再会、来る!
ーはやてsideー
半年前までは、いつも帰りは一人ぼっちだった、家に帰っても一人は変わらへんかった。“あの人”に会って、一緒にご飯食べたり、ペットの鳥さんやハリネズミさんと遊ばせてくれる。“あの人”に会ってから、図書館の本が増加されたり、病院の障害者用の設備が充実されるようになったし、人気の無い場所にもカメラが置かれたり、お巡りさんが巡回するようになって町の治安が良くなっていったりした・・・・・でも、それでもあの人が居なくなると私はやっぱり一人ぼっちだった・・・・・でも、あの日私は出会った、私の『家族』に・・・・・。
ーなのはsideー
AM6:30
ピピピピピピピピピ・・・・・
携帯のアラームが鳴り、止めたなのはに待機状態のデバイス、『レイジングハート』が話しかける。
[おはようございます。マスター]
「うん! おはよう、レイジングハート」
今年の春になのはは幾つかの“大切な出会い”をした。なのはの魔法の先生ユーノ・スクライアとの出会い、魔法との出会い、大切なパートナーであるレイジングハートとの出会い、生涯の友であるフェイトとの出会い、そして、裏社会最強のマフィア『ボンゴレファミリー』と、その十代目ボス『沢田綱吉(通称ツナ)』と、その先生である謎の赤ん坊『リボーン』との出会い。
「(フェイトちゃんとはビデオレターで連絡を取っているけど、ツナさん達とは余り連絡を取ってないなぁ・・・)」
次元世界『ミッドチルダ』にいるフェイトとは手紙やビデオレターで交流を続けているが、ツナとは以前の電話から全く連絡が取れない事になのはは少し気落ちしていた。栗色の髪をトレードマークのツインテールに結わえ、制服の上に冬用コートを着て外に出たなのはは公園まで走っていった。
「ハァ ハァ ハァ・・・」
顔を上げると其処には、長い金髪をツインテールにした赤い瞳の少女がいた。少女の方もなのはに気付いたのかなのはの方に振り向く。
「フェイトちゃん・・・」
「なのは・・・」
「フェイトちゃん!」
思わず走り出した二人はお互いを抱き締めた。
「おかえり、フェイトちゃん」
「ただいま、なのは」
お互いに見つめ合い再会を喜ぶなのはとフェイト。ふとなのはは辺りをキョロキョロする。
「炎真さん達は・・・?」
「うん、クロノがリボーンに連絡を入れておいた筈だからそろそろ来ると思う・・・」
「オラ急ぎやがれ、このダメダメへなちょこコンビ!」
「分かってるよ・・・!」
「ハァ ハァ ハァ・・・」
聞き覚えのある声になのはとフェイトが公園の入口を見ると、茶髪のツンツン頭の気弱そうな小柄な少年と真紅の髪に真紅の瞳に紋章が入った瞳をした同じく小柄な少年と、その二人を後ろから蹴りながら叱咤する黒いスーツにこれまた黒い中折れハットを被りハットの上に小さなコミカルなカメレオンを乗せた赤ん坊が公園の階段からやって来た。
「ツナさん・・・!」
「炎、真・・・!」
約半年ぶりの再会になのはとフェイトは走り出し。
「ツナさーーーーーーーーーーんっ!!!」
「炎真ーーーーーーーーーーっ!!!」
感極まったなのははツナに、フェイトは炎真に飛び付く。
「な、なのはちゃん! ンなっ!」
「フェイトっ! うわっ!」
丁度階段を登り終えたツナと炎真は抱き付いて来たなのはとフェイトの衝撃と、只でさえ体力の無い上に並盛から海鳴までリボーンに走らされてヘトヘトの状態の二人は、突然の衝撃にヘタリ、足が崩れ、そのまま階段から倒れるように落ちていった。
「んなああああああああああああああっ!!!???」
「うわああああああああああああああっ!!!???」
階段から落ちた四人は階段下まで倒れるが、ツナはなのはを、炎真はフェイトをちゃんと庇っていた。
「お星様がキラキラ~~・・・」
「小鳥さんピヨピヨ~~・・・」
「にゃああああっ!! ツナさん大丈夫ですか!?」
「え、炎真、しっかりして炎真ーーーーーーーーーー!!」
「やれやれ・・・・・」
目を回したツナと目がバッテンになった炎真に、なのはとフェイトはアワアワオロオロしながら介抱し、リボーンは平静に帽子を被り直しながら眺めていた。
プロローグはこんなもんです。次回は“代理戦争”の事をツナ達がなのは達に話します。