その日、並盛中学風紀委員副会長 草壁哲矢は委員長である雲雀恭弥を迎えに海鳴市へと車を走らせていた。
普通は中学生が車の運転などできるはずがないのだが、以前シモンファミリーとの戦いに赴く雲雀をヘリコプターを運転して送り届けた草壁にとって、車の運転など造作もない事なのだ、草壁曰く。
「並盛風紀委員として車やバイク、ヘリに船の運転などできて当然」
とのことで並盛風紀委員は特例として車の運転を認められているのだ。そして彼は尊敬する委員長が最近夕食を御馳走になっている少女の家に着き、インターフォンを鳴らす。
ピッ! ピンポーン! ガチャッ
家の中から車椅子に乗ったボブカットヘアーの少女 八神はやてが出てくる。
「あっ草壁さん、こんばんは」
「こんばんははやて嬢ちゃん、委員長はいるかい?」
普段は強面の副委員長は、委員長が世話になっている少女に紳士的な態度で接している。
「うん、今起きたところや、待っといて」
はやては雲雀の様子を見に家の中に入り、草壁は玄関で雲雀を待ちながらはやてとの出会いを思い出していた。
はやてと草壁の関係は雲雀を通して始まった、最近雲雀が並盛だけではなく隣町の海鳴に足を運んでいる事を知った草壁は思いきって雲雀に聞いてみた、すると雲雀は草壁に車を出させこの少女の家に来た。
最初は委員長に年下の女が!?と思ったが、この八神はやてという少女、話を聞いてみるとお涙頂戴な人生を歩んでいた。
交通事故で両親と他界し、両の足が自由に動かず車椅子生活を強いられているというのだ。普通の女の子なら自らの人生に悲嘆し、絶望し、精神が狂っても可笑しくないのに、はやては周りの人達に心配を掛けないように明るく健気に生きているのだ。
そんなはやてに草壁は感動し、好感を持ち、雲雀の好物はハンバーグであることや、雲雀はヒバードやロールのような小動物に優しいということ等、雲雀が寝てる間に色んな話をしている内にいつの間にか自分もはやての家に来るようになっていたのだ。時にははやてが通院する病院に同行したり。
「(あの嬢ちゃんは人を引き寄せる才能があるな将来大物になりそうだ)」
「・・・・・・」
等と考えている内に、風紀委員長の雲雀が無言のままやって来た。
「委員長お疲れ様です」
「ご苦労・・・」
「もう雲雀さんあかんよ、お迎えに来てくれた人にはちゃんと労ってあげな~」
プウとした顔で雲雀に注意するはやて
「・・・・・・」
雲雀は無言のまま車に向かう。
「もう!雲雀さんたら!」
「嬢ちゃん気にしなくて良いぜ。それよりも今日は少し冷えるから、早めに寝床に着くんだぜ。じゃあな」
「うん、草壁さんありがとう。雲雀さんまたな~!」
「・・・・・・」
雲雀は無言のまま車に乗り、草壁も車に乗り走らせた。
***
八神家から少し離れて、雲雀がなにかを探す仕草をする
「・・・・・・・・・」
「委員長どうしました?」
「腕章・・・」
雲雀の学ランに着いている、『風紀委員長の腕章』がなくなっていた。
「あぁ多分はやて嬢ちゃん家で落としたんでしょう」
「草壁、戻れ」
「えぇっ!? し、しかし、はやて嬢ちゃんももう寝ていると思いますが・・・」
「あの子はすぐに寝ないよ、今頃は寝る前に図書館から借りてきた本を読んでいるところだろう」
なるほどと呟き、草壁は車をUターンさせて、はやての家に向かった。
はやての家に付くと雲雀は異変に気付く。なんとはやての部屋から目映い光が出てきた。
「恭さん!あそこは確か嬢ちゃんの・・・」
草壁が言い終わるより先に雲雀はすぐに家のドアを開けようとするが何かの『壁』みたいな物に弾かれた。
「!?」
「なんだこれは?壁か?」
「草壁、どけ」
ボウ!
