スマイルプリキュア!~新たなるプリキュア、その名はキュアアギト!?~   作:ユウキ003

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今回はスマプリ第2話のお話です。



第2話 炎の少女と青の風

~~前回までのあらすじ~~

七色ヶ丘市に転校してきた中学2年生の『星空みゆき』

そこで彼女は七色ヶ丘育ちの同い年の『津神黄金』と出会った。

そして、みゆきは転校初日に偶然出会った妖精『キャンディ』と

再会し、キャンディを追ってやってきた謎の狼男、『ウルフルン』から

キャンディを守りたいと言う意思から伝説の戦士、

『プリキュア』へと変身できるようになってしまった。

同時に、金色の髪と角を持った謎の少女も現れ、みゆきの変身した

プリキュア、『キュアハッピー』と金色の少女は協力してウルフルンの

召喚した怪物『アカンベェ』を撃退したのだった。

 

 

アカンベェとの戦闘から数時間後。夜、星空宅、みゆきの部屋にて。

 

あの後みゆきはキャンディを自分の家に連れて帰り、キャンディから

改めてキュアデコルの回収をお願いされたことと、自分以外にも

プリキュアが居る事を知った。

 

しかし、その後消灯してベッドの潜ったみゆきだが、今の彼女の頭の中には、

一人の少女の事が浮かんでいた。

 

そう、先ほど一緒に戦った金髪の謎の少女である。

みゆき『プリキュアは全部で5人って言ってたから、私とあの子が

    居るから後3人か~』

そう思いながら天井を見つめるみゆき。

   『早く、他のプリキュアにも会ってみたいな~!』

と、新たなる出会いを想像しながら、笑みを浮かべつつ、眠りについたのだった。

 

一方。数時間前・津神宅、黄金の部屋。

フラフラになりながらもなんとか帰宅した黄金は、自分の部屋にたどり着くと、

すぐに自分のベッドの上に倒れ込んでしまったのだった。

 

頭、まだ痛い。ガンガンする。体中も痛い。まるで、マラソンでもしたみたいに、

体中が痛い。私が目を覚ましたのは、気絶してから大体40分後だった。

でも、気絶する前と後じゃ、体が全然違った。何だか、全てを出し切ったみたいに

疲れていた。何があったのか、知りたい。でも、今の私には考える力もない。

やがて、私の意識は遠のいていき、すぐに眠りについてしまったのだった。

 

翌朝。何とか登校しようとした黄金だが、朝から頭痛がひどかったため、

今日は母に学校の近くまで送ってもらったのだ。

 

私は、重い足取りで時折襲ってくる頭痛に耐えながらなんとか

教室に入った。

黄金「お、おはよ~~」

なお「あ、おはよう黄金。…って、どうしたの?元気ないみたいだけど?」

黄金「何か、昨日からずっと頭痛がひどくてさ~。今も痛くて……」

れいか「風邪ですか?」

黄金「ううん。咳とかくしゃみはでないから風邪じゃないと思うんだ。

   朝も頭痛薬飲んだんだけど、全然効かなくて……」

なお「なら、二時間目の体育は休んだ方が良いんじゃない?」

黄金「うん。悪いけどそうさせてもらうね」

れいか「それにしても。黄金さん、何か頭痛の元になる事に思い当たりは

    ありませんか?」

黄金「ない、訳じゃないんだけど……」

なお「どんな?」

黄金「…聞いても、信じないかもしれないけどね。昨日の帰り道で自転車を止めて

   湖を眺めてたの」

なお「それって、桜並木のすぐ横の?」

黄金「うん。昨日も丁度そこでみゆきちゃんと出会ったからなんだけど、ちょっと

   そこで考え事をしてたんだけど……。声がね、聞こえてきたの」

れいか「声、ですか?」

黄金「うん。でも、頭の中に直接響くような声でね。後は金属同士が擦れるみたいな

   嫌な音がしたりして、頭が割れそうに痛くなったの。それで、私その場で

   倒れちゃって……」

なお「だ、大丈夫だったの!?」

黄金「うん。大体40分後くらいに目を覚ましたんだけど……。

   なんか、色々あり過ぎて私、変になっちゃったのかな?」

そう言って、私は悲しい笑みを浮かべる事しかできなかった。

れいか「そんな事ありませんよ。黄金さんは黄金さんのままですよ」

なお「そうだよ。黄金は黄金。料理が好きな私たちの幼馴染、

   津神黄金だよ」

黄金「なおちゃん。れいかちゃん。……。うん、ありがとう」

私は、いつもこの二人に助けられてきた。私は料理をするのが好きだけど、

小学校のころは失敗も多かった。そのたびに私は落ち込んで、二人に

励ましてもらった事がある。いつか、私も二人の役に立ちたいな~。

密かにそんな思いを募らせる黄金だった。

 

そして、午前中の授業が終わった昼休み。私達はみゆきちゃんに呼び出されて

中庭の屋根付きベンチに来たんだけど……。

あかねちゃんとやよいちゃん、それに私の3人を前にして、みゆきちゃんが……。

 

みゆき「一緒にプリキュアやってほしいの!」

と、私達はいきなりその『プリキュア』と言うのに勧誘されたんだけど……。

あかね「プリ…」

やよい「キュア?」

キャンディ「プリキュア!」

あれ?今どこかから別の声が聞こえてきたような?

