スマイルプリキュア!~新たなるプリキュア、その名はキュアアギト!?~   作:ユウキ003

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え~、完全に凍結状態なこの作品でしたが、最近になって
自分の作品に対する責任のような感情が芽生えまして、
また地道に執筆していこうと思います。


第7話 見つけたい物

~~前回までのあらすじ~~

プリキュア5人がそろい、更なる仲間としてアギト、黄金を迎え入れた

みゆき達5人。そんな彼女たち6人の元にキャンディの兄である

『ポップ』がやってきたのだった。そして、彼からプリキュアの事や

敵、バッドエンド王国の事を聞いたみゆき達。

そんな中襲い来るマジョリーナとの戦いの中で6人は

『スマイルプリキュア』を結成するのだった。

 

それから数日後のお昼休む・校庭の屋根付きベンチにて。

 

私とみゆきちゃん達は集まってこの前ポップに教えてもらった

連絡方法を試していた。

みゆき「えっと、電話デコルをデコルデコールにセットして……」

自分の膝の上に置いたデコールをみゆきちゃんが操作すると、

無事にポップと通信ができるようになった。

 

良かった。これでポップとはちゃんと連絡できるね。

 

と、そう思いながら私やみゆきちゃん達が安堵していた時。

女子「何々?何してるの?」

うぅっ!?何てタイミングで!

不意に、他の女子の子達が来てしまった!

ど、どうする!?一か八か殴って気絶させるか!?

と、私が半ば錯乱して、後々思い出すとヤバい事を考えていた時。

あかね「あ~~~!UFO!!」

咄嗟にあかねちゃんが空を指さして叫んだ!

周りの視線が上に向いているその隙にキャンディとデコールを

隠す私達!

あかねちゃんナイス!

み・や・な・れ・黄「「「「「ふ~~~」」」」」

そして、私達はバレなかった事に安堵しつつため息を漏らすのだった。

 

 

その後、私達は場所を移しつつ人気のない場所を探して、やがて

屋上のタンクの影に集まっていた。

みつき「誰にも見つからない所って意外とないよね~」

黄金「うちの学校は、生徒数も結構多いからね~」

れいか「学校ではプリキュアの話は出来ませんね」

と、タンクの影に集まって談笑する私達。

確かに、ここじゃ人目も多いし誰が聞き耳を立ててるか

分からない。人気のない場所かぁ。

あかね「ほんなら、家に集まったらえぇよ」

そう提案するあかねちゃん。でも確か……。

れいか「でも、あかねさんのお宅はお店でしょ?」

黄金「そうなると、私の家も除外かな~。家もレストランだし」

みゆき「え?黄金ちゃんのお家ってレストランなの!?」

黄金「うん。両親が経営してる個人経営のレストランなの。

   けどまぁ、そんなんだからみんなが集まる場所には

   不向きかな~」

なお「それに、みんなの家だって家族が居るから秘密の話

   何て出来ないよね?」

黄金「そうだね。……せめて、私達だけの場所があればな~」

そう私が呟いた時。

みゆき「あ、そっか!私達だけの秘密の場所があれば良いんだよね?」

やよい「それって、プリキュアの秘密基地、みたいな?」

みゆき「そう!私達の秘密の場所を探しに行こうよ!」

 

こうして、みゆきちゃんの掛け声の元、私達6人の秘密の場所

探しが始まった。

 

 

数日後の休日。私達6人はそれぞれ何かを持ち寄る事になっていた

ので、チョコチップクッキーを作ってタッパーに入れた後、

私の部屋にある本棚を操作して本の扉を開き、ふしぎ図書館へと

向かった。

光のトンネルを越えた先で着地すると、丁度みゆきちゃん以外の

みんなも同じタイミングでやってきて着地した。

 

キャンディ「全員集合クル~!」

先に来ていたみゆきちゃんと、その腕に抱かれているキャンディ。

みゆき「みんなちゃんと来られたね!」

やよい「迷子にならなくて良かった~」

なお「自分の家から来るの初めてだもんね~」

と、そんな話をしている傍で私はふしぎ図書館を見回していた。

 

黄金「それにしても、ホントすごい数の本だよね~」

そう思いつつ、私は本棚の方に近づき一冊手に取ったんだけど……。

う!?英語。これは読めない。じゃあこっちは……。

ろ、ロシア語!?じゃあこっちは!!

