かてきょーリリカルREBORN   作:BREAKERZ

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リボーンキャラが出てきます。後オリジナル匣も。


襲撃、来るⅠ

ーヴィータsideー

 

謎の人型ガジェット、ファントムガジェットが襲撃し、ツナ達と交戦を始めて数分後。

本部の管制室にエネルギー室が破壊され、さらには敵の策略により内部にいるなのはやフェイト達を閉じ込めてしまった。

それを見ていたFWメンバーは行動を開始していた。

 

「チッ! 通信妨害がきつい・・・・ロングアーチ!!」

 

《外からの攻撃はひとまず止まってますが、中の状況は不明です!》

 

「ヴィータ副隊長!」

 

その通信を聞いたスバルがヴィータに声をかける。

 

「私達が中に入ります! なのはさん達を助けにいかないと!!」

 

その言葉に他のメンバーも頷く。

 

「・・・・・・・・」

 

ファントムガジェットは主にツナ達を重点に攻め、FW陣は眼中に入れていない。ある程度自由な彼らを行かせるべきか考え込むヴィータ。

すると、引き続きロングアーチから通信が入った。

 

《本部に向かって航空戦力!?》

 

《速い! ランク・・・・推定オーバーS!?》

 

「っ!? リィン!!」

 

「はいです!」

 

その報告を聞いたヴィータはリィンを連れてすぐさま駆け出す。

 

「そっちはアタシとリィンが上がる! 地上はツナ達がいれば問題ねぇ!」

 

「なら俺も行くぜヴィータ!」

 

山本がヴィータにそう言った。

 

「・・・・そうだな。頼む!」

 

応えた後、ヴィータはポケットの中からはやてとシグナムから預かっていたデバイスを取り出す。

 

「こいつらの事も、頼んだ!」

 

「届けてあげてくださいです!」

 

「「「「はい!!」」」」

 

FW陣はそう返事をし、二人のデバイスをティアナが預かる。

 

「リィン! 『ユニゾン』行くぞ!」

 

「はいです!」

 

「「ユニゾン・イン!」」

 

赤と白の魔力光が一つとなり、リィンがヴィータの中へと入る。すると、ヴィータの深紅のバリアジャケットは白を基調とした物となり、髪の色素が少しだけ薄まり目の色はリィンと同じ碧眼となった。

ユニゾンが完了したヴィータは、三本の小刀から『雨の死ぬ気の炎』を噴射する山本と共に飛んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

ーなのはsideー

 

その頃、中央管理局・地上本部内部では、閉じ込められたなのはとフェイトが話し合っていた。

 

「会議室や非常口への道は完全に隔壁ロックされてるね。中との連絡が付かない」

 

「エレベーターも動かないし、外への通信も繋がらない」

 

「とにかく、此処でじっとしているわけにはいかないよね」

 

そう言ってなのはは目線をフェイトからある方向へと変える。フェイトもそれに釣られて目線を横に移すと数人の男性局員がエレベーターのドアを開けようとしていた。

 

「ちょっと荒業になるけど・・・・フェイトちゃん、付き合ってくれる?」

 

「当然!」

 

なのはの言葉にフェイトは力強く頷く。その後、二人は男性の局員達と協力してエレベーターのドアを開ける事に成功した。

そして開いたドアの中を覗き込む。

 

「うん・・・・これなら・・・・」

 

そう言うと、二人はエレベーターのワイヤーを伝って勢い良く降りて行った。因みに二人の両手には魔力コーティングがされているため、摩擦熱が伝わることはない。

 

「こんなの育士訓練校以来だけど、色んな訓練やっとくもんだね」

 

「だね! 緊急時の移動ルートは指示してある。目標合流地点は地下通路、ロータリーホール!」

 

「うん!」

 

二人は闇の中へと消えて行き、目的地へと急いだ。

 

 

 

 

 

 

ー???sideー

 

「(ニヤリ)」

 

そして先程、スバルとぶつかった女性局員はなのはとフェイトがエレベーターを使って下に降りていくのを確認すると、薄い笑みを浮かべる。

 

「どうかしましたか?」

 

