かてきょーリリカルREBORN   作:BREAKERZ

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更に強く!

ディーノとロマーリオと出会い、二人は“寄るところ”が有ると言って別れ、着替えたなのはと一緒にツナとリボーンと炎真はフェイトが住むマンションのフェイトの部屋に来ていた。

 

「何となく、なんだけど。あの子達<ヴィータ達>とまた会う気がするの」

 

「うん・・・」

 

「昨日は話も聞けなかったけど・・・」

 

「“今度はきっと”・・・」

 

「うん!」

 

なのはの言おうとした言葉を引き継いだフェイトになのはも頷く。

 

「だが、正直今のお前達の力ではアイツ等に太刀打ち出来ねぇぞ?」

 

「わかってるのリボーンくん。だから今よりも強くならないと!」

 

「じゃあ今から?」

 

「うん、一緒に練習!」

 

ベランダに出たなのはとフェイトは棒を持って手合わせを始めた、フェイトは軽業師のような動きをし、なのはは実家が剣道道場である事から、正眼の構えで応戦する。

 

「(強くなろう)」

 

「(悲しい事を見過ごさずに済むように)」

 

「(もう誰も傷つかないで済むように!)」

 

「なのはちゃんもフェイトちゃんも頑張るなぁ」

 

「二人共、あの時何も出来なかったことを結構気にしているんだね」

 

ドカッ! バキッ!

 

「ンナッ!」

 

「アダッ!」

 

なのは達の訓練模様を呑気に見ていたツナと炎真の脳天にリボーンが鉄拳を落とした。

 

「何能天気してんだ、テメェ等も訓練しやがれ」

 

カチャッ プシュッ!

 

『形状記憶カメレオンのレオン』をサイレンサー付き拳銃に変化させたリボーンは、ツナに“小言弾”を撃ち込み、超<ハイパー>死ぬ気モードにした。

 

「なんのつもりだリボーン・・・?」

 

「今回の事件で雲雀は必ず俺達と敵対する事になる。そのときに備えてお前らも模擬戦をやっておけ。特に炎真」

 

「な、何・・・・?」

 

「聞いたぞ、お前“代理戦争”の時ヴァリアーの連中に危うく殺られそうになったそうじゃねぇか?」

 

「うっ!」

 

『虹の代理戦争』で“雲のアルコバレーノ スカル”の代理として最初は一人で戦っていた炎真は(他の守護者は乗り気で無いのとスカルの態度も悪くて協力しなかった)、“霧のアルコバレーノ マーモン(バイパー)”の代理として代理戦争に参加した『ボンゴレ独立暗殺部隊VARIA<ヴァリアー>』と交戦し(ボスのXANXASは不在)、そのときVARIAの幹部は炎真の弱点である『手を封じれば“重力操作”ができない弱点』を突かれ、危うく殺されそうになった。

 

「炎真、お前の実力はあくまでもシモンリング頼みだ。シモンリングが如何に強くてもお前自身の戦闘能力はそれほど高くない」

 

「ウゥッ・・・・!」

 

「お前は強力なシモンリングに頼りきりなんだ。“実戦経験”がお前には不足している」

 

実際、『PT事件』でプレシア・テスタロッサにもシモンリングを使いこなせていないと指南され、“実戦経験不足”がヴァリアーとの戦闘で窮地に立たされてしまった。

 

「お前自身の経験と力を高める為にも、ツナと模擬戦でもやってこい!」

 

前回の代理戦争や昨夜の戦闘での事も相まって、炎真も訓練をする気になり、『戦闘モード』になった。

 

「分かった。ツナ君、お願い出来るかな?」

 

「あぁ」

 

ツナと炎真はそれぞれオレンジの炎と真紅の炎を両手からバーニアのように噴射させて天空に飛んでいった。

 

「あれ? リボーンくん、ツナさんと炎真さんは?」

 

「アイツ等も特訓だ」

 

「特訓って、リボーンは行かくて良いの?」

 

「良いんだよ、アイツ等はアイツ等で強くなる。いちいち俺が口出しする事も無い」

 

「それってちょっと無責任なんじゃないかな?」

 

「無責任か?」

 

