ストライク・ザ・ブラッド the Garden of sinners 作:蒼穹の命
FGOの終章は本当に泣けた。やはりきのこは神。6章からストーリーが面白すぎる。リリース開始からやり始めてガチャ全然当たらなかったり、イベントうまく行かなかったなど色々あったが、消さなくて本当に良かった。
長くなってすいません。本編はじまります。久しぶりに書いたのでぐだっている部分があると思いますがどうか暖かい目で見守って下さい。
時刻は午前5時前。 昨夜の一件のせいで余り眠れてない織は二度寝をしようとしたが何とか眠気を抑え込んで布団から出る。寝間着を脱いで鍛錬用の道着に着替えを済ませた後、自分の部屋を見渡した。
織の部屋は洋室ではなく完全な和室。 ここに来たばかりの頃はまだ洋室だったが、此処での生活に慣れ始めた頃に和室に改装して欲しいと義姉に頼んだのがキッカケだった。 だがその要望に義姉は反対しこっちも譲れないと諦めずに説得したが、しまいには得物を持ち出すほどの事態に成りかけていた。思えばあれが南宮家初の義姉弟喧嘩だったな と織は思い返していた。
何でわざわざ部屋を和室にしたかったのかは、何と言うかこの世界に落ちて南宮織になる前の◼️◼️織だった頃の名残というか、自身に遺されている数少ない前の世界では当たり前だったモノと言うべきか。 学校以外では着物を着て過ごしているのも織に遺された数少ない習慣の1つでもある。 ただし、着物の上に赤い革ジャンを羽織る習慣はこの世界で身についたモノだ。 数年前にとある少女から貰った贈り物で………思い返すと長くなる上にメンドくさいのでやめておく。
自分の部屋を後にし、洗面所で顔を洗い流してからベランダにて自身の数少ない趣味で栽培しているミニトマトやナスといった夏野菜たちに、ジョウロで水をあげる。 こうしていると◼️◼️織が子供だった時を思い出す。 病を治すために空気の良い田舎に住んでいた、剣の師であり他にも様々な事を教えてくれた祖父母と暮らしていた日々を。 祖母が育てていた野菜を籠に入れて近辺にある川で冷やしたり、祖父と共に道場で鍛錬したりと、僅かに残っている記憶を思い出しながら水やりを終わらせて玄関へ赴き、ブーツを履いて外に出る。
鳥の囀りが辺りに響き渡る静謐な朝。 漣の様な静けさと綺麗な景色は9年という月日が流れてもあいも変わらずいつも通りだった。 その上まだ早い時間帯なのであまり出歩いてる人は殆どいなかった。 朝日を目一杯浴びて、深呼吸で朝の新鮮な空気を肺の中に入れてから織はマンションから出てランニングを始める。
走るコースは特に決めてはおらず、大抵はその日の気分によってだいたい決まっていく。 30分以上休むことなく走り続けて、近くの公園で懸垂や腕立てなどの一通りのトレーニングをこなしてからマンションに戻る。
着ていた鍛錬用の道着を洗濯機の中に放り込み、鍛錬で流した汗をシャワーで流して身体を綺麗さっぱりにした後、浅葱色の着物に着替えてキッチンへと向かう。
冷蔵庫の中を覗き、朝の献立を決めてから必要な食材を取り出していく。
慣れた手つきで朝食の調理をしているとリビングのドアが開き、ゴスロリチックなドレスを着た少女が織の視界に入ってきた。
「おはよう、織」
「おはよう那月義姉。朝食まだだから新聞読んで待っててくれ」
「ああ、分かった」
とイスに座って新聞を開いて読みはじめる。
彼女の名前は
だが彼女は
因みに、先日の獣人を追跡している最中に使った鎖の召喚や屋上まで飛んだ空間転移も那月から教わったものだ。 とそんなことを思っているといつの間にか朝食の準備が終わっていた。
出来た料理をキッチンから運び出し、机の上に並べていく。 並べ終えた織は那月の対面に座り、那月も読んでいた新聞を畳んだ。
「「いただきます」」
両手を合わせてから恒例の挨拶を済ませて2人は静かに朝食を食べ始めた。 カチャカチャと箸を動かす音だけがリビングに響く。 那月と織は基本食事中は喋ることはないので自然に静かになる。 それ以前に、マンションの最上階を丸々使っているのに2人しかいないのも色々と突っ込みたい所であるが。 そんな時、点けていたテレビから流れるニュースから気になる情報が耳に入ってきた。
。
『続いてのニュースです。ここ2カ月、魔族ばかりを狙った襲撃事件が多発しており…』
織は一旦箸を置いて那月に質問した。
「これで6件目か。まだ進展がないのか、那月義姉?」
「ああ。昨日の獣人共といい、この襲撃事件といい、次から次へと厄介事が増えてばかりだよ」
「やっぱり俺も動いた方がいいんじゃないか?」
「お前に頼んだ仕事は昨日でひとまず終わりだ。 攻魔師見習いの上に一学生であるお前は普通に過ごしていろ。 学生としての本分を忘れるな、織。 だが、万が一被害が止まらなくなった時はお前にも動いてもらうぞ」
