スマイルプリキュア!~新たなるプリキュア、その名はキュアアギト!?~   作:ユウキ003

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大変遅くなりましたが、第16話です。


第16話 悩み

~~~前回までのあらすじ~~~

新たにG3ことサファイヤという仲間を

迎えたスマプリ。そんなある日、彼女達は

母の日を迎え、各々がプレゼントを作って

いた。母の日の事を忘れていたみゆきと、

黄金の娘という認識からサファイヤの

二人は焦りを覚える。

そんな中で黄金は、サファイヤに母の日

に対する自分なりの考えを教え、

サファイヤもまた戦いの中でその言葉を

ハッピーへと教えるのだった。

 

 

母の日から数日が経過。私達の学校では

中間テストが行われていた。

そして、テストが終わった後。

 

「「「「はぁ~~~」」」」

 

屋上で私とれいかちゃん以外の4人が

深~~いため息をついている。

どうやら皆、それぞれヤバい科目が

あったみたい。

と言うか、聞いてるとみゆきちゃんなんか

全科目ヤバいらしい。

 

そのことに私は内心苦笑していた。

「元気を出して下さい」

「そ~そ~。終わった事を後悔しても仕方無いって」

と、れいかちゃんと私がフォローするが……。

 

「れいかは学年トップだったんでしょ~?」

「え?えぇ」

「それに、黄金も殆ど平均点超えてたやん」

「あ、あぁまぁね」

ジト目で私達を見つめるみゆきちゃん達4人。

「二人とも凄いよね~。と言うかれいかちゃん

って入学してからずっとじゃない?」

「きちんと勉強すれば、皆さんも次は良い成績が

取れますよ」

「それが出来たら苦労しないって」

れいかちゃんの言葉に、なおちゃんを始め他の3人も苦笑気味だ。

 

「でもさ~、どうして勉強しないといけないのかな~?」

何やら根本的な問題を定義し始めるみゆきちゃん。

「将来困るからです」

うん。何という模範的回答。流石れいかちゃん。

 

「ほんま?学校の勉強ができひんくても

 そんなに困らん気がするけど……」

「そうよねぇ。数学とか科学とか何の

 役に立つかイマイチ分からないし」

あかねちゃんに同意するやよいちゃん。

「「「うんうん」」」

 

やよいちゃんの言葉に頷くみゆきちゃん達。

まぁ、実際問題、そこは私も思うところは

あるけど、言っちゃったらおしまいな気が。

とか考えてると……。

 

「れいかちゃんは、どうしてそんなに勉強するの?」

「え?」

 

みゆきちゃん聞かれ、でも答えられないれいかちゃん。

彼女はそのまま、俯き困ったような表情を

浮かべてしまうのだった。

 

その日の放課後。

私は自転車を押し、れいかちゃんと並んで

歩いていた。偶然にもあった生徒会の仕事

を手伝った結果、だけどね。

 

「あの」

「ん?」

その時、ふいにれいかちゃんの方から

私に声を掛けてきた。

「黄金さんは、どうして勉強をするん

 ですか?」

「え?う~ん。……やっぱり、将来の為、

 かな」

「将来のため、ですか?」

「うん。私としては、将来的にはお父さん

 たちの店を継ぐか、或いは2号店でも

 出そうかな~なんて考えてるんだ。

 ……でも、お店をやるってなったら

 食材の仕入れやら、料理の研究。更に

 利益を出すためにどんな料理をどんな

 値段で出すのとか、考えなきゃいけない

 でしょ?だから、かな」

 

お父さん達を傍で見ているからこそ、お店

を切り盛りするのは簡単じゃない事は、

私にも分かる。料理人はただ料理をすれば

良いだけじゃ無い。お店を切り盛りするって

事の大変さは、多分今の私には想像も出来ない

くらいなのかもしれない。

 

「将来、お父さんたちのお店を継ぐなり、

 2号店を出すなり。そんな時2人に

 迷惑掛けたくないから、かな?私が

 勉強するのって」

「そうですか。……黄金さんには、ちゃんと

 勉強する理由があるのですね」

「え?」

 

ふと聞こえた、れいかちゃんの言う

勉強する理由。今の言い方だと、れいか

ちゃんにはそれが無いみたいに聞こえた。

「では、私はこれで」

「あ、うん。また明日」

そしていつもの分かれ道で別れた私とれいか

ちゃん。そんな中で私はどこか悩んだ表情のまま

帰って行くれいかちゃんの背中を見つめていたの

だった。

 

 

翌日。学校に行くと何やら人だかりが。そこには

