かてきょーリリカルREBORN   作:BREAKERZ

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ヴィヴィオの日常

ーヴィヴィオsideー

 

ヴィヴィオが牛丼に乗って訓練場に来る少し前に遡る。

六課の隊舎のツナとなのは、エンマとフェイトの部屋で一日おきに住んでいるヴィヴィオが可愛いウサギのイラスト付きのパジャマ姿で、ツナとなのはの部屋の洗面所で顔を洗っていた。

その側にはナッツとココ、そしてザフィーラがついている。

 

「ぷはっ・・・・う?・・・・うぅ・・・・?」

 

顔を洗い終わったヴィヴィオはタオルで顔を拭こうとする

が、タオルが見当たらず、ヴィヴィオは困った顔をする。

 

「・・・・ハグ・・・・ワゥ」

 

見かねたザフィーラは床に落ちていたタオルを口で拾い、ヴィヴィオに渡した。

 

「あっ、ありがとー」

 

ザフィーラにお礼を言いながらヴィヴィオはタオルで顔を拭う。

 

「アイナさん、できたー」

 

洗面所から出てきたヴィヴィオは、部屋を掃除していた機動六課隊員寮の寮母の『アイナ・トライトン』に駆け寄った。

 

「はい、良く出来ました。偉いね、ヴィヴィオちゃん」

 

「うん♪」

 

褒めてもらい嬉しそうな顔をするヴィヴィオ。ザフィーラはそれを微笑ましそうに見ている。

すると、ナッツとココがヴィヴィオにすり寄る。

 

「あっーーーーんふ〜♪ フワフワ〜♪ モフモフ〜♪」

 

『ガゥガゥ♪』

 

『ガォガォ♪』

 

ヴィヴィオは二匹の姿を見るなり、両手で抱え持って、モフリだし、ナッツとココも気持ち良さそうな声を上げていた。

そして、アイナはヴィヴィオに服を着せてあげ、さらに身嗜みも整えていた。

 

「パパ達のお迎え、ちゃーんと可愛くして行かないとね?」

 

「うん!」

 

アイナの言葉にヴィヴィオは満面の笑みでそう答えたのだった。

 

「ヴィヴィオ! 遊びに行くもんねー!」

 

「あっランボ!」

 

身嗜みも整え終えた時、ランボが部屋の中に乱雑に入ってくる。

部屋の外では牛丼とガリュー、二郎と小次郎、ムクロウと瓜もいる。

一応ランボの方が二つ歳上な筈なのだが、ヴィヴィオはランボの事を『ランボ』と呼び捨てにしているのが、アイナはどうも苦笑を隠しきれなかった。

 

「ツナ達の所に行くもんねー!」

 

「うん!」

 

ランボが牛丼の上に飛び乗ると、ヴィヴィオはガリューに手を貸してもらいながら牛丼に跨る。

 

「牛丼! 発進だもんね!」

 

「はっしーん!」

 

『モォォォ〜!!』

 

二人にGOと言われ、牛丼も鳴き声を上げて、全力疾走した。

 

 

 

 

 

ーツナsideー

 

「ツナパパ〜! エンマパパ〜!」

 

全速力で走る牛丼がツナ達の前を通り過ぎるのとほぼ同時に、ヴィヴィオがピョンッ、とツナにダイビングした。

 

「うわわ! ヴィヴィオーーーー(ドスン!)ぐぇふっ!!?」

 

何とか受け止めたが、ヴィヴィオの頭が鳩尾にクリティカルヒットし、そのまま盛大に後ろに倒れるツナ。

 

「ツナパパ〜♪」

 

「(ピクピク・・・・ピクピク・・・・ピクピク・・・・)」

 

ツナに甘えるヴィヴィオだが、当のツナは白目を剥いて気絶していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「は~い、じゃあ今日は此処まで」

 

「全員防護服解除!」

 

「「「「「はい・・・・」」」」」

 

なのはとヴィータの模擬戦終了宣言を聞いて、FWメンバーとギンガは息を荒げながらその場に座り込む

 

「あ~! 最後のシフトがうまく行ってれば逆転できたのに~!」

 

「んあ~・・・・く~や~し~い~」

 

「フォロー足りなかったね。ごめんね」

 

「いえ!」

 

「ギンガさんは全然!」

 

「悔しい気持ちのまま反省レポートまとめとけよ。アタシらはツナ達と個人模擬戦しておくから」

 

「「「「「はい・・・・」」」」」

 

「ちょっと休んだらクールダウンして上がろう。お疲れ様」

 

「「「「「ありがとうございました!」」」」」

 

すると。

 

「ママー!」

 

「あ、ヴィヴィオー!」

 

ヴィヴィオがなのはとフェイトに向かって走ってきていた。

「ヴィヴィオ、転ばないようにね!」

 

「うん!ーーーーふみゃ!!」

 

『あっ・・・・』

 

エンマがヴィヴィオに注意をすると同時に、ヴィヴィオは顔から転んでしまった。

 

「あっ、大変!」

 

「ヴィヴィオ!ーーーーぐぇ!」

 

