スマイルプリキュア!~新たなるプリキュア、その名はキュアアギト!?~ 作:ユウキ003
劇中でアギトのオリジナルフォームが覚醒します。
~~前回までのあらすじ~~
ビューティの覚醒によって全メンバーが揃ったプリキュア。
しかし、次なる疑問としてアギトについての事が浮上し、
なおはある事をきっかけに黄金がアギトであると知ってしまう。
そして、5人は黄金にその事を聞こうとするが、その時再び
マジョリーナが襲来し、イチゴデコルを奪いアカンベェへと作り替えて
しまった。
だが、5人の前でアギトに変身した黄金はアカンベェを圧倒。
一方的に倒してしまった。
その後、黄金はみゆき達との話し合いの中で怒りや憎しみ、悲しみ
と言った感情を5人にぶつけるも、みゆき達に受けられた黄金は、
アギトである自分がみゆき達の剣となる決意をしたのだった。
アギトである黄金が仲間になって数日後。
ある日の星空家にみゆき達6人が集まっていた。
みゆき「祝!」
み・あ・や・な・れ「「「「「全員集合~~!」」」」」
みゆきちゃん達5人が見事にはもり、天井に下がっていたくす玉が
割れてその中からキャンディと勢ぞろいと書かれた垂れ幕が降りてきた。
黄金「お、お~~?」
と、私はそこまで喜ぶ事なのだろうかと疑問に思いながらパチパチと
拍手をしてしまった。
キャンディ「プリキュアが全員そろって新しい仲間もできたクル~!
うれしいクル~!」
と、喜ぶキャンディ。
れいか「そうですね。では、改めて聞きたい事があるのですが」
キャンディ「クル?」
れいか「プリキュアとは何なのですか?」
キャンディ「伝説の戦士クル!」
なお「何であんな凄い力があるの?」
キャンディ「伝説の戦士だからクル!」
って、質問しだしたは良いけど、どうやらみんなが欲しい答えが
帰ってこないみたい。
あかね「それ、答えになってないやん」
やよい「じゃあ、あの怖い人たちは何なの?」
キャンディ「クル?」
みゆき「目的は何なのかな?」
キャンディ「ク、ル」
あかね「ウチらは何したらいいの?」
キャンディ「で、伝説の、戦士、クル」
と、段々冷や汗をかくキャンディ。そして、キャンディは
自分をぶら下げているくす玉の中に戻って行ってしまった。
やよい「こ、これってつまり……」
黄金「キャンディ、プリキュアが伝説の戦士って事以外、知らないのね」
キャンディ「そうクル~」
みゆき「ええぇぇぇぇぇぇっ!?」
と、手を交差させて驚いているみゆきちゃん。って、何その手。
と思って私が苦笑していた時だった。
「え?何あれ?」
黄金「あれ?」
今の私はみゆきちゃんの反対側に座っていて、窓が開いたままの
ベランダに背を向けている状態だった。で、みゆきちゃんの言うあれ
ってのが気になって後ろを向くと、何かがこっちに飛んできていた。
みゆき「本?」
やがて、その本と思われる物が窓から一直線に入ってきた。
黄金「ほいっ!」
≪パシッ!≫
危うく顔面に当たりそうだったので、私はそれを両手で
受け止めた。
「うん。間違いなく本だね」
そう言って私はテーブルの方に向き直って飛んできた本をテーブルの上に
置いた。と、その時。
???「ふ~。ようやく着いたでござる」
黄金「へ?」
本から声が聞こえたかと思うと、勝手にページが開いて、見開き状態の
本から何かが飛び出してきて着地した。
あかね「何か出た!」
みゆき「あ、あなたは?」
黄金「ひょっとして……妖精?」
???「左様。申し遅れたでござる。拙者は―――」
と、その時。
キャンディ「お兄ちゃ~~~~ん!」
くす玉の表面を突き破って飛び出してきたキャンディがその倍のサイズは
ある妖精にダイブして思いっきり頭突きした。
うわ~、痛そ~~。
で、他のみんなが驚いたのが……。
あかね「え?」
れいか「キャンディの……」
み・あ・や・な・れ「「「「「お兄ちゃん!?」」」」」