みゆきちゃん達や生徒会のメンバー達。それに

れいかちゃんと同じ弓道部の人達も集まっていた。

そしてれいかちゃんが言うには、勉強も生徒会

副会長も弓道部も辞めたいと言う。

 

理由は、本当にやりたい事が分からないから、

だそうだ。もちろん最初は皆戸惑って止めた。

でもなおちゃんの説得もあって、しばらくれいか

ちゃんに休んで貰おうって事になった。

 

でも、数日経ってもれいかちゃんのやりたい事、

って言う答えは出なかった。そしてお昼時、

よく集まる中庭のテラスで皆してお弁当を

食べていた時だった。

 

「放課後、私達と一緒に?」

れいかちゃんの言葉になおちゃんが首をかしげる。

「はい。皆さんがどのように過ごしているのか

 知りたいのです」

 

ふむふむ。成程。って事で私達は、放課後に

れいかちゃんに自分達の事を見せる事にした。

 

みゆきちゃん、あかねちゃん、やよいちゃん、

なおちゃんと巡って最後は私だった。

 

で、私はと言うと……。

放課後、帰宅して自分の家のキッチンで

創った料理を片手に、れいかちゃんを連れて

ふしぎ図書館に向かった。

 

「あっ、お母さん。それにれいかちゃんも」

そこには当然、サファイヤちゃんもいた。

サファイヤちゃんは、ログハウスの中で机の

上に私のお古の教材とノート、それに筆記用具

を広げて勉強をしていた。

 

「え?サファイヤさん、勉強をなさってるん

 ですか?」

その事に驚いているれいかちゃん。

「はい。……私には、人間としての戸籍は

 ありませんから。お母さん達と同じ学校に

 通う事は出来ません。でも、お母さんが

 言ってくれたんです。多すぎる知識なんて

 無いって。だからお母さんの使っていた物

 を借りて、こうして勉強してるんです」

そう言って笑みを浮かべるサファイヤちゃん。

 

「もしかして、黄金さんがサファイヤさんに

 勉強を勧めたんですか?」

「うん。サファイヤちゃんはほら、諸事情で

 あんまり外に出られないでしょ?ふしぎ図書館

 には色々本があるけど、だからってそれを

 読んでるだけってのもあれだから。何も

 しないで居るくらいなら、勉強でもどう?

 って言って勧めたのが始まり」

「そう、ですか」

れいかちゃんは、私の言葉に戸惑うとサファイヤ

ちゃんの傍に歩み寄った。

 

「あの、サファイヤさん。どうしてあなたは、

 勉強をしようと思ったんですか?」

「え?理由、ですか?そうですね。やっぱり、

 お母さんの言葉ですかね」

「お母さん、黄金さんのですか?」

「はい。『無駄な知識なんて無い』ってお母さんが

 教えてくれたんです」

と、その話を聞くと私の方を向くれいかちゃん。

 

「あぁまぁ、私も私のお母さんからの受け売り

 なんだけどね」

「そう、でしたか」

 

れいかちゃんは私の言葉を聞くと、やっぱりまだ

何かを悩んでいる様子だった。

 

その後、れいかちゃんはキャンディと遊んでいる

サファイヤちゃんを見守っていた。

「はい」

そんなれいかちゃんに私は一度外に出て持って

来た飲み物を差し出す。

「あっ、ありがとうございます」

私は飲み物を受け取ったれいかちゃんの隣に腰を

下ろした。

 

「どう?私達5人の事、色々見てみた訳だけど、

 何かヒントとかにはなったかな?」

「……いいえ。皆さんがそれぞれ何かに一生懸命

 な事は分かりました。ですが、それに比べて

 私は……」

 

う~~ん。どうやらこれはまだまだみたいだな~。

 

「私としては、れいかちゃんは十分凄いと思う

 けどな~」

「え?」

「生徒会とか弓道部とか。勉強とかも。私から

 すればれいかちゃんは十分それらに打ち込んで

 いるように見えたし。なんて言うか、楽しそう

 だったな」

と、私は私なりに今までのれいかちゃんを観て

思った事を口にしてみた。

 

でも、それでもれいかちゃんはまだまだ悩んだ

ままな様子だった。

 

 

それから数日後の休日。今もれいかちゃんは何か

を悩んでいる様子。私とサファイヤちゃんは、

私服で同じく私服のみゆきちゃん達4人と一緒

に外で会っていた。

 

れいかちゃんは大丈夫かな~?と皆して頭を

悩ませていた時。

 

『ブワッ!』

 

ッ!?突如としてバッドエンド空間が広がった。

「もしかして、彼奴ら!?」

「あっ!みんなあそこっ!」

不意にどこかを指さすなおちゃん。見ると空中

に浮かんで居たアカオーニ!

