草壁哲矢とシャマルは戸惑っていた。今目の前にいる人物に顔が赤くなり、胸の鼓動が激しく高鳴っている事に。
(ど、どうしたんだ俺は?この女性を見ていると胸が高鳴る・・・///////)
(ど、どうしたのかしら?この人を見てると顔が熱くなっちゃう・・・////////)
『シャマル!何をしている!』
突然の念話にはっ!となったシャマルは今現在雲雀と絶賛バトル中の三人の中にいる男性に目を向ける。
『ザ、ザフィーラどうしたの?』
『どうしたの?ではない!早く主を助けろ!この男<雲雀>とんでもない強者だ!シグナムとヴィータと俺の三人がかりでも防戦一方なのだ!』
ガキン!ガキン!ガキン!とトンファーと剣とハンマーと拳が入り乱れた戦闘風景にシャマルは正気に戻った。
『嘘!シグナムとザフィーラとヴィータちゃんが押されてるの!?』
『主に被害が及ぶから本気にはなれないが純粋な体術ではこの男の方が上だ!早く主を!』
『わ、分かったわ!』
すぐに草壁の方に目を向けるシャマルだが・・・。
「あ、あの・・・//////」
「な、なんでしょう?///////」
再び草壁に目を合わせるとまた顔が熱くなり胸の鼓動も激しくなり上手く会話ができなくなっていた(笑)
「そ、そのですね、その子は私達の主様なので、その、離していただけないでしょうか?///////」
(こ、この子が・・・はやて嬢ちゃんが主様って・・・)「あ、安心してください、俺は嬢ちゃんを医者のいるところに連れていくだけですから////////」
「え?お医者さんがいるところに?//////」
「そ、そうなんです。よ、良ければご一緒にどうですか?/////」
「!?は、はい!是非とも!喜んで!いえむしろご一緒させてください!///////」
すぐさま残りの三人に念話をするシャマル。
『皆!私今から主様をお医者さんのところに連れて行くからあとお願い!』
『はぁ!何を言ってるシャマル!」
『烈火の将 シグナム』はシャマルの突然の話に驚くが『鉄槌の騎士 ヴィータ』も念話の声を荒げる。
『んな変な髪した奴とっちめて主様を助けろよ!』
『(ピク)ヴィータちゃん?今なにか言った?なにかこの人<草壁>を貶す事言った?』ゴゴゴゴゴ
『(ビク!)い、いやなんでもねぇ』(こ、恐ぇ~!シャマルがなんかギガ恐ぇ~!)
シャマルは今度は『盾の守護獣 ザフィーラ』に目を向け。
『ザフィーラ、この家に結界を張っておいて、それならシグナムもヴィータちゃんも本気で戦えるから』
『は?結界を張ることなら俺よりもシャマルの方が・・・』
『良いから皆お願いね!!!!』(ギラン!!)
『『『(ビクン!)は、はい!承知しました!!!』』』
普段冷静に皆の参謀として後ろに控えるシャマルが、シグナム以上の迫力を出して威圧し、三人は思わず敬語になっていた。シャマルは再び草壁に目を向け。
「そ、それでは早く参りましょ、えっと・・・」
「あぁ、じ自分は草壁哲矢と言います。」
「わ、私はシャマルと言います。」
(シャマル?我が校の保険医に名が似てるな、まぁあっちは男で女好きでいい加減で軽薄で女尊男卑な飲んだくれのセクハラオヤジだが)
はやてを抱えシャマルを連れて車に向かう草壁、そんな二人(三人?)を見送ったシグナム達は。
『おいシグナムどうなってンだよ?シャマルの奴がギガスゲエ迫力出してたぞ』
『わ、分からん、シャマルに一体何が起こったのだザフィーラ?』
『お、俺にも分からんが・・・「ねぇ」!?』
今まで黙っていた雲雀が三人に声を掛けた。
「本気でやってくれる?手加減されて戦うのは嫌いなんだ」
『この男、我々が手加減していたことに気づいていたか、やはり只者ではない』
『んでどうするシグナム?主様もいなくなったしマジで行くか?私としちゃコイツおもいっきりぶっ飛ばしたいんだけど?』
『私とてこれ程の強者を相手に手加減して戦うのは本意ではない・・・・・・ザフィーラ、お前は結界を張っていろ。ヴィータ、手加減無しで行くぞ!』
『『おう!!』』
シグナムとヴィータの体が光り光が収まると騎士服の纏った剣士と赤いゴスロリ服を纏いハンマーを構える騎士がいた。
「ようやく本気になったね。それじゃ僕も少し本気になろう」
ボウと紫色の死ぬ気の炎『雲の死ぬ気の炎』を纏ったトンファーと『雲針ネズミ』のロールを肩に乗せ臨戦態勢に入る雲雀。
そしてザフィーラを除いた三人は窓を突き破り戦場を庭に移した。
「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」
静寂が三人を包み込む、結界を張りながら三人の様子を伺っていたザフィーラはガラスを踏み。
パリン!
「「「!」」」
それがゴングになった!
「紫龍一閃!!」
「ラケーテンハンマー!」
「噛み殺す!」
第2ラウンドが始まった。
八神はやては夢を見ていた、雲雀との日々を・・・。
雲雀への最初の印象は『恐い人』だった、ゴロツキに絡まれていた自分を結果的に助けてくれた恩人ではあるがゴロツキ達を半殺しにしはやての事はどうでもいいと言う態度はあまりいい印象がなかった。だが自分を怪我人扱いしないで甘やかさない態度ははやてにとって何処かありがたかった。
お礼に食事をご馳走し気に入ってくれたのか気まぐれに来るようになりヒバードやロールと遊ばしてくれたりぶっきらぼうな態度だがはやては雲雀に引かれていった。そうこうしてる内に雲雀への印象は少しずつ変わっていった。自分の担当医に雲雀の事を話したら「野良猫みたいな子ね」と言われつい吹いてしまった記憶が新しい。
「君が新しい『・・・の書』の主だね」
「??」
夢の中で意識が少し目覚めたはやての目の前に誰かがいた。
「もう僕には関係ないことだけど一応言っておく、『彼女達』と『彼女』を任せる」
「え?」
「『彼女達』に安らぎを与えてやれ、それだけだ」
そして夢の世界を光が包んだ。
目を覚ましたはやてが見たのは心配そうに自分を見る担当医の石田先生と草壁と草壁の学ランを着たシャマルだった。草壁は石田先生にシャマルははやての遠縁の親戚であると言い、はやてもうんうんと言って事なきを得たが、雲雀とシグナム達が戦っている事を知って急いで帰路につき家に付くとそこには。
余裕顔で殆ど無傷の雲雀と手錠みたいな拘束具でガンジガラメにされたシグナムとヴィータであった。二人の武器は雲雀の足元でへし折られていた。
「おのれーー!」だの「外せコラーー!」だのとギャンギャン騒ぐ二人を無視し雲雀は犬いや狼状態のザフィーラと対峙していたがはやてが待ったを掛けて事なきを得たのであった。
余談 この一件でシグナムとヴィータは雲雀をライバル視し、ザフィーラは最初は警戒いていたが雲雀が昼寝するソファーの足元に狼状態で横になる事が多くなった。雲雀自身もザフィーラをそれなりに気に入っている。シャマルは草壁とはまだ友人と恋人の中間関係でありはやてやヴィータにニヤニヤされシグナムとザフィーラには祝福されていた。
息抜きの番外編をあともう一つ書いたら本編に戻ります。