ヘブライ語!?もっと読めない!

  「こ、これはまた…」

と言いつつ、私がみんなの傍に戻った時、みんなは

何故か図書館の中を見上げていた。

私がその様子に首を傾げていた時。

 

あかね「あ、秘密基地、ここでええんちゃうか?便利やん」

と、あかねちゃんが提案する。

みゆき「そっか!」

黄金「確かに、本棚がある場所からならどこからでも来られるのは

   便利だよね」

やよい「うん!良いかも!」

と言うと、一人やよいちゃんが走り出した。

キャンディ「やよい、どこ行くクル?」

やよい「探検してくる~」

黄金「足元には気を付けてね~」

やよい「は~い」

私の注意に返事をしたやよいちゃんだったけど……。

 

   『ガッ!』

   「きゃっ!」

木の根に躓いてコケて、窪地に落ちてしまうやよいちゃん。

黄金「やよいちゃん!」

咄嗟に駆け寄る私とみゆきちゃん。

しかし……。

みゆき「大丈夫やよいちゃ、ぐわぁっ!」

黄金「みゆきちゃん!?」

隣を走っていたはずのみゆきちゃんが木の枝に攫われた!

みゆき「助けて~!」

黄金「待ってて!今下ろすから!」

咄嗟にみゆきちゃんの元に向かった。けど、そのままさらに

あかねちゃん達3人がコケて汚れたりした結果……。

 

あかね「無いわ!やっぱ秘密基地ここちゃうわぁ!」

 

というあかねちゃんの言葉でふしぎ図書館、秘密基地案は

撤回された。

 

黄金「で、結局どうするの?基地探し」

みゆきちゃんを木の枝から降ろしつつ、みんなの方を向く私。

れいか「それならば私、プリキュアに相応しい、素晴らしい場所

    の心当たりがあります」

と言うれいかちゃん。

そして、私達はれいかちゃんに続く形で本の扉を使い、

どこかの倉庫のような場所へとやってきた。

 

黄金「ここが、プリキュアに相応しい場所?」

薄暗い室内を見回す私。周囲には何やらよく分からない機材や

ファイルが置かれていた。

れいか「いえ。ここではありません。皆さん、こちらへ」

そう言って足早にどこかへと向かうれいかちゃんについて行くと、

扉があって外に出ようとした。

 

のだけど荒れ狂う突風に押されて建物の外に出られなかった。

って、そもそもここどこなの!?

みゆき「れいかちゃん!ここって!?」

そして、ここがどこなのか分からないみゆきちゃんが叫んで

少し離れた場所に立つれいかちゃんに聞いた。

れいか「富士山です!」

そして帰ってきた答えは、まさかの富士山。

 

ほうほう成程。確かに霊峰富士と呼ばれる富士山ならプリキュアに

ぴったりって違~~~~う!!

黄金「確かにすごいけど微妙にズレてないれいかちゃん!?

   私達は私達だけの秘密の場所を探してるんだし、日本の顔を

   秘密基地にしたら不味いでしょ~!」

と叫びつつ、寒いし風邪をひく、とみゆきちゃん達が言ってれいかちゃんを

説得し、ふしぎ図書館に戻った。

 

そして次、2番手はやよいちゃん。

普段からアニメやなんやらが大好きなやよいちゃんらしく、秘密基地

という事には相当思い入れがあるみたいで、何やら自身あり気に

扉を開いた。

 

たどり着いた先は、SFの軍隊が使ってそうな場所だった。

はしゃぎ出すみんなだけど、不意に私は思った。

ここ、どこ?日本なのかな?どう見たって普通の軍隊の基地って

訳でもないし、何か設備もアニメとか特撮っぽい。

いや、それ以前にこの場所、どっかで見た事あったような~。

黄金「う~ん」

と、私が唸りながら他の皆を見ていたその時。

スタッフ「ちょっとちょっと!」

あかね「え?」

黄金「あ」

疑問符を浮かべるあかねちゃんと、ある事に気付いた私。

私達の左側には大多数の、テレビ局のスタッフさんやら

何やらコスチューム姿の人が居た。

そう、つまりここは……。

 

テレビ局の中の撮影用のセット!?

