かてきょーリリカルREBORN   作:BREAKERZ

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修行は次回にし、少し『仮面の戦士』の設定を入れます。


狂気のG4システムと黒い白蘭

ーリボーンsideー

 

休憩が終わり、今度はなのは達のレベルアップの為の修行プログラムを話し合おうとしたその時、

 

「・・・・なぁリボーン、聞きたい事があるんだ」

 

「・・・・何だ?」

 

ツナの真剣な目から、何を言いたいのか察しているリボーンが問い返した。

 

「あの黒い白蘭と、G4は何なんだ?」

 

『っ!? 黒い白蘭に、G4っ!?』

 

ツナが発した言葉に、エンマと獄寺達は目を見開いた。

そして、シャマルとエリオとキャロのデバイスの映像から、十数人の部隊で並び立った黒いアーマーを付けた一団『G4部隊』が映し出された。

 

「な、何なの? この黒いアーマーの人達・・・・!?」

 

「コイツらが纏っているアーマーの名称は『G4ユニット』。俺達となのは達隊長陣の故郷『地球』の日本の警察と自衛隊が共同で作り上げた『特殊戦闘用の強化服』だぞ」

 

「えっ!? コレ、地球の、ソレも警察と自衛隊が作ったんかいな!?」

 

『G4システム』が自分達の故郷の地球産である事に、はやてだけでなく、なのは達地球出身も目を見開いて驚く。

 

「・・・・なのは、はやて。お前らは知ってるか? お前らが生まれる前、ツナ達もまだ幼児位の年齢の頃、日本は『未確認生命体』と呼ばれる奴等によってーーーー“大量殺人が行われていた”って事を」

 

「「っ!!・・・・(コクリ)」」

 

リボーンの言葉に、なのはとはやては息を呑むが、コクリと頷いた。

 

『???』

 

首を傾げる守護騎士達やFW陣の為に、フェイトが口を開く。

 

「・・・・確か、『未確認生命体』と呼ばれる『異形の姿をした怪人』によって僅か1年足らずで民間人だけでなく、警察官と自衛隊を含め、“3万人以上が犠牲になった事件”、だよね?」

 

『さ、3万人っ!!?』

 

〈時空管理局〉の歴史でも聞いた事がない、あまりにも規格外の被害者数に、FW陣だけでなく、守護騎士達も目を見開いた。

 

「ああ。当時の日本は『死が蔓延する国』とすら呼ばれ、諸外国からも半ば見捨てられつつあったが、『未確認生命体』が全滅した事で、再び国として息を吹き返したんだぞ。そして、残された警察と自衛隊は再び『未確認生命体』のような『脅威』に対抗する為に作られた『戦闘用の強化スーツ』、『G4ユニット』もその内の1つだが・・・・『禁断のシステム』と呼ばれ、『開発者』すらも『存在してはならないもの』として、設計図だけが残されるだけになった」

 

「『禁断のシステム』・・・・?」

 

「開発者が『存在してはならないもの』と唾棄するとは、相当危険な代物なのですか?」

 

シグナムとザフィーラが聞くと、リボーンは一拍置いてから話す。

 

「・・・・G4はなーーーー『装着者の命を奪うんだ』」

 

『!!?』

 

ーーーー身に纏う強化スーツが人間の命を奪う。

そんな恐ろしい言葉に、なのは達は息を呑んでしまった。

 

「G4には搭載された『人工知能(AI)による機体制御』を用いて、戦闘時における理想的な行動を実現するが、『G4システム』は完全かつ先鋭化したものとなっており、装着員の意思や肉体的限界を無視して、『戦闘において最善とされる動作』を取り続ける事ができる」

 

「ソレって・・・・どう言うこった?」

 

ヴィータの質問にリボーンは説明を続ける。

 

「G4のシステムは装着者の脳波を強制的に同期させ、驚異的な戦闘力を引き出す事ができる。だが、その代償として装着者には肉体と精神の両方に凄まじい負荷がかかり、使用を続ければ最終的に命を落とし、“死んだ肉体ですらAIによって操り人形”とされる。つまりG4は、『装着者に人智を超えた力を与える鎧』ではなく、『装着者は人智を超えた力を使う部品』、装着する人間が主体に動かすのではなく、G4が装着者を動かすんだ。テスト段階で自衛官を数人も殺した『呪われたシステム』と呼ばれる代物だぞ」

 

「・・・・そんな、そんな恐ろしいシステムが、私達の地球に、私達の祖国に・・・・!?」

 

