もうと
する。
黄金「い、いやっ!!」
逃れようとする黄金。しかし、体は動かない。
それどころか、四肢を縛っていた影からも
銀色の液体金属が彼女を蝕む。
フュー『そうだ。お前と私が一つになるときは
近い。お前が力を使えば使う程、私達は
馴染んでいく。ほら、こんな風に私がお前を
飲み込んで行くぞ?』
ジワジワと黄金の体を闇の力が浸食していく。
黄金「いや、いやっ!いやっ!
いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
~~~
「ッ!?はっ!!!」
現実世界で目を覚ました黄金は、ガバッと体を
起こすと周囲を見回した。
そこは、旅館の一室だった。
「ハァ、ハァ、ハァ!」
荒い呼吸と共に周囲をキョロキョロと見回す黄金。
「ハァ、ハァ……。ゆ、夢?」
黄金は、しばらくして呼吸を整えながら
そう呟くと、自分の顔をペタペタと触り、
近くの自分の鞄に入っていた手鏡を取り出した。
そこに写っていたのは、まごうことなく自分の顔。
その顔を見たことで、やっと安堵する黄金。
しかし、彼女の体は冷や汗でびっしょりだった。
「汗、気持ち悪い」
そう呟いた黄金は、鞄の中から中くらいのタオルを
取り出すと、パジャマ代わりにしていた体操服の
上を一旦脱ぎ、背中などの汗を拭いていった。
そして、汗を拭いたタオルをしまうと、黄金は
あの時引いたおみくじを取り出した。
そこには、『大凶』の文字が刻まれていた。
そして……。
「大凶。争い事、極めて多し。覚悟を持って
日々を過ごすべし、か」
小さく、書かれていた事を呟くと黄金は
静かにおみくじをしまい、再び眠りについた。
れいか「……」
そのつぶやきを、隣で寝ていたれいかに
聞かれていたとは、想いもしないまま。
そして翌朝。
幸い晴天という天気に恵まれ、二日目の京都
修学旅行が始まった。
私達は二日目の自由行動。まずは清水寺に向かった。
そんな中で、何やら屈み込んでいるあかねちゃんと
なおちゃんが。
黄金「あれ?二人ともどうしたの?」
あかね「あ。黄金。いやな、よ~く見ると
ここの床傾いてるんやな~と
思ったんよ」
え?
言われて、二人と同じ場所を注視すると
確かに私達から見て右から左へ坂になっている。
黄金「あ、ホントだ。水平じゃないんだ」
あかね「転けたら転げ落ちそうやな」
とか言ってると、後ろで転ける音が。
まさかと思い咄嗟に振り返ると、崖の方
目がけて転がっていくみゆきちゃんが!
みゆき「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
黄金「みゆきちゃん!」
私は咄嗟に超能力を行使しようとした。
フュー『お前が力を使えば使う程、私達は
馴染んでいく』
黄金「ッ!!」
あの夢に現れたフュージョンの言葉で、一瞬
能力を使うことを躊躇ってしまう黄金。
なお「たぁっ!」
そして、その一瞬の躊躇いの間になおが
みゆきの前に飛び込んで、彼女を止めた。
黄金「ッ!なおちゃん、みゆきちゃん!」
私は、ハッとなって二人の元に駆け寄った。
「二人とも大丈夫!?」
なお「あ、アハハッ。何とか……」
れいか「もしやみゆきさん」
あかね「まだ大凶が続いてるんかぁ?」
……だとしたら、この先も……。
あかねちゃんの言葉にもしもを考えてしまう
私。
そして、その予想は当たってしまった。
みゆき「うわわっ!」
黄金「みゆきちゃん!」
水路に落ちそうになるみゆきちゃんの腕を
引いて私が助けたり……。
『ワンワンワンッ!』
黄金「ちょっ!ストップ!お座り!」
なぜか散歩中の犬が襲いかかってきて私が
みゆきちゃんを後ろに庇ったり。
『ドサドサドサッ』
みゆき「ひやぁぁぁぁぁっ!」
黄金「このぉっ!」
倒れてきたお土産を私が念力で、周囲に
怪しまれないように弾いたり……。
正直、不運の連続も良いところだった。
みゆき「うぅ、ごめんね黄金ちゃん。私、
さっきから黄金ちゃんに助けて
貰ってばかりで……」
黄金「ううん、気にしないで。私は好きで
みゆきちゃんのフォローをしている
だけだから。……折角の修学旅行だし、