「そうだよ、ツナさん達が無茶してケガでもしたらどうするの?」

 

実家が剣道道場故に、稽古で無理をしてケガをする人達を見てきたなのはは苦い顔をしてリボーンに苦言を漏らすが。

 

「一から百までかてきょー様が口出ししてたら“生徒の自主性”が無くなっちまう。“指示待ち人間”よりも“自らどうするか考える”事も大事だ。“間違ったやり方”をして痛い思いをしたとしても、それは経験となり次に活かすことができる。最初っから“安全なやり方”を教えたって身に付かないぞ。それにな、生徒って言うのは師匠が見ていなくても“成長”しているモノだからな」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「そうなのかな・・・?」

 

「さぁさ!お前らはお前らで特訓を続けろ」

 

パンパンと手を叩きながら、なのはとフェイトに訓練を続けるように促すリボーン。

 

「(やっぱりリボーンくんは少し無責任だと思う。“間違ったやり方”よりも“安全なやり方”が良いに決まっているの・・・!)」

 

フェイトは首を傾げたが、なのはは納得できないのか少し顔をしかめたが、直ぐに気持ちを切り替えて訓練を続けた。

 

このリボーンの“教育方針”が後になのはとぶつかる事になるのだが、それはまだまだ先の話。

 

 

 

ーツナ&炎真sideー

 

ツナと炎真は飛びながら、以前ツナがリング争奪戦で使った訓練場に付き、お互いに構えた。

 

「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」

 

ザッ! ズガァァァァァァァァァァンンッ!!!

 

ぶつかったツナとリボーンはそのまま拳を振り抜いて、お互いの拳が頬を殴った!

 

「グゥゥゥゥ・・・・!!」

 

「ウォォォォ・・・・!!」

 

「ハアアアアァッ!」

 

「ぐあああああああっ!! くっ! ハアァッ!」

 

炎真が『大地の拳<プーニヨ・テッラ>』でツナを吹き飛ばすが、空中で体制を整え、炎真に向かって高速で近づき、拳を振るうが、炎真は後方に引きてかわし、ツナの拳は地面を砕いた!

 

「『大地の重力』!!」

 

炎真は“手を使わず”に重力操作を使い、岩を動かそうとするが。

 

ズオンッ! ゴシャアアアアっ!!

 

岩はツナではなく、明後日の方向へ飛んでいった。

 

「クッ!」

 

「炎真、両手を使わずに重力操作をする気か?」

 

「うん。リボーンの言うとおり、僕の戦闘はほとんどシモンリング頼みだからね。それに“手を使いながら重力操作して戦う”のと、“手を使わず重力操作して戦う”とでは、戦闘の幅が広くなるからね」

 

徒手空拳で戦うツナと炎真にとって戦闘中に両手が封じられるのは危険性が高い。しかも今回の相手の守護騎士達はヴァリアー幹部クラス。そして雲雀恭弥はヴァリアーボスのXANXASクラスの実力者。両手を使わずに戦うにはリスクが高過ぎる故に、訓練を開始したのだ。

 

「良し、俺も付き合うぜ。とことんやろうぜ、炎真・・・!」

 

「ありがとう、ツナくん!」

 

ツナと炎真は訓練を開始した!

 

 

ー管理局本局・技術部デバイスルームー

 

[[・・・・・・・・・・・・・・・・]]

 

デバイスルームで調整を受けていたレイジングハートとバルディッシュは、前回の戦いでの敗北と、なのはとフェイトを上回る獄寺と山本との戦闘で見せたヴィータとシグナムの強さが主であるなのはとフェイトを上回っている事を理解していた。

 

【破損箇所システムチェック】

【問題なし】

 

【機能問題点・・・・】

【・・・・問題あり】

 

デバイス達もまた、自らの力不足を理解していた。

 

 

ー守護騎士sideー

 

その日の夜。はやての部屋で寝ていたヴィータが主のはやてを起こさないようにコッソリと抜け出し、先に来ていたシグナムとシャマルとザフィーラが待つビルの屋上に来ていた。

 

「来たか」

 

「ああ」

 

「管理局の動きも本格化してくるだろうから、今までのようには行かないわね・・・」

 

