かてきょーリリカルREBORN   作:BREAKERZ

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襲撃、来るⅧ

ーザフィーラsideー

 

クロームがグロ・キシニアと遭遇する少し前ーーーー。

 

「やれやれ。すまないザフィーラ、時間切れだ」

 

ーーーーボンッ!

 

「ぐぴゃっ!」

 

「ランボ!」

 

『十年バズーカ』の効果時間が来てしまい、大人ランボが元の8歳のランボに戻ってしまった。

 

「・・・・・・・・」

 

完全に気絶してしまっているランボ。コレでは戦闘は不可能である。

 

「『すまない』はコチラの台詞だランボ。お陰で、かなりの数が減らす事ができた」

 

ザフィーラの目の前には、十数人はいたG4部隊の数は6体にまで減らす事ができた。

 

『・・・・・・・・』

 

G4部隊は『GXー05 ケルベロス』を構え、少しずつコチラに近づいてくる。鉄仮面越しだが、ザフィーラには目の前の奴等が、勝利を確信してほくそ笑んでいるように思えた。

 

「貴様らの中身が人間ならば、一つだけ良い事を教えてやる」

 

ザフィーラは、G4部隊に向けて声を発する。

 

「確実に獲物を倒す前から、勝利を確信して舌舐めずりをするのはーーーー三流の証だ」

 

ーーーードシィィィィン!!

 

『ぐぁああああああああっ!!!』

 

突然転がってきた紫色の棘付きの玉『球針体』をぶつけられ、G4部隊は悲鳴を上げて倒れる。

 

「ーーーー何を群れてるのかな? 鉄屑人形」

 

現れたのは、ザフィーラからの通信を受けて渋々とやって来た、雲雀恭弥であった。

 

 

 

 

 

 

 

ーなのはsideー

 

「『ディバインバスター』!!」

 

ツナとエンマと合流したなのはが、新型ガジェットに向かって渾身の砲撃魔法を叩き込むと、漸く撃墜に成功した。

 

[撃破を確認しました]

 

「うん! すぐにツナさんとエンマさんの所に!」

 

「ーーーー大丈夫かなのは?」

 

「あ、う、うん・・・・あの、他のガジェットは・・・・?」

 

「この辺りのガジェットは今全滅させた所だよ」

 

「あ・・・・そう、ですか・・・・」

 

なのはは新型ガジェットを今ので漸く三体目を撃墜し、ツナ達と合流しようとしたが、既にツナもエンマも片付けたようで、なのはと合流した。

自分があんなに苦戦した新型を、ツナとエンマはそれぞれ、とっくに二桁以上を撃破していた。ソレも無傷で。

思えば、新型ガジェットは戦力の半分以上をツナとエンマに集中させ、他は管理局の攻撃へ、なのはにはたった3体と言う必要最低限の戦力で対応させていた。ソレだけで、敵側は、スカリエッティはなのは達〈時空管理局〉よりも、ツナ達の方を脅威と感じているようになのはは思えた。なのはがそう考えていると、ツナとリボーンは通信インカムに手を当てる。

 

「ーーーーシグナムと一緒にいるリボーンから連絡が来た。コッチには獄寺達が遭遇した融合騎の女の子と交戦している」

 

「ーーーーっ! ツナくん。ティアナ達が、ギンガさんが負傷して、六課隊舎が襲撃されているって!」

 

「っ! 六課が・・・・!? まさか、ヴィヴィオ!?」

 

ヴィヴィオが狙われていると思い、なのはが背筋に冷たいものが流れるのを感じた。

 

「なのは。お前はティアナ達と合流しろ。六課にはーーーー俺達がいく! ココ、加速形態!」

 

『ガォッ!』

 

ツナがココを出すと、ココは『Xグリーブ』となる。

 

「エンマ。なのは達を頼む」

 

「うん。任せたよツナくん」

 

加速形態となったツナのスピードには、流石のエンマもついていけないので任せる事にした。

 

「行くぜ!」

 

ツナはそう言うと、『Xグローブ』と『Xグリーブ』から高純度の『大空の死ぬ気の炎』を噴射すると、凄まじい速度で六課へと向かった。

 

「・・・・・・・・」

 

なのはは、あっという間に点になってしまったツナを見届けながら、あのスピードについていけない自分に、無力感を感じてならなかった。

 

「なのはちゃん。行くよ」

 

「は、はい・・・・」

 

エンマに言われ、なのはも急いでティアナ達と合流しようと降下した。

 

 

 

 

 

 

 

ーフェイトsideー

 

その頃、フェイトは、飛竜モードになったフリードに跨るキャロと、その後ろに捕まっているエリオをつれて機動六課へと急行していた。フェイトの金色の長い髪と純白マントが夜風にはためく。

機動六課が敵に襲撃されているという連絡があった。それ以来、六課との通信が途絶している。

 

「(ヴィヴィオ、皆・・・・お願い、無事でいて!)」

 

先日、後見人になったばかりのヴィヴィオと、隊の皆の無事をフェイトは祈る。クロームとシャマルとザフィーラが残っているが、3人だけで対処できない敵が現れたのかもしれない。ランボも一応守護者だが、エリオとキャロよりも歳下で、今一戦力として期待できないのである。