と、私が周囲を見回している横で、あかねちゃんに抱き着いて

必死に勧誘するみゆきちゃん。

…私的にはそのプリキュアって言うのがわかんないからな~。

 

   ≪ズキンッ!≫

黄金「っ!」

と、その時、私の頭の中にあるビジョンが頭痛と共に写り込んできた。

 

キャンディ≪ちみは伝説の戦士プリキュアなんだクル!≫

ハッピー≪プリキュア!ハッピーシャワー!≫

と、私の頭の中に不思議な妖精の姿とピンク色の女の子の

映像がノイズまみれで一瞬だけだが、確かに映し出された。

 

  『何、今の。…また、頭痛が酷くなって』

そう思って私が頭を押さえた時だった。

何かがみゆきちゃんに向かって突進してきて、みゆきちゃんもろ共

ゴロゴロと転がって行ってしまった。

 

やよい「一体、何が…。あ、津神さん、大丈夫ですか?」

そう言って、私の事を気遣ってそっと手を握ってくれたやよいちゃん。

黄金「う、うん。大丈夫」

そう言って私が苦笑いした時だった。

やよい≪津神さん、苦しそう。保健室に連れて行ってあげた方が良いのかな?≫

黄金「え?」

やよい「?どうかしたんですか?」

黄金「う、ううん!なんでもない!」

…何、今の。…今、やよいちゃんはしゃべってなかった。じゃあ今聞こえた声は?

……私の体、本当にどうなっちゃったの。

と、思いながら私はあかねちゃん達と一緒に転がっていったみゆきちゃんを追った。

 

みゆき「知らないの!でも、ドジでおっちょこちょいの私でも

    なれたしな~」

キャンディ「確かにそうクル~」

私達がみゆきちゃんを探しに行くと、どこからかみゆきちゃんと

もう一人、別の人の声が聞こえてきた。

 

そしてあかねちゃんがみゆきちゃんにプリキュアの勧誘の事を

断ったりしていたけど……

 

さっき、みゆきちゃんと話をしていたもう一人の声。あれって……

キャンディ≪ちみは伝説の戦士プリキュアなんだクル!≫

     ≪確かにそうクル~≫

同じ声?……まさかね。

私は、そう思って自分を納得させたのだった。

 

その後、私はお母さんに迎えに来てもらって家に帰った。

でも、私の悩みは尽きることはなかった。

 

昨日から続くこの頭痛。何もしていないはずなのに、疲れ切った体。

さっき見えたビジョンとしゃべっていないはずのやよいちゃんの声が

聞こえた事。まるで……私の知らない何かが私の体に起こったような、

そんな感じ。……考えるのはやめて、今日も早く寝よう。

 

その後、私はすぐにお風呂に入って、ごはんを食べてすぐにベッドで眠り始めた。

 

翌日、私は何とか頭痛が収まったので、普通に自転車で登校した。

昨日の痛みが噓のよう。とまではいかないが回復しているみたいで明日には

痛みも消えるかもしれない。

 

そして、今日は特に問題もなく普通に授業を受けられた。

その日の放課後だった。

 

黄金「あかねちゃんの応援?」

帰り際、みゆきちゃんにバレー部のあかねちゃんの応援をしようって誘われた。

みゆき「うん!私ね、昨日日野さんと一緒に特訓してたんだ~!

    今日は試合があるからそれを見に行こうと思うんだ!

    黄金ちゃんもどうかな!」

黄金「う~ん。…わかった。私も行く」

みゆき「じゃあそうと決まれば早速しゅっぱ~つ!」

 

と言う事で私はみゆきちゃんと一緒に学校の外にある野外バレーボール場に

向かった。そこでは私やみゆきちゃんと同じように他の生徒も

バレー部の模擬試合を見ようと集まっていた。

聞いた話だと、みゆきちゃんは昨日の夕方、河川敷で練習をしていた

あかねちゃんを手伝ったんだって言ってた。

そして、試合が開始されたんだけど……。

 

みゆき「うわ~~!日野さんすご~~い!」

あかねちゃんが得点を決めたのを自分のように喜んでいるみゆきちゃん。

私もつられて笑っていた、その時……。

   ≪ズキンッ!≫

黄金「ッ!!」

  『ま、また、頭痛が』

みゆき「良いぞ~!日野さ~ん!……って、あれ?黄金ちゃん?

