かてきょーリリカルREBORN   作:BREAKERZ

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怒涛の嵐と鎮魂歌の雨

ー獄寺VSヴィータsideー

 

「デヤァアアアアッ!!!」

 

ヴィータが愛機であるグラーフ・アイゼンを振りかぶって獄寺の脳天を潰す勢いで振り下ろすが、獄寺の回りに浮遊する複数の輪、SISTEMA C.A.I.のシールドに阻まれた。

 

「ちくしょうっ! なんなんだよあの輪っかはっ!」

 

シールドの能力は、『嵐の分解』と『雨の鎮静』効果により、相手の攻撃は鎮静し分解され、さらに改修されて新たに『雷の硬化』を付与されるようになり、シールド自体の強度が上がり、グラーフアイゼンの破壊力を防いだのだ。

 

「へっ! 喰らいな! 『フレイム・サンダー』!!」

 

「チィッ! またこれかよっ!!」

 

獄寺の骸骨の砲台、『赤炎の矢<フレイムアロー>』から緑色の雷電を纏った炎の矢が放つが、ヴィータは寸前で避ける。

 

「まだまだ! 『ロケットボム』ッ!!」

 

すかさず獄寺は翼を付けた大量にダイナマイトを投げると、ダイナマイトの下から推進用のジェットが火を吹き、多角的にヴィータに襲いかかるが、間一髪で回避する。

 

「っ、舐めんなっ! 『シュワルベフリーゲン』っ!」

 

飛び道具主体の獄寺に対応するため、鉄球のような魔力弾を幾つもの精製したヴィータは、グラーフアイゼンで打ち付けて飛ばす!

鉄球はそれぞれぶつかり合いながら多角的に獄寺に向かう!

 

「獄寺さんっ!」

 

なのはが身を助けようと乗り出しそうになるが、ツナがなのはの肩に手を置いて止めた。

 

「安心して、なのはちゃん」

 

「アイツらも、曲がりなりにもネオ・ボンゴレ守護者だ。1度負けた相手にそう簡単にやられたりはしねぇぞ」

 

ツナもリボーンの顔には不安など欠片もなかった。

そして鉄球が襲いかかっているにも関わらず、獄寺の目には強気な光があった。

 

「余裕だぜ。『ロケットボム』!」

 

獄寺が放った『ロケットボム』がヴィータの『シュワルベフリーゲン』の鉄球を爆砕した。

 

「なんだとぉっ!?」

 

「はっ! んなゲートボールの球なんざ、ビリヤードの球に比べれば大したことねぇぜっ!!」

 

「クソっ、タコ頭っ!!」

 

「(へっ『γ<ガンマ>』。お前のビリヤードの方がもっと頑丈だったし、もっと早く鋭く、そして強烈だったぜ・・・・!)」

 

悔しそうに顔をしかめるヴィータに余裕の笑みを見せる獄寺の脳裏、もはや平行世界となった『10年後の未来』で戦った強敵、『ミルフィオーネファミリー・ブラックスペル』に所属していた『電光のγ<ガンマ>』の顔が浮かんだ。

彼の使う『エレットロ・ビリアルド』は『雷の硬化』とビリヤードの球による多角的な動き、そして『雷の死ぬ気の炎』を纏ったビリヤードで相手を囲み雷電を浴びせて黒焦げにする技。

これらの技巧で獄寺と山本に手痛い敗北を味わい、『10年後の了平』をも倒したその実力と覚悟の強さは、目の前のヴィータにも勝るとも劣らない。

 

「(もっとも、『現代のγ<ガンマ>』じゃなくて『10年後のγ<ガンマ>』だがなっ!)」

 

獄寺はさらにダイナマイトを取り出して、『ロケット・ボム』のようにヴィータに向けて放った!

 

「バカの一つ覚えがっ!!」

 

ヴィータが回避して、獄寺に接近すると、獄寺はニヤリと笑みを浮かべ、腰から弾丸を『赤炎の矢<フレイムアロー>』に装填しヴィータに放つと、紫のレーザーのような光線が放たれた!

 

「くっ!」

 

ヴィータは寸前で回避しようとすると、放たれたレーザーが複数に枝分かれして、ヴィータの回避コースを消した。

 

「なにぃ!? うわぁぁぁぁぁっ!!」

 

紫のレーザーが直撃して、少し煙をあげるヴィータの身体がよろけ、それを獄寺は見逃さずにさらにダイナマイトを放った!

 

「『2倍ロケットボム』!」

 

「なっ!?」

 

先ほどよりも大量の『ロケットボム』がヴィータに襲いかかり爆裂する!

 

ボン!ボン!ボン!ボボボン!!

 

「くっ、くそった、なっ!!?」

 

「嵐+晴れ、『フレイム・ランチャー』!!」

 

爆発から出てきたヴィータが獄寺に飛び込むが、獄寺は『赤炎の矢<フレイムアロー>』から『晴れの活性』が付与された矢のマシンガンがヴィータの身体に次々と被弾した!

 

「あぁああああああああああああああっ!!」

 

「『3倍ロケットボム』!」

 

「うわぁぁぁぁぁっ!!」

 

「嵐の守護者の戦いを教えてやるぜ」

 

爆裂で怯むヴィータに獄寺は反撃の暇を与えない間髪入れない攻撃を繰り広げる!

