スマイルプリキュア!~新たなるプリキュア、その名はキュアアギト!?~   作:ユウキ003

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スマプリ第1話です。


第1話 誕生と覚醒

この物語で本来語られた戦士の数は5人だけだった。

だが、世界の運命はたった一つの違いで大きく揺れ動く。

本来この世界に存在しなかった戦士が『彼女たち』と共に

戦う事などなかっただろう。それでも、運命とは変わる物だ。

今、6番目にして『彼女たち』とは全く異なる戦士が誕生しようとしていた。

その6番目の『少女』の名は、≪津神黄金≫。またの名を、

―――キュアアギト―――

 

 

SIDE 黄金

はじめまして。私の名前は津神黄金。この七色ヶ丘で生まれ育った中学2年生、

14歳の女の子です。

この春から2年生になったばかりの私は今、桜が咲き誇る道の脇を

自転車で走っていた。今日は出るのが少し遅くなっちゃったから、急がないと。

と思って私が自転車を走らせていると、角を曲がった先で女の子が道端に

座り込んでいた。

黄金「あわわわ!」

唐突にブレーキをかけて、自転車を急停止させる私。

『キキーーッ』と言う金属音が響いてから、止まった自転車。

私は息をついてから、座り込んでいた女の子の方へと視線を向けた

  「そこの人、大丈夫だった?」

座り込んでいた女の子、マゼンタ色の髪の毛を持つ女の子が、未だに

びっくりした顔をしていた。

???「は、はい!大丈夫です!あ、あの、ごめんなさい!」

黄金「あ、ううん。気にしないで。別に責めてるわけじゃないの」

女の子に手を振って、怒ってることを否定してから自転車を降りてスタンドを立てた。

そして、私は落ちていたピンク色の本を拾い上げた

  「はい、これはあなたのでしょ?」

???「え!?あ、はい!あ、ありがとうございます!」

と、何やらおかしな表情をしてからその子は本を受け取った。

しかし、その疑問はすぐに消えた。なぜなら……

黄金「?……。って、その制服、ひょっとして七色ヶ丘中の?」

???「え?…あ~~!そういうあなたも私と同じ制服の!」

どうやら、この子は私と同じ学校の生徒みたい。でも……

黄金「あなたって、ひょっとして転校生か何か?」

???「は、はい!そうですけど、なんでわかったんですか?」

黄金「この道は私も通学に毎日使ってるからね。あなたみたいな髪の色の

   人は見たことないから、そう思ったんだけど……。 

   あ、私は2年の津神黄金。あなたは?」

みゆき「私は2年生の星空みゆきっていうの!初めまして、津神ちゃん!」

黄金「あ、私の事は黄金で良いよ。同い年みたいだし。初めまして、

   みゆきちゃん」

みゆき「うん!黄金ちゃん!」

黄金「うん。…って、そうだ、急がないと学校に遅れちゃうよ」

みゆき「あ~~!?そうだった~~!!!」

そう言って走り出したみゆきと、それに自転車で続く黄金だった。

 

無事、遅刻する事なく学校に到着した二人は校門の前で別れ、

みゆきは一足先に校舎へ。黄金は駐輪場に自転車を止めてから

教室に向かった。

 

黄金「ふぅ。間に合った~」

鞄を片手に教室に入った黄金。と、それに気づいた生徒が居た。

???「あ、黄金。おはよう」

黄金「おはよう、なおちゃん」

その相手、というのは緑色の髪の色に黄色のリボンが特徴の生徒。

小学校時代からの付き合いのある友人の『緑川なお』ちゃんと……

???「おはようございます、黄金さん」

もう一人の相手は、紺色ストレートヘアーが特徴の私たちのクラスの

学級委員長、兼生徒会副会長の『青木れいか』ちゃん。

私たち3人は小学校からの幼馴染なのだ。

黄金「れいかちゃんもおはよう。は~~。今日はギリギリ

   だったよ~」

なお「いつもは早めに来る黄金が珍しいね」

黄金「愛用の目覚まし時計が電池切れちゃっててさ~。起きるのが遅く

   なっちゃって。あ。後は通学路の途中で転校生の子と話をしててさ」

れいか「転校生、ですか?」

黄金「うん。同じ学年だったみたいでね。名前は……」

と言っていた所で先生が入ってきたので私は会話を中断して自分の席に

戻った。

 

と、私は佐々木先生に続いて入ってきた生徒を見て驚いた。それは、

みゆきちゃんだった!

