かてきょーリリカルREBORN   作:BREAKERZ

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反省会

ー雲雀sideー

 

現在雲雀は八神はやての家に戻っていた。

 

「・・・・・・・・・」むっす~~~~~!

 

「(ヒソヒソ)雲雀さんどないしたんや? 帰って来るなりむっす~っとして・・・?」

 

「(ヒソヒソ)さぁてねぇ・・・」

 

帰宅して直ぐに八神家のソファーに寝そべりながら仏頂面だが、全身からむっす~っと不機嫌オーラを出している雲雀を見ながら八神はやてと草壁哲矢はヒソヒソと会話をしていたが。

 

「・・・・・・・・・哲」

 

「ハッ」

 

雲雀に呼ばれて草壁は雲雀に近づき、2、3言会話すると草壁はリビングを出ようとした。

 

「どないしたん、草壁さん?」

 

「ちょいと買い物を頼まれてな。大丈夫、直ぐ戻るさ」

 

そう言って草壁は八神家を出ていく。

 

「・・・・・・シグナム達も帰ってこんし、どないしたんやろなぁ?」

 

「ピピっ」

 

「キュゥ」

 

首を傾げるはやての肩にいつの間にかヒバードとロールが乗り鳴き声を上げていた。

 

 

 

 

ーヴィータsideー

 

「ゼェ、ゼェ、ゼェ、ゼェ、ゼェ、ゼェ・・・」

 

「ヴィータか・・・?」

 

夜の闇に包まれた公園にツナの放った『XBURNER AIR』から命からがら離脱し、悲鳴を上げる身体を引き摺りながら先に来ていたシグナム達と合流するヴィータ。

 

「シグナム、シャマル、ザフィーラ、皆大丈夫か・・・?」

 

しかし他のメンバーも同様で、シグナムはシャマルからの治療魔法を受けており、その隣で狼形態のザフィーラがヨロヨロと起き上がる。

 

「何とかな・・・ヴィータ、お前もシャマルから治療魔法を受けておけ・・・」

 

「アタシよりもザフィーラの方が重傷だろう・・・!」

 

了平の『マキシマムキャノン』と『マキシマムイングラム』を何発も食らい、更にリボーンから『カオスショット』を撃たれて、更に『XBURNER』から離脱する為に身体を酷使させてしまい、如何に防御力に優れたザフィーラでも出血などはしていなかったがダメージは大きく、一番重傷を負っていた。

 

「シグナムが来る前に少し治療をしてもらった。まだ痛むが少しは動ける・・・」

 

本当は身体を動かすだけでも激痛が走っているが、ザフィーラも意地で耐えている。

 

「シャマル、私はもういいヴィータの方を頼む」

 

「えぇ・・・」

 

シャマルはヴィータに治療魔法を掛けた。

 

「シャマル、蒐集の方は?」

 

「赤い髪の子<炎真>に邪魔されちゃったけど、概ね蒐集完了したわ」

 

「そうか・・・っ!」

 

「「「っ!」」」

 

安堵するヴィータ達の近くから誰かが近づいてくる気配を察知して警戒する。ほぼ満身創痍状態の今の自分たちでは管理局の低ランク魔導師にも遅れを取りかねない、暗がりからやって来たのは。

 

「ヴォルケンリッターの皆さん、お迎えに参りました」

 

「哲矢さん・・・!」

 

「「草壁殿・・・!」」

 

「哲にぃちゃん・・・!」

 

黒い長ランにリーゼントをした強面の少年、草壁哲矢だった。シグナム達は安堵のため息をついた。

 

 

 

ーリンディsideー

 

「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・」

 

クロノ達やジュリーから連絡を受けて、リンディ・ハラオウンは息を切らしながらなのは達とツナ達が交戦を開始している封絶結界が発生した地点に向かっていた(ジュリーはアーデル達にも事態を知らせに転移装置でなみもり民宿に向かった)。

 

「あっ!」

 

暗がりからやって来る人達がリンディの目に入る。

 