 

「常に攻撃の核となり・・・・!」

 

『2倍ロケットボム』と『3倍ロケットボム』を合わせた『ボムスプリット』でヴィータ飛んで逃げる隙間を与えないほどのダイナマイトが降り注ぎ。

 

「休むことない・・・・!」

 

「ニャア~♪」

 

「なっ!? 猫だとぉっ!?」

 

しっぽが導火線になった瓜が、ヴィータの背中に張り付いて爆発した!

 

「どぁあああああああああっ!!」

 

「怒涛の嵐っ!!」

 

ダメ出しで『フレイム・サンダー』を放った!

 

「ぐぁああああああああああああああっ!!」

 

身体中から煙が上がり、バリア・ジャケットはほぼ焦げ破れ、ヴィータは膝をついて倒れた。

 

「は、やて・・・・あ・・・・!」

 

気を失ったヴィータに背を向ける獄寺。

 

 

ー山本VSシグナムsideー

 

ヴィータと獄寺が交戦しているのと時を同じく。

二刀の刀『霧雨と斬雨』を構える山本に、『レヴァンティン』を構えるシグナムはレヴァンティンを鞘に収めた状態でカートリッジを1つ使用し、薬莢を射出させて、魔力を刀身に集めると、繰り出すと同時に、鞘から出したレヴァンティンは連結刃へと展開して魔力を撃ち出す。

 

「『飛竜一閃』!」

 

向かってくる魔力に山本は臆すること無く雨の死ぬ気の炎を纏ってえぐるように突進した。

 

「『時雨蒼燕流 攻式 十の型 燕特攻<スコントロ・ディ・ローンディネ>』!」

 

紫色の魔力の斬撃と、青い炎の斬撃がぶつかり合い、相殺された。

山本は、その反動で後ろに跳ぶが、すぐに体制を整えようとするが、そのわずかな隙をシグナムは見逃さず、さらに技を繰り出した!

 

「もらったぞ! 山本武っ! 『紫電一閃』!!」

 

レヴァンティンからカートリッジを1つを射出させると、魔力を刀身に集め、シグナムとレヴァンティンか持つ『魔力の炎熱変換資質』を付与された炎の斬撃を繰り出す!

 

「武っ!」

 

「山本くん・・・・!」

 

フェイトと炎真が山本に向かって叫ぶが、山本の目には、静かに、そして熱い闘志がギラギラと燃えていた。

 

「シグナム。これで終わらせるぜ・・・・!」

 

山本を二刀を交差させてシグナムの『紫電一閃』を受け止めた。

 

「ハァアッ!!」

 

斬!

 

「なん、だと・・・・!」

 

「シグナムの斬撃を・・・・!」

 

「斬った・・・・!!」

 

二刀の刀身に纏った『雨の死ぬ気の炎』の特性である『鎮静』により、シグナムの斬撃の威力が鎮静され破られた。

そして山本は二刀流で、父から受け継いだ技をシグナムに繰り出した!

 

「『時雨蒼燕流 攻式 八の型 篠突く雨 二ノ太刀』!!」

 

「っっ!!!」

 

二刀を交差するように突き上げた刃を峰にし、シグナムの身体に叩き込んだ!

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

お互いに背を向ける山本とシグナム。

そのまま無言になるが、やがてシグナムが口を開く。

 

「なぜ、峰打ちにする・・・・?」

 

「俺達は、アンタ達を殺したい訳じゃない。それに、はやてみたいな良い子の家族を奪ったりはしねぇよ」

 

山本の言葉に、シグナムは口角を少し上げて笑みを浮かべる。

完全に敗北を悟った。高純度の『雨の鎮静』を浴びて、身体が鉛のように重くなり、もはや戦う事もできない。

 

「・・・・見事だ。山本武」

 

「へへっ、『時雨蒼燕流』は完全無欠、最強無敵だからな!」

 

「フッ。次に、合間見える、ときは・・・・私が、勝つ、ぞ・・・・!」

 

敗北の屈辱も、遺恨も感じない。見事と言い様のない剣技と、刃を交えた時に感じた淀みない覚悟と、確かな才覚、これほどの剣士と合間見える事が出来たことに、シグナムは騎士として、剣士として、充足感に満ちていた。

 

「(申し訳、ありません・・・・主、はやて・・・・)」

 

内心、はやてに謝意を述べたシグナムは、そのまま静かに倒れる。

そして、獄寺と山本は、倒れた相手に向けて、こう言った。

 

「これが、嵐の守護者の怒涛の攻めだ」

 

「これが、戦いで流れた血を洗い流す、鎮魂歌の雨だぜ」

 

「「ボンゴレ舐めんな・・・・!」」

 

 

 

ーなのはsideー

 

「す、すごい・・・・」

 

「あれが嵐と雨の守護者と雨の守護者の使命だ」

 

「嵐と雨の守護者の?」

 

「ボンゴレ守護者には、それぞれに使命を持っている。休むことのない怒涛の攻撃の嵐の守護者、戦いで遺恨を残さない雨の守護者の使命を、あの二人は見事に体現してやがった」

 

「これで、残っている守護騎士は・・・・」

 

「あの二人だけ・・・・!」

 

リボーンとツナと炎真の視線を追ったなのはもフェイトも、シグナムとヴィータが倒れた状況に唖然となったシャマルを見据えた。

 




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