佐々木「それでは、転校生を紹介します。さぁ、星空さん。

    自己紹介してください」

そう言って先生がみゆきちゃんに促すけど……

みゆき「あ!はい!」

あ~みゆきちゃんガチガチに緊張してるよ~

数秒経っても動かない。あちゃ~。ダメだこりゃ。

と、私が思っていると……

???「まだ~?」

みゆき「え?」

唐突に私の近くの席から声がした。その声の主と言うのが……

   「自己紹介~」

みゆき「は、はい!え、えっと!ほ、星空みゆきです!

    あ、あの!私、あ、えっと、その!と、とにかく!

    よろしくお願いしますっ!」

そう言って頭を下げるみゆきちゃん。

   「え!?それで終わり!?アカン、オチ無いやん」

そう言って立ち上がったのが、私たちのクラスのムードメーカー。

赤い髪が特徴の『日野あかね』ちゃん。

あかね「よっしゃ、ウチが変わりに自己紹介を―――」

黄金「って、あかねちゃんが自己紹介してどうすんの!」

近くに座っていた私が流れるように立ち上がって漫才のように

ペシッと突っ込んだ。

次の瞬間、クラスのみんなが笑い出した。

みゆき「え、あ、あ!ひょっとして、黄金ちゃん!?」

黄金「ハロー、みゆきちゃん」

佐々木「あら?津神さん知り合いだったの?」

黄金「はい。今朝通学路で会って、それで知り合いに」

あかね「なんやそれ!一人だけ転校生と仲ようなってんの!?