悪い思い出だけってのも、悲しいだけだし。
折角なら楽しい思い出にしたいじゃん」
そう言って私は精一杯の笑みを浮かべる。
この頭を締め付けるような痛みを隠すように。
みゆき「黄金ちゃん。……うん、そうだね。
悩んでても仕方ない!次行こう次!」
どうやら、みゆきちゃんも悩みを払拭した
ようで、私達は改めて次の目的地、祇園へと
向かった。
たどり着いて早々、舞妓さんとの写真を撮るの。
とはしゃぎ気味のやよいちゃん。
けど、周りに舞子さんの姿は無いみたい。
するとなぜか口紅デコルを使うように
促すキャンディ。
すると、キャンディが舞妓さんの姿に。
キャンディ「さぁ好きなだけ撮るどすクル」
黄金「いや、あのね。気持ちは嬉しいんだけど
本場に来た以上は本物の舞妓さんと
写真を撮りたいな~って言うか」
と、出来るだけキャンディを傷付けない
ようにオブラートに包んで断る私。
だから、この時みゆきちゃんが落ち込んだような
表情をしている事に気づかなかった。
その時。
『キィィィィィンッ』
不意に、奴らの出現を告げる金切り音が聞こえてきた。
そして次の瞬間には、バッドエンド空間が周囲に
広がる。
れいか「これは……!」
黄金「この感じ、彼奴らは……。こっちだよ!」
周囲を見回して駆け出した私にみんなが続く。
そしてすぐに、私達はアカオーニを見つけた。
れいか「おやめなさい!」
アカ「んん?プリキュア、なんでここに居るオニ?!」
あかね「それはこっちの台詞や!」
アカ「俺様は京都でこそ輝く男オニ!
お前等運が悪かったオニ!」
黄金「何をごちゃごちゃと!こっちだって
折角の修学旅行、アンタ等の顔なんて
見たくなかったっつ~の!みんな!」
あ・や・な・れ「「「「うんっ!」」」」
みゆき「あっえっと!」
私の言葉に頷きながらスマイルパクトを
取り出す4人。けどみゆきちゃんだけが
遅れてしまい、昨日引いたおみくじが
ひらひらと舞ってアカオーニの所まで
飛んでいってしまった。
アカ「ぷっ!ぶっはっはっはっは!大凶オニ!
プリキュアが大凶オニ!」
途端にお腹を抱えて笑い転げるアカオーニ。
何か、その姿見てると苛つく。
黄金「うるせぇ!大凶で悪いかぁぁぁっ!」
『ズドムッ!』
アカ「ぐえぇぇぇぇぇっ!」
私は加速してジャンプし、奴の土手っ腹に
飛び膝蹴りをたたき込んだ。
あかね「な、なんで黄金がキレとんねん」
後ろからあかねちゃんの突っ込みが聞こえるけど、
とりあえず無視する。
アカ「こ、こいつ~~!もう怒ったオニ!
出でよ!アカンベェ!」
奴がアカンベェを召喚する。すると、みゆきちゃんの
大凶おみくじと合体した、青い鼻のアカンベェが
生まれた。
れいか「大凶がアカンベェに……!」
やよい「何か嫌だ」
黄金「言ってても始まらないよ!行くよ!」
私が発破を掛けるとみんな、スマイルパクトを
取り出す。
私も、いつものポーズの動作でオルタリングを
召喚する。
「はぁぁぁぁぁ……」
息を吐き出しながら、静かに右手を前に出す。
『レディー!』
5人「「「「「プリキュア!スマイルチャージ!」」」」」
『ゴー!ゴーゴー!レッツゴー!』
黄金「変身っ!」
『カチッ!』
『VUUUUUN!!』
光が私達を包み、変身する。
ハッピー「キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!」
サニー「太陽サンサン熱血パワー!キュアサニー!」
ピース「ピカピカぴかりん♪じゃんけんポン♪
キュアピース!」
マーチ「勇気リンリン直球勝負!キュアマーチ!」
ビューティ「しんしんと降り積もる清き心!キュアビューティ!」
アギト「神が生みし悪を断つ戦姫!キュアアギト!」
6人「「「「「「6つの光が導く未来!輝け!スマイルプリキュア!」」」」」」
『アッカンベェ!』
名乗りを上げた直後、みくじ筒となっていたアカンベェの
右腕からミサイルが発射された。
マーチ「くっ!」
咄嗟にジャンプで避けるマーチ。
『カァァンッ!』
けど、避けた棒形おみくじのミサイルが電柱に
ぶつかってハッピーの方へ!