ヴィヴィオに駆け寄ろうとするツナだが、レオンを輪っか付きの縄に変えたリボーンが首に括り付けて引っ張ると、潰れたカエルのような悲鳴を上げる。

 

「大丈夫。地面は柔らかいし、綺麗に転んだ。怪我はしてないよ」

 

「ヘタに甘やかすより、まずは自分で立てる強さを身に着けさせてやれ」

 

「それはそうだけど・・・・」

 

なのはとリボーンの言葉を理解しつつも納得できないフェイトは、心配そうにヴィヴィオを見ていた。

そしてなのははしゃがみ込み、ヴィヴィオに声をかける。

 

「ヴィヴィオ、大丈夫?」

 

「ふぇ・・・・!」

 

顔を上げたヴィヴィオの顔は既に泣き顔になっていた。

 

「怪我はしていないね? 頑張って自分で立ってみて」

 

「ママ・・・・!」

 

「うん。ママ達はここに居るから、おいで」

 

「ふぇ・・・・ふぇぇえ・・・・!」

 

ついにヴィヴィオの目から涙がポロポロと溢れ始める。

それを見たフェイトが動きそうになるが、それよりも早く、見かねたバジルが、自分のアニマルリングに呼びかけた。

 

「アルフィン」

 

そう言うと、ヴィヴィオの前にアルフィンが飛び出した。

 

『キュァァ〜』

 

「え・・・・?」

 

泣いていたヴィヴィオが顔を上げると、宙を舞うイルカ、アルフィンがヴィヴィオに顔を近づけていた。

 

「イルカさん・・・・?」

 

『キュァァ〜!』

 

アルフィンが声を上げると、ヴィヴィオの身体に『雨の死ぬ気の炎』が降り注がれ、身体の痛みが鎮痛した。

が、ヴィヴィオはそれよりもーーーー。

 

「イルカさん!」

 

パァッと顔を明るくすると、バッと飛び起きて、アルフィンの背中に思いっきり抱き着いた。アルフィンはそれに嫌な顔をせず、ヴィヴィオを背負って宙を舞った。

 

「うわー! うわー! イルカさんだ! 空飛ぶイルカさんだー!」

 

今さっきまで泣いていたのに、もう目をキラキラさせ、満面の笑みを浮かべてアルフィンの身体をペタペタと触っているヴィヴィオ。

まぁ、空飛ぶイルカなんて、そんな子供の夢の生き物が目の前に現れたのだ。仕方ないと言えばそうだが。

 

「・・・・あの、ヴィヴィオ?」

 

「なのはママ見て見て! 空飛ぶイルカさん!」

 

先程までの空気が一気に霧散し、なのはが苦笑しながらヴィヴィオに話しかけると、ヴィヴィオは先程の痛みなんてもう記憶の彼方に吹っ飛んでしまったと言わん気に、アルフィンに乗って大はしゃぎだった。

 

「・・・・子供って、切り替え早いね・・・・」

 

「うん・・・・そうですね・・・・」

 

ツナとなのはが苦笑して言い、リボーンとランボ以外も苦笑いを禁じられない空気が辺りに漂うが、ヴィヴィオは気にせずアルフィンとの空中浮遊を楽しんでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーギンガsideー

 

その後、FWメンバーとギンガはストレッチや体操などでクールダウンを始めた。

 

「凄いね。毎日朝からこんなにキツいの?」

 

「隊長戦は・・・・まぁ、ちょっと特別だけど」

 

「だいたいこんな感じです」

 

「出動があっても大丈夫な程度には、限界ギリギリまでですね」

 

「密度濃いんです」

 

「で、練習後はがっつり食べてしっかり休んで、ばっちり回復!」

 

「そうーーーー隊長達も訓練をしているの?」

 

「「「「・・・・・・・・」」」」

 

「あ、あら?」

 

ギンガの言葉に、FWメンバーは額に汗を垂らしながら半眼で苦笑する。

 

「・・・・そのね、ギン姉ぇ、あれは訓練、と言うよりも・・・・」

 

「只々一方的なフルボッコです」

 

「えっ・・・・?」

 

スバルが言いづらそうにし、ティアナが断言した言葉に、ギンガは目を丸くした。

と、そこで、はやてとシグナム、そして遅れてザフィーラ(人間態)がやって来て、なのはとフェイト、ヴィータと合流した。

 

『・・・・・・・・』

 

隊長陣は、先程までの余裕の態度が無くなり、まるで決戦にでも赴くような面持ちで、和やかな空気で軽く柔軟をしているツナ達を見据えていた。

 

「な、なんなの・・・・あの空気? 訓練よね? 決闘ではないわよね?」

 

「・・・・ギン姉ぇ、見ておいた方が良いよ・・・・」

 

「世の中は広いって言うのが分かりますから・・・・」

 

「えっ?」

 

「今フェイトさん達、リミッター解除もしています」

 

「えぇっ!? リミッター解除!?」

 

「そうしないと・・・・一分も保ちませんから・・・・」

 

「えっ? えぇっ? ええぇっ!?」

 

FWメンバーの言葉を聞いて、ギンガは戸惑いの声を上げるのであった。




この世界のヴィヴィオは、原作よりも結構タフな性格しています。
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