    どうしたの?大丈夫?」

黄金「う、うん。ちょっと、頭が痛いだけ。…ごめん、やっぱり私帰るね」

みゆき「そ、そっか。あ、じゃあ気を付けて帰ってね」

黄金「う、うん。ごめん」

私はゆっくりと立ち上がってフラフラと歩き出した。

 

何で?今日の朝は何ともなかったのに、いきなりまた頭が痛くなるなんて。

私は、校舎の日陰に入ると、壁に手をついてその場に倒れ込みそうになるのを

必死に抑えた。

頭痛はどんどんひどくなってきている。何、これ。これじゃ、一昨日と、

また、同じ、に……。

 

そうして、再び『津神黄金』と言う人格は眠りに付きかけていた。

 

一方、バレーボール場では事態が急変していた。

 

再び現れた狼男の怪人ウルフルンが『黒の絵本』と『闇の黒い絵の具』を

使ってバッドエンド空間を作り出してみゆきとキャンディ以外の

生徒や教師たち全員を絶望と無気力に落とし込んでしまったのだった。

 

みゆきが再び変身する事をためらい、ウルフルンが絶望に沈む人間を

侮辱していた、その時……

 

   ≪カツーン……カツーン……カツーン……≫

バッドエンド空間となった世界にゆっくりと足音が響いた。

その音を聞いて周囲を見回すみゆきとキャンディ、そしてウルフルン。

 

そして、校舎の陰からその足音の主が現れた。だが、3人には

その相手の顔が分からなかった。

何故なら相手の腹部から強い光が放たれており、その光源のせいで

相手の顔が見えないからだ。

 

ウルフルン「誰だてめぇ!なんでこのバッドエンド空間で普通に動けるんだよ!」

???「………」

   ≪QUOON……QUOON……QUOON……≫

問い詰めるウルフルンだが、相手は何も答えようとはせず、

ただ心臓のように鼓動を鳴らす光のベルトの音だけが響いていて、

ベルトの人物は無言のままウルフルンの方に視線を向けているだけだった。

ウルフルン「っの野郎!」

と、謎の人物めがけて襲い掛かるウルフルン。

キャンディ「危ないクル!」

みゆき「逃げて!」

咄嗟にその人物に向かって叫ぶみゆきとキャンディ。

 

だが、光の人物は逃げもせずに、逆にウルフルンの攻撃をクロスカウンターで

回避しつつ、その顔面を殴り飛ばした。

ウルフルン「ぐぁぁぁっ!」

殴り飛ばされたウルフルンは近くにあったベンチに突っ込んで倒れた。

 

殴り飛ばされたウルフルンを見てから、謎の人物の方に視線を向ける

みゆきとキャンディ。と、その時……

   ≪VUUUUUUUN!≫

腰の光源となって居たベルトがバイクのエンジンのような音を発すると

謎の人物の姿が変化した。そして、みゆき達の方に視線を向けた人物

と言うのが……

 

みゆき「あ!あなたはあの時の!」

キャンディ「謎の戦士クル!」

 

金色の髪と服、赤い瞳と金色の角を持った謎の少女だったのだ。

ウルフルン「てめぇはあの時の奴か!面白れぇ!そこの妖精たち

      と一緒に俺が倒してやるぜ!」

そう言うと、殴りかかって来るウルフルン。だが、少女はその攻撃を

姿勢を屈ませて回避すると足をばねのようにしてウルフルンの

顎にカウンターのアッパーカットを繰り出した。

     「うごっ!?」

アッパーを喰らって再び吹っ飛ぶが、今度は空中で体勢を立て直して

着地した。

     「ちっ!人間風情が!所詮貴様らの言う努力だの夢だの

      希望だのとぬかすのはただの無駄でバカな行為なんだよ!」

そう言われても、少女は顔色一つ変えずにウルフルンと戦っていた。

と、その時。

 

みゆき「無駄なんかじゃない!」

そう叫びながら絶望しているあかねを庇うように立つみゆき

   「目標に向かってがんばってる日野さんを!

    私の友達をバカにするなんて、絶対許さないんだから!」

キャンディ「みゆき……!その意気クル!プリキュアに変身するクル!」

みゆき「うん!」

 

冷や汗を流しながらも頷いたみゆきは、スマイルパクトを取り出し、

つい一昨日と同じように変身プロセスを行っていった。

パクトにリボンの変身用デコルをセットするみゆき

   『レディ!』

   「プリキュア!スマイルチャージ!」

   『ゴー!ゴーゴー!レッツゴー、ハッピー!』

現れた光のパフを使って変身したみゆき

   『キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!』

そして、変身したハッピーは金色の少女の元に歩みを進めた。

 

ハッピー「ねぇ!あなたもプリキュアなんだよね!私と

     一緒に戦おうよ!」

そう言って笑顔で共闘を持ち掛けるハッピー。だが……。

???「………」

金色の少女は何も言わずに視線だけをハッピーに送ってから自分は

拳を構えた。

 

ウルフルン「ちっ!現れたなプリキュア!一昨日の屈辱、ここで晴らしてやるぜ!