「人の生命を、まるで使い捨ての電池にみたいに扱うなんて・・・・!!」

 

「何で自衛隊も警察組織も、そんなモンを使おうとしたんや・・・・!?」

 

なのはとフェイトとはやては、こんな恐ろしいシステムが自分達の故郷であり、『平和な次元世界』と思い込んでいた地球に存在していた事と、ソレを戦力にしようとした祖国日本の警察組織や自衛隊に憤りを感じていた。

 

「ソレだけ・・・・当時の日本は力を欲していたんだぞ。『未確認生命体』の件で諸外国は最低限の支援以外は何もしなかった癖に、全てが終わった後に『日本の警察と自衛隊は無能』だの、『役立たずの組織しかいない』だの、『平和ボケして大勢の人命を失わせた国』だのと、パッシングを受け続けてきたからな。日本はどんな『脅威』にも対応できる『国防の力』を欲していたんだぞ」

 

「・・・・・・・・」

 

リボーンの話を聞いて、同じく兄を死を侮辱されたから『力』を求めていた事があったティアナは何とも言えない複雑な顔をした。

 

「最終的に、G4は暴走を起こし自衛隊の施設を1つ破壊してしまった。運良くか運悪くか、その施設には日本の首相が視察に来ていて、G4の危険性を見た首相はG4を『呪われたシステム』として完全破棄が決定された・・・・筈だったんだがな」

 

「こんなに大量生産されてやがったとは」

 

「・・・・じつは拙者、『ダーク』を調べる時に警察組織に侵入した際、ある噂を聞いたのです。1部の自衛隊高官が実はG4を密かに保管している、と・・・・」

 

「そしてこの時代でG4をーーーー恐らくコイツが盗み出し、スカリエッティに量産させたんだろうな」

 

次にリボーンが映像に出したのは、肌の色が褐色で、髪の色と衣装、更には背中の羽根まで漆黒となった白蘭に似た人物が映し出された。

 

「この人って・・・・本当に白蘭、さんなの?」

 

フェイトが髪と肌の色が自分の知る白蘭とは真逆な黒い白蘭を訝しそうに見る。

フェイトにとって白蘭は、母プレシア・テスタロッサと姉アリシア・テスタロッサ、従者リニスを救ってくれた恩人の1人でもあるので、敵対したのが信じられないでいた。

・・・・かつてツナ達と敵対したというのを知っていても。

 

「・・・・確かに。オレ達の知ってる白蘭とはちょっと違う気がする」

 

フェイトの言葉に同意するようにツナが口を開いた。

 

「(ツナの『超直感』が、この白蘭に対して『違和感』を感じたって事か・・・・)ーーーーこの白蘭、イヤ、黒いから『黒蘭‹コクラン›』と呼ぶ事にするぞ。俺もコイツが気になってな。雲雀の所にある『次元通信装置』を使って『正一』のヤツに連絡を取ったんだ」

 

「えっ? リボーン殿、『正一』って『入江正一殿』の事ですか?」

 

「ああ。アイツは今『アリサ』の『バニングス重工』で、『技術開発部門の主任』となったらしいぞ」

 

「へっ! あのジャジャ馬娘の会社に就くとはな」

 

「正一、毎日腹痛で胃薬飲んでたりしてな♪」

 

「極限に髪の毛とかも白髪まみれになっているのかもなぁ!」

 

なのはとフェイトとはやての幼馴染みの1人であり、獄寺並に頭は良いが、同じ位に気が強い性格をした『アリサ・バニングス』の事を思い出し、笑い合う獄寺達を見て、なのは達は苦笑してしまっていた。

 

「(ーーーー正一のヤツが、オレ達がこの時代の『ミッドチルダ』に来る1ヶ月前に、“アリサと結婚した事は今はまだ黙っておいてやるか♪”)」

 

リボーンだけはニヤニヤと笑っていたが。

 

「・・・・話を戻すぞ。正一の話では、白蘭はここ1年近くの間、正一の前に姿を見せていない上、桔梗達『真‹リアル›六弔花』も行方不明のようだぞ」

 

「えっ!? 白蘭が? いつも正一くんの都合なんてお構い無しに現れては無茶振りに巻き込んで、腹痛を起こさせてヨロヨロになっている正一くんを見てヘラヘラと笑っているあの白蘭が・・・・??」

 

ツナも中々酷い事を言うが、白蘭達が行方不明となっているが気になっていた。もしかしたら、この黒蘭が何か関係があるように思えてならなかった・・・・。

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