雲雀はトンファーに紫色の炎をした『雲』の死ぬ気の炎を纏わせ『壁』に叩きつけた。
バリンとまるでガラスが割れたような音がしたのと同時に、ドアを吹き飛ばし、はやての部屋へ駆ける、はやての部屋からはやて以外の声が聞こえた。
『どうしたシャマル!?』
『分からないわ!突然私の結界が外から破られたの!』
『んだよそれ!どうゆうことだ!?』
『主を護れ!』
雲雀ははやての部屋のドアをぶち破った、其処に居たのは、見たことのない二人の女性と男性と少女がいた。四人は体のラインがはっきりわかるインナースーツを着ていた。
一人の女性は桃色の髪をポニーテールにし、アーデルハイト級のナイスバディと豊満な胸をし、目元は凛々しく武人のような気迫があった。
もう一人の女性は金色の髪を肩口まで伸ばし、穏やかな雰囲気を漂わせスタイルはもう一人の女性に負けていないが、もう一人の女性より豊満な胸をしていた。
少女の方は勝ち気そうな目付きをし、赤毛の髪を両サイドに三つ編みさせたはやてと同い年の少女だった。
男性の方は白髪の短髪を逆立たせ浅黒い肌をし、鍛えられているが無駄な筋肉のない引き締まった体格をしていた。
四人は突然やって来た少年に驚くが、この少年が侵入者だと理解すると警戒態勢を取る。
雲雀は四人の向かい側でベッドの上で気を失って、目を回しているはやてを見ると、鋭い目付きを更に鋭くさせて、臨戦態勢を取りながら四人に向けてトンファーを構えて口を開く。
「ねぇ君達、何群れてるの?それとその子に・・・何をした?」
「「「「!!!???」」」」
雲雀の殺気に当てられ四人は同時に臨戦態勢を取る。
「恭さん!」
「草壁、あの子は任せるよ」
そう言ってすぐ雲雀は、あの四人の中で一番強そうな者にトンファーを叩きつけた。桃色の髪をした女性だ。
「っ!? レヴァンティン!」
ガキン!と雲雀のトンファーと女性の手にいつの間にか現れた剣がぶつかる!
「「「シグナム!」」」
「ワオ!面白い手品だね・・・!?」
キュォォォ・・・・!
突然、雲雀の手首に装備されている『雲のブレスレットverX』が何かに共鳴した。思わず雲雀は間合いを開けたが、四人にも異変が起きた。
キーン
「「「「!?」」」」
雲雀と相対している四人の頭に、突然鋭い痛みが走り何かの記憶が頭に浮かんだ。
『君・・の・・・けは・・・・。・・・・、彼女・・・事・・・よ』
(何だ?今のは?)
(今のは記憶か?)
(何だよこれ?胸が切ない・・・)
(何かを、私達は何かを忘れてる?)
四人が混乱している側で、雲雀も怪訝そうに自身のボンゴレギアを見つめる。
「(今ボンゴレギアが何かに共鳴した?彼女達か?ま、僕にはどうでも良いことだけど)」
「恭さん!嬢ちゃんはどうしましょ!?」
四人が放心している間に、はやてを抱き抱えた草壁が雲雀に聞く。
「草壁、その子を病院に」
「はい!」
「!? 待て!貴様ら、主をどうするつもりだ!」
正気に戻った四人は、はやてを取り戻そうと草壁に迫るが雲雀が立ち塞がる。
「通さないよ、君達は今から僕の肉のサンドバッグだ」
「「「邪魔をするな!」」」
トンファーを構えた雲雀に、桃色の髪の女性は剣を、赤毛の少女はハンマーを、白髪の男性は拳で攻撃するが、雲雀は三人の攻撃を迎撃する。
「(恭さん、ご武運を・・・)」
「待ってください!」
「!?」
戦闘型ではなさそうな金髪の女性が草壁に近づく。
「主様をはな・・して・・・え?」
「え?・・・・・・」
その時二人はお互いを見つめると二人の間の時間が停止した。
そして二人の間に『雷のアルコバレーナ ヴェルデ』の幻影が現れ。
「『エレットリコ・サンダー』!」
ドカァァァァァァァアン!
二人の間に落雷が落ちてきた、そしてヴェルデの幻影を蹴飛ばして今度はリボーンの幻影が現れて。
「カオス・ショット」
ズキューン!×2♥
二人の心臓に弾丸が打ち込まれた。
「え!えっとあの!?//////」
「その・・・えっと・・・あの//////」
並盛風紀委員 副会長 草壁哲矢と『闇の書』の守護騎士『湖の騎士』シャマルはお互いに『強烈な一目惚れ』してしまった。
『出会ってしまいましたか、ボンゴレと『闇の書』が・・・・・・今はまだ「その時」ではない・・・・・だが「その時」が来たときは必ず目覚めましょう・・・忌々しい守護騎士共・・・・・・お前達に安らぎなど・・・・・・安寧など・・・・・・お前達に与えられるのは・・・・・・永久の地獄のみ・・・必ず再び絶望を与えてましょう!・・・・・・』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヌフフフ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ソレは闇のなかで胎動する。
はい、ヴォルケンリッターのドジっ子・爆乳・お姉さんキャラの美女シャマルさんの相方はNo.2の美学に生きる漢 草壁哲矢さんです!
次回にも続きます。