スタッフ「見学者は勝手に入っちゃダメだよ!」

6人「「「「「「ご、ごめんなさ~~い!」」」」」」

そう叫びながら退散したのだった。

 

 

戻って不思議図書館。

じ~っとやよいちゃんを見つめる私達5人。

黄金「それで?当事者のやよいちゃんからは?」

やよい「だって、一度でいいから行ってみたかったんだもん」

あかね「だもん、や無いやろ」

なお「まぁまぁ。全く二人ともしょうがないなぁ」

と、どこか得意げにあかねちゃんの肩を叩き本棚の前に

立つなおちゃん。

どうやらなおちゃんが3番手らしい。

 

で、なおちゃんに任せてたどり着いた先は、ピンク色を

基調としたいかにも『女の子らしい』部屋だった。

皆は結構はしゃいでいるけど、私は相変わらずここが何処

なのかを考えた。

まるで女の子の部屋をまんま再現したみたいな。

 

そしてそれ以上に……。

な~~~んか嫌な予感が。

 

そう思って隅っこで私が顎に手を当てて考えていた時、

なおちゃん達はお茶をするとか言い出していたその時。

店員「あの~お客様。店内でのご飲食は、ご遠慮いただきたいの

   ですが」

そう、そこは唯のぬいぐるみショップだった。

その後もキャンディが買われそうになったり慌ててお店を

飛び出したりと、散々だった。

 

しかも4番手のあかねちゃんなんか、何と動物園のゴリラの

居場所にまで飛んじゃって。これには流石の私も思考停止。

図書館に戻るのだって大変だったんだよ。

 

 

黄金「それで?あれだけ息巻いたなおちゃんとあかねちゃん?

   何か言い分があれば聞いておくけど?」

と、背後にゴゴゴゴゴッと擬音を浮かべながらも笑みを浮かべる

私の前に正座しているなおちゃんとあかねちゃん。

あ・な「「何もありません」」

そう言って頭を下げる二人。そんな姿を見ると、怒る気にも

なれなくて私はため息をついた。

黄金「ハァ。イメージするだけで勝手に繋がるんだしなお

   ちゃんは仕方ないとしても、何だって動物園のゴリラの

   飼育場所なの?」

あかね「い、いや。そりゃやっぱ可愛いしな」

黄金「あかねちゃんはゴリラと一緒に私達まで見世物に

   する気?」

あかね「ゔっ!?……すんません、そこまで考えてませんでした」

黄金「まぁ戻って来られたから良いけど」

なんて言っていると……。

れいか「そう言えば、黄金さんはどうなのですか?基地探し」

黄金「私?私はここで良いって思ってるけど」

そう言いつつ天井を見上げる黄金。

  「ここなら外と隔離されたも同然だから、外に情報が

   漏れる心配も無いし、万が一にも誰かが入ってくる

   心配も無い。確かに完璧、とは言えないけど

   贅沢は言えないよ。私達以外人が居ないって

   意味ではちゃんと秘密なんだし」

なお「そうは言うけど、折角だから黄金も扉でイメージして

   見たら?」

あかね「せやせや!黄金もやってみい!」

黄金「え、え~?」

 

という皆の押しに負け、本の扉の前に立つ私。

 

イメージ。イメージかぁ。

まず、人が居ない事。それと同じくらい、簡単に人が

来られない場所。

そう、例えば、無人島みたいな……。

 

そう思って扉を開く私。

 

そして、光を潜り抜けた先は……。

 