アギト「ハッピー!!」
『ドォォォォンッ!』
「ぐっ!?」
ハッピー「アギト!?」
アギト「大丈夫!」
命中し、爆発した衝撃で少し腕がしびれてるけど、
問題ない。
そこに、今度はみくじ筒から棒形おみくじを
引き抜いて、棍棒のように振り上げた。
「ピース前!」
ピース「あっ!」
振り下ろされたおみくじ棒を腕をクロスさせて
防ぐピース。
『ベキッ』
けど、振り下ろされたおみくじの先端が
ぶつかった衝撃で折れてハッピーの方へと
飛んだ。
アギト「ハッピー!」
私は咄嗟にハッピーを庇うように抱きしめる。
『ドォォォォンッ!』
「ぐっ!うぅ!」
爆発の熱風が私の背中を焼く。
サニー「ハッピー!アギト!こんのぉ!」
アギト「ま、待って!」
必殺技を発動しようとするサニーを咄嗟に
止める私。
「そいつは恐らくこの前戦ったのと
同じタイプ!あの技以外は効かないと
思う!」
サニー「そ、そうなんか!?あ~も~!物は試しや!」
そう叫ぶと、技を発動するサニー。
「プリキュア!サニーファイヤー!」
火球が放たれ、命中する。
しかしそれでも無傷のアカンベェ。
「や、やっぱりダメかぁ~」
ガクッと膝をつくサニー。
やっぱり、あのレインボーヒーリングって言う
技じゃないと……。
キャンディ「みんな!プリキュアレインボー
ヒーリングクル!」
そこにキャンディが現れ、あの技を使う事を
促す。
みんながパクトを構えた、その時。
『ズズンッ』
ハッピー「うわっ!」
『コロコロ、ボチャンッ』
何とハッピーのパクトが近くを流れる川に
落ちてしまった。慌てて川に飛び込むハッピー。
不味いっ!
これは向こう側にとってチャンス。
アカ「一気に決めるオニ!」
そして、奴もそれを逃さず命令を下す。
青っ鼻のアカンベェが右腕の筒に闇色の
エネルギーを収束させていく。
『ビィィィィィッ!』
アギト「ッ!させるかぁぁぁぁぁっ!」
私は、咄嗟に皆の前に出て自分を盾にする。
『ドォォォォォンッ!』
「ぐっ!!」
爆発と熱風、衝撃波が私の体に叩き付けられる。
それで、一瞬意識が揺らぐ。でも!
「くっ!」
倒れそうになる体で、足で。私は踏みとどまる。
「まだ、だ」
アカ「ちっ!しぶといオニ!アカンベェ!まずは
アギトをやっつけるオニ!」
『アッカンベェ!』
『ドドドドドッ!!!』
アギト「ぐぅっ!!!?」
私の体に、今度はエネルギー弾が無数に叩き付けられる。
足が、後ろに下がる。
体が吹き飛ばされそうになる。
それでも、倒れる訳には行かない。後ろには、
みんなが居るんだ!
『ドォォォォォンッ』
そして、最後の一発が命中したとき、黄金は
ボロボロだった。
体のあちこちから血を滲ませ、ロングスカートも
上着もボロボロになっていた。
口元からも血が流れ、地面にしたたり落ちる。
サニー「アギト!」
彼女の姿を見て叫ぶサニー。
アカ「うっはっはっはっ!良い様オニ!