そこに驚いていた。
キャンディ「お兄ちゃん!会いたかったクル~!」
???「キャンディ、相変わらず泣き虫でござるな~」
と、突然現れた妖精、だと思う子はキャンディをあやしている。
キャンディの態度を見る分には兄妹だと思うけど……。
うん、似てない。
みゆき「あ、あの~」
気まずそうにみゆきちゃんが話しかけるとようやく私たちに気づいた
キャンディのお兄ちゃん
???「失礼いたした。拙者はポップと申す。妹が世話になっているで
ござる」
みゆき「こ、こちらこそ」
と、キャンディのお兄ちゃん妖精、≪ポップ≫が頭を下げたので、
つられて私たちもお辞儀した。
その後、キャンディの頭がターバンみたいになったり、ポップが
可愛いって言われるのが嫌いだったり、かっこいいと言われて
舞い上がってこけたりするのを見てから、改めてキャンディ
ではなく、このポップに話を聞くことになった。
ポップ「うむ。プリキュアについての話なら、拙者が引き受けるで
ござるが、一つ。聞いても良いでござるか?」
黄金「ん?何?」
ポップ「なぜ、6人もいるのでござるか?伝説ではプリキュアは5人の
はずなのでござるが……」
黄金「あぁ、それは私がプリキュアじゃないからだね」
ポップ「何と!それがし、プリキュアではないと申すのか!?」
黄金「うん。と言っても、正確にはプリキュアに似た戦士って、
言うべきかな。私以外の5人みんながプリキュアで、私は
みんなを助ける助っ人戦士って所だよ」
キャンディ「でも黄金は今まで何度も一緒に戦ってきたから
お話しても大丈夫クル!」
ポップ「そうだったでござるか。では、キャンディ、伝説のプリキュア
の絵本をここに」
キャンディ「クル?あれ?どこ行ったクル?」
というと、顔が真っ青になっちゃうポップ。
ポップ「まさか、無くしたのでござるか」
キャンディ「ち、ちょっと待ってクル!
え~っと、みゆきとぶつかるまでは、あったクル」
それを聞いて、ポンと手を叩くみゆきちゃん。
みゆき「思い出した!あの本、不思議図書館に置いたままだ!」
黄金「不思議、図書館?…そんな名前の図書館あったっけ?」
れいか「無い、と思いましたけど」
みゆき「あ、ううん。違くて、図書館って言うかね、不思議な場所に
あるからそう呼んでるだけなの。大きな木の中に
本がたくさんあるの!」
ポップ「何と!もしや、人があの図書館に迷い込むとは……」
黄金「?ポップは何か知ってるの?」
ポップ「はい。…これから、皆をそこへ案内するでござる」
その後、ポップがみゆきちゃんの部屋の本棚を操作して
光輝く入口を作って、私たち6人はそれに吸い込まれていった。
私とやよいちゃん以外が着地に失敗して、みゆきちゃんの上に落っこちた。
黄金「み、みゆきちゃん、大丈夫?」
みゆき「へ、ヘルプ~~」
その後、私たちはホップの言う≪伝説のプリキュアの絵本≫を見つけ、
そこに書かれているお話を聞いた。
それを簡潔に説明するなら、キャンディたちと彼らに似た妖精が住まう国、
≪ロイヤルクイーン≫という女性が治める≪メルヘンランド≫が
あの狼男や鬼、魔女が所属する≪バッドエンド王国≫、その皇帝、
≪ピエーロ≫に侵略され、元々クイーンの力の元だったデコルは
ピエーロに奪われアカンベェの核として使われ、クイーンは
戦いを相打ちに持ち込む形でピエーロを封印し、あの3人は
ピエーロを復活させるためにバッドエンドエナジーを集める事にした。
そして、バッドエンドを止めるためにクイーン様がこの世界に
放った5つの光がみゆきちゃん達の力の元となったみたいだけど……。
ちなみに、イチゴデコルは今日改めて見て見ると、傷が治っていた。
ポップ曰く、デコルの力の核が無事であるなら、勝手に治ったのも頷ける
との事。まぁ、なんにせよ元通りなのはありがたい。ただ……。
黄金「私はそのクイーン様の物じゃない、別に力で変身してるって