廃墟みたいな所だった。

  「え?」

周りを見回し、私は呆けた声を出してしまった。

みゆき「ど、どこ?ここ」

私の後ろから現れたみゆきちゃん達も疑問符を浮かべながら

恐る恐るやってきた。

今、私達の居る場所はどこかの室内のようだ。しかし部屋の壁は

既にあちこちひび割れ、外が見える、窓が無くなった窓枠からは

植物の蔦が侵入していた。

光源もその壊れた窓枠から入る日の光だけ。

扉の元になったのは、色あせ雨風でボロボロになったファイルが

収められた、これまたぼろっちい本棚だった。

あかね「こ、黄金?あんた一体何をイメージしたん?」

震える声で私に問いかけるあかねちゃん。

黄金「私としては、まず誰も人が居ない、無人島みたいな場所を

   イメージしたんだけど……」

やよい「で、でもここ建物じゃ……」

れいか「ですが、この劣化具合から考えればこの建物自体、

    放棄されてからかなり時間が経っているようです」

なお「人はいないって事?」

れいか「恐らくは」

黄金「ん?」

 

その時私は、部屋の隅に置かれた大きな鉄製の箱を見つけ、

歩み寄った。

そこにはでっかく赤い色で『火気厳禁』と書かれていて、

蓋には立派な錠前までついていた。

何だろうと思いつつ、興味に駆られた私は……。

   『カチンッカチンッ』

その錠前を念力で開けた。

 

みゆき「黄金ちゃん、どうしたの?」

黄金「うん、ちょっと気になる箱があって」

そう言って箱を開け、中を見た瞬間私の頬を汗が伝った。

  「うわ~。……何ともキツイ冗談だこと」

余りの衝撃にそんな事を言っていると、部屋を見回していた

みんなが集まってきた。

なお「黄金、どうしたの?」

黄金「あ~えっとねみんな。『こんなもの』、見つけちゃいました」

そう言って私が取り出してみんなに見せたのは……。

 

み・あ・や・な・れ「「「「「け、拳銃!?!?」」」」」

 

そう。見紛う事もないそれは、拳銃だった。

で、そんなもんがあるって事はここってもしかして……。

れいか「もしや、ここは……」

黄金「は、廃棄された、軍事施設みたい」

という私の言葉に、みんなの表情が蒼白になって行くのが

分かった。

そうなれば、言う事は一つだけだ。

 

  「よし!帰ろう!」

み・あ・や・な・れ「「「「「うんっ!」」」」」

そう言って全員一致ですぐさまふしぎ図書館に戻ったのだった。

 

その後、あかねちゃんやなおちゃん、やよいちゃんは諦めモードに

なりつつあった。そして私としては、ここで納得している事もあり

同じく諦めモードになりかけていた時。

 

みゆき「見つかるよ!」

 

と、未だに秘密の場所探しに意欲を示すみゆきちゃん。それを

気にしてれいかちゃんが尋ねると、みゆきちゃんは持っていた

肩掛けバックの中から一冊の本、赤毛のアンを取り出して

話してくれた。

 

みゆきちゃんが子供の頃から赤毛のアンが大好きな事。

そんなアンの話の中で、アンと友達のダイアナが二人だけの秘密の

場所で永遠の友情を誓う場面が憧れである事。

昔住んでいた街の近くの森に素敵な場所を探しに行った事などなど。

 

童話の場面に憧れ、か。何ともみゆきちゃんらしいな。

 

そう私が思う中で、あかねちゃん達の提案で私達6人はその

みゆきちゃんの『素敵な場所』に行ってみる事になった。

 

 

その後、本の扉を使ってみゆきちゃんが以前生活していた街に

やってきた私達6人。

みゆきちゃんの言う素敵な場所、森は市街から離れた郊外にあって

私達は先頭を歩くみゆきちゃんに続いていた。

 

一人走り出すみゆきちゃんに、私はその隣を並走しながらついて行った。

黄金「……良いところだね、ここ」

みゆき「うん!」

笑みを浮かべながらの私の言葉に、みゆきちゃんもまた、笑みを

浮かべながら頷いてくれた。

 

その後、更に鬱蒼とした森林を抜けていく私達。

先頭を走るみゆきちゃんと並走していたその時だった。

女の子「まぁとっても美味しいお茶ですわ奥様」

どこから、というか私達の進もうとしている方向から女の子、

それも私達よりも年齢が下な小さい子達の声が聞こえて来た。

 

