かてきょーリリカルREBORN   作:BREAKERZ

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ギンガとバジル、来る

「なのはママ! フェイトママ!」

 

「「は~い!」」

 

聖王教会で予言を聞いた日から数日。その数日間の間になのはとフェイトがヴィヴィオの保護者責任者となり、二人を『なのはママ』も『フェイトママ』と呼ぶようになった。

そしてーーーー。

 

「『ツナパパ』ー! 『エンマパパ』ー!」

 

「あ、あのね、ヴィヴィオ、俺もエンマもパパって年齢じゃ・・・・」

 

「えっ? ダメなの?」

 

「いや、ダメじゃなくてね・・・・!」

 

「うぅっ・・・・!」

 

と、ヴィヴィオはツナとエンマをパパと呼ぶようになり、完全に懐いてしまっていた。そしてソレを拒否され、ヴィヴィオの目に大粒の涙が浮かぶ。

 

「「ーーーーパ、パパで良いです」」

 

「(パァ!)」

 

観念した二人の言葉に、ヴィヴィオは笑顔を輝かせ、二人に抱き着いた。

 

「ツナさんがヴィヴィオのパパになったって事は!」

 

「エンマがヴィヴィオのパパになったって事は!」

 

「「私が奥さんに・・・・!」」

 

「その前にツナとエンマの認識を、『成長した妹分』から『一人の女性』と認められないとな」

 

「「(グサッ!)あぅ・・・・!」」

 

その様子を見て、目が輝きそうになるなのはとフェイトだが、リボーンの一言が時雨金時やレヴァンティンとなって、二人の豊満な胸に突き刺さった幻覚が見え、二人仲良く部屋の隅で体育座りしてしまっていた。

 

「ーーーーエグいな、リボーンくん・・・・」

 

「なのはもフェイトも、調子に乗せるとすぐ天狗になっちまうからな。ある程度鼻っ柱を折っておかねぇとな」

 

 

はやての言葉に、リボーンはそう返した。

 

 

 

 

 

 

 

ーツナsideー

 

そしてさらに数日が過ぎ。

訓練所(なのはが盛大に暴れたのを修繕された)には、朝練で集合しているFW陣と隊長陣に加え、ツナ達ネオボンゴレファミリーとエンマとリボーンが集まっていた。

 

「さて、今日の朝練の前に一つ連絡事項です。陸士108部隊の『ギンガ・ナカジマ陸曹』と民間協力者の『バジルさん』が、今日からしばらく六課へ出向となります」

 

「はい。108部隊ギンガ・ナカジマ陸曹です。よろしくお願いします」

 

「拙者。108部隊で世話になっているバジルと申します。よろしくお願い致します」

 

「「「「よろしくお願いします!」」」」

 

「あのアマァ・・・・!」

 

「落ち着かんかタコ頭」

 

「ギンガさんもわざとじゃねえんだからさ」

 

獄寺は以前ギンガのお陰で酷い目に遭っているので、頭に血管を浮かべていたが、同じく酷い目にあった了平は気にしておらず、山本も苦笑して宥めていた。

 

「それから、もう一人ーーーー」

 

「ど~も~」

 

シャーリーの隣りに立た、緑のショートヘアに眼鏡をかけた女性が片手を上げながら軽い挨拶をする。

 

「10年前からうちの隊長陣のデバイスを見てきてくださっている本局技術部の精密技術官の」

 

「『マリエル・アテンザ』です」

 

「地上でのご用事があるとのことで、しばらく六課に滞在していただくことになった」

 

「デバイス整備を見てくれたりもするそうなので」

 

「気軽に声をかけてね♪」

 

「「「「はい!」」」」

 

「いや~元気があって大変よろしい!ーーーーそ・れ・に・し・て・も・・・・」

 

マリエルに向かって挨拶するFW陣にウンウンと頷くと、ツナ達に視線を向けた。

 

「は、はははは、お久しぶりです、マリエルさん・・・・」

 

「ーーーーぷっ・・・・あはははははははははは!! ほ、本当に綱吉くん達!? 何々昔会った時と全然変わってないじゃない! 成長期止まった!?」

 

「そう言うマリエルもあんまし変わってねえな?」

 

「あら〜、昔みたいに若々しくて美人って事? お上手ねリボーンくん♪」

 

八年前、まだなのは達と交流していた頃、何度か会ったマリエルと話に花を咲かせるツナ達。

 

「お~し・・・・じゃあ紹介も再開の挨拶も済んだ所で、早速今日も朝練行っとくか!」

 

「「「「はい!」」」」

 

ヴィータの号令で柔軟などの準備運動を始めるFW陣。

 

「じゃあ、FW陣とギンガはこっちに集合ー!」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

なのはの号令に集合するFW陣とギンガ。

 

「折角だから、ギンガも入れたチーム戦、やってみよっか? FWチーム五人対、前線隊長四人チーム!」

 

「・・・・へ?」

 

なのはが告げた訓練メニューにギンガは目を点にして呆然とする。

 

「いや、あのねギン姉。コレ時々やるの」

 

「隊長達、かなり本気で潰しに来ますので」

 

「まずは地形や幻術を駆使して何とか逃げ回って」

 

「どんな手を使っても決まった攻撃を入れる事が出来れば撃墜になります」

 