      出でよ!アカンベェ!」

すると、ウルフルンは赤黒い球体『赤っ鼻』を使ってバレーボール型

『アカンベェ』を作り出した。

   『アカンベェ!』

その登場にビビるハッピーと無言のままアカンベェを睨みつける金色の少女。

???「………」

ハッピー「や、やっぱり怖いかも」

キャンディ「頑張るクル~!みんなに希望のスマイルを取り戻すクル~!」

と、後ろからハッピーを激励するキャンディ

ハッピー「希望のスマイル?…うん。怖いけど、頑張る!」

そう言って金色の少女と同じように構えるハッピー。

 

それに対して、アカンベェは口から大量の空気を吸い込み、

口から無数のバレーボールを連射してきた。

それを見て、冷静に右にジャンプする金色の少女と左に慌てて走り出すハッピー

それに対して、アカンベェはハッピーの方に狙いを定めた。

口からバレーボールをマシンガンのように連射するアカンベェの攻撃から

逃げるハッピー

    「無理!無理!!絶対無理ィ!うわぁっ!」

必死に逃げていたハッピーだが、その足元に着弾したため、バランスを崩して

倒れてしまった。

そして、そのハッピーを狙ってアカンベェからボールが発射された。

   『ズドォォォンッ!』

命中と同時に大量の土煙と轟音が響いた。

キャンディ「キュアハッピー!」

ウルフルン「ウルッフッフ、何がプリキュアだ。この程度か」

そう言って、一人勝利を確信するウルフルン。

だが、この時、彼は失念していた。

 

――この場に居る戦士が『一人』ではない事を――

 

煙が晴れた時、ハッピーとアカンベェの間に金色の少女が右手を前に

突き出すようにして立っていた。

金色の少女は片手でアカンベェの攻撃を受け止め、一瞬でボールを

握りつぶしていたのだ。

そして、少女の右手からは微かに煙が上がっていた。

     「なっ?!アカンベェの攻撃で無傷だと!?」

キャンディ「すごい!すごいクル~!」

驚くウルフルンとはしゃぐキャンディ。

 

金色の少女は、後ろに居るハッピーに視線を送ってから、前方に向かって走りだした。

ウルフルン「ちっ!アカンベェ何してる!奴を倒せ!」

『ア、 アカンベェ!』

ウルフルンからの命令で驚いていたアカンベェも我に返り、改めて

金色の少女に狙いをつけてボールを連射した。

 

アカンベェから発射されたボールが少女の顔面に迫った。

ハッピー「危ない!」

少女の危機を見て叫ぶハッピー。だが、彼女の心配は杞憂に終わった。

 

何故なら、ボールが少女の顔に命中する瞬間、少女がボールの前から

『消えた』のだ。空を裂いて飛び、地面に激突するボール。

ウルフルン「なっ!消えた!?」

 

余りに一瞬の出来事で金色の少女が消えたと錯覚したウルフルン。だが、

それは間違いだった。少女は消えたのではなく、ぶつかる直前に

姿勢を落とし、地面の上をスライディングで滑っていたのだった。

 

アカンベェの真下に現れる金色の少女。

その少女とアカンベェの視線が一瞬交差し、アカンベェはその炎の如く紅い

瞳に射抜かれて、すぐには動けなくなってしまった。

 

???「はぁっ!!」

そして、金髪の少女は地面に手を付き、右足を使ってアカンベェを

真下から蹴り上げた。

『ア、 アカンベェ~~~~!』

と、数メートル上まで打ち上げられてから落下し、『ズズン』と言う音と

共に落着するアカンベェ。

ハッピー「す、すごい。やっぱり、あの子私よりも……」

と、以前と同じように金色の少女の強さに舌を巻くハッピー

キャンディ「ハッピー!今クル!ハッピーシャワーで浄化するクル!」

ハッピー「わかった!……って、どうするんだっけ?」

と、使い方を忘れていたハッピー

キャンディ「スマイルパクトクル~!」

ハッピー「そうでした!」

と、キャンディの話を聞いて思い出したハッピー

    「う~!気合いだ気合い!気合いだ~~~!」

あの時と同じように力を込めてエネルギーをチャージしていく。そして……。

    「プリキュア!ハッピーシャワー!」

あの時と同じ動作でハートマークを作り、そこから桃色の

エネルギーを発射した。

そして、それは倒れているアカンベェの元に向かって飛んで行った。だが…。

 

その光はアカンベェの横を逸れて不規則な軌道を描きながら空の彼方へと

飛んで行ってしまった。

 

    「嘘!?外しちゃった~」

さらに、技の発動で一気に体力を消費したため、ハッピーはその場に

膝を落としてしまった。

キャンディ「頑張るクル!もう一回クル!」

ハッピー「もう一回!?しょうがないな~!」

と、何とか立ち上がったハッピーは再び技を放つが……

 