黄金「声?」

疑問符を漏らしながら歩いて行くと、草木の影から先を覗く

私とみゆきちゃん。見ると巨木の真下で二人組の女の子達が

おままごとみたいな事をして遊んでいた。

 

それで結局、みゆきちゃんはそこを諦め、引き返した。

  「残念、だったね」

みゆき「そうでもないよ。だって、また新しい秘密の場所を

    探せばそれでいいんだもん」

黄金「そっか。……じゃあ、もうちょっと頑張ってみよっか。

   秘密の場所探し」

あかね「せやな」

 

そう言いつつ、私達が引き返していたその時。

 

   『キィィィンッ!』

私の中で、アギトの感知能力が働きすぐに周囲を見回した。

近い!すぐそば!?

 

そして、私が険しい表情で周囲を見回し始めた事で

みゆきちゃん達も驚き戸惑っている様子だった。

と、その時。

なお「あ!見てあそこ!」

そう言ってなおちゃんが指さしたのは、さっきの巨木の枝付近。

慌てて私も視線をそちらに向けると、そこにはあの狼男、

ウルフルンが立っていた。

キャンディ「ウルフルンクル!」

 

そして、奴はいつものようにあの本を取り出した。

ウル「世界よ!最悪の結末、バッドエンドに染まれ!白紙の未来を

   黒く塗りつぶすのだ!」

くっ!?あいつまたバッドエンド空間を!!

ウルフルンによってあの空間が生成され、さっきの女の子達が

無気力化してしまった。

バッドエンドエナジーがあの本に吸収されていく!止めないと!

キャンディ「みんな!変身クル!」

 

キャンディの声に答え、スマイルパクトを取り出すみんなの隣で、

私もいつもの動作で、オルタリングを召喚する。

黄金「はぁぁぁぁ」

ゆっくりと右手を前に突き出し、そして……。

  「変身!!」

気合と共に両腰のスイッチを叩く。

光が私を包み、私はキュアアギトへと姿を変えた。

 

そして、その隣でスマイルパクトを取り出すみんな。

み・あ・や・な・み「「「「「プリキュア!スマイルチャージ!」」」」」

     『ゴー!ゴーゴー!レッツゴー!』

それぞれの体を光が包んで行き、みんなも変身する。

 

ハッピー「キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!」

サニー「太陽サンサン熱血パワー!キュアサニー!」

ピース「ピカピカぴかりんじゃんけんポン♪キュアピース!」

マーチ「勇気リンリン直球勝負!キュアマーチ!」

ビューティ「しんしんと降り積もる清き心!キュアビューティ!」

アギト「か、神が生みし悪を立つ戦姫!キュアアギト!」

うぅ、やっぱりこの名乗りまだ慣れない!

 

6人「「「「「6つの光が導く未来!輝け!スマイルプリキュア!」」」」」」

 

ウル「現れたなプリキュア!今日という今日こそ俺様の怖さを

   思い知らせてやる!」

そう言うと、奴はアカンベェを召喚するための玉を取り出した。

  「いでよ!アカンベェ!!」

 

奴が叫ぶと、赤黒いエネルギーが周囲に放出され、そして……。

   『アカンベェ!』

あの巨木と合体したアカンベェが生まれた。

 

ハッピー「ここはあの子達の素敵な場所なんだから!

     私達が絶対守る!!」

ウル「はっ!何が素敵な場所だ。ただの森じゃねえか。

   行け、アカンベェ!」

   『アカ~~ン!』

奴の命令に従ってアカンベェが右手を引き絞る。

   『ベェッ!』

私達目掛けて拳を繰り出すアカンベェ。

それを見て、私は後ろへとバックステップで回避しみんなは

真上に跳躍した。

ハッピー「あ、相変わらずすごいじゃんぷ!」

驚くみんな。けど……。

アギト「まだだよ!」

   『アカンッ!』

私が叫んだ時、アカンベェが両手を組み合わせ、振り上げていた。

   「くっ!!!」

 

飛べないみんなじゃ、今は良い的になってる!