    どんなラッキーなんやねん!」

と言っているあかねちゃん。すると……

なお「あかね。星空さん困ってるよ」

れいか「そうですよ。それに、挨拶は自分でしないと」

あかね「はいはい。あ、丁度ええからあの二人を紹介しよか!」

そう言って前のみゆきちゃんに近づくあかねちゃん。

   「あっちが緑川なお。スポーツ万能でおまけに義理堅くて

    情に脆い。女番長って感じやな」

なお「ば、番長?」

黄金「こらあかねちゃん!間違った情報吹き込まないの!」

と、私が声を上げるが……

あかね「固い事気にすんなっちゅ~に。ほんで、こっちのお嬢様が青木れいか。

    クラス委員で生徒会副会長。勉強もできておまけに男子にモッテモテ」

れいか「モテモテって……」

あかね「ほんで、ウチが日野あかね。去年大阪から引っ越してきたから

    転校生の気持ちはようわかんねん」

と言っているあかねちゃん。

佐々木「はい、それまで。ありがとう日野さん。さぁ、

    席に戻って」

あかね「えへへ、お後がよろしいようで」

と言うと、自分の席に戻るあかねちゃん。と、その時、

ちょうどみゆきちゃんの目の前に当たる席に座っていた黄色い髪の女の子、

『黄瀬やよい』ちゃんが話し出した。

やよい「気にしないでくださいね」

みゆき「え?」

やよい「あかねちゃんは星空さんの緊張をほぐそうとしてふざけただけだから」

しかし、この声はあかねちゃんにもばっちり聞こえていたようで……

あかね「その子は黄瀬やよい。めっちゃ泣き虫でちょっと突っ込んだだけで

    すぐに泣いてまうね~ん」

と言うと、弥生ちゃんが立ち上がって抗議した。

やよい「よ、余計な事言わないでよ!泣いたのは、たったの3回

    だけだもん」

そう言ってすでに瞳に涙をためているやよいちゃん。

黄金「はいはい。あかねちゃんはとりあえず席に座りましょうね。

   このままだと話が進まないから」

と言って私があかねちゃんを強引に席に座らせた。

それを見て笑い出すクラスメートたち。そして……

みゆき「みんなありがとう。皆さんのおかげで緊張が解けました。

    改めまして、星空みゆきです。私は絵本が大好きで、

    小さいころからたくさん読んでいます。

    絵本のお話って、必ずハッピーエンドになるのが素敵だなって

    思ってて、私も毎日そんなハッピーを探しています!」

あかね「それってどんな~ん?」

みゆき「え?」

あかね「星空さんにとってのハッピーってどんなんかな~って」

みゆき「え~っと。口では説明しにくいんですけど、ハッピーってなんかこう

    この辺がキラキラして、胸がわくわくして、う~ん。

    とにかく、ウルトラハッピーって感じの事なんです!」

と、自分のついてのハッピーを力説するみゆきちゃんだけど……

う~ん。いまいち私にはわからない。

 

こうして、新しいクラスメートがやってきた。

 

星空さんの席はあかねちゃんの後ろ。窓際の席の一番後ろで、

その右斜め前の席が私の席。

そして、自分の席に座ったみゆきちゃんだけど、何やら外を見て騒いでいた。

何だろ?

 

この時の私は、この事をあまり気にしていなかった。でも、

今日と言う日から、私の≪戦い≫が始まった。

 

 

放課後、私は一人で自転車をこぎながら帰路に着いていた。

やがて、今朝みゆきちゃんと出会った桜の生えた角にたどり着き、私は

そこで一度自転車を止め、今朝の事を思い出しながら湖をみていた。

 

と、その時……

 

   ≪キィィィン≫

―――……めの時だ―――

黄金「っぐ!?」

唐突に、頭の中に金属音と誰かのノイズまみれの声が響いた。

  『何、これ、頭、割れそう!?』

そう言って誰もいない道路に頭を押さえながら倒れる黄金

―――その力を…覚めさせな…い。闘いの時は、来た―――

段々とはっきりしてくる声。それに合わせて段々と黄金の意識は朦朧としていき、

数秒後には、完全に意識を失ったのだった。

 

 

一方そのころ、みゆきの周囲では事態が急変していた。

彼女は学校の中を歩き回っている内に、不思議な本棚によって

摩訶不思議な緑あふれる空間へと繋がるトンネルを開いてしまった。

そして、再び戻った七色ヶ丘で、みゆきは今朝、黄金と出会う数秒前まで

出会っていた妖精のような存在『キャンディ』を見つけたのだった。

あの時、黄金が拾いみゆきに渡したピンクの本も、もとはと言えば

キャンディと共にみゆきの前に現れた物だったのだ。

 

そして今、みゆきとキャンディは突如として現れた狼男と

いう風体の怪人によって形成された空間、『バッドエンド空間』に

取り込まれてしまった。

そして、狼男、バッドエンド空間を作り出し、人々から

バッドエンドエナジーと言うものを集めている怪人、『ウルフルン』は

キャンディを殺そうとするが、それを庇い、抱えて逃げ出したみゆき

 

だが、地面に躓き倒れた二人めがけて、ウルフルンの爪が迫った、その時……

みゆきの周囲を光が包み、同時に何者かがウルフルンの攻撃を防いだ。

   『ガシッ!』

ウルフルンの前に立ち、その手を掴んでみゆきとキャンディを

護る者の姿があった。

ウルフルン「なっ!?誰だてめぇ!」

その言葉を聞いて、ゆっくりと振り返ったみゆきとキャンディが見たのは……

 

―――黒いライダースーツを身に纏い、その上に黒と銀に彩られた袖なし上着を

   羽織った胴体―――

―――腰元から脛辺りまで伸びる金色のスカート―――

―――肘や膝、肩を守る黒や金のアンクレットやショルダーガード―――

そして何より二人の目を引くのが、金色の髪色と、頭から生えるように見える角

―――クロスホーン―――だった。

 