事だね」
みゆき「黄金ちゃん」
黄金「私の力の事、少しはわかるかと思ったけど……。ま、良いや。
気にしても始まらないし。それより、絵本のページが
キャンディが来たところで止まってるけど、続きは?」
ポップ「それは、こうでござる」
ページがめくられ、現れたのはハッピーに変身した状態の
みゆきちゃんだった。
みゆき「私っ!?」
と、驚いているみゆきちゃん。って、何で咄嗟に変身時のポーズを…。
さらにページがめくられ、サニー、ピース、マーチ、ビューティ
と連続で決めポーズが映し出された。
って、いつの間にかみんな変身時のポーズを取ってるし……。
れいか「で、では、次のページはひょっとして……」
めくられた次のページ。そこには何と……。
――ハッピー達5人と向かい合い、笑顔で中央のハッピーと
握手をするアギトが描かれていた――
黄金「あ、私だ」
ポップ「どうやら、伝説の絵本もそなたを認めたようでござる」
そして、次のページまでめくられたのだが、そこから先は白紙だった。
でも、これから私たちがこの本の物語を描いて行くんだ。
その後、なぜかみゆきちゃんが決め台詞を決めようとして、
あかねちゃんとなおちゃんがどうでも良いと言い出したが……。
黄金「それって、私から言わせればみんな最初に決め台詞言ってるじゃん」
と、笑いながら指摘する私。
みゆき「それじゃなくて~!もっとこ~。チームとしての決め台詞を~!」
と、言うわけで賛成5(みゆき、やよい、れいか、あかね、なお)
棄権1(私)といった具合になってしまった。
黄金「じゃ、じゃあ私はプリキュアじゃないって事で、決め台詞は
なしの方向で……」
と言って後ずさりしようとしたのだけど……。
なお「ちょ~っと待った」
あかね「一人だけ逃げようたって、そうは行かへんで~黄金」
黄金「え、え~~?」
れいか「折角ですから、私たちで黄金さんの決め台詞を考えてあげては
どうでしょうか?」
みゆき「おぉぉぉ!良いねそれ!」
やよい「だったら、イメージは光なんてどうかな?黄金ちゃんって
変身するときお腹が光るから」
なお「後は、何となく神々しいイメージもあるから、そうだな~」
あかね「後は武器で相手をズバズバと切り裂いていくさまもありやな」
れいか「そうですね。今の物を総合すると、こんな感じのキャッチフレーズ
になりました」
そう言って、取り出したメモ帳にそれを書き、黄金に渡すれいか
………。え?
黄金「あ、え、あっと、れ、れいかちゃん?これ、読むの?」
れいか「はい。それが黄金さんの新しい名乗りです」
そう言われたけど、私の顔は自分でもわかるくらい真っ赤になっていった。
そして……。
「こ、こんなセリフ私には無理だよ~!」
そう言って黄金は顔を両手で覆って、その場に蹲ってしまった。
みゆき「え~~?黄金ちゃんにぴったりだと思うよ?何がダメなの?」
黄金「うぅ、だ、だって、こんなセリフ人前でいうなんて……。
は、恥ずかしいんだもん」
そう言って涙目の黄金。
しかし、これはこれで……。
みゆき『あれ?今、私の心がゾクッてなったような……』
あかね『何か、無性に黄金をいじりたい気分になってしもうた』
やよい『か、かわいい~!も、もっとこんな感じの黄金ちゃんを~!』
なお『黄金の、いつもとのギャップが……////』
れいか『……黄金さん、天然ジゴロですわね』
と、5人のSの心を刺激する結果となってしまった。
で、その後改めてチーム名を考える事になったのだけど……。
おかしい、みゆきちゃんの考えたのは変だし普通に名乗りを上げるより
恥ずかしい。しかも何か被ってる気がするし……。
一方そのころ、現実世界ではマジョリーナが現れ、バッドエンド空間を
発生させた。
黄金「う~ん。チームの名乗りって言ってもね~」
と、悩んでいたその時だった。
≪キィィン!≫
私の頭の中にいつもの波動が響いてきた。