今度は小さなハートマークが現れてはシャボン玉のように消えるだけだった。

 

ハ・キャ「「えぇぇぇぇぇぇぇっ!?!!」」

キャンディ「もしかして変身一回につき一回しか出せないクル!?」

ハッピー「そんなの聞いてないよ~!」

と、慌てるハッピーとキャンディ。

 

その時、アカンベェのナックルがハッピーに迫った。

だが、その拳を咄嗟に受け止めようとしたハッピーをお姫様抱っこで

抱えて飛んだ者がいた。金色の少女だ。

 

ハッピー『あわわわ!わ、私またお姫様抱っこされちゃってるよ~!』

と、金色の少女の腕の中で顔を真っ赤にするハッピー。だが……

 

ウルフルン「はっ。何がプリキュアだ。そっちのピンクは何も出来ねえただの

      木偶の坊じゃねえか」

そう言われ、ハッピーの表情がハッとなった。

     「それに、今まさに泣きそうな顔しやがって。バカな奴だぜ。

      諦めて泣いて喚けば良いのによ。ウルッフッフ」

それに対して、ハッピーは……

ハッピー「泣かないもん!だって、だってそんな事したら、ハッピーが

逃げちゃうもん!だから、スマイルスマイル!」

ウルフルン「はぁ?女に抱っこされながら何言ってんだか?」

と、あからさまにハッピーをバカにするウルフルン

 

だが、この言葉は第3の少女に届いていた。

 

そして、彼女、『日野あかね』にも、覚醒の時が訪れようとしていた。

 

ゆっくりと、だが確実にその瞳の色を取り戻していくあかね。

 

あかね「星空、さん?……え、あ!な、なんやこれ!?」

ついに、バッドエンド空間でも自我を取り戻すことに成功したあかね

   「なんやあのでっかいバレーボールの化けもんは!?」

ハッピー「日野さん!大丈夫!?」

と、そこに、金色の少女から降りたハッピーが駆け寄ってきた。

あかね「あぁ、何とか。…って、その声!ひょっとして星空さんなん!?」

ハッピー「え!?あ!はい!……って、返事しちゃった!

     それは秘密なの~!」

あかね「なんやのんこれ~!一体何がどうなってんの~!?」

と、驚くあかね。その時、彼女の横にウルフルンが瞬間移動で

近づいてきた。

   「え?うわっ!?」

余りの近さに驚いて数歩後ろに下がるあかね

ハッピー「日野さん!」

   『アカンベェ!』

あかねを助けようとハッピーが近づこうとするが、それをアカンベェが

阻止した。

ウルフルン「お前、こいつの事を友達だとか言ってたよな?」

あかね「え?」

ウルフルン「友情?努力?一生懸命?下らねえ。そんなのはバッドエンドの

      世界に必要ねえんだよ」

ハッピー「友達は、下らなくなんかないよ!

     うれしい時、楽しい時、友達が居れば2倍にも3倍にもハッピーに

     なれるし、悲しい時、辛い時は傍に居てくれる……

     とっても大切なものなのぉ!」

心の声を、口に出して叫ぶハッピー。その声は、あかねにも届いていた。

 

彼女は、あかねは思い出す。昨日、自分の練習に付き合ってくれたみゆきの事を。

今日、応援に来てくれたみゆきの事を。

 

ウルフルン「はっ。下らねえ。アカンベェ!」

   『アカンベェ!』

その時、アカンベェの腕がハッピーに向かって伸びて、その体を

捕まえてしまった。

     「そのままトドメだ!握りつぶせ!」

   『アカンベェ!!』

ハッピー「くぅぅぅぅぅっ!」

アカンベェの圧力に苦悶の声を上げるハッピー。

あかね「星空さん!」

ハッピーの事を心配し、駆け寄ろうとするあかね。だが、その肩に手を置き、

あかねを止める者がいた。金色の少女だ。

   「何するんや!このままだと星空さんが――」

と、抗議しようとしたその時……。

???≪あなたに、戦う覚悟がありますか?≫

あかねの頭の中に声が響いた。

   「なんやこれ。頭の中に、直接声が……」

   ≪あなたに、友のために戦う覚悟がありますか?≫

その言葉に、ハッとなるあかね。そして……

   「星空さんは……ウチを励ましてくれて応援してくれたんや!