「リンディさん・・・」

 

「綱吉君! 皆・・・!」

 

気絶したなのはとフェイトを背負うツナと炎真。ボロボロの身体を引き摺る獄寺と了平、子犬形態になっているアルフを抱いている山本、そしていつもの黒スーツを着用するリボーンだった。

 

 

 

 

ー時空管理局本局・医療セクションー

 

「えぇ、綱吉くんに炎真くん、山本くんと獄寺くん、笹川くんは負傷しているけど、そこまで深刻な怪我はしていないわ。なのはさんとフェイトさんとアルフも怪我はしていないわ、本当に眠っているだけ。ただ不審な点は2つ、“リンカーコアの異常な萎縮による一時的な魔力閉塞”、“綱吉くんの雲の守護者である雲雀恭弥が襲撃者達へ協力した”事・・・」

 

リンディは襲撃された状況を細かくクロノ達へと報告した。

 

 

 

 

 

ークロノsideー

 

リンディから報告を受けて、クロノはエイミィと共に今回の事件に対処するチームメンバーを集めた。

 

「そんな訳で、緊急事態に付き!」

 

「本日只今より、このチームにて、違法渡航者事件による捜査を始めます!」

 

『はいっ!』

 

「迅速な逮捕に向かって、頑張りましょう!」

 

『はい!!』

 

 

 

 

ー本局・デバイスメンテナンスルームー

 

「うん、コアと基本フレームは無事だね。大丈夫、これなら直ぐに直るよ」

 

技術師のマリーは破損したレイジングハートとバルディッシュのメンテナンスを行っていた。

 

 

 

ークロノsideー

 

「ん? それ現場写真?」

 

「綱吉達が交戦している間、レイジングハート達が保存しておいてくれた。貴重な資料だ・・・」

 

クロノは現場写真を空中ディスプレイで表示した。そこには、剣やハンマーから“薬莢”を飛ばすシグナムとヴィータ、シャマルが出した“魔導書”が現れた。

 

「クロノ君? その本、何か心当たり?」

 

「・・・・・・『ロストロギア 闇の書』、古代ベルカ発祥の“第一種危険指定遺産”」

 

「っ! “闇の書”って、まさか・・・」

 

「・・・・・・・・・」

 

驚くエイミィと共にクロノは深刻な表情で“闇の書”を睨んでいた。

 

 

 

 

 

ーリボーンsideー

 

しばらくしてなのはとフェイトとアルフが目を覚まし、ツナ達とリンディによる反省会を始めた。

 

「んじゃま。反省会と行くか、先ずは了平」

 

「ウム・・・俺はあのアルフと同じ獣の耳をした男と戦っていたのだ。途中までは俺の『マキシマムキャノン』や『マキシマムイングラム』を食らい続けていたのだが、徐々に俺の拳を交わしたりいなすようなりいつの間にか、俺の方がダメージを食らうようになった・・・!」

 

苦々しく顔を歪めながら了平は服を捲し上げるとその身体にザフィーラから受けた拳の跡が生々しく残っていた。

 

「了平、負けた理由は分かるか?」

 

「俺の根性と気合いが足りなかったからーーーー」

 

「それだけだと思うのか・・・?」

 

リボーンの無言から来る迫力にツナ達もなのは達も息を呑み、了平も観念したように呟く。

 

「・・・・・・・・・真っ正面からの接近戦に拘り過ぎた、フェイント等の技も使わず真っ向勝負に集中し過ぎて相手に動きを読まれてしまいこの体たらくだ・・・!」

 

了平の回答にリボーンは頷く。

 

「了平、オメェの真っ向勝負に拘るスタイルを悪いとは言わねぇ。だが、戦いの場では真っ向勝負だけが戦闘じゃねぇ、それはプロのボクシングの世界でも同じだ」

 

「ウム、インサイドだけでなくアウトサイドでの戦闘も視野に入れるべきか・・・!」

 

