ー月村邸 庭 林ー
なのはとフェイトは向かい合う少女の隣にいる少年に目を向けた。
な・フェ((ツナさん(炎真)と同じ!?))
片やオレンジの炎、片や深紅の炎だが自分の隣にいる少年と同じ状態になっている人物に驚いていた。
そしてリボーンは「何故炎真がここにいるのか?」と言う事より、これから起こることを予測し、隣にいるユーノに目線を向ける。
フェイトも何かが起こることを予感し、後ろに控えているアルフに念話を送る。
リボーン「ユーノ」
フェイト(アルフ)
『結界を最大にしろ(して!!)』
ユーノ・アルフ『!?』
ビュンッ!
ドガッッッ!!
な・フェ・ユ・ア『!?』
次の瞬間、四人は驚いた!一瞬の内に二人の少年が拳をぶつけ、その衝撃波が全員を襲った!
二人の少年は両手の炎をジェット噴射させ空を飛びそのまま戦いの場を空に移した。
超ツナ「炎真!何故ここにいるんだ!」
炎真「ツナ君!君こそどうして!」
超ツナ「俺はなのはと一緒にジュエルシードを回収している!」
炎真「僕もフェイトちゃんに協力しているだけだ!」
ビュンッ!ドガッ!バキッ!ドゴッ!ビュンッ!ドガンっ!!ドガンっっ!ドガンっっっ!!
二人の少年の戦いはスピードと熱を上げ、オレンジ色の閃光と深紅の閃光になって大空を縦横無尽に飛びながらぶつかっていく!
ユーノとアルフが結界を張っているので回りに気付かれずにすんでいるが、その戦いを地上から見ていた者達をリボーンは観察していた。
なのはは呆然としレイジングハートを落としていた。自分は魔法と言う力を得た、だが今空で戦っている二人を見て自分はツナの力になれると思っていた自分が思い上がっていた事に。
なのは(私はツナさんと一緒に戦う処か、足元にも及んでいないんだ・・・。)
なのはは二人の少年が自分より遥か彼方の「高み」にいるんだと、幼いながらもなのはは理解しただが。
なのは(今はまだ追い付けない、でもいつかきっとううん、絶対に追い付いて見せるの!)
なのはの目には決意と闘志に満ちた炎が宿っていた、リボーンは満足そうに見つめるが、他の三人は違った。
フェイトとアルフとユーノはツナと炎真を「魔法が使えない人間」で「自分達より弱い人間」と見ていた。今まで、魔法が使える自分達は強いと思っていた、だが空で戦っている二人の少年がそんな自分達の価値観が破壊した!
ユーノ(何なんだ、あの二人は!?あの強さ「管理局」の「執務官」クラスかそれ以上だ!?)
フェイト(炎真ってあんなに強かったの!?炎真と戦ってるあの人(ツナ)も私と同じ・・・いや私以上のスピードで戦っている!?それに同じスピードで戦っている炎真も凄すぎる)
アルフ(あ、アイツ(炎真)ってあんなに強いの!?炎真と戦ってるアイツ(ツナ)も半端なく強い!アイツらなら「あの女」からフェイトを・・・。)
三者三様に目の前で戦う少年達に目を奪われていた。
二人の戦いは一瞬、ツナがなのはの方に目を向けた隙に決まった。
炎真「大地の重力!!」
ドゴッ!
超ツナ「!?しまった!!!」
いきなり超重力がのし掛かり地面に激突したツナ、ツナの動きを封じた炎真はフェイトに向かって叫ぶ。
炎真「フェイトちゃん!!今だ!!」
フェイト「!?」
フェイトは二人の最初の拳のぶつかりで起こった衝撃波を浴びて気絶していた猫に目を向け。
フェイト「バルディッシュ!」
BD「封印」
金色のリボンが猫を包みジュエルシードと分離させ、回収した。
なのは「!?待って!!」
遅れてなのははフェイトに声をかけるがフェイトはなのはを一瞥すると、アルフと共に炎真の元に飛ぶ。
フェイト「炎真、回収終わったよ」
炎真「よし、すぐに撤退だ」
アルフ「え?何でだよ!アイツらをここで・・・」
炎真「僕達の目的はジュエルシード回収だ、長居は無用だよ」
フェイト「うん、アルフ」
アルフ「ちっ、分かったよ」
三人は明後日の方向に飛び、姿を消した。
炎真が離れ超重力が解除されたツナは三人を追うとしたが。
リボーン「やめろツナ、深追いはするな」
超ツナ「リボーン」
リボーン「何故炎真がジュエルシードを回収しているのかは分からねぇが今回は「本気の戦い」じゃなかっただろ?」
なのは「え?ツナさん達「本気」じゃなかったんですか!?」
シュ~。
ツナ「うん、炎真も本気を出してなかった、きっと炎真に何か事情があってあの子に協力しているんじゃないかな?」