    次は、ウチが助ける番や!」

ハッピー「日野、さん」

その声を聴き、金色の少女はゆっくりと手を放した。

   ≪目覚めの時です。≪二番目≫の≪戦士≫よ≫

 

その声があかねの中に響いた瞬間、あかね自身の体が光りに包まれた。

ウルフルン「何ッ!?」

ハッピー「この光って、もしかして!」

 

その時、あかねはオレンジ色の光の空間に浮いていた。

あかね「えぇぇっ?えぇぇぇぇぇっ!?」

驚きのあまり悲鳴に似た声を上げる彼女の前に、みゆきのと同じ形に

スマイルパクトが現れた。

それを咄嗟にキャッチするあかね

   「なんやこれ!?」

と、その時……。

キャンディ「クル~!!」

あかねの元にキャンディが飛んできた

     「ちみが≪三人目≫のプリキュアだったクル~!」

あかね「うわっ!?ぬいぐるみが喋った!?てかなんや、その

キュラプリって!?星空さんがゆうとった奴か!」

キャンディ「プリキュアは世界を悪から守る伝説の戦士クル!」

あかね「伝説の戦士クルぅ!?」

と、何が何だかわからないあかね。

キャンディ「さぁ!変身するクル!」

あかね「へ、変身!?」

キャンディ「キュアデコルをスマイルパクトにセットして、

      プリキュアスマイルチャージって叫ぶクル!」

あかね「何やようわからんけど…やってみるわ!」

 

そして、あかねはスマイルパクトを開き、その中央にみゆきの桃色のとは

違う、薄い赤のリボン型デコルをセットした

   『レディ!』

   「プリキュア!スマイルチャージ!」

   『ゴー!ゴーゴー!レッツゴー、サニー!』

と、ハッピーと一部仕様が違う音声が流れ、光のパフが現れた。

 

それを使って変身していくあかね。

但し、その力にはハッピーとは明確な差異が見受けられた。

ハッピーが変身する際に掛かる効果、エフェクトが光とするなら、

サニーは『炎』を纏うように変身していった。

 

サニー「太陽サンサン!熱血パワー!キュアサニー!」

降り立ったあかねは、オレンジ色を基調とした新たなるプリキュア、

『キュアサニー』へと変身していた。

 

ハッピー「日野さんすごい!ホントに変身できちゃった!」

ウルフルン「何っ?!こいつも変身できたのか?!」

サニー「変身?…って、なんやこれ!ホンマに変身してる!

    しかも、≪太陽サンサンキュアサニー≫って、めっちゃ

    恥ずかしいや~~ん!」

と、あまりの事に驚きっぱなしのあかね、もといキュアサニー

ウルフルン「ちっ!また増えやがって!アカンベェ!先にそっちの

      を始末しろ!」

   『アカンベェ!』

そう言って、さらに腕に力を籠めるアカンベェ。

 

サニー「あ!星空さん!」

叫び、駆け寄ろうとするサニー。だが、彼女を追い越して

アカンベェに突進する者がいた。金色の少女だ。

 

そして、新たなる覚醒はサニーだけではなかった。

 

金色の少女は自身の腹部に巻かれたベルトの左側のスイッチを叩いた。

すると、ベルトの中央から金と青に彩られたこん棒のような物が

現れた。それを片手でベルトの中から抜き出し、跳躍した。

???「はっ!」

金色の少女は、棒の先端、金色の部分はアカンベェの肩に叩きつけた。

『ア、 アカンベェ!』

痛みによって、ハッピーを握っていた手を放してしまうアカンベェ

 

ハッピーはその隙に離脱し、サニーと合流した

ハッピー「日野さ~ん!」

名を呼びながら走ってきたハッピーはそのまま、サニーに抱き着いた

サニー「星空さん!」

ハッピー「キュアサニーすっごくかっこいいよ!太陽サンサンも

     情熱たっぷりの日野さんにぴったり!」

と、サニーの事をほめるハッピー。

サニー「え!?ホンマ!」

そう言われてしまい、サニーは……。

   「せやな!確かに太陽が似合うんはこのキュアサニーか

スーパーヒーローくらいのもんや!」

と、調子に乗ってしまった。しかし……

 

ウルフルン「何なんだテメエらは!?」

と、怒り心頭の様子で狼のように威嚇してくるウルフルン

サニー「うわあっ!なんやねんあの狼!」

キャンディ「世界をバッドエンドにしようとしている悪い狼さんクル!」

サニー「悪い狼さん?」

ウルフルン「悪い狼さんで結構。行けぇアカンベェ!」

と、命令すると、近くで悶えていたアカンベェの目が赤く光った。

 

そして、アカンベェは一旦距離を取ると、何と跳躍して

サニーとハッピー、金色の少女をまとめて押しつぶすべき、

プレス攻撃を仕掛けてきた。

サ・ハ「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」」

驚きのあまり悲鳴を上げるハッピーとサニー。そして、アカンベェの巨体が

3人に向かってのしかかってきた。

ウルフルン「ウルッフッフ。他愛もないぜ」

と、一人勝った気でいるウルフルン。しかしこれも、先ほどと同じ

ように勘違いでしかなかった。

 

煙が晴れた時、そこには……。

――アカンベェの顔面をこん棒一つで支えている金色の少女の姿があった――

     「なっ!?バカな!?」

驚くウルフルン。

そして、金色の少女のすぐ隣ではハッピーが縮こまっていて、

サニーが驚きながら金色の少女とアカンベェを支えているこん棒に

視線を向けていた。

 

