かてきょーリリカルREBORN   作:BREAKERZ

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またまた長~く投稿中止していました。応援してくれる人達がいるので頑張って見ます・・・不定期ですけど。



大地と雷光の絆

ーアースラ・医務室ー

 

「・・・・・・・・・」

 

「フェイトちゃん・・・」

 

プレシアから突き付けられた“残酷な真実”に生気を失った瞳でベッドに横たわるフェイトを炎真とシモンファミリーが付き添っていた。

 

「あの子達<なのは達>が心配だから、アタシもちょっと手伝ってくるね」

 

フェイトが横たわるベッドの隣のモニターでクロノと獄寺、山本と了平が人形兵との戦闘状況を見て、フェイトの使い魔のアルフがフェイトに語りかける。

 

「直ぐ、帰ってくるからね・・・」

 

フェイトの頭を撫でたアルフは炎真達に目を向け。

 

「(フェイトを頼んだよ・・・)」

 

『(コクン)』

 

本当は一緒に行きたい所だか、自分達はボンゴレと違って管理局(と言うよりリンディ)と契約していないので、本作戦に参加できない。アルフは、主犯の関係者だから、ギリギリ参加が認められている。そしてアルフとアーデル達守護者は、アルフを見送る為に部屋を出た。

 

「母さんは・・・・・・」

 

「フェイトちゃん・・・!?」

 

アルフ達が出て直ぐフェイトが呟く。

 

「母さんは・・・私の事なんか・・・一度も見てくれなかった・・・母さんが会いたかったのは、アリシアで・・・私は“失敗作”・・・!」

 

「・・・・・・・・・」

 

「私・・・生まれてきちゃいけなかったのかな・・・?」

 

「そんな訳ないだろう!!」

 

「炎・・・真・・・?」

 

フェイトの言葉を否定するように、炎真が声を張り上げた。

 

「生まれてきちゃいけないだって? この世にそんな人間なんかいない! フェイトが生まれてきて良かったって思っている人間がここにいるのに、そんな事言わないでよ!」

 

「・・・・・・」

 

涙混じりに炎真はフェイトに語る。

 

「フェイト・・・僕はね、フェイトやアルフと出会って良かったって思っているよ・・・フェイトと出会って、一緒に過ごして、一緒に笑い合って、一緒に遊んで、一緒にご飯食べて、一緒に温泉行ったりして、本当に楽しかったんだ。フェイトと出会って本当に良かったって思っているんだよ・・・!」

 

「・・・・・・」

 

「僕だけじゃない! アーデルも、ジュリーも、紅葉も、らうじも、薫も、しとぴっちゃんも、皆フェイトと出会えて良かったって思っているんだ・・・! フェイトは一人じゃないよ・・・! アーデル達がいる、アルフがいる、あの子だって! フェイトがいてくれて良かったって思っているんだ・・・!」

 

炎真はモニターに映る皆の姿をフェイトに見せた。そこには、丁度アルフがツナとなのは、リボーンとユーノと合流していた。

 

「アルフ・・・あの子・・・何て名前だったけ? ちゃんと教えてくれた・・・!」

 

「フェイト・・・」

 

起き上がるフェイトを支える炎真。

 

「何度もぶつかって・・・私、酷い事したのに・・・話し掛けてくれて、私の名前を呼んでくれた・・・」

 

「・・・・・・」

 

少しずつ生気が戻るフェイトの瞳に涙が浮び、フェイトは炎真に寄り掛かる。

 

「何度も・・・何度も・・・呼んでくれた・・・!」

 

「これからもだよ・・・」

 

「炎真・・・」

 

「あの子だけじゃない、これからも色んな人達が君の名前を呼んでくれる。勿論僕だって・・・!」

 

「炎真・・・!」

 

フェイトは炎真の胸元に顔を埋めると炎真もフェイトを抱きしめる。

 

「炎真、名前を呼んで・・・私の名前を・・・!」

 

「フェイト・・・」

 

「もう一度、呼んで・・・!」

 

「フェイト・・・!」

 

「もっと・・・呼んで・・・!」

 

「フェイトっ!」

 

「もっと・・・もっと・・・!!」

 

「フェイト! フェイト! フェイト! フェイト! フェイト! フェイト! フェイト! フェイト!フェイト! フェイト! フェイト! フェイト! フェイト! フェイト! フェイト!!!」

 

「炎真、炎真ぁ・・・っ!!」

 

涙を流すフェイトは炎真に抱きつく。

 

キュウウウウウウン!!