加えて、今のみゆき達からは見えないが、その瞳は赤く輝き、上着の

前面は金色に装飾され、中央にはそれを止める黒い宝石で出来たボタンのような物が

存在していた。

 

ウルフルン「っ!この!」

その相手に対して、ウルフルンは残っている左手を相手の顔めがけて

突き出すが、相手はそれを首だけを動かして避け、空いている右手を

ウルフルンの腹部に叩き込んだ

     「ぐふっ!」

それを喰らって吹っ飛ぶウルフルン。そして、その相手をしていた

金髪の人物がゆっくりと振り返り、赤い瞳で未だに光に包まれているみゆきと

キャンディを見つめた。だが、そんな中でもみゆきが一番驚いたのが………

みゆき『ひょっとして…この子って、女の子なの!?』

そして、その金髪の少女はゆっくりと、手を上げ、みゆきの方を指さした。

みゆき「わ、私!?」

???「……覚醒の、時」

みゆき「え?」

と言った次の瞬間、みゆきの前に小さな丸いアイテムが現れた。

   「何これ!?」

キャンディ「スマイルパクトクル!」

みゆき「え?」

キャンディ「ちみは伝説の戦士プリキュアなんだクル!」

みゆき「何それ!?」

キャンディ「キュアデコルをスマイルパクトにセットして、

      プリキュアスマイルチャージって叫ぶクル!」

みゆき「な、なんだかよくわかんないけど……やってみる!」

そう意気込んだみゆき

 

そして、彼女は現れたアイテム、『スマイルパクト』を開き、

その中央部分にピンク色のリボンの形をした『キュアデコル』をはめ込んだ。

   『レディ!』

すると、パクトからまるで質問するかのような電子音が響いた。

みゆき「プリキュア!スマイルチャージ!」

周囲に彼女の声が響いた。

   『ゴー!ゴーゴー!レッツゴー、ハッピー!』

すると、パクトの中から電子音と共に光が溢れ出し、そこからパフの

ような物が現れた。それをキャッチしたみゆきは、それを体の各部に

当てて行った。すると、彼女の体が光りに包まれ、その姿を変えて行った。

 

そして、その変身の推移を、金髪の少女は無言のまま、見つめていた。

やがて、みゆきの変身が終わりを迎えた。同時に、彼女は新たなる存在へと

姿を変えた。それは……

ハッピー「キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!」

伝説の戦士へと変化し、名乗りを上げるみゆき、もといキュアハッピー

だが……

 

ハッピー「な、なにこれ~!?……か、可愛い~~~!」

と、自分の変わりように驚き、はしゃぎだしてしまった。

キャンディ「落ち着くクル!今ちみは伝説の戦士プリキュアになったんだクル!」

ハッピー「伝説の戦士、プリキュア?」

キャンディ「そうクル!」

ハッピー「戦士って事はまさか、あの狼さんと……」

キャンディ「戦うクル!」

と、言われ、ハッピーは……

ハッピー「え?……えぇぇぇぇっ!?!?無理無理!だって怖いもん!」

キャンディ「えぇぇぇぇっ!?プリキュアなのにクル~!?」

ハッピー「プリキュアってなんなの~」

と、その時……

 