???「……ふんっ」

そして、金色の少女はこん棒を振って、アカンベェを近くに落とした。

 

サニー「な、なんやねんこの子!この子もプリキュアなんか!?」

ハッピー「そうだよ!私達3人でプリキュアなんだよ!ね!」

???「………」

そう言って金色の少女に同意を求めるハッピーだが、

金色の少女は無言でハッピーに視線を送っただけだった。

そして、少女は右手に持っていたこん棒を胸の前に運んだ。

 

そして、それは姿を変えた。

 

唐突に左右の金色のパーツが開き、刃が姿を現した。

こん棒だと思っていた物はそうではなく、それは……

 

――暴風を纏いし蒼の槍斧、≪ストームハルバード≫――

 

そして、その変化は武器だけではなかった。

 

次の瞬間、ベルトから青い光が発せられ、金色の少女はその姿を変えた。

 

   ≪QUIIIN!≫

金色だった上着は黒い宝石型のボタンを残して濃い青一色となり、

左腕を金と黒が彩っていた肩のショルダーガードや肘のアンクレット。

腕のライダースーツの生地が胴体と同じ濃い青色へと変化してしまった。

そして何より、ベルトの中央、金色の光を放っていた部分が

青く変色したのだ。

ハッピー「す、姿が、変わっちゃった~~~!すご~~い!」

サニー「なんか、めっちゃ強そうやな~!」

と、驚き興奮するハッピーとサニー。

 

ウルフルン「ちっ!姿が変わったからって何になるってんだ!

      アカンベェ!奴らにボールの嵐をぶつけてやれ!」

   『アカンベェ!』

ウルフルンの掛け声に合わせ、アカンベェは序盤の戦闘の時と

同じように口からバレーボールを連射するために、口に大量の

空気を吸い込み始めた。

 

だが、それに合わせ、青い体へと変化した少女は、自分の前で

ブンブンとストームハルバードを回し始めた。

『ブォン…ブォン』と風の切る音が周囲に響いて行く。

 

   『アカン……ベェ!』

そして、チャージを終えたアカンベェのバレーボールの嵐が3人の方に

向かってきた。

サニー「うわあぁぁぁっ!バレーボールが襲ってくるぅ!」

と、咄嗟にガードの体勢を取るサニーとハッピー。

だが、ボールは彼女たちに当たる事はなかった。なぜなら………

 

ウルフルン「バカな!?何がどうなってやがる!」

サニー「なんや、これ」

ハッピー「ボールが、弾かれてる」

 

そう、風を纏うハルバードの力によって形成された風の盾が

ボールの進路を少しだけ左右に逸らし、後ろへと飛ばしているのだ。

 

そして、ずっとボールを吐き続けていたアカンベェの顔が酸欠なのか、

見る間に青くなっていき、とうとうボールがはけなくなってしまった。

 

それを見過ごす少女ではなかった。

次の瞬間、少女の頭のクロスホーンが左右に開いた。

サニー「うわっ!角!?角が増えた!」

 

クロスホーンの展開が意味するのは、全力全開の証。

少女はハルバードを握る手に力を籠め、次の瞬間、

目にも止まらぬ速さでアカンベェに肉薄。

   『アカ――』

アカンベェが応戦する前にその足をすれ違いざまに風の槍斧で切り裂き、

その後ろでさらにターンし、逆の足を後ろからさらに切り裂いた。

『ア、 アカンベェ』

痛みと関節を狙われたことで、その場に崩れ落ちるアカンベェ

 

一瞬の接近、すれ違いざまの一撃と離脱。ターンしての二撃目と

移動。その速さ、僅か数秒の出来事だった。青色の少女は

たった二撃でアカンベェを行動不能に追いやり、サニーとハッピーの

近くへと下がった。

 

サニー「う、嘘やろ!何て速さや!」

ハッピー「すご~い!速~~い!!」

その速さに驚嘆するハッピーとサニー。しかし、次の瞬間、

青色の少女が頭を押さえて地面に跪いてしまった。

    「えぇ!?どうしたの!?大丈夫!?」

キャンディ「きっとその娘はまだ力に慣れてないのかもしれないクル!   

      後はハッピーとサニーで悪いアカンベェを倒すしかないクル!」

サニー「えぇぇっ!?どうやって倒すんやあんな化けもん!」

キャンディ「スマイルパクトに気合を籠めるクル!それで

      プリキュアの癒しの力、サニーファイヤーでアカンベェを

      浄化するクル~!」

サニー「何やようわからんけど、やったるで!