 

奴のバッドエンド空間のせいで、バッドエンド

エナジーが吸収されていく!

「プリキュア!今日こそ倒してやるオニ!」

「そうはさせないっ!みんな、行くよっ!」

 

「「「「うんっ!」」」」

 

みゆきちゃん達はスマイルパクトを取り出し、私

はいつもの動きでベルトを召喚する。

「変身っ!」

「G3システム、解放っ!」

 

『レディ?』

 

「「「「プリキュア!スマイルチャージ!」」」」

『ゴー!ゴーゴー!レッツゴー!』

 

それぞれの変身パターンで、私達は変身していく。

 

「キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!」

「太陽サンサン熱血パワー!キュアサニー!」

「ピカピカぴかりん♪じゃんけんポン♪キュアピース!」

「勇気リンリン直球勝負!キュアマーチ!」

「神が生みし悪を断つ戦姫!キュアアギト!」

 

と、5人で名乗りを上げると……。

「ん!?もう1人はどうしたオニ!」

アカオーニが、ビューティが居ない事に気づいた。

 

「あ、アンタなんか5人だけで十分やっ!」

と、咄嗟にそう啖呵を切るキュアサニー。

「何ぃっ!?生意気オニ!赤っ鼻でコテンパンに

 してやるオニ!いでよアカンベェ!」

 

すると、近くに居た子供達の教科書をベースにして

アカンベェが作られた。

私達6人、アカンベェを前に身構えていると……。

 

『キュアサニー!』

な、何?アカンベェが急にサニーを指名してきた?!

 

「お、おうなんやタイマンか!?やったるでっ!」

そう言って数歩前に出るサニー。すると……。

『問題っ!』

はいぃっ!?何あのアカンベェ!?まさか、教科書

で作られたアカンベェだからこう言う感じなの!?

 

と、私が戸惑ってる間に、英語の問題に答えられ

なかったサニーはアカンベェが撃ち出してきた

×のマークに体を閉じ込められてしまった。

 

更にピース、マーチ、ハッピーと続いてアカンベェ

の×マークの餌食にっ!?

 

『次っ!キュアアギト!』

って私に来たぁっ!?

 

『問題っ!二酸化炭素の化学式を答えよ!』

「それなら分かる!CO₂!」

私が答えると、何やら正解音が響いた直後、どこ

からともなく○が現れてアカンベェに命中すると

爆発してしまった。

 

「な、なになに?」

「もしかして、正解するとアカンベェにダメージが

 入るんじゃない?」

私が戸惑っていると、ピースがそう教えてくれた。

「そうなのオニ!?」

「お前も知らないんかいっ!」

更に驚くアカオーニにキュアサニーがツッコむ。

 

「とにかくっ!アギト頑張れ~!」

って、ハッピー達が応援してくれるのは嬉しい

けど、いつまで持ちこたえられるか。

 

『も、問題っ!漢数字の入った四字熟語を1つ

 上げよっ!』

所々煤こけたアカンベェが問題を出してくる。

え~っとえ~っと、漢数字の入った四字熟語は、

え~っと。あっ!

 

「四面楚歌っ!」

と答えると正解で、再びアカンベェにダメージが。

 

『も、問題っ!黒船来航で当時の日本にやって

 きた偉人の名前は?フルネームで答えよっ!』

えぇっ!?フルネーム!?

 

「え~、え~っとフルネーム、フルネームは~!?」

必死に頭を抱え悩んでいた。でもやっぱり名前は

出てこなくて……。

 

『時間切れっ!正解は、マシュー・カルブレイス・ペリー!アカンベェ!』

 

時間切れになってアカンベェがバッテンマークを放ってきた。

「お母さんっ!」

と、その時G3が咄嗟に私を突き飛ばして、代わり

に×マークを受けて拘束されてしまったっ!?