ウルフルン「プリキュアだかなんだか知らんが、返り討ちにしてやるぜ!」

そう言ってウルフルンが飛びかかってきた。

ハ・キャ「「なあぁぁぁぁぁぁっ!!」」

咄嗟に悲鳴を上げるハッピーとキャンディ。だが、その二人の前に立ち、

ウルフルンと相対する者が居た。先ほどからずっと無言のままハッピー達の

傍に居た、金髪の少女である。

その少女が、ウルフルンの拳を受け止め、背負い投げの要領で

投げ飛ばした。

民家の壁に激突するウルフルン

ハッピー「す、すご~~い!かっこいい~!」

そんな少女の横で、キラキラした目ではしゃぐハッピー

キャンディ「ひょっとして、ちみもプリキュアなのクル!?」

???「………」

しかし、少女はキャンディの質問には答えず、視線を前方のウルフルンの方へと

向けた。

ウルフルン「この~!邪魔しやがって!もう許さねえからな!」

そう言うと、赤い球のような物を取り出すウルフルン。

     「出でよ!アカンベェ!」

すると、上に掲げた球から赤黒いエネルギーが溢れ出し、近くにあった

レンガの壁にしみ込んだ。そして、そのレンガが元となって

レンガの胴体にピエロの顔と手足が生えた怪物、『アカンベェ』が生まれた。

ハッピー「れ、レンガのお化け~!」

ウルフルン「こいつの名はアカンベェ。ピエーロ様の力でキュアデコルの力を

      バッドエンドに変えて生み出した怪物だ!」

キャンディ「キュアデコル……!」

ハッピー「何、言ってるの?」

キュアデコルと言う単語に反応するキャンディとウルフルンの言う事が

理解できないハッピー。

ウルフルン「行けぇ!アカンベェ!」

   『アカンベェ!』

すると、ウルフルンの命令に合わせてアカンベェが突進してきた。だが……

その突進を左手一つで受け止めた金髪の少女

『ア、 アカンベェ!?』

???「はっ!」

さらに、動けないアカンベェを右手で殴り飛ばした。

壁に激突し、倒れるアカンベェ。

ハッピー「つ、強~い!超強いよあの子!ねぇねぇキャンディ!

     あの子もそのプリキュアなのかな~!」

キャンディ「わ、わかんないけど、でも強いクル!」

と、謎の少女の戦いぶりに関心するハッピーとキャンディ

 

そして、その間にも、再び向かってくるアカンベェをステップとジャンプで

回避し、側面から蹴りを入れた吹き飛ばした。

ハッピー「すごいよキャンディ!あの子強いね!」

キャンディ「って、驚いてないでちみも戦うクル!」

ハッピー「え~~!?私も!?」

キャンディ「そうクル!ハッピーシャワーを使うクル!」

ハッピー「何、それ?」

キャンディ「プリキュアの癒しの力クル!それでアカンベェを浄化するクル!」

ハッピー「それかっこいい!わかった!やってみる!」

そう言って構えるハッピー。

 

そして、ハッピーは金髪の少女がアカンベェをクロスカウンターで殴り飛ばした

瞬間を狙た。

    「今だ!覚悟しなさい!ハッピーハッピー、ハッピーシャワー!」

そういって両手を前に突き出すハッピー。だが……

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

何もでなかった。

 

ハッピー「ちょ、ちょっとキャンディ!これどうなってるの!?」

と、自分の肩に居るキャンディに抗議するハッピー。

そして、金髪の少女はそれを無表情で見つめてから、アカンベェの方に

向き直った。

 

と、その時、彼女の頭にカチューシャとして付けられていた二本の黄金の角、

≪クロスホーン≫が展開されて3対6本の角となった。

キャンディ「クル~!角が増えたクル~!」

左足を前に一歩突き出し、右手の平を上に。左手の平を下に向けたまま

前に突き出した。

すると、少女の足元の金色の紋章が浮かび上がった。

それに合わせて左足を後ろに引き戻し、少しばかり腰を落としながら

左手を腰に。右手を胸の前に運んだ。

地面に描かれた紋章が少女の靴、足裏に集まっていった。

   『アカンベェ!』

そんな少女に向かって、アカンベェが突進してきた

???「はっ!」

気合と共に飛び上がり、空中で蹴りの体勢を取る少女。

少女の蹴りは、アカンベェの顔面に命中し、吹き飛ばした。

余りの勢いに地面を滑ったアカンベェは三度壁に激突し、止まった。

どうやら少女の技を喰らってもうまともに動けないのか、ピクピクと

震えているだけだった。

 