それを見た他の男性局員が問いかけるが、女性局員はそんな問いかけに応えず、ネクタイを取り外し、ワイシャツの上のボタンを引きちぎるように外すと、ギンガかなのはと同じくらいに豊かな胸の谷間を見せた。

 

「っ!!??」

 

男性局員が目を見開くと、その女性局員はなんと、その胸の谷間からーーーートゲが付いた薔薇の鞭を取り出し、男性局員の脳天にピシャンッ!と叩き込んだ。

 

「ギャアアっ!?」

 

頭がかち割れるような激痛で、男性局員はドガンッと、床に倒れ、無様に気を失った。

 

『っ!?』

 

「ーーーーさぁ、ゴミ掃除の時間だよ下僕共!!」

 

他の局員が目を向けると、その女性は、自分の四方を囲うように集まった護衛の男性局員四人に、鞭を浴びせてしばいたその瞬間ーーーー。

 

「「「「っ! ピギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」」」」

 

なんと、その男性達の全身の筋肉が異様に膨張し、歯と爪も鋭く大きくなり、額にはなんとーーーー『雲の死ぬ気の炎』が灯った、二メートルを超える怪物となってしまった。

 

『ーーーーうわぁああああああああああああ!!!』

 

男性局員達が悲鳴を上げると、四体の怪物達は男性局員達に襲い掛かり、血飛沫が会議室に飛び散った。

 

 

 

ーゼストsideー

 

 

その頃、ミッドチルダ上空。

中央本部へと急接近を始めたゼストとアギト。すると、彼らに向かって、局員からの警告の念話が聞こえる。

 

《こちら管理局。あなた方の飛行許可と個人識別表が確認できません!》

 

「あ・・・・この・・・・!」

 

《直ちに停止してください。それ以上進めば迎撃に入ります!》

 

だが二人はそんな警告を無視して進み続ける。すると、彼らの下の雲の中から数発の赤い魔力弾が襲い掛かる。

 

「むっ…」

 

「にゃろ!」

 

それを紙一重で避ける二人。

 

「『フレネンスヒューガ』!!」

 

そしてアギトはその魔力弾を撃ち落とそうと火炎弾を放ち、爆発を起こす。

しかし、その爆発の中から『鉄球』が彼ら目掛けて迫り来た。

 

「実体弾!?」

 

「・・・・っ」

 

驚くアギトだが、ゼストの方は動揺することもなく、冷静にバリアを張って鉄球を防ぐ。

だがーーーー。

 

「よっと!」

 

「っ! くっ!!」

 

ーーーーガキンッ!!

 

鉄球の後に飛び出てきた少年剣士、山本の時雨金時の一太刀を、ゼストは槍型のデバイスで防ぐと、金属音が辺りに鳴り響く。

 

「あらよっと!!」

 

「ぬぅぅんん!!」

 

それを皮切りに山本とゼストの激しい剣戟が始まった。斬っては防ぎ、防げば斬りつける。二つの剣閃が無数に流れる。

そんな攻防が数秒の間で何度も繰り返され、激しい金属音が響く。

 

ーーーーガキィィィィン!

 

一際大きな金属音が鳴り、その衝撃で山本とゼストは互いに距離を取る。

 

「ふぃ〜・・・・! 結構強ぇな、あんた?」

 

「・・・・・・・・」

 

山本はニッと笑みを浮かべるが、ゼストはまるで口を開かず、集中力を全開にして山本の一挙手一投足を見逃さずに見据えていた。

そうしなければ、今にもやられるのは自分だと、確信しているからだ。

先程の剣閃の攻防でハッキリした。目の前の少年は自分の全盛期すらも凌駕している強者であると。

 

「(・・・・全く、こう言うのを『井の中の蛙』と言うのだな・・・・!)」

 

ゼストは、内心自分自身へと向けた自嘲を零した。

管理局の首都防衛部隊の隊長として、経験を積んできたつもりだった。しかし、目の前の少年はどうだ? 自分の半分の年月も生きていないような子供に、自分は全力で戦おうとしている。

先程の剣戟の一太刀一太刀から感じた、確かな剣の才と自分よりも多くの修羅場を超えてきた気迫。この少年に比べれば、自分が如何に『狭い世界』で生きていたのかを痛感させられる。

しかし、このままでは恐らく9:1の確率で自分が敗けるだろう。

 

「旦那ぁーっ!!」

 

アギトを呼ぼうと声を上げようとしたが、それよりも先に、アギトの方がゼストに近づいたその時ーーーー。

 

「ーーーー『ギガント・ハンマー』ァァァァァッ!!」

 

雲の中に身を潜めて機会を伺っていたヴィータは背後からリミッターギリギリで出せる高威力の攻撃を繰り出す。

だが・・・・。

 

ーーーーバシュゥゥゥゥ・・・・!!