「ッ!みんな!敵が来たよ!」
なお「え?黄金、どうしてそんな事がわかるの?」
黄金「アギトの力だと思う」
ポップ「黄金殿の言う事は間違いないでござる。拙者もバッドエンド
空間の発生を感じたでござる」
黄金「急がないと。このまま放っておいたら、ピエーロ復活の
バッドエンドエナジーが他の人たちから吸われ続けちゃうよ」
ポップ「うむ。では、本の扉を使うでござる」
その後、私たちはポップに教えてもらったように本棚を操作して、
彼の言う本の扉を使ってバッドエンド空間発生源の一番近い場所にある
本棚に扉を開き、現実世界に戻った。
けど……。
やよい「あれ?みゆきちゃんは?」
黄金「え?ほんとだ。いない」
キャンディ「大変クル~!」
そこに、扉を潜って私たちに続いてキャンディが出て来たのだけど……。
「みゆきは間違って南極行ったクル~!」
あ・や・な・れ「「「「南極ぅ~~!?」」」」
黄金「あちゃ~~。……ポップは?」
キャンディ「お兄ちゃんはみゆきを迎えに行ったクル~!」
黄金「そう。…だったら私たちだけで戦うしかないね。
相手は待ってくれない。行こう」
私の言葉にあかねちゃん達は頷き、私の直感を頼りに
公園に居る敵の元に走った。
「ッ!居た!」
私たちが公園に飛び込むと、人々が絶望しているすぐそばに
あの魔女の幹部が立っていた。
マジョリーナ「ん~?ほぉ。プリキュア待ってただわさ!」
そう言うと、あの魔女は赤い球体を取り出した。そして…。
「出でよ!アカンベェ!」
近くに落ちていた空き缶を元にアカンベェを作り出した。
ポップがみゆきを迎えに行っている間、公園では戦闘が始まっていた。
『ア~~カン、カン、カン、ベェ!』
頭部の飲み口から缶型ミサイルを飛ばしてくるアカンベェ。
あかね「うわ~~!来たぁぁぁっ!!」
不味いっ!私は咄嗟にみんなの前に出て、右手をかざした
黄金「ん!はあぁぁぁぁぁぁっ!!!」
まるで見えない手でミサイルを掴むように頭の中でイメージすると、
文字通りミサイルが空中で『静止』した。
マジョリーナ「何っ!?何が起こってるだわさ!?」
れいか「黄金さん」
黄金「あ、アハハ、アギトになってから、超能力が色々目覚めちゃってさ。
こんなことも、できるんだよね!」
そう言って私はアカンベェの方に手を振り下ろした。すると、空中で止まっていた
ミサイルがアカンベェの方に飛んでいき爆発した。
マジョリーナ「まさか、変身前でも力が使えたとは計算外だわさ。
しかし!変身もしていないお前達なんて、アカンベェで
人捻りだわ――」
と、その時、どこからともなく雪玉が飛んできてマジョリーナにぶつかった。
私たちが雪玉が飛んできた方を向くと……。
みゆき「みんな遅れてごめ~ん!」
と、雪まみれで震えるみゆきちゃんとポップが合流したんだけど……。
キャ・あ・や・な・れ「「「「「凍ってる」」」」」
黄金「ま、まぁ無事に合流できてよかったよ!」
なぜみゆきちゃんが氷漬け一歩手前なのかはさておき、今は
何とか合流できただけでも良しとしよう。
で、いつの間にか私たちは円陣を組んで話し合っていたのだけど……。
みゆき「皆、あのね。―――――」
マジョリーナ「何話してるだわさ!?」
と、目の前の敵をほっぽって確かに私たちは何してるんだろう?
自分でも知りたいよ。
あかね「ええやんそのセリフ」
やよい「かっこいい!」
黄金「ね、ねぇ。それってやっぱり私も強制的に……」
れいか「参加です♪」
黄金「うわ~~~ん!!」
嫌だ~!あんな恥ずかしいセリフ嫌だ~!
でも、みんなの視線が『やって』と無言の圧力をかけて来る
「あ~もう!わかったよ!やります!言います!言わせていただきます!」
みゆき「そうこなくっちゃ!」
あ~~もう!あんなセリフを言わなくちゃいけないなんて~~~!
この怒りと恥ずかしさ!アカンベェにぶつけてやる~~!