それにしても、キュアハッピーが大凶で
良かったオニ!おかげで俺様は超ラッキーオニ!」
その言葉は、川底でパクトを探すハッピーの耳にも
聞こえていた。
ハッピー『私の、私のせいで、みんなが……』
自らを責めるハッピー。アカオーニは更に
言葉を続ける。
アカ「特にお前オニ!キュアアギト!
そんな風にボロボロになったのも、全部
キュアハッピーの大凶のせいオニ!」
ハッピー「ッ!私の、私の、せいで……」
驚き、呆然としながらも上に戻るハッピー。
彼女の目に、ボロボロのアギトの姿が映る。
彼女の目に、涙が浮かぶ。
しかし……。
アギト「ハッピーの大凶とか、そんなの、
関係無い」
静かに、攻撃を耐えるために構えていた
クロスさせた腕の構えを解き、下げるアギト。
そして、彼女は口元から流れる血を手の甲で
拭った。
「私は、自分の意思で、みんなを、
みゆきちゃんを守ろうと思った。
それだけよ」
アカ「ふんっ!そんなの嘘オニ!だってお前は
そんなに傷ついたオニ!だったらその原因の
キュアハッピーを恨むはずオニ!」
アギト「私がハッピーを恨む?ははっ。そんなの、
考えた事も思った事も無かったわ」
こんな状況で、傷だらけだと言うのに笑みを浮かべる
アギト。
「アギトになって、人間止めて、怪物になって。
怯え、恐怖し、荒れていた私を助けてくれたのは、
みゆきちゃん達だった。だから……」
次の瞬間、アギトはキッとアカンベェとアカオーニを
睨み付ける。
「私は、みんなとの出会いに感謝している。
みんなと一緒に居られる時間が好き。
みんなと笑っていられる時間が好き。
そして、こんな私を仲間として迎えてくれた
みんなを、愛している。だから……。
私はこの手で、力で戦う!みんなを
傷付けようとするお前達から、守り通す
為に!」
正しく、威風堂々。その意思は鋼の如き硬度を持ち、
何者も砕くことは出来ない。
アカ「何言ってるオニ!アカンベェ!」
『アッカンベェ!』
次の瞬間、右手のおみくじ棒を構えたアカンベェが
アギト目がけて突進する。
今この時、アギトの、黄金の中に、夢に現れた
フュージョンの言葉が思い起こされる。
『お前が力を使えば使う程、私達は
馴染んでいく』
しかし……。
アギト「それが、どうしたぁっ!」
『カチッ!』
『ギィィィィィンッ』
振り下ろされる棒。しかし、アギトは右側の
スイッチを叩き、瞬く間にフレイムフォームへと
変身するとフレイムセイバーをベルトから
抜き取り、それを受け止める。
「はぁっ!!」
『ザザザンッ!』
そして、瞬く間に棒をバラバラに切り裂く
アギト。
『あ、アッカンベェ!?』
驚き、後退る青っ鼻のアカンベェ。
でも、私はそれを逃がさない。
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
踏み込み、後ろに逃げるアカンベェを
追いながらその体を滅多斬りにする。
「はぁっ!」
更に跳び蹴りで、吹き飛ばす。
吹っ飛ばされたアカンベェが建物の外壁に
ぶち当たり、砂埃が周囲を覆う。
『アッカンベェ!』
その時、砂埃の中から放たれたビームがアギトの
側に命中し、爆音と共に煙が彼女を覆い隠す。
ハッピー「アギト!!」
それを見たハッピーが叫ぶ。
アカ「うははははっ!やったオニ!」
対照的に、笑みを浮かべるアカオーニ。
だが……。
アギト「まだだっ!」
『ボッ!』
煙の中から、ウィンディフォームとなった
アギトが飛び出してきた。
アカ「な、何ぃ!?アカンベェ!アギトを
撃ち落とすオニ!」
『アッカンベェ!』
『ドドドドドッ!』
アカンベェの右腕から無数の闇色の光弾が
連射される。しかしアギトはそれらを
巧みに避ける。
そして、一瞬の隙を突き、アカンベェに
肉薄する。
アギト「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」
そして、アカンベェに突進したアギトは
アカンベェに両足のキックを、何十発と
撃ち込み、最後の一撃で吹き飛ばす。
アカンベェと距離を取り、サニーや
ハッピー達の前に着地するアギト。
アカ「ぬぅ!こうなったら、アカンベェ!