「なるべく、ここから離れた“世界”での“蒐集”をせねばな」

 

「今、何ページまで来てるっけ?」

 

ヴィータが問うと、シャマルは『闇の書』を取り出してページを捲る。

 

「290ページ・・・この間の子達<なのはとフェイト>でかなり稼いだわ」

 

「おし・・・もうすぐ半分だな、さっさと完成させよう。早く完成させて、ずっと静かに暮らすんだ・・・はやてと一緒に・・・!」

 

目を伏せながら呟くヴィータに他の守護騎士達も無言で頷く。

 

「ザフィーラ、雲雀君の方は何か言っていた?」

 

「あの橙色の炎の少年<ツナ>と真紅の炎を燃やす重力操作をする少年<炎真>と戦う時は呼べとの事だ。彼等は雲雀さまの獲物の様だからな・・・」

 

「雲雀がアタシ等に協力するなんて気持ち悪ぃな・・・」

 

「ヤツの目的は件の少年達との決闘だろうな。まぁこちらとしても、協力理由はともかくとしてヤツが協力すると言うならば利用するまでだ」

 

そう言ってシグナムとヴィータとシャマルはデバイスを起動させ、ザフィーラも人間形態となり、それぞれ紫と赤と若草色と水色の魔力を纏って、『地球』と違う『次元世界』へと飛び立った!

 

 

ーデバイスルームー

 

マリエル・アテンザは突然申告をしてきたレイジングハートとバルディッシュに困惑していた。

 

「確かにね、修理については全面的に任せるって言ってもらっている」

 

【機能に重要な問題点が発生しています。問題解決のための部品『CVK792』を含む、システムを組み込んでください】

 

「だけどこれは、いくらなんでも・・・」

 

マリエルは台に置かれた『カートリッジと弾丸』を見据える。

 

「『CVK792』・・・『ベルカ式カートリッジシステム』・・・・本気なの?」

 

マリエルは再度レイジングハートとバルディッシュに聞いたが、2機の回答は決まっていた。

 

【お願いします】

 

 

 

ー雲雀sideー

 

「よう恭弥・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・」

 

「お久しぶりです。ディーノさん、ロマーリオさん・・・」

 

雲雀と副官の草壁が夜の並盛中学の校庭に居ると、自分たちに連絡を寄越した相手がやって来た。跳ね馬ディーノと副官ロマーリオだ。

 

「聞いたぜ、またツナ達と敵対するってな」

 

「僕とあの小動物は馴れ合った訳では無いけど」

 

「確かに馴れ合いなんてお前が最も毛嫌う事だからな。そんなお前だから、ツナの親父さんはお前を『雲の守護者』に選んだけどよ」

 

ヤレヤレと苦笑いを浮かべて肩を竦めるディーノだが、その手には“鞭”が握られていた。

 

「ま、それはそれとしてだ。お前が最近頻繁にメシを食わせてもらっている女の子と、ツナ達を襲った奴等の関係を聞かせてもらうぜ・・・!」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

雲雀は少し目を細くすると、仕込みトンファーを構える。

 

「マフィアを嘗めんなよ・・・・最近のお前の行動を少し調べれば、お前が海鳴での拠点を割り出すのは簡単なんだよ」

 

ディーノは雲雀がツナ達と敵対した時から、最近の雲雀の行動と海鳴での活動範囲から雲雀が拠点にしている場所<八神はやての家>を割り出したのだ。

 

「安心しな、この情報はまだ管理局やツナ達にも教えてねぇぜ・・・・」

 

「っ!」

 

ディーノが言い終わると、雲雀はトンファーで殴りかかるが、ディーノは鞭でその攻撃を防ぐ。

 

「お前の目的は、ツナや古里炎真との決闘か?」

 

「あの小動物もそろそろ噛み殺して良いかなと思ってね。それに古里炎真にはあの時<継承式>での借りを返してないからね・・・!」

 

「お前らしいな。んじゃ、交換条件だ・・・この勝負に俺が勝ったら、ツナ達を襲った魔導師達の目的を話してもらうぜ・・・!」

 

「前にも言ったけど、勝てたらね・・・!」

 

(一応)師弟関係の二人は夜の校庭で決闘を開始した。

 

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