私は、左腰部分で両手を交差させてから、右手を一度前に突き出し、
すぐに肩の前まで引き戻した。すると、腹部に光と共に
オルタリングが現れた。
黄金「はぁぁぁぁぁぁ」
息を吐きだしながら右手を再び、ゆっくりと前に突き出していく。
そして……。
「変身!」
気合いと共に叫びながら私は両手で両サイドのスイッチを叩いた。
光りが黄金を包み込み、黄金はアギトへと変身した。
みゆき「みんな!私たちも!」
その声に頷き、それぞれのパクトとデコルを取り出してセットする
5人。
『レディ!』
み・あ・や・な・れ「「「「「プリキュア!スマイルチャージ!」」」」」
『ゴー!ゴーゴー!レッツゴー!』
現れた光のパフを使って変身する5人。
ハッピー「キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!」
サニー「太陽サンサン!熱血パワー!キュアサニー!」
ピース「ぴかぴかピカリン!じゃんけんポン!キュアピース!」
マーチ「勇気リンリン!直球勝負!キュアマーチ!」
ビューティ「しんしんと降り積る清き心!キュアビューティ!」
って、みんなが名乗りを上げると、私の方にみんなの視線が集まった。
……………。
うぅ、視線が痛い。……あ~もう!毒を食らわば皿まで、だよ!
アギト「か、神が生みし悪を絶つ戦姫!キュアアギト!」
って、名乗りを上げたは良いけど………。
『ボッ!』
私今顔から火が出そうなほど恥ずかしいよ~~~~~!
と、顔を真っ赤にするアギトであった。さらに……。
ハ・サ・ピ・マ・ビュ「「「「「6つの光が導く未来!輝け!
スマイルプリキュア!」」」」」
と、アギトを入れて6人なので6つの光と定義して、チームでの
名乗りを上げるハッピー達。
で、私たちは名乗りを上げ終えたベストタイミングでアカンベェが
放ったミサイルで吹き飛ばされてしまった。
ハッピー「ふ、不意打ちなんてずるい」
アギト「そりゃ、アニメじゃないんだから相手は待ってくれないって」
サニー「これで死んだら、死んでも死に切れんやろ」
アギト「むしろ今の私は恥ずかしさで死にそうだよ」
あれだけ堂々と名乗っておいて流石にこれは無様過ぎるし
さっきの思い出して私はもっと恥ずかしくなって死にたくなってくるよ。
マジョリーナ「ひぇっひぇっひぇ!アカンベェ!プリキュア共もまとめて
踏みつぶすだわさ!」
『アカンベェ!』
すると、ドスドスとこちらに向かってきて、足を振り上げるアカンベェ。
不味い!
アギト「間に合え!」
『ズズンッ!』
私は咄嗟にアカンベェの足元に滑り込み、それを受け止めた。
ハッピー「アギト!」
アギト「大丈夫!」
……って、言っても、今じゃ支えてるのが限界。何か、何か……。
と、その時、アギトのベルト、オルタリングが紅でも蒼でもない、
黄色い光を放ち始めた。
こんな時に必殺技!?……違う。それならクロウホーンが開いて……。
と、その時、私の中に靄がかかった状態だけど、確かにビジョンが見えた。
そうか!!わかった!
「ハッピー!或いは誰か!誰でも良いから私のベルトの、
左側のスイッチを2回たたいて!」
ビューティ「わ、私が!」
と、近くに居たビューティがアギトの腰元に近づき、スイッチを
2回叩いた。
すると、突如としてアギトの肘から先の両腕が光り輝きだした。
アギト「力が…溢れて来る……!はああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
私は、両腕に漲る力を使ってアカンベェの巨体を押し返した。
『ア、 アカン!?』
「でやぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
私は、限界まで出し切った力でアカンベェを投げ飛ばした。
ズズンと音を立てて倒れるアカンベェ。
「ハァ……ハァ…」
マジョリーナ「そんな馬鹿な!?こんなこと、ありえないだわさ!?」
と、その時、アギトの両腕を覆っていた光が実体となって現れた。
それは、手の部分を覆いつくす巨大なパワーフィストのような
器具だった。
アギトの両腕を機械で出来た巨大なグローブのような物が
肘の少し手前までを覆っていた。
これこそ、アギトの新たなる力、
―――全てを打ち壊す剛腕、≪アイアンフィスト≫―――
そして、両腕がアイアンフィストに覆われると黒い下地だった
両袖が黄色く染まりあがり、アギトは防御と打撃戦に特化した形態、
≪アイアンフォーム≫へと進化した。
アギト「これって……アギトの新しい力?」
マジョリーナ「えぇい!また新しい姿になりおって!