最大出力オニ!」
『アッカンベェ!』
しかし、再び土埃の中から現れたアカンベェは
最初の砲撃の倍以上のエネルギーを右腕に
溜める。
アギト「ッ!」
それを見たアギトは、考えるよりも先に
左腰のスイッチを2回叩く。
アカ「発射オニ~!」
『アッカンベェ!』
『カッ!ドォォォォォォンッ!!』
次の瞬間、エネルギーの奔流が彼女たちに向かっていき、
命中する。
「うっはっはっはっ!今度こそ終わりオニ!」
今度こそ、と豪語するアカオーニ。
だが……。
アギト「誰が、終わりだって?」
アカ「オニィッ!?」
煙の中からアギトの声が聞こえてくる。そして、煙が
晴れると、そこにはアイアンフォームとなり
円形のシールドを展開してハッピーたちを守り抜いた
アギトの姿があった。
「お、己オニ!アカンベェ!もう一発オニ!」
『ア、アッカン、ベェ』
「何してるオニ!早く撃つオニ!」
しかし、今のアカンベェはフルパワーのビームを
撃った反動でエネルギーが不足していた。
今だ!この好機、逃さない!
『カチッ!』
アギト「一気に仕留める!」
左側のスイッチを叩き、アギトはストームフォームと
なりアカンベェとの距離を一気に詰める。
「はぁぁぁぁぁぁっ!!!」
『ズブリ』
突き出されたストームハルバードの切っ先が
アカンベェの腹部に深々と突き刺さる。
「おぉぉぉぉぉぉっ!!!」
そして、アギトはハルバードを降り、アカンベェを
天高く放り投げた。
そして、アギトはグランドフォームとなり
クロスホーンを展開する。
「はぁぁぁぁぁ………!」
ポーズを決め、大地に展開した紋章の力を
足に吸収し、真っ直ぐ空中のアカンベェを
見据える。
そして……。
「はっ!」
足腰に力を入れ、アギトは天高く飛び上がる。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」
そして、砲弾のように真下からアカンベェ
目がけて突き進む。
『ドゴォォォッ!』
その腹部に彼女のキックが命中する。
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
しかしそれでも彼女の勢いは止まらない。
上へ上へと打ち上げられるアカンベェ。
そしてついに……。
『アッ、カン、ベ、ェ』
『ドゴォォォォォォンッ!』
空中で盛大に爆発するアカンベェ。
そして……。
『ヒュォォォォォッ!ドゴォォッ!』
青っ鼻のアカンベェを撃破したアギトが落下してきて、
ハッピー達の前に爆音と共に着陸する。
アギト「さぁ。ご自慢のアカンベェは倒したわよ?」
アカ「ぬぅ!青っ鼻は役に立たないオニ!」
そう吐き捨てると撤退していくアカオーニ。
アギト「……ふぅ」
撤退していくアカオーニを見て、アギトは
息をつくと変身を解除した。
同じく変身を解除するハッピー達。
黄金「終わったね」
そう言って、黄金はみゆき達の方を向きながら
笑みを浮かべるのだった。
その後、川に落ちたみゆきのパクトは
黄金が超能力で発見し回収した。
「はい、みゆきちゃん」
既に夕暮れ時。みゆきにパクトを返す黄金。
みゆき「あ、ありがとう黄金ちゃん」
戸惑いながらも受け取るみゆき。
「……。あ、あのね黄金ちゃん。
ごめんね。今日は私のせいで――」
黄金「気にしないで」
謝るみゆきの言葉を、黄金が遮る。
そして彼女は静かに夕焼けの方に視線を
向ける。
「前に言ったよね。私はみんなの
剣であり、盾だって。私はそれを
有言実行しているだけだよ。
私を、私と言ってくれたみんなを
守る為に私は戦う。だから、
謝らなくて良いの」
みゆき「黄金ちゃん……」
黄金「それに、折角の修学旅行なんだもん。
悪いこともあるけど、そう言うのは
ちゃっちゃと忘れるに限るよ。
そうでしょ?」
そう言って、笑みを浮かべる黄金。
みゆき「うん。そうだね」
と、彼女が頷いたとき。
やよい「あ!あれ!」
彼女の視線の先に、舞妓さんが居た。
黄金「お!舞妓さんだ!最後の最後で
良いことあったじゃん!」
みゆき「うん!そうだね!」
こうして、彼女たちは無事舞妓さんと
記念写真を撮ることが出来たのだった。
その日の夜。ホテルにて。
あかね「いや~。にしても昨日と今日は大変
やったな~」
なお「そうだね~。みゆきちゃんのフォローで
色々あったもんね~」
就寝時間の間際、駄弁っている5人。
黄金は今、部屋に居なかった。夜風に当たってくる
と言って、外に出ているのだ。
みゆき「う、うぅ。その節は大変ご迷惑を
おかけしました」
やよい「大丈夫だよみゆきちゃん。気にして
無いから」
と、フォローするやよい。しかしそれを聞いた
あかねが何やら意地悪な笑みを浮かべる。
あかね「ほんなら、罰として告白ターイム!
