かてきょーリリカルREBORN   作:BREAKERZ

27 / 128
星光と雷光再び Ⅲ

なのはとフェイトは空中戦を繰り広げていた。ユーノとアルフとボンゴレ&シモンはその戦いを見ていた。

 

桃色の光と金色の光が空中でぶつかるも桃色の光<なのは>は金色の光<フェイト>に押し負けてビルを突き破り海面まで吹き飛ぶ。

 

「「なのは(ちゃん)!!」」

 

ツナとユーノがなのはを心配するが、なのはは海面スレスレを滑空しながら飛ぶ。リボーンと獄寺と山本は密かに会話をしていた(了平はなのはの戦いに集中していた)。

 

「(なのはも大分動きが良くなってきたな)」

 

「(ま、十代目やリボーンさんに鍛えてもらったんだ。あれぐらいできて当然だろう)」

 

「(なぁ小僧、なのはとフェイトってどれぐらい強いんだ?)」

 

山本が『最強の赤ん坊 アルコバレーノ』の一角を担う一人にして、『世界最強のヒットマン』のリボーンに聞く。

 

「(そうだな、『リング争奪戦』の時のツナと手を抜いていたXANXAS位はあるかもな)」

 

リボーンが『百戦錬磨の強者の目』でなのはとフェイトの実力を冷静に述べる。

 

 

「《フォトンランサー》」

 

「ファイア!」

 

滑空するなのはを追いながらフェイトは魔力弾を放つ。フェイトの『フォトンランサー』をかわしながら上空に回り込み、今度はなのはがフェイトの後ろを捉え魔力弾を放つ。

 

「《ディバインシューター》」

 

「シュート!」

 

フェイトは魔力弾をかわすがなのはは魔力弾を操作して当てようとする。

 

「《サイス》」

 

フェイトはバルディッシュを《クレッセントフォーム》にしてなのはの魔力弾を打ち落とし、なのはに接近する。

 

「シュート!」

 

なのはは更に魔力弾を一発放つもフェイトにかわされ金色の大鎌が襲いかかるが。

 

「フッ!」

 

「ッ!」

 

ギリギリで障壁を張り防ぐ。攻撃をするフェイトと防ぐなのは、大鎌と障壁がぶつかり、火花が散るが先程フェイトがかわした魔力弾を操作して後方から攻撃するが。

 

「ファイア!」

 

「ああっ!?」

 

それに気づいたフェイトが片手を上げて至近距離から魔力弾を放ちなのはを引き剥がす。後方から来た魔力弾をソッとかわし、魔力弾はそのまま消えてしまい、吹き飛んだなのははビルを貫通して海に叩き落とされる。

 

フェイトはなのはがぶつかったビルと向かい側のビルの屋上の手摺に立つ。

 

「フゥ、ハァ、!?」

 

粉塵で何も見えなかったが、突如桃色の閃光がフェイトに向かって放たれる。

 

『フェイト(ちゃん)!?』

 

炎真達シモンファミリーが叫ぶが、ギリギリかわしたフェイトは空中に飛び上がり体制を整える。煙が晴れるとそこには肩で息しながらもレイジングハートをフェイトに向けて構えるなのはがいた。

 

「《やはり実力的には彼女の方が上です。簡単に勝てません》」

 

レイジングハートがなのはに進言するがなのはは毅然としてフェイトを見据える。

 

「知恵と戦術はフル回転中、“切り札”だって用意してきた。だから後は、“負けないって気持ち”で向かっていくだけ!でしょ?」

 

「《オーライ、マスター》」

 

なのはの言葉にレイジングハートが応える。そんななのはの姿を見たリボーンは思う。

 

「(なのはもなのはなりに“覚悟”を決めて戦ってるな。だが、どこか戦い方が“甘いな)」

 

そして再び空中戦を繰り広げるなのはとフェイト。フェイトを追いながらなのはは次々と魔力弾を展開する。元々スピード特化のフェイトに速さで追い付けないのはわかっているので“回り込み”や魔力弾で牽制しながらフェイトに近づくなのは、二人は空高く上昇する。フェイトは捻り込みでなのはの後ろを取り魔力弾を連射するも、なのはは雲に隠れて魔力弾をかわすも今度は雲の上を滑空する。フェイトはなのはに接近し近接戦闘を繰り広げる。二人は更に上昇しながらぶつかり合う。レイジングハートとバルディッシュがぶつかり火花が散る。その衝撃で後ろに下がる二人。

 

「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」

 

「フゥ、フゥ、フゥ、フゥ、フゥ、フゥ、フゥ、フゥ、(キッ)」

 

フェイトの脳裏に過去の記憶が浮かぶ、『苦悶の表情を浮かべて泣き崩れる母の姿』。

 

「私がここで負けたら、母さんを助けてあげられない」

 

更にフェイトの脳裏に『母さんとの思い出』が浮かぶ。『二人でピクニックに行った記憶』、『幸せそうに笑い合う母さんと自分』。

 

「あの頃に、戻れなくなる!」

 

足元に魔法陣を展開し戦おうとするフェイト。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それが『偽りの記憶』とも知らず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ープレシア・テスタロッサのアジトー

 

まるで王様の謁見場のような場所でフェイトの戦いを見ていたプレシア・テスタロッサは玉座の近くの小さな机に置かれた『写真』を見る。

 

「アリシア、私は酷いお母さんね?貴女だけではなくフェイトにまで辛い想いをさせてきて・・・本当に酷いお母さんよね・・・でも貴女は今でも世界中の誰よりも大切な私の宝物・・・だから私は・・・たとえどんな罪を犯す事になっても・・・たとえあの子<フェイト>に一生怨まれることになっても・・・」

 

プレシアの脳裏に過去の記憶が浮かんだ。仕事が忙しくアリシアにずっと寂しい想いをさせてきた。アリシアが学校に上がる前に二人でゆっくり過ごせるように頑張って来た。

 

だが、手柄を求める上層部の勝手な決定で全てを失った。『仕事が終われば一緒に過ごせる』とアリシアとの『約束』を果たせなかった。

 

「アリシア、私は貴女を取り戻したい・・・フェイトにはもう・・・私なんて必要無い・・・あの子にはあの子の事を“大切なファミリー”だと言ってくれる人達がいる・・・・でも私には・・・私にはアリシア、貴女しかいない・・・貴女しかいないのよ・・・・・・」

 

懺悔するように咽び泣くプレシアの嗚咽がプレシア以外誰もいない部屋に虚しく響くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまで、次の投稿は来年になるかもしれません。では皆様、良いお年を。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。