「りょーかい」
そんな会話を挟みながらも2人は朝食を済ませて、織は朝食で使った食器をキッチンに持っていて洗い始め、那月は教師としての仕事があるので、学校に行く準備をして一足早く家を出て行った。
食器を洗い終わらせた織は、特に何もやることがなかったので自身の日課である島の散歩をすることにした。 いつも通り赤い革ジャンを袖に通し、ブーツを履いて家を出た。
家を出た織は、モノレールに乗って移動して学園付近にある駅で降りると、学校の裏手にある丘の上の緑の木々に覆われた小さな公園の奥にある、現在は廃墟と化している修道院へと足を運んだ。
もう何度も訪れた事があるので特に驚くこともなく、時の流れによって傷んだ木製の扉を開けて中へ入ると、其処には、燃えるような赤い毛並みをもち、肩や脚にイレズミが入った獣ーー織の使い魔のナナキが、崩れ落ちた瓦礫の陰で無数の猫達とじゃれ合っていた。
「よう、ナナキ。元気そうでなによりだ」
「漸く来てくれたかー織。 夏音はほぼ毎日来てくれたし猫たちがいたから何とかなってたけど、やっぱり織がいないとオイラ寂しかったぞー」
「悪い悪い。 最近夜中に騒ぎ立ててる連中が多くて其奴らをひっ捕まえるのに忙しかったんだよ。 まぁ昨日で一通り終わったからこうしてのんびりこれたからな。 で、怪我の具合はどうなんだ?」
「だいぶ良くなってきたぞ。 でも戦えるまではまだ調子は戻ってはいないけど」
自分の使い魔兼相棒のが良くなっているのを知って織は安堵した。 ナナキと使い魔契約をしてからかれこれ5年、これはこれで色々あったが、革ジャンの件と同様、長くなる上にメンドくさい為、此処で思い返すのはやめておく。 後、何故ナナキがマンションではなくこの修道院で過ごしているのかは、マンションがペット厳禁なのと、室内より外の方が良いとナナキ自身がリクエストした為だ。 ここに来て一緒に猫達の世話をしている同級生の少女からもちゃんと許可を貰っている。 ナナキを連れて来た時に、早速猫達の遊び相手になってくれたので即OKが貰えた。
「……そうか。 あれから3か月、あの時起こった事の顛末を一から最後まで知ってるのは俺とお前だけ…か」
「織……」
そう呟いた後に織は表情を暗くし、それに続いてナナキも暗い表情を浮かべる。
『織!何を暗い顔をしている!汝にそんな表情は似合わぬぞ‼︎』
ふとそんな声が聞こえた気がした。 我に返った織はナナキが暗い顔をしていることに気づき、直ぐにいつも通り(らしい)愛想がないムスッとした表情に戻す。
「いつまでもあの時のことを蒸し返すのはもうやめだ。 暗い顔してんのをあの寂しがり屋の金髪ビビリチビに知られちまったら絶対笑われちまう。 そいつだけは何があっても御免だ。 悪かったなナナキ」
天井が崩れ落ちて露わになっている雲ひとつない澄み切った青空を見上げながらナナキに謝罪する。
「ううん、織いつも通りに戻って良かった。 あ、そうだ!織が来たら頼む事があったんだ!また脆い所が増えたから直すのお願いしていいか?」
「ああ、それくらいなら朝飯前だ」
と織は瓦礫の陰に鎮座してあった一式揃っている工具箱を持ち上げる。元々は家から持ち運んでいたが面倒だったのでここに置いていっていた。 どうせこの廃墟に自ら足を踏み入れる者はいないし、ナナキが見ていてくれるというのもあったからだ。
「さて、早速作業開始するか。 ナナキ、何処を直せば良いんだ?」
「えっとね、まずは……」
修繕を始めてから数時間。 ここ最近訪れていなかった為、直す箇所が多くあって思った以上に時間がかかった。
「ふぅ。 漸く終わったか」
「お疲れ様、織。直してくれてありがとな〜」
両手を上にあげて伸びをしながら織は細長い椅子に座った。 一仕事終わったからなのか、鳴りを潜めていたはずの眠気が今になって襲って来た。
「やべ…眠くなってきた。 最近寝るの遅かったからそのせいか。 ナナキ、ちょっと俺寝るわ」
「いいよ。 何かあったら起こすからお休み〜」
「ん。 お休み…」
織は椅子の上に横になって目を閉じる。 かなり眠かった所為なのか、織の意識はすぐに夢の中へと落ちて行った……。
今回出て来た織の使い魔のナナキは、FF7に出て来るキャラ、容姿、名前がモデルです。リメイクが来ると聞いて棚の奥底にしまっていたリメイク前のFF7をプレイしている時にあ、このキャラいいんじゃないか と思い出しました。口調や性格などはかなりオリジナルが入ると思いますがこれも暖かく見守ってくれるとありがたいです。
次回はメインキャラとヒロイン達を出す予定です。
どうでもいいですが新年初めてFGOで当てたレアサーヴァントがアストルフォだった。君じゃなくて武蔵ちゃんが来て欲しかった…。