みゆき君、好きな人を述べよ!」
みゆき「え?すすす、好きな人!?」
あかねの言葉に、顔を真っ赤にするみゆき。
しかしそれはどう見ても、気になる人が
『居る』という風に見えるわけで……。
4人「「「「えぇ!?」」」」
れいか「みゆきさん、好きな人が居るんですか!?」
みゆき「え、えぇっと。それは……」
戸惑うみゆき。
この時、みゆきは好きな人、と言う言葉に
『ピーターパン』を思い浮かべていた。
しかし……。
黄金「みゆきちゃん」
彼女の頭の中で、そのピーターパンのイメージが、
徐々に黄金へと変わっていく。そして、彼女に
笑みを浮かべながら名前を呼ばれた事を
想像するだけで、より赤く、彼女の頬は火照る。
みゆき『どどど、どうして黄金ちゃんが!?
私達は女の子同士だし!いやでも
黄金ちゃんは綺麗だし優しいし、
頼りになるし、今日だって守って
貰ったし王子様みたいでカッコいいし
私も黄金ちゃんにお姫様抱っこされた
けど……。
黄金ちゃん、あの時、私達を愛してるって。
うぅ、これって、もしかして……』
と、考え込むみゆき。
なお「だだだ、誰!?私達の知っている人!?」
みゆき「……。うん」
そしてみゆきは、考え込んでしまっていたが故に、
なおの質問に頷いてしまった。
周囲では皆、男子の名前を挙げていく。
やよい「みゆきちゃん、ヒントヒント!」
みゆき「う、うん。……その人は、とても、強くて」
な・れ「「うんうん!」」
みゆき「かっこ良くて……」
あ・や「「うんうん!」」
語りながら、みゆきは黄金と出会ってからの
事を思い出す。アギトに覚醒した日、みゆきは
彼女に守られた。そして、真実を知り、黄金が
彼女たち5人の仲間になったあの日からの
戦いを。
何時だって、彼女はみゆき達を守る為に本気で
戦っていた。
みゆき「どんな時も私を守ってくれるの」
れいか「そ、それは正しく王子様のような
男性ですね!」
なお「え?でも、いつも守ってくれるって……」
やよい「プリキュアとして一緒に戦ってるって事?」
あかね「え~?けどそれを言うたら、一番
当てはまりそうなんは、黄金くらいで……」
と、あかねがそういった瞬間。4人が
ハッとなった。
あかね「ちょちょちょ、ちょい待ち!