「G3!」

 

「うはははっ!これで後はキュアアギトだけオニ!」

そう言って、既に勝った気で高笑いをしている

アカオーニ。不味い。もう一問、分からない問題を

出されたら終わりだっ!

 

そう、考えていた時。

 

「おまちなさいっ!」

そこに現れたのは、キャンディを連れたれいか

ちゃんだった。

 

「れいかちゃんっ!?どうして!?」

「遅刻オニ!お前道にでも迷ってたオニ?」

 

「確かに私は迷いました。私の本当にやりたい

 事は何なのか、と。でも、私は私の意思で

 ここに来ましたっ!人々を嘆き悲しませる

 悪事っ!私には見過ごせませんっ!」

 

「お前ひとりでこのアカンベェに敵うものか!」

「れいかっ!変身クルッ!」

「はいっ!」

 

れいかちゃんはスマイルパクトを取り出す。

 

『レディ?』

 

「プリキュア!スマイルチャージ!」

 

『ゴー!ゴーゴー!レッツゴービューティ!』

 

光のパフを使って、ビューティに変身する

れいかちゃん。

 

「しんしんと降り積もる清き心!キュアビューティ!」

 

そしてれいかちゃん、キュアビューティが

戻ってきた事で7人全員がそろった。

 

とは言え、油断はできない。ビューティがあの

アカンベェの問題に答えられないとそれだけで

私達は詰む。

 

でも、そんな私の不安を払拭するように、

ビューティはサニー達が間違えた問題を簡単

に正解してアカンベェにダメージを与えた。

 

「な、何で全部わかるオニ!?」

「私にだって、分からない事はあります」

 

そう言うと、れいかちゃんは後ろで動けない

皆に目を向け、静かに語った。あかねちゃん、

やよいちゃん、なおちゃん、みゆきちゃん。

皆から何を見て何を学んだのかを。

 

と、その時、背を向けている事をチャンスと

考えたのかアカンベェが突っ込んでくる。

 

「させるか、ってのっ!」

私は咄嗟にベルトのスイッチを叩いてストーム

フォームになると、ハルバードの刃でアカンベェ

の攻撃を受け止めた。

 

「おぉぉぉぉぉぉっ!」

『アカンベェェェェェッ!』

私のハルバードの連撃とアカンベェのラッシュ

がぶつかり合う。

 

「自分のやりたい事が、何なのかまだ分かり

 ませんっ。でも、皆さんを見ていて思った

 のですっ!」

と、その時、ビューティが私の隣に並んで攻撃を

始めたっ!だったらフォローするよっ!

 

私達のコンビネーションから繰り出される攻撃が、

次第にアカンベェを防戦一方に押し込んでいく。

 

「学校の勉強も大切ですが、それだけじゃないっ!」

私達の攻撃の前に、アカンベェがじりじりと後ろに

下がっていく。

 

「もっといろんな事を見たい、知りたい、聞きたいと……!」

そして放たれたビューティのキックがアカンベェ

を弾き飛ばす。

 

「そして、自分のやりたい事を見つけたいっ!」

 

「ビューティ」

どうやら、れいかちゃんも悩み自体は

吹っ切れた様子。

 

でも、直後にアカンベェがすごい難しい問題を

出してきたっ!

 

いや誰!?詩人の高村光太郎さんって誰!?

絶対中学生が知らないレベルだよっ!

こうなったら、アカンベェが放ってきた×マーク

を私が体で受け止めてっ!

 

なんて考えていたけど……。

 

「『僕の前に道は無い』」

 

ビューティが静かに答え始めた!?

 

「『僕の後ろに道は出来る』ッ!」

 

まさかの正解っ!ここでアカンベェに追加の

ダメージが入ったっ!

