ーツナsideー
隆起した岩柱の上に立っている守護騎士達にユーノにアルフ、ヘリコプターから降りてきたボンゴレ&シモンの守護者達。
ツナとリボーンと炎真、なのはとフェイトとはやても近くの岩柱に乗る。が、群れるのが大っ嫌いな雲雀は草壁が運転するヘリコプターの中に戻っていった。
「あの雲雀さん! 手伝ってくれないんですか!?」
「・・・・・・・・・・・・」
「あの・・・・聞いてますか?」
なのはとフェイトが話しかけるが、雲雀はまったく相手にしなかった。
「なのはちゃん。フェイトちゃん。雲雀さんはあれでエエから、それよりも今は・・・・」
雲雀の我関せずの態度に戸惑う二人にはやてがそう言うと、海面に展開された黒い穴から現れる『ナハトヴァール』の触手のような異形を見据えると、なのはとフェイトを気持ちを切り換える。
「先ず、ナハトが展開する『多重防御』をみんなで破壊」
「本体にダメージを与えて、コアを露出」
「それから、ユーノ君たちの強制転移で、軌道上のアースラ前に運ぶ!」
「んで、強力な兵器『アルカンシェル』で砲撃して蒸発させるか。中々ハードだな」
《ええ。・・・・『アルカンシェル』、チャージ開始!》
通信越しから、リンディの声が響いた。
すると、はやてが何かに気づいたかのようにツナ達に声をかけた。
「あっ・・・・。なのはちゃん、フェイトちゃん、ツナさん、炎真さん、リボーン君」
「「「「「ん?」」」」」
「シャマル!」
「はい。皆さんを治療ですね」
呼ばれたシャマルがはやて達に近づくと、ニッコリと微笑みを浮かべて、治療魔法を展開させた。
「クラールヴィント、本領発揮よ」
[はい]
「風よ。癒しの恵みを運んで・・・・」
シャマルが魔法を発動させると、若草色の光がツナ達の身体を包み込み、若草のような光が周囲に舞うとツナ達の身体の傷が、なのはとフェイトもBJの損傷が治療されていった。
「『湖の騎士シャマル』と『風のリング・クラールヴィント』。癒しと補助が本領です♪」
「すごい・・・・!」
「ありがとうございます!」
『(・・・・・・・・同じ名前だけど、こっちのシャマル(先生)とは天と地ほどの違いがあるな・・・・)』
女神のように美しい微笑みを見せるシャマルになのはとフェイトがお礼を言うが、ボンゴレ&シモン連盟は、“シャマルと同じ名前の闇医者”とまったく正反対のシャマルに、ある種の感動を感じていた。
「ツナ! そろそろナハトが動くぜ!」
「ディーノ!」
「えっ? デ、ディーノさん?!」
声がした方に目を向けると、なんと雲雀の先生(雲雀は非公認)のディーノが、鬣がオレンジ色の炎の純白の馬、いや、背中にオレンジ色の炎の翼を展開させた伝馬、『天馬のスクーデリア』に乗ったディーノが現れた。
「積もる話は後回しにしようぜはやて」
「は、はい!」
「ディーノも来てくれたのか?」
「当たり前だろう? 可愛い妹分とその家族が気張ってんだからな。ロマーリオも来てるぜ!」
ディーノが親指で指差した方に目を向けると、草壁が運転するヘリコプターのパイロット席に草壁の隣で操縦するロマーリオが、草壁と一緒に親指を立てていた。
「よし。コア露出までのサポートを頼むぞ。了平。紅葉。ユーノ。ザフィーラ。アルフ」
「極限任せろ!」
「結局心得た!」
「はい」
「ああ」
「任せな!」
Fシューズを付けた了平と『森のシモンリング』を起動させた紅葉、ユーノとザフィーラとアルフが触手の周りに飛翔する。
ーーーードォンッ!!