    うぉっしゃぁぁぁぁぁっ!!」

足を開き、裂ぱくの気合と溜め始めるサニー。

そして、ハッピーと同じように気合いのエネルギーがオレンジ色の

粒子となってスマイルパクトに吸収され始めた。

   「あれ?力吸い取られてんで?」

ハッピー「サニー!続けて続けて!」

サニー「え!?何や知らんけど、わかった!」

再び、スマイルパクトに力を籠めるサニー

   「うぅぅぅぅっ!だあぁぁぁぁぁっ!」

ハッピーと同じように、そのエネルギーが臨界に達したその時、

サニーの頭上に火の弾が現れた。

   「何か火の玉出たけど、これどおせえっちゅうの!?」

と、混乱するサニー。しかし、それを見てある事を思いつくハッピー

 

ハッピー「あ!一緒にやった秘密の特訓だよ!」

サニー「え?あぁ!それや!」

昨日の夕方、共に特訓したことを思い出したサニーは、

火球に向けて助走をつけてから飛び上がった。

   「プリキュア!」

そして、右手をばねのように鞭のようにしならせて、

バレーのサーブのようにして、打ち出した

   「サニーファイヤー!」

 

一直線にアカンベェに向かって行ったサニーファイヤーは、

見事にアカンベェに命中し、その存在を浄化の炎で消し去った。

 

   「な、なんやこれ、めっちゃバテる」

初めての必殺技で、初変身、初必殺技の時のハッピーと同じように肩で

息をしてから、その場に崩れ落ちるようにへたり込むサニー。

   「サニー!」

サニー「ぶへっ!」

と、そこにハッピーがのしかかるように突っ込んできた。

ハッピー「日野さんがプリキュアになれてホントに良かった!」

サニー「ハハ、まだ全然わからんけど」

と、その時、サニーは上から何か落ちて来るのに気付いて、キャッチした。

   「何やこれ?」

キャンディ「キュアデコルクル!」

ハッピー「やったね!これも私達≪3人≫のおかげだね!」

と言うと、ハッピー、サニー、キャンディの視線は

頭を押さえながらも金色の姿に戻って立っていた少女に向けられた。

    「そうだ!ねぇねぇ!あなたの名前、私達に教えてよ!」

と、言って詰め寄るハッピー。

 

しかし、この時の金色の少女は≪戦士≫と≪人≫の境界線を

曖昧に彷徨っており、この時の彼女は質問に答えたわけではなかった。

だが……

 

???「……ア……ト」

ハッピー「え?何々?何て言ったの?」

???「≪ア・ギ・ト≫」

ハッピー「アギト……キュアアギト!それがあなたの名前なんだ!

     うわ~!なんかカッコイイ名前だね!」

と、今度はアギトと名乗った少女に抱き着くハッピー。

 

しかし、この時、初めて少女、アギトは、自分の中に眠る人としての

人格が、≪覚醒≫したのだった。

 

頭を押さえていたアギトは、唐突にハッとした表情となり、

辺りに、目の前にいるハッピーに、そして、何より自分自身の手に

視線を向けた。

 

ワナワナと震えだすアギト。そして、ハッピーもそれに気づいた。

    「?どうかしたの?大丈夫?」

そう言ってアギトの顔を覗き込むハッピー。

 

と、次の瞬間、アギトがハッピーを突き飛ばした

ハッピー「きゃっ!?」

サニー「星空さん!?あんた、いきなり何するんや!」

咄嗟に倒れたハッピーを支え、アギトに向かって抗議するサニー。

 

だが、今のアギトは自分の両腕を見つめて、震えていた。そして……

アギト「あぁ……あぁぁ……うわあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

アギトは、悲鳴を上げながら二人に背を向け、走り出した

ハッピー「あ!待って!」

咄嗟にハッピーが止めようとするが、アギトはすぐに二人の視界から、

消えてしまった。

サニー「なんやのん、アイツ。味方ちゃうんか?」

ハッピー「キュア、アギト」

余りの事についていけないサニーと、静かに、彼女の名前を

口にするハッピーだった。

 

 

一方、学校の中を闇雲に走って居たアギトは、校舎裏にたどり着いて、

そこで石に躓いてこけてしまった。何とか、体を起こしたアギトの横。

学校の廊下の窓ガラスに、彼女の姿が映った。

 

それを見て、咄嗟に数歩後ずさるアギト。

だが、彼女はそれが自分である事に気づくのに、数秒を要した。

そして、次には、まるで信じられない、と言う顔をして

自分のあちこちを触り始めた。

 

と、次の瞬間、アギトの体から光が発せられ、そこから

一人の少女の姿があらわになった。それは………

 

何で。……なんで私、あんな姿になったの。私、私……

私は……私は………化け物に、なっちゃった。

 

その少女こそ、≪津神 黄金≫。その人だった。

 

 

新たなる少女の誕生と、戦う少女の覚醒。

目覚めた魂は何を思い、どうなっていくのか?

絶望の始まりか、希望の始まりか。それは誰にもわからない。

 

     第2話 END

 

 

 




如何でしたか?一応、アギト本編と同じように
黄金は2回目の戦闘後に初めて自分の事に気づいた風に
してみました。
楽しんでいただければ幸いです。
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