 

「すいません。私達がもっと早く着いていれば・・・・!」

 

白銀の飛竜となったフリードに跨るキャロが、申し訳なさそうに言った。キャロの後ろに座るエリオも同じ顔をしている。

 

「二人のせいじゃないよ。とにかく急ごう」

 

フェイトはさらにスピードを上げ、海上を飛ぶ。

がーーーー。

 

「止まって!」

 

フェイトが叫び、急停止する。目の前を魔力弾が通過して行った。

弾の来た方向に目をやると、二人の女が空に浮いていた。

 

「あなたを先に通すわけにはいきません」

 

一瞬男性と思ってしまうが身体のラインが丸わかりになるピッチリとした、まるで自分の『真・ソニックフォーム』のような格好から大きな胸元が見える大柄な女性、『ナンバーズ・トーレ』と、ロングヘアーでピンク色の髪をした少女で、額を防護するヘッドギアをつけている『ナンバーズ・セッテ』が、フェイトたちの行く手を阻む。

 

「「!!」」

 

フェイトはナンバーズたちに敵意を向ける。

この大柄な女性は恐らく、スカリエッティ側の人間であろうと、フェイトは直感し、エリオとキャロに向けて声を発する

 

「エリオとキャロは先に行って。こいつらは私が引き受ける」

 

「でも」

 

キャロが食い下がろうとするが、エリオが肩をつかんで制止する。

 

「僕達がいても、フェイトさんの邪魔にしかならない」

 

エリオの空戦能力は限定的であり、ツナやエンマのような超高速はできない。キャロのフリードも、巨体ゆえに小回りが利かない。高速機動を得意とするフェイトと連携を取る事は難しい。

 

「・・・・わかりました」

 

キャロが手綱を操り飛竜フリードを前進させる。

エリオとキャロが離脱していくのを、トーレ達は黙って見送る。目標はフェイト1人のようだ。

 

「セッテ、初陣のお前には悪いが、ここは譲ってくれ」

 

「わかりました」

 

トーレが腕組みをし、フェイトと正面から向かい合う。その瞳はフェイトをジッと見据えると、

 

「ーーーーフッ・・・・」

 

嘲笑うかのように鼻で笑った。

 

「(っ・・・・様子見をしている余裕はない!)」

 

一瞬、その笑いに若干の不快感を感じながらもフェイトは冷静さを忘れずにいた。

 

「バルディッシュ! 真・ソニックフォーム!」

 

[リミットブレイク!]

 

既に能力限定を解除されており、『リミットブレイク』をし、『真・ソニックフォーム』を発動させる。

豊満な胸元と女性として理想的なプロポーションをレオタード状のBJに纏い、バルディッシュが二振りの剣に変化する。

速度と攻撃力が格段に上昇するが、防御力が極端に落ちる諸刃の剣となるフェイトの最強形態である。

 

「ふっーーーーハァァァァっ!!」

 

フェイトは電光石火のスピードで間合いを詰め、大上段からバルディッシュを振りかぶる。

その時、トーレがフッと笑うと、全身に純度の高い『雷の死ぬ気の炎』を纏った。

 

ーーーーガシャァァァァァァァァンン・・・・!!

 

『雷の死ぬ気の炎』の特性『硬化』の防御力により、フェイトの魔力刃は砕け折れてしまう。

 

「なっ!? 『雷の死ぬ気の炎』!?」

 

「・・・・所詮、この程度だなーーーー『インパルスブレード』! 『ライドインパルス』!!」

 

トーレが背中に、虫の羽に似たエネルギーの翅の固有武装『インパルスブレード』を発生させると、翅に『雷の死ぬ気の炎』を纏わせ、高速移動能力『IS‹インヒューレントスキル›・ライドインパルス』を発動させると、その場からシュンッ、と音を立てて消えた。

 

「っ!?ーーーーああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」

 

フェイトが驚愕した瞬間、目の前に雷閃が幾つも走り、凄まじい速度で衝撃と激痛が身体を襲い悲鳴をあげた。

トーレがフェイトを中心に円の形になるように縦横無尽に動き回り、『インパルスブレード』で斬りつけて行っているのだ。

 

「ーーーーこのスピードに反応もできないとは、大したスピード自慢ですね?」

 

「あ・・・・あぁ・・・・っ」

 

そしてトーレがフェイトをズタボロにして、背中を向けて停止すると、唯でさえ防御力が低くなった今のフェイトは、このダメージで意識が薄れ、重力に従って落下していき、海面落ちてすぐに、プカプカと浮かんだ。

 

「アナタは『ライトニング‹稲妻›』でしたね。ならば私のこの技は、『雷光の舞‹ダンツァ・デル・ランペッジャメント›』、とでも名付けよう」

 

『時空管理局最速』、『金色の閃光』と呼ばれたフェイトに対して、何とも皮肉めいた技を付けたトーレは気を失って海面に浮かぶフェイトに向けてそう言うが、フェイトは何も答えず、波が来て身体が海面に沈み、暫く波打っていたが、やがて静かになる。

 

「行くぞセッテ」

 

「はい」

 

トーレとセッテは、それっきりフェイトに興味を失ったように、その場から飛び去っていった。

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