すると突然、穴の周囲の海面から、黒いトゲのような物が伸びると、穴の中から闇色のエネルギー体が膨張するように出てくると、弾け飛び、その中から出現した。
「始まる・・・・!」
「『夜天の魔導書』を、呪われた『闇の書』と呼ばせたプログラム、ナハトヴァールの侵食暴走体、『闇の書の闇』・・・・」
その中から出てきたのは、
『アアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』
背中に円形の光輪を背負ったロボットのような上半身に、過半数はメカの怪物で、その下に無数の触手がウネウネと動いたおぞましい形態の怪物だった。
触手はウネリながら了平達に襲い掛かってきた。
「行くぞ我流! 形態変形<カンビオフォルマ>!!」
『ガァアアッ!!』
了平の『晴れのバングルVer.X』から、鎧を付けた『晴れカンガルーの我流』を呼び出すと、我流は煌めいた光を放つ黄色い炎となって、了平と一体化すると、了平の姿がヘッドギアにグローブを装着したボクシングスタイルへとなった。
「『ケイジング・サークル』!」
「『チェーン・バインド』!」
「『草のロープ<コールド・ブ・エルバ>』!!」
ユーノとアルフが拘束魔法を展開させ、紅葉は若草色の葉っぱの形をした炎を大量に生み出し、ナハトヴァールの身体を拘束した。
「行くぞ! 笹川了平!」
「こいザフィーラ!!」
その間になんと、ザフィーラが了平に向けて何発もの拳を叩きつけた。
その度に了平の左腕に巻かれたバングルに炎が灯り、それが日輪のように輝いた。
「よし! 囲え、『鋼の楔』!」
了平の状態に頷いたザフィーラは、ナハトヴァールに向けて白い楔を打ち込んだ。
『アアーー!!』
ナハトヴァールが悲鳴を上げると、上空に飛んだ了平が、ナハトヴァールの頭上に向けて、日輪のように輝く拳を振り下ろした。
「くらえっ! 極限<マキシマム>サンシャインストレートっっっ!!!!」
『アアァアアアアアアアアアア!!!』
その場に太陽が輝いたような光が照らし、ナハトヴァールは海面に倒れた。
『・・・・アアーーーーー!!!!』
ナハトヴァールは起き上がると、触手から黒い魔力砲を放って拘束魔法を破壊し、了平達は引いた。
「先陣突破! なのはちゃん! ヴィータちゃん! 獄寺くん! 大山くん!」
その瞬間にツナ達も飛び出し、なのはとヴィータ、獄寺と『山のシモンリング』を起動させ戦闘形態となったらうじが前に出た。
「おいらうじ! アホ牛の分まで働いて貰うからな!」
「分かったんだな! ぬぅぉおおおおおおっ!!」
らうじは『山の炎』の『特性 鉱物』を使用し、海底の地面や隆起した岩柱から鉱物を集めると、クワガタのような角を作り出した。
「らうじさん、スゴ~い・・・・!」
「おい! ボケてる場合じゃねぇぞ・・・・“高町なのは”!/////」
「あ、うん!」
照れ臭そうに言ったヴィータに、なのはは嬉しそうに頷いた。
「やるぞ! アイゼン!」
[ギガントシュラーク]
掲げたアイゼンが薬莢を射出すると、その形を巨大なハンマーとなって、らうじと一緒に突撃する。
「狙うぞ高町!」
「はい! アクセルシューター・バニシングシフト!」
[バニシングシフト]
獄寺がコンタクトレンズ型の照準機で、なのははレイジングハートが狙いをさだめた。
「果てろ! 『ロケットボム・Var.X』!!」
「シュート!!」
赤い嵐の炎を噴射させたダイナマイトと、桃色の魔力弾が、ヴィータとらうじにの進行方向にある触手を撃ち抜き、爆発していき、ヴィータとらうじはナハトヴァールの上に到達し、ヴィータは足元に魔法陣の足場を作り、らうじは紅葉が遠隔操作している森の炎を足場にする。
「行くぞデカいの!!」
「了解だヴィータちゃん!!」
「轟天爆砕!! 『ギガントシュラーク』!!」
「『山脈の牙<ザンナ・デラ・モンターニヤ>』!!」
ナハトヴァール級に巨大化させたグラーフアイゼンと鉱物で作られた牙が、ナハトヴァールの障壁を次々と粉砕していった。
「シグナム! フェイトちゃん! 山本くん! アーデルちゃん! 水野くん!」
すかさずシャマルが名を叫ぶと、山本達が飛び出し、触手の攻撃を回避しながら接近した。
「行くぞテスタロッサ」
「はいシグナム」
「山本! 薫!」
「おうよ!」
「ああ!」
「ハァアアアアッ!!」
「ハーーーッ!!」
山本と薫が左右に別れ、『氷河の炎』で海面を凍らせたアーデル、すかさずフェイトが魔力刃を飛ばし、ナハトヴァールに当てるとシグナムと対となる方向に回り込み、山本と薫も左右に回り、ナハトヴァールを四方から囲んだ。
[ボーゲンフォルム]
シグナムが『レヴァンティン』の形状を弓矢に変えて魔力光の弦を引き絞り、フェイトを大剣形態で構え、山本も二刀流を構えて『雨燕の小次郎』が山本の全面で『雨の炎』を展開すし、薫も『川の炎』を纏ったドリルのような鎧を付けた左腕が螺旋回転する。
「駆けよ、隼!」
[シュツルムファルケン]
「貫け、雷神!」
[ザンバー]
「『時雨蒼燕流 特式十の型 燕特攻<スコントロ・ディ・ローンディネ>』!!」
「『川の螺旋<スピラーレ・デル・フィウーメ>』!!」
烈火の炎を纏った隼が、金色の雷撃が、雨の燕が、水の螺旋が、最後の防御障壁を粉砕した。
が、ナハトヴァールは宙に浮きながら、再び防御障壁を展開させた。
「まだだ! 行くぞザフィーラ!!」
「おおおっ!!」
「『極限<マキシマム>サンシャインイングラム』!!」
「ツアアアアアアアアアアアアアア!!!」
分身した了平の三つの拳とザフィーラの渾身の拳が、ナハトヴァールの障壁を砕いたーーーー。
シモンファミリーの戦闘形態は、飛行能力を持っている設定にしました。