了平が唸りながら思考を巡らせているのを確認したリボーンは、今度は獄寺と山本の方を向いた。

 

「獄寺、山本、オメェらが負けた理由は言わなくても分かるな?」

 

「俺達が負けた理由は、“万全の装備”じゃない状態で対応できる相手じゃなかった事です・・・!」

 

「えっ? 隼人と武は“万全”じゃなかったの?」

 

「そう言えば獄寺さん、“SISTEMA C.A.I.”を出さなかったよね?」

 

フェイトとなのはが首を傾げると、山本はボロボロになった“バット”をだした。

 

「これって?」

 

「これは通称“山本のバット”ってな。ある特定の速度で振り抜くと刀に変化する“時雨金時”を持つ前に俺が使っていた武器だ」

 

「残念ながらこのバットでは“死ぬ気の炎”に対応出来ないし、今の山本の実力に釣り合う武器ではなくなっちまって、あくまで“護身用に所持”していたが。今回の相手の騎士<シグナム>がどうやら“スクアーロ”や“幻騎士”クラスの剣の腕前だったようでな。剣の方が先に駄目になっちまったようだぞ」

 

「ちょっと待って、何で獄寺くんも山本くんはそんな武器を?」

 

リンディの質問になのは達も頷き、ツナ達は苦々しい顔を浮かべる。

 

「“SISTEMA C.A.I.”も“時雨金時”も『虹の代理戦争』で復讐者<ヴィンディチェ>との戦闘で激しく損傷しちまってな、現在、ボンゴレの誇る科学班に預けて“修理中”なんだ・・・」

 

「成る程ね、だから“万全の装備”では無かったのね・・・」

 

「あぁ、今回の戦闘で今の装備でどうにかできる訳では無いからな。これから科学班に連絡して獄寺と山本の武器の修復を急がせるぞ。そしてなのは、フェイト、アルフ、お前らの反省は?」

 

リボーンの問いになのは達はバツが悪そうに顔を伏せながら答える。

 

「私は相手の女の子<ヴィータ>と自分の“実力差”を考えずに突っ込んでやられました・・・」

 

「・・・・・・私とアルフは油断してアッサリ敵に捕まって炎真の足枷になってしまいました」

 

「分かっているならそれで良い。ツナ、炎真、お前らは?」

 

「僕はあの女の人<シグナム>と女の子<ヴィータ>を拘束するのに気を捕られて雲雀さんの針ネズミの攻撃を防げませんでした・・・」

 

「俺も、雲雀さんが敵になって、少し戸惑ってしまった・・・」

 

「うんうん」

 

炎真とツナの答えにリボーンは満足そうに頷く。

 

「そもそも、あの人ってツナさんの守護者なんですよね? 何でツナさん達と敵対するのかな?」

 

「雲雀は群れるのも馴れ合うのも大っ嫌いな性格だからな・・・」

 

「前回の“虹の代理戦争”でも俺達と敵対する方に回った程だからな」

 

なのはの疑問に山本と了平は苦笑いを浮かべる。

 

「雲雀はずっと待っていたんだ。ツナと“全力で戦える時を”な」

 

「ツナさんと戦う為に?」

 

「そう言えば、“リング争奪戦”の時、雲雀の野郎・・・」

 

[この戦いが、あの小動物の成長に繋がるなら、何もしないよ]

 

「あぁ、雲雀は“強いヤツ”と戦い、叩きのめして地べたに這いつくばらせるのが大好きな性格だからな」

 

リボーンの雲雀と言う“戦闘狂”に対するコメントになのは達は何とも言えない顔になり、雲雀の性格を知るツナ達は苦笑いを浮かべる。

 

「今回の戦いは雲雀が敵対するなら、“アイツ”を呼ぶしかねぇぞ」

 

「えっ? あっ! “あの人”かっ!?」

 

「リボーンくん、“あの人”って?」

 

リンディの問いにリボーンは企んだ笑みを浮かべ。

 

「ツナの、“兄弟子”だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

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