みゆき、もしかして、好きな人って、
男、やないん?」
みゆき「……」
『コクンッ』
無言で頷くみゆき。
それが確証になった。次の瞬間……。
4人「「「「えぇぇぇぇぇぇっ!?」」」」
思いっきり叫んだ4人。
あかね「え?えぇ!?みゆきが好きなんは
黄金って!?」
やよい「いや、でも、分かるような~」
れいか「た、確かに黄金さんの言動は時折、
その、男性的というか。王子様の
ようと言うか」
なお「うん。……で、でも、女の子同士だし。
そもそもどうしてみゆきちゃんは、その、
黄金が気になるの?」
みゆき「うん。自分でも、変だとは思うんだ。
でも、黄金ちゃんは私達と一緒に戦うように
なってから、何度も私達を守ってくれた。
私と黄金ちゃんの体が入れ替わった時も、
今日だって、ボロボロになるまで戦って、
守ってくれた」
あかね「そや。ウチも父ちゃんのお好み焼きの時、
黄金に励まして貰ったんや」
やよい「私も、嘘の時、黄金ちゃんに色々
助けて貰った」
なお「私も、小さくなったとき、植物の茎から
落っこちそうになって、黄金が体を張って
助けてくれた」
れいか「……それが、黄金さんの覚悟を
表しているのかもしれませんね」
みゆき「覚悟?
れいか「はい。……黄金さんは、望まずしてアギトへと
なってしまいました。故に一度は傷つき、悩み、
そして私達ともう一度友達になりました。
皆さんも覚えていますか?あの日、黄金さんは、
自分を私達の『剣』と『盾』だと言った事を」
やよい「う、うん。よく覚えてる。かっこ良かったから」
れいか「……その言葉の意味はつまり、自分の
全てを賭けて。黄金さんは私達に害を
なす敵と戦い、同時に私達を護る。
と言う事です」
なお「だから、黄金はその、ボロボロになってまで
私達を?」
れいか「はい。恐らく、黄金さんにとって、
私達はそれほどまでに大切な存在
なのでしょう」
みゆき「大切」
そう呟くみゆきの頭に、今日の戦いの黄金の言葉が
思い起こされた。
アギト『そして、こんな私を仲間として迎えて
くれたみんなを、愛している』
みゆき「黄金ちゃん。あの時、今日の戦いの時、
言ってた。私達を、愛してるって」
その言葉を思い返し、口に出し、頭の中で
繰り返すだけで、みゆきの頬は赤く染まる。
やよいも、あの嘘の一件の時に芽生えた想いを
回想し、頬を朱色に染める。他の3人も、
大なり小なり頬を染めている。
「私、私は、黄金ちゃんが……」
その言葉の続きを呟きかけたみゆき。
しかし……。
黄金「私がどうかしたの?」
5人「「「「「ッ!?!?!?!」」」」」
不意に黄金の声が聞こえ、振り返ると
そこには黄金が立っていた。
みゆき「あああ、あれ!?黄金ちゃん
戻ってたんだ!」
黄金「う、うん。それより、私がどうかしたの?」
あかね「え、えぇ!?それはその……!」
なお「あ!いやただね!黄金の帰りが
遅いな~ってみんなで話してただけだよ!
ね!?」
れいか「そ、そうです!それだけです!」
やよい「うんうん!」
と、咄嗟に言い訳を思いついたなおに、みんなが
便乗する。
黄金「そ、そうなんだ。まぁ別に良いけど」
5人『『『『『た、助かったぁ』』』』』
そして黄金も深く突っ込まなかったので、
彼女たちは内心安堵するのだった。
一方で……。
少し前、屋上にて。
黄金「……」
夜のホテルの屋上に、一人だけ黄金が
立っていた。彼女は無言のまま夜空を見上げていた。
そして、彼女はその視線を、自分の右手に
向ける。
フュー「お前が力を使えば使う程、私達は
馴染んでいく」
彼女の脳裏に、三度あの言葉がリピートされる。
だが……。
黄金「それでもいい。私のやることは
変わらない。みんなを、護る!
この手で、必ず!」
空に浮かぶ星空に手を伸ばしながら、黄金は
決意を新たに屋上を後にした。
黄金の中で活動を再開したフュージョン。
果たして、それが何をもたらすのか、
それはまだ誰にも分からない。
黄金自身にも。
第13話 END
って事で、フュージョンを内在させている黄金。
それがどんな戦いをもたらすのかは今後に
ご期待下さい。
それと、以前登場したG3とG4ですが、早くとも
登場は修学旅行の話が終わる14話以降です。
もしかしたら、14.5話を作るかも知れませんので、
そこら辺をご期待下さい!
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