 

『外したです! 相殺と防御で防がれました!』

 

「ダメージは通した。続けてぶっ潰す!!」

 

身の丈以上に変化させたハンマーで煙を振り払い、敵を視認するがゼストの容姿が先程までの姿と違っている。

髪と甲冑の色が金へと変わり、瞳の色は紅。ゼストとアギトがユニゾンした時の状態で無傷の姿を見せている。

 

『いって~! チックショー! 思いっきりブン殴りやがって~!』

 

「すまんアギト。助かった」

 

『なんのなんの!』

 

目の前の山本に気を取られ、伏兵の存在に気付かなかったゼストが礼を言うと、アギトはそう返す。

 

『やっぱり、『融合型』!』

 

「アタシ達と同じか・・・・」

 

「気を引き締めて行こうぜ!」

 

そう言うと、山本とヴィータは時雨金時とグラーフ・アイゼンを構える。

 

「管理局機動六課スターズ分隊副隊長、ヴィータだ!」

 

「民間協力者、山本武!」

 

「・・・・ゼストだ」

 

お互いに名を名乗ると、ぶつかろうとしたその時ーーーー。

 

ーーーーブブブブ! ブブブブ! ブブブブ!

 

「あ? んおっ!?」

 

「何っ!?」

 

突然ヴィータと山本に、無数の小さな黒い影が襲いかかってきた。

 

「???」

 

「『時雨蒼燕流 攻式一の型 “車軸の雨”』!」

 

ゼストも何事かと眉根を寄せると、山本が黒い影の一つに時雨金時に突き立てると、その影を貫き、その姿を顕らにした。

 

 

 

 

 

ー山本sideー

 

「く、クワガタだぁっ!?」

 

『それもクワガタさんの中でも一番大きいギラファノコギリクワガタさんですぅ!』

 

山本の時雨金時に突き刺さったものの正体を見て、ヴィータとリィンは目を見開く。

光沢のある身体に大きく湾曲したハサミを持った虫、それは確かにクワガタムシ、それも地球で最大の大きなギラファノコギリクワガタであった。

地球にいた頃、リィンの教育としてテレビや図鑑で一緒に見たからヴィータも知っているのだ。

しかし、呑気な事を言ってられない。山本はこのギラファノコギリクワガタのハサミに灯る、『嵐の死ぬ気の炎』を見たからだ。

 

「やべっ! コイツ、匣‹ボックス›兵器だ!」

 

『「えぇっ!?」』

 

ヴィータとリィンが驚くと、山本は時雨金時を振るって、ギラファノコギリクワガタを真っ二つに斬り捨てた。

そして、周囲を良く見ると、自分達を囲っている影達が、『嵐の死ぬ気の炎のギラファノコギリクワガタ』であった。

 

「コイツは、一体・・・・!?」

 

「ーーーー所望す」

 

『「「っ!?」」』

 

『「っ!」』

 

突然響いた声に、その空域にいる全員が目を向けると、空を飛ぶ絨毯に乗った、頭にターバンを巻いた初老の男性がいた。

 

「我が名は元『ミルフィオーレファミリー・ホワイトスペル』が一人、『バイシャナ』」

 

「バイ、シャナ・・・・?」

 

何処かで聞いたような名前に山本は首を傾げるが、バイシャナと名乗った男は、こちらを見下している視線で口を開く。

 

「我、貴様らの命を所望す。行け、『嵐ギラファ』」

 

バイシャナがそう言った瞬間、『嵐ギラファ』が山本とヴィータ(inリィン)に襲い掛かった。




はい。バイシャナは勿論、分かる人は分かるも思いますが、アイツも来ています。リミッター付きのなのはと同じ戦闘力を持つ部隊を率いるドS女です。
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