 

ベッドの近くに置いてあった傷が入った待機状態のバルディッシュから光と音が鳴り響いた。

 

「「・・・・・・・・・」」

 

それに気付いた炎真とフェイトは、バルディッシュの方へ歩く。

 

「バルディッシュ、私の・・・私達の全ては・・・まだ始まってもいない・・・?」

 

フェイトの声に答えるように杖状態で展開するバルディッシュ。だか、今にも砕けそうな程に皹だらけの姿だった。

 

ギギギギギギギギギギギギギギ・・・

 

バルディッシュは音を鳴らしながらもフェイトに向かって応える。

 

《ゲットレデイ!》

 

「っ!・・・」

 

応えてくれたバルディッシュにフェイトはすり寄る。

 

「そうだよね、バルディッシュも、ずっと私の傍にいてくれたんだものね・・・!」

 

フェイトの瞳から涙が流れた。

 

「お前も、このまま終わるのなんて、嫌だよね?」

 

《イエス・サー》

 

フェイトは正眼にバルディッシュを構えると、バルディッシュに魔力を流す。すると、皹だらけだったバルディッシュが元の姿に戻った。

 

《コンプリート》

 

「私達の全ては、まだ始まってもいない・・・!」

 

フェイトはBJ<バリアジャケット>を展開して、炎真に向き直る。

 

「フェイト・・・」

 

「炎真、私、上手く行くか分からないけど・・・私はバルディッシュと一緒に頑張る。でも・・・もしも迷惑じゃなかったら「はい駄目!」炎真・・・!?」

 

炎真の言葉に一瞬泣きそうになるフェイトだが、炎真は諭すようにフェイトに語る。

 

「“迷惑”とかそんな言葉は使わないで、僕達の間にそんな言葉なんかいらないでしょう?」

 

炎真の言葉にフェイトは涙混じりに笑顔で頷き。

 

「・・・・・・うん! 炎真! 私と一緒に来て!」

 

「うん!」

 

差し出されたフェイトの手を炎真は強く握った。すると部屋の扉が開いて、アーデル達守護者がやって来た。

 

「行くのねフェイト・・・」

 

「アーデルさん、皆・・・!」

 

「行ってきなさいフェイト。でも、ちゃんと帰ってくるのよ!」

 

「はい! アーデルさん!」

 

あくまでも姉のように諭すアーデルにフェイトは頷き。

 

「ま、やるだけやってみな!」

 

「ジュリー・・・」

 

「結局行って、結局決着を付けて来い!」

 

「紅葉・・・」

 

「でも、怪我だけはしないでね・・・」

 

「らうじ・・・」

 

「お前ならできるって、自分を信じてみな・・・」

 

「薫・・・」

 

「しとぴっちゃんも、フェイトちゃんが帰ってくるって祈ってる♪」

 

「しとぴっちゃん・・・」

 

守護者達からの激励にフェイトは、またも涙が浮きそうになるが、堪えて魔法陣を展開する。

 

「(本当の自分を始めるために・・・! 今までの自分を終わらせよう・・・!)」

 

フェイトは自分の手を握る炎真に目を向ける。炎真もフェイトの視線に気付いて笑顔を向ける。

 

「行こう、フェイト・・・!」

 

「(不思議・・・炎真と一緒だと、何も恐くない、何でもできるって気持ちになれる!) うん! 炎真!」

 

魔法陣から光が溢れ、光が二人を包むと、フェイトと炎真の姿が消えた。

 

『大地』と『雷光』は向かう。自分達の戦場にーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーオマケー

 

炎真とフェイトが消えた後、残った守護者達はモニターに目を向けるが。

 

「それにしても、結局部屋に入りづらかったな」

 

「まさか炎真があんなに大声をあげるとは思わなかったからね・・・」

 

「フェイトも泣いてるようだったしな・・・」

 

実は守護者達はアルフを見送って直ぐに戻って来ていたが、炎真の張り上げた声と雰囲気から空気を呼んで待っていた(紅葉としとぴっちゃんは入ろうとしたのを止められた)。

 

「フェイトちゃんが、炎真のお嫁さんになってくれたらしとぴっちゃんは嬉しいな♪」

 

「そうなるとめでてぇけどな。俺の勘だが、フェイトは十年後にはとんでもねぇ美人で、アーデルに負けず劣らずのおっぱいとプロポーションになってると思うぜ♪」

 

「・・・・・・・・・」

 

「アーデル・・・?」

 

「フェイト、必ず帰ってきなさい、貴女が炎真のお嫁さんになりたいなら、私が貴女をシモンファミリーボスの奥方にふさわしい女性に教育してあげるわ・・・!」

 

『(恐っ!!!!)』

 

フフフフと不気味に笑いながら、背中に不穏な炎を纏うアーデルに戦慄する紅葉達。

 

「(フェイト、お前はどうやら、義姉と姑を同時に得ることになるぜ・・・)」

 

これが、『シモン嫁入りの乱』として、シモンファミリーとボンゴレファミリーの歴史に刻まれるのは、これより何年か後の事であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




不定期更新になりますが、作家として始めて書いた作品なので、続けて行こうと思います。
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