一方、ハッピーは……

ハッピー「私じゃ、何もできないの?」

技一つまともに放てず、唯々金髪の少女に守られてばかりの自分が

情けないハッピー

    「折角変身までできたのに………。

     ううん。逃げちゃ、諦めちゃダメなんだ!そんな事したら、

     ハッピーが逃げちゃうもん!それに…それに……

     悪い狼さんなんかに、絶対負けたくない!!」

彼女の叫びが響いた次の瞬間、彼女の腰にあったスマイルパクトが

光りだした。

キャンディ「あ!スマイルパクトクル!スマイルパクトに気合を籠めるクル!」

ハッピー「え?そっか!う~~!気合いだ!気合いだ!気合いだ~~!」

彼女の声に合わせるように、スマイルパクトが彼女自身の力を吸収しだした。

    「力が、吸い込まれていく。なにこれ!?力が抜ける!?」

キャンディ「休まずに力を籠めるクル!」

そう言われ、再び力をパクトに注ぐハッピー。

そして、それに気づいた金髪の少女も振り返った。

 

ハッピー「気合いだ!気合いだ!気合いだ~~~!」

そして、その力が臨界に達した時、ハッピーの周囲から光が溢れ出した。

キャンディ「今クル!」

キャンディの声に合わせて、ハッピーは溜めに溜めた力を解放した

 

両手でハートを描き、さらに両手を組み合わせてハートマークを形作った。

ハッピー「プリキュア!ハッピー……」

そして、組み合わせた両手を前に突き出した

    「シャワー!!!」

ハッピーから放たれた桃色の光が一直線にアカンベェへと向かっていき、

その闇の力を浄化した。

そして、アカンベェの鼻になっていた赤黒い球体の中から小さい何かが

解放された。

 

一方、技を放ったハッピーは……

ハッピー「何これ。物すっごい疲れた」

キャンディ「ハッピーシャワーはものすごく力を使うクル!」

ハッピー「さきに言ってよ~!」

と言って肩で息をしていた。そして、倒れそうになるハッピーを

後ろから支える者が居た。一緒に戦った金髪の少女だ。

    「あ、ありがとうございます」

と、お礼はいう物の、どうやらまともに動けそうにないハッピー

それを見た金髪の少女は……

    「えっ!?あ、ちょっ!」

有無を言わさずにハッピーを『お姫様抱っこ』した。

ハッピー『はわわわわ!わ、私!人生初のお姫様抱っこされてる!?

     でも相手は女の子って!あ、でもちょっとかっこいいかも……

     ってぇ!何考えてるの私!』

と、内心ドキドキ、オロオロしながら顔を赤くするハッピー。と、その時、上から何かが

落ちて来た。それを咄嗟にキャッチするハッピー。

    「何これ?」

キャンディ「キュアデコルクル!」

ハッピー「何?…あれ?そう言えばあの狼さんは?」

そう言って周囲を見回すハッピーと金髪の少女。

だが、近くにはすでにウルフルンの姿はなかった。

 

それを確認した金髪の少女は周囲を見回し、公園を見つけ

ハッピーをお姫様抱っこのまま公園の中に入っていき、一つのベンチに

彼女を座らせた。

    「あ、ありがとうございます」

お礼を言われた金髪の少女だが、ハッピーを座らせると、少女は

コツコツと歩き出して路地の陰に消えて行った。

 

その後、変身を解除したみゆきが元に戻った現状を見ていたその一方で…

 

黄金「…う、あ。…わ、私、どうし、て」

道端に倒れていた『はずの』黄金がゆっくりと体を起こした。

  「さっきの声は、一体……うぅ、頭も、体も、痛い」

そう言いながらなんとか倒れている自転車を起こしてから、

重い足取りで黄金は自分の家へと戻っていった。

 

 

出会いと戦いの始まり。一人の少女の新たなる力の発現と、

もう一人の少女の覚醒。

戦いの始まりを告げる鐘が鳴り響くとき、新たなる魂が目覚める。

目覚めよ、その魂。

 

 

     第1話 END

   

 




駄作かもしれませんが、楽しんでいただければ幸いです。
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