ユーノ「でもジュエルシードはとても危険なんです!あれをどうしようとしているんでしょう?」
リボーン「考えても仕方ねぇ、今はアリサとすずかの所に戻るぞ」
ツ・な・ユ『うん((ハイ)なの)』
ユーノの結界のおかげで周辺に被害はなく、四人はそのままアリサとすずかの所に戻ろうとした、だがリボーンは三人から少し離れて黒い渦が渦巻いている方を睨んだ後三人の元に戻った、アリサとすずかの所に戻り少し談笑した後ツナ達は帰宅した。
ー翠屋近くー
なのは「ツナさん」
ツナ「ん?何?」
なのは「あの炎真って人は」
ツナ「あぁ、俺の友達だよ」
なのは「友達同士なのに戦ったんですか?」
ツナ「実はねなのはちゃん、俺と炎真は数日程前に「本気」で戦ったんだ」
なのは「え?」
ツナ「俺も炎真もお互いすれ違って誤解して、本気でぶつかり合った、でもその時の炎真と違って今の炎真の拳からは「憎しみ」とかの感情はなかった、きっと何かあるんじゃないかな」
なのは「・・・ツナさん、私あの黒衣の女の子の目を見たんですけど、凄く悲しそうな目をしていたの」
リボーン「それは俺も感じていた、おそらく炎真もあの娘に協力しているのもそれだろう。」
なのは「私、あの子とちゃんと話がしたいの、あの子の名前やなんでジュエルシードを回収しているのか、色々聞いてみたいの」
なのはの目に以前炎真と対立していた時、炎真とちゃんと話をしたいと言っていた自分と重なり。
ツナ「じゃあの子とまた会ったら、話をすれば良いよ」
リボーン「そのためにもまずは力をつけなくちゃな。ユーノ、なのはの先生役は任せるぞ」
ユーノ「はい、分かりました」
なのは「よろしくねユーノ君!」
翠屋の近くに着いた四人は翠屋が賑やかになっていることに気付く。
リボーン以外(何か嫌な予感が・・・)
店の外の窓から中の様子を伺うと。
獄寺「テメェ、年上だからって良い気になってんじゃねェぞ」
恭也「そっちこそ調子に乗らない方がいいぞ」
山本「ハハっ!何か火花散ってるっすね」
了平「タコヘッドは年上と見ると見境なく喧嘩売るからな」
美由紀「でね、その時ツナ君ったら野良猫ちゃんの尻尾踏んじゃっておもいっきり引っ掛かれて大泣きしてたのよ」
ハル「はひ!ツナさんのバイオレンスな過去を知りました!」
京子「ツナ君、大変だったんだね」
ランボ「ガハハ!このケーキランボさんのものだもんね!」
イーピン「ランボ返す!それイーピンの!」
フウ太「ランボダメだよ!」
クローム「イーピンちゃんに返してあげて」
奈々「あらあら、恭也君も美由紀ちゃんもすっかり仲良くなったわね~」
ビアンキ「隼人達もすっかり打ち解けてるわね」
士郎「全く、まだ仕事中なのに」
桃子「うふふ、でもこうゆうのもいいですよ」
結構カオスになったいた。
ツナ達『・・・・・・・・・』
リボーン「ツナ、行ってこい」
ツナ「やっぱり?」
なのは「にゃはは・・・ツナさん頑張って」
ユーノ「ご武運を祈ります。」
ハァ、とため息を着きながらも店に入るツナ、並森一同が帰路に着いたのは夕方6時を過ぎた頃だった。
ーオマケ シモンのオカンー
フェイトが拠点としているマンションに着いた炎真達。
三人「ただいま~~」
アーデル「三人ともお帰り、もうすぐご飯の準備をするから手洗いとうがいをしてきなさい」
炎真・フェイト「うん(はい)」
アルフ「えぇ~、めんどくさ(ギロッ!)すぐやります!!」(ビシッ)
アーデルに睨まれ敬礼をするアルフ。
昼近くに海鳴にあるフェイトのマンションにやって来たシモンファミリーは(学校には合宿と言う名目で休学届けを出し)、フェイトが今まで冷凍食品でアルフに至ってはドックフードで食事をする食生活を知り苦笑い・呆れ顔を浮かべたが、二人の生活態度を見てアーデルの中の「オカン」と「粛清委員」に火が着き二人の生活習慣を改めさせ炊事に洗濯や掃除までした。
最初はアルフはブー垂れてたがアーデルに睨まれ野生の感が「この人に逆らうな!」と警鐘を鳴らしたのか今やすっかりアーデルに従順になった。
アーデルはフェイトには優しく接し、フェイト自身もアーデルを姉のように慕っていた。
フェイト「炎真」
炎真「ん?何?」
フェイト「私、こんなに楽しいの初めてだからその」
炎真「??」
フェイト「ありがとう」
自分にこんなに幸せな時をくれた人にそしてこの人に出会えた事にフェイトに心から感謝した。
此処までです。