「キュクルー」

 

そんなギンガにスバル達が一通りの説明を終える。

 

「ギンガはスバルと同じくデバイス攻撃ね。左ナックルか蹴り」

 

「はい!」

 

「じゃあ、やってみよっか!」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

 

 

 

 

 

ーバジルsideー

 

ギンガ達の訓練を横目に見ながら、ツナ達はバジルがこの『八年後のミッドチルダ』にやって来た経緯を聞いていた。

因みにシャーリーとマリエルも、戦闘データを取っており、コチラに気付いていない。

 

「拙者、獄寺殿達が『デンライナー』を使って未来に向かってすぐ、極秘回線で〈CEDEF‹チェデフ›〉本部にプレシア殿から沢田殿達の状況を連絡され、ちょうど日本で任務中だった拙者に連絡が来ました」

 

「えっ? バジルくん、〈CEDEF‹チェデフ›〉本部にいなかったの? てか、日本って、〈ユグドラシル・コーポレーション〉を調べていたの? それとも〈黒の菩提樹〉?」

 

「ーーーーいえ。拙者は最近、日本政府が立ち上げた災害救助等の平和利用目的に利用するアンドロイドの開発プロジェクトに携わっている〈ダーク〉と言う組織の事を調べていたのです」

 

「その組織の事は俺の耳にも入っていたぞ。表向きはバジルの言った通りの活動を装っているが、裏では『ストゥラオ・モスカ』以上にエゲツない戦闘兵器を開発しているって聞いたぞ」

 

「〈ダーク‹闇›〉って名前自体、如何にも悪者って感じだね・・・・」

 

バジルとリボーンの会話を聞いて、エンマが苦笑し、周りの皆も苦笑する。バジルが話を戻す。

 

「『親方様』から沢田殿達の力になってくれと指示を受け、任務は交代の為に来てくれたラル殿とコロネロ殿にお任せして、拙者は急いで『シモンの聖地』に赴くとソコにはーーーー『ゼロライナー』が来ていたのです」

 

「『ゼロライナー』? 『優斗』さんと『デネブ』がいたの?」

 

「はい。プレシア殿が白蘭から預かった『チケット』を貰い受けた拙者は、『ゼロライナー』で指定された時間に送って貰ったのです。『桜井優斗』殿と『デネブ』殿にもご助力を願いたかったのですが、『自分達は干渉できない』、と言われ、そのまま去られました」

 

後で『デンライナー』でこの時代に来た獄寺達や、『天道』によって連れてこられたクロームも、同じような事を言われたと聞いた。

 

「それで、ギンガさんの部隊に入ったのは?」

 

「はい。『ゼロライナー』が去ってすぐ、ちょうど拙者が来ていた場所がギンガ殿達108部隊が調査していた次元犯罪組織のアジトだったらしく。その者達に出くわして、拙者を管理局の手の者と勘違いしたのか、襲い掛かってきたので思わず・・・・」

 

「壊滅させちゃったのね・・・・」

 

ツナが白目を剥いてそう言うと、バジルも苦笑して応える。

 

「はい。正直『ストゥラオ・モスカ』一体分にも及ばない雑魚しかいませんでした。そして、拙者の腕を気に入ったギンガ殿とスバル殿のお父上である『ゲンヤ・ナカジマ』殿のご厚意で、しばらく108部隊にお世話になっていたのです」

 

随分とバジルも苦労していたようである。そして、リボーンが話を戻そうと声を発する。

 

「ーーーーふむ。『デンライナー』やら『ハイパークロックアップ』やら、管理局が回収しようと血眼になりそうな物を使ってまで、アイツらがお前達をこの『未来のミッドチルダ』に連れてきたのが、カリムの『予言』が関係していると思うぞ」

 

「そういえば、その予言に・・・・」

 

ーーーー『修羅の力、欲望の力、星の力、絶望の力、果実の力、悪魔の力を用いて、世界に災いを振り撒かん』

 

「ってのがありましたね」

 

獄寺の言葉に、リボーンが思案を巡らさるように顎に手を当てると、自分の推測を話し出す。

 

「『修羅の力』が何なのかは大体想像つくが、『欲望の力』に『星の力』、『絶望の力』っていうのは、もしかしたらーーーー“アイツらに関係してるんじゃねえか?”」

 

『っ!』

 

リボーンの言葉に、ツナ達の脳裏に、『三色のメダルを使う戦士』。『ロケットの戦士』。『宝石の魔法使い』の姿が浮かんだ。

 

「・・・・もしかして、“『彼ら』が戦ってきた『奴等』の力”を、スカリエッティが?」

 

「その可能性は十分高い。全員、死ぬ気でいくっきゃねえぞ」

 

リボーンの言葉に、全員が顔を引き締めた。

と、ソコで、なのは達が訓練も終了したちょうどその時。

 

「ぐぴゃぴゃぴゃぴゃぴゃ!!」

 

「ツナパパー! エンマパパー!」

 

土煙を上げながら全速力で走る牛丼の背に乗って、コチラに向かってくるランボとヴィヴィオ(ナッツとココを抱いている)がやって来た。

 

「「いや何やってんのヴィヴィオっ!?」」

 

ガビーン、と白目になって愕然となったツナとエンマが声を張り上げた。

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