「「「「やったぁっ!」」」」

「すごいですビューティ!」

動けないながらも喜んでいる4人とG3ちゃん。

 

「やりたい事を見つけるために、私はこれからも

 色々な事を学び続けますっ!それが、私の『道』です!」

 

毅然とした態度で宣言するビューティ。でも、未だ

にアカンベェは健在で、アカオーニの指示を受けた

アカンベェが突進してくる。

 

と、その時、私の手にしていたストームハルバードが

青色の光に包まれた。どうして?と考えたのも

一瞬。

 

「ビューティ!これをっ!」

 

私はストームハルバードをビューティに投げ渡した。

 

直後、ビューティの手にしたストームハルバード

がより一層強い光を放つ。

 

「これって!?」

「これは……。お母さんと、アギトとビューティの

 力が共鳴してる」

戸惑うハッピーの横で、G3ちゃんが分析しながら

教えてくれる。

 

そして、ビューティは何かを察したように

ハルバードを体の周囲でブンブンと振りまわした。

直後、腰のスマイルパクトから青い光が溢れ、

それがストームハルバードの刃に纏わりつき、

更に巨大な氷の刃となった。

 

そして、それを手にしたビューティが大きく

跳躍する。

 

「プリキュアッ!」

 

アギトの武器を借りてビューティは新たな技を

放つ。

 

「アイスハルバードッ!!!」

 

振り下ろされた巨大な氷の刃が、アカンベェを

真っ二つに切り裂いた。

 

『アカンベェ~~~!』

 

そして、真っ二つに切り裂かれたアカンベェは

消滅し、核になっていたバナナデコルを私が

キャッチした。

 

そうして、無事アカオーニとアカンベェを退けた

私達。

 

その後、れいかちゃんはあかねちゃん達にそれぞれ

アドバイスをした。

 

時間もすっかり夕暮れ時。なので今は私とれいか

ちゃんが並んで歩いている。サファイヤちゃんは

先に本棚からふしぎ図書館に戻って貰った。

 

「それにしても、れいかちゃんの疑問がひとまずは

 解決してよかったよ。まぁ、まだ根本的な解決

 って訳じゃないみたいだけど」

「そうですね。まだ、やりたい事が分かった訳では

 ありません。でも、うっすらとだけ、方向性が

 見えてきたような気がします」

「そっか」

私達は並んで歩く。

 

「ありがとうございます、黄金さん」

「ん~?」

「あの日、サファイヤさんと一緒に居た時に

 教えていただいた言葉、無駄な知識なんて無い。

 そのおかげで『学ぶ事』が大切なんだと理解

 する事が出来ました」

「あぁそっか。でもあれ、私もお母さんの受け売り

 だから。気にしないで。……それより、れいかちゃん

 さっき方向性がうっすらとだけど見えてきた、

 って言ってたけどどんな感じなの?教えてよ」

 

「ふふっ、それはですね」

と言うと、れいかちゃんは不意に立ち止まった。

何だろうと私も足を止めると、不意にれいかちゃん

が私の手を取った。

 

「私の大切な人を、傍で支えるという事です」

「ふぇっ!?」

 

突然、手を取られ眼前に迫ったれいかちゃんの顔

に私は顔を赤くしながら戸惑った。

 

「黄金さんはこれまで、何度も血を吐きながら

 戦ってきました。横浜でも、京都でだって。

 誰かのために。時には私達のために。

 黄金さんは自分を、プリキュアを守る剣であり

 盾だと言ってくれました。でも、それでも

 私は黄金さんが無理をして傷つくのを、

 見たくありません」

「れいかちゃん」

 

「だからこそ、私は黄金さんを傍で支えたいんです。 

 ……おかしい、ですか?」

 

そう言って、私の顔を覗き込むれいかちゃん。

れいかちゃん、本当に私の事心配してくれてる

んだなぁって分かる。だからこそ……。

 

「じゃあ、これからお互いに支えてこうよ」

「え?」

「私はこれからもみんなを、みゆきちゃんや

 れいかちゃん達を支える。それが私の決意

 だから。でも、そんな私をれいかちゃんに

 支えてほしい。……っていうのはダメかな?」

「いいえ。時に支えあうのが友達です。だから、

 もしもの時は私を頼ってください」

「うん。よろしくね、れいかちゃん」

 

その後、私はれいかちゃんと手をつないで

帰った。

 

でも、夜ベッドで眠る時。

 

『そう言えば、今日の戦いでアギトの力と

 プリキュアの力が共鳴した、ってサファイヤ

 ちゃんが言ってたけど、他のみんなにも

 あぁいうのが起こるのかな?』

 

そんな不安とも期待ともつかない思いのまま、

私は眠りについた。

 

     第16話 END

 




って事でオリジナル技ありの第16話でした。今後も亀更新ですが、感想や評価、お待ちしてます。
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