そう思った私は、右手を皆の背中に向かって伸ばし、その肩を

掴むイメージをしてから真後ろに全力で引っ張った。

   『ベェッ!』

ハッピー「うわっ!」

そして、アカンベェが拳を振り下ろすよりも先に私の

サイコキネシスで5人を引いたから、何とか攻撃を

避ける事が出来た。

 

後ろに引かれつつも、何とか着地する5人。

アギト「大丈夫!?」

ピース「お、おかげ様で」

ウル「ちぃっ、避けやがったか」

 

腕が木なら、ぶった切れば!

そう思いながら私はベルトの右側のスイッチを叩き、

ベルトからフレイムセイバーを取り出した。それと同時に

私の右手が炎に包まれ、上着と右手が赤く変化する。

 

アギト「私が突っ込むから、援護をお願い!」

ビューティ「はい!」

後ろに向かって叫ぶと、私は駆け出した。

ウル「来やがったな。アカンベェ!まずはあの赤いのを

   叩き潰せ!」

   『アカ~~ン!』

再び腕を振り上げるアカンベェ。

来る!

   『ベェッ!』

 

私は立ち止まり、セイバーを構える。

そして………。

   『ドォォォォンッ!』

アギト「ぐ、うぅぅっ!」

重い!受け止めたけど、この一撃はかなり重い。

だけど!

   「まだ、まだぁっ!」

私は叫びながら、セイバーに力を籠める。

フレイムフォームには炎を操る力があるんだ!

炎を、セイバーの刀身に纏わせる!

次の瞬間、赤熱化したセイバーの刀身に触れていた

アカンベェの腕が着火した。

   『あ、アカンベェッ!?』

それによって怯むアカンベェ!未だ!

   「うおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」

セイバーの炎を纏った刀身で、アカンベェの右腕を切り裂いた。

   『ズズンッ!』

奴の腕、肘から先が音を叩て地面に落ちる。

 

マーチ「やった!」

サニー「アギト~!そのままいったれ~!」

言われずとも!

後ろからみんなの声が聞こえ、このまま奴の顔目掛けてジャンプ

しようと膝を曲げた時、

   『アカンベェッ!』

 

奴のいくつもの足が突如として刺突の用に襲い掛かってきた!。

しまっ!?

咄嗟にフレイムセイバーで防ぐけど……。

   『ガガガガガッ!』

アギト「きゃあぁぁぁっ!」

ハッピー「アギト!」

態勢が不安定だったこと、いきなりで対応が遅れたこと、

それらもあり、私は悲鳴を上げながら吹き飛ばされて

しまった。

   「く、うぅぅっ!」

何度か地面を転がってから、セイバーをアンカーのように

地面に突き刺して何とか態勢を立て直した。

 

ビューティ「アギト!大丈夫ですか!?」

咄嗟に駆け寄ってくるビューティ。

アギト「だ、大丈夫」

何とか立ち上がり、セイバーを地面から引き抜く私。

 

ハッピー「今度は私達が!」

そう言ってハッピー、サニー、ピース、マーチ、ビューティが正面から

突進するが……。

   『アカンベェ!』

   『ドガガガッ!』

5人「「「「「きゃぁぁぁぁっ!!」」」」」

あの足の攻撃の前に弾き飛ばされてしまった。

アギト「みんな!!」

 

ウル「ウルッフッフ!他愛もない奴らだ!大体、こんな森を守って

   何になる?」

ハッピー「くっ。…あなたには唯の森かもしれないけど、大好きな

     友達と遊んだり、おしゃべりしたりする場所は!」

そういながらも、倒れていた体を起こすハッピー。

 

    「とってもキラキラした素敵な場所なんだから!」

その言葉に、ハッピーの言葉に4人が聞き入っていた。

 

ウル「ウダウダうっせえんだよ!だったら、守って見せろ!」

 

キャンディ「ハッピー!アカンベェを浄化するクル!」

ハッピー「うん!気合だ気合だ気合だ~~~!」

スマイルパクトに力を籠めるハッピー。だけどその瞬間は

隙だらけだ!