アカンベェ!忌々しいアギトとプリキュアもろ共
ミサイル攻撃で吹き飛ばすだわさ!」
『ア~~カン、カン、カン、ベェ!』
再び私たちめがけて数発のミサイルを飛ばしてくるアカンベェ。
ビューティ「危ない!」
アギト「大丈夫!はぁっ!」
不敵な笑みを浮かべたアギトが両手を前にかざすと、アイアンフィスト
が光りを放ちだし、アギトの数歩手前で黄色に輝くエネルギーシールド
が展開され、ミサイルはその壁に激突、爆発する形で消滅した。
マジョリーナ「そんなバカな!?あれだけのミサイルを喰らっても
傷一つつかないなんて、そんなの卑怯だわさ!」
アギト「生憎、このアイアンフォームは鉄壁の守りが自慢みたいでね!
そして、このエネルギーは、こうも使えるの!」
そう言って右手に力を籠める。すると、黄色いエネルギーが
右手のアイアンフィストを覆いつくし、それが形となって
巨大な拳となった。
「喰らえ!私の新技!エネルギー!ロケットパ~~ンチ!」
アギトが右手を前に突き出すと、その手を覆っていたエネルギーが
巨大な拳として発射され、アカンベェ並みの巨大な拳が
アカンベェに襲い掛かり、右ストレートパンチを叩き込んだ。
『ア、カ、ン、ベ、ェ』
それを顔面に喰らったアカンベェは、スローモーションのように
吹っ飛ばされた。
アギト「やった!」
ハッピー「す、すご~い!アギトすご~~い!」
ピース「かっこいい!ねぇねぇ!そして必殺技は王道の
ロケットパ~ンチ!あぁ、私、生きててよかった」
サニー「いやいや!喜びすぎやろ!?」
ピース「何言ってるのサニー!ロケットパンチと言えば
必殺技の王道中の王道なんだよ!?」
と、熱く必殺技について語るピースだった。
マジョリーナ「クッ!何やってるだわさアカンベェ!早く立つだわさ!」
倒れているアカンベェを蹴って、何とか立たせるマジョリーナ。
アギト「来る!…ハッピー!私がアカンベェを倒すから、決め技はよろしく!」
ハッピー「うん!任せて!」
私は、地面を蹴ってアカンベェの跳躍し、空中で右手を引いて拳を構えた。
すると、頭部のクロスホーンが展開され、さらにグローブの上に
備え付けられていたボルトのような物が限界まで後ろに引かれた。
アギト「うおぉぉぉぉぉぉっ!!!」
その状態のままアギトはアカンベェに向かって急降下し、その腹部に
拳が命中した瞬間、限界まで引き絞られていたボルトが一気に前進した。
そう、それはまさに、パイルバンカーだった。
接触の瞬間、インパクトが増大するタイプのパイルバンカーである
アイアンフィストだが、アギトの持つ従来の腕力を上乗せされた結果。
『バギャッ!』
その一撃はアカンベェの体を貫通し、前後に風穴を開けた。
そこから中身の赤黒い闇のエネルギーがダダ漏れ状態になるアカンベェ。
「今だよ!」
ハッピー「うん!気合いだ気合いだ!気合いだ~~!」
パクトに気合を込めるハッピー。そして……。
「プリキュア!ハッピーシャワー!」
浄化の技を放ち、アカンベェに命中させた。
それを見て撤退するマジョリーナと、上から解放されたデコルが
降ってきて、ハッピーがそれをキャッチした。
その後、無事に新しいデコル、『星デコル』をポップが持っていた
デコルを収める器、『デコルデコール』にセットして、無事に今日の
戦いに勝ったは良いんだけど……。
キャンディ「お兄ちゃん!帰っちゃうクル!?」
あの後、ポップがメルヘンランドに帰る事となり、それをキャンディが
嫌がって駄々をこねているのだった。
その後、何とかポップの説得によって、最後は笑いながら別れた
ポップとキャンディ。
キャンディは、ポップが見えなくなるまで、ずっと笑って居たが、
すぐに泣きだしてしまった。
そのキャンディをなだめる私たち。
黄金「すぐにまた会えるよ。…この世界と、メルヘンランドが
あり続ける限り。何度でも」
キャンディ「みんな、ありがとうクル」
こうして、私たちはまた新たに絆を深めたのだった。
第6話 END
劇中では新しいフォームが生まれましたが、
あともう一つオリジナルを追加予定です。
で、その追加にはそれ以外にもちゃんと目的があります。
お楽しみに。
アイアンフィストのモデルはスイカアームズの
腕部分です。