ウル「何が気合だ。アカンベェ!」

   『アカンッ!』

ハッピー「あ!」

   『ベェッ!』

そう言った次の瞬間、アカンベェが残っていた左手を振り上げ、

皆目掛けて振り下ろした。

 

盛大に土埃が舞う。

ウル「ウルッフッフ。終わったなプリキュア」

一人勝ちを確信し、ほくそ笑むウルフルン。

だが……。

 

アギト「犬っころがよくもまぁ吠えるじゃない」

 

ウル「何ッ!?」

その時、ウルフルンから見てアカンベェの手の下から声がした。

 

ハッピーもまた、その声を聞いて閉じていた目を開き、見た。

彼女の前には、アイアンフォームへと変化しシールドを展開。

5人を守るアギトの姿があった。

 

アギト「良い?よく聞きなさいこの駄犬!誰も、そっちの勝手な

    価値観なんか望んじゃいないのよ!そうやって吠えるのが

    好きなら!」

そう言いつつ、アイアンフォームの両手を更に光らせ、

シールドでアカンベェの腕を押し返していく。

   「アフリカにでも!」

そう言って次の瞬間ジャンプし、アカンベェの左手首を

殴って弾き、更にシールドを足元に展開。足場にして跳躍し、

右手のバンカーを引き絞る。

   「ぶっ飛べぇぇぇぇぇぇっ!!!」

   『ドゴォォォォォォンッ!!』

私の右こぶしがアカンベェのどてっぱらに命中し、

その衝撃で多数の木片が周囲に飛び散った。

   「ハッピー!今だよ!」

 

ハッピー「うん!」

 

私の声に答え、技を発動するハッピー。

    「プリキュア!ハッピーシャワー!」

桃色の光がアカンベェへと向かって良き、命中。アカンベェが

浄化されるところを上から見ながら、私はみんなの傍に着地。

赤っ鼻の元にされていたデコル、指輪デコルを回収して

終わった。

 

その後、さっきの女の子達が元気に遊ぶ姿を見てから、私達は

図書館へと戻った。

そんな中、みゆきちゃんのアイデアで『本棚自体に場所を選んで

もらう』という案が出され、早速試したのだけど……。

 

キャンディ「ふしぎ図書館に戻ってきたクル」

みゆきちゃんに抱えられたキャンディの言う通り、戻って

来てしまった私達。

あかね「本の扉壊れたんか?」

黄金「或いは、イメージが曖昧だったからうまく扉が

   繋がらずに、戻された、とか?」

れいか「その可能性もありますね」

と言っていた時だった。

 

あかね「え~?折角、『ウチらだけのすっごい楽しい秘密の

    場所』って念じてんけどな~」

そう言いつつ腕を組むあかねちゃん。すると私を含めたみんなが

疑問符を浮かべた。

みんな、似たような事を考えていたみたいだ。

実際、私も『私達6人で楽しく過ごせる秘密の場所』って

考えてた。

 

そしてそれが、みゆきちゃんを。そしてみゆきちゃんの場所に

拘らなくて良かったんだ、という言葉が私達を納得させ、

このふしぎ図書館が私達の秘密の場所になった。

 

 

しかしまぁ不便な事も多く。

イスになりそうなキノコは背が高かったり距離が離れたり。

かといって私達みんなで座れる程大きなキノコも無く……。

 

いっその事、工具でも持ち込んで小さなログハウスでも

作ろうかな?3人寄れば文殊の知恵って言うし、最悪

アギトの力も使えば……。

 

なんて私が思っていた時、キャンディのアイデアで

星デコルを使ってデコレーションをしてみた。

すると図書館の中央にあった巨大な切り株が何と

家に変化してしまった。

すぐに中に入って行く私達。

そして、私は窓を開けたみゆきちゃんの隣に立ち、外の

景色を見つめた。

 

黄金「見つかったね。新しい、私達7人だけの、秘密の

   場所」

みゆき「うん!」

 

こうして私達は、私達だけの秘密の場所を見つけたのだった。

 

     第7話 END

 




後、みらいの友達編も書いています。
出来れば10話以降に同じ場所に上げるか、別の作品として
上げるかもしれません。
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