かてきょーリリカルREBORN   作:BREAKERZ

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勢いがついて書き上げました。


大人となった魔導師

ーツナsideー

 

「終わったな」

 

「うん」

 

「ガゥ」

 

ツナと炎真とナッツは、完全にスクラップにした機械達を見てそう言った。かなり戦闘能力を持った兵器で数が揃えば面倒な相手だ。が、単体での戦闘能力で言えば、正直かつて『十年後の未来』で戦った『キング・モスカ』の方が強かった。数で攻めてもきても、すでにこの二人の相手にすらならない。

 

「「っ!」」

 

ツナと炎真は、遠くから誰かが近づいている気配を感じ、瞬時に林の中に隠れ、気配を消した。

すると、森の上空から、二人の女性が下りてきた。その服装と手に持っている杖はに、奇妙な見覚えがあった。

 

「(あれって、魔導師の服と杖だね・・・・?)」

 

「(と言うことは、ここは管理局の世界か・・・・?)」

 

二人が若干警戒するが、あの服装、BJ<バリアジャケット>と杖に見覚えがあり、顔を見たくても曇り空のせいか見えず、訝しそうに見ていると、女性達が破壊された機械達に見ながら、話し声が聞こえた。

 

「ねえーーーーちゃん、ここだよね?」

 

「うん。ロングアーチの子達が言っていた地点はここだよ。ここに『ガジェット』が大量に現れた反応があった筈なのに」

 

「・・・・『ガジェット』が、全滅している」

 

「反応は1000体もいたのに、それが僅か数分で全滅したなんて・・・・!」

 

「見てこれ、まるで高熱で貫かれたり、切られたりしているよ」

 

ツナの拳で貫かれ、チョップで焼き切った残骸を指差し、

 

「こっちはまるで、強力な力で潰れたようだよ」

 

もう一人の女性は、エンマが重力で潰した残骸を指差した。

 

「彼女達は・・・・一体?」

 

「ガゥ?・・・・ッ、ガウッ!!」

 

「ナッツ!?」

 

首を傾げていたツナとエンマだが、ナッツはその女性達を見ると、パァッと顔を明るくし、ツナの肩から飛び下りると、その女性達の方へと走っていく。

 

「ガァゥ~~♪」

 

「「っ!!??」」

 

女性達はナッツの声に肩を揺らすと、ナッツの方へと視線どころか、身体全体を向けた。

 

「ガゥ! ガァウゥ~♪」

 

ナッツは走りながら鳴くと、女性達の片方、白いBJを纏う魔導師に抱きつこう跳ねると、その女性はナッツを抱き止めた。

 

「ーーーーウソ・・・・ナッツ、なの・・・・?」

 

「ガゥガゥ~♪」

 

その女性がナッツの名を呟くと、ナッツは肯定するように鳴き声をあげ、女性の大きな胸元に顔を埋め、甘えるような声を発した。

 

「・・・・行こう炎真」

 

「・・・・うん」

 

観念した二人が森から出ると、ちょうど雲が裂け、陽の光によって、魔導師の女性達の顔を照らし始め、

 

「「っっ!」」

 

「「っっ!?」」

 

ツナとエンマ、そして魔導師の二人も、同時に息を呑んだ。

栗色の長髪を白いリボンでツインテールに結わえ、紫色の瞳に、少女の可愛さと女性の美しさが見事に調和された女性。

もう片方の女性は、長く美しい金髪を黒いリボンでツインテールに結わえ、まるで芸術品のような凄まじい美貌を放つ女性。

二人共、ツナと炎真の記憶の中の少女達が、順調に成長したらこんな風になっているだろうと思うような女性達。

そして戦闘モードを解除したツナとエンマ、そして女性達は口を開いて、その名前を呟くーーーー。

 

「“なのは”、ちゃん・・・・?」

 

「ツ、ツナさん・・・・!」

 

「“フェイト”・・・・なの?」

 

「うん・・・・! フェイトだよ、エンマ・・・・!」

 

戸惑いながら名前を呟くツナとエンマ。栗色の女性、『高町なのは』と金髪の女性、『フェイト・T・ハラオウン』は目に涙を貯め、持っていた杖、デバイスの『レイジングハート』と『バルディッシュ』を握った手からゆっくりと力が抜け、デバイスが地面に落ちると同時に、ツナとエンマの元に駆け出し、なのははツナに、フェイトはエンマに抱きついた。

 

「わぷっ!」

 

「うぷっ!」

 

二人は大人になったなのはとフェイトに抱き締められ、すっかり身長差がついたせいか、ツナはなのはのビアンキとアーデルの中間くらいに成長した胸に、エンマはすっかりアーデル級に成長したフェイトの胸に、顔を埋める形になった。

 

「ツナさん・・・・! ツナさん・・・・!!」

 

「エンマ・・・・! 会いたかった、会いたかったよぉ・・・・!!」

 

嗚咽交じりに二人を力一杯に抱き締めるなのはとフェイト。

息ができず、ツナとエンマが腕をタップするまで続いた。

 

 

 

 

「「えぇっ!!? 『8年後の未来』っ!?」」

 

「「えぇっ!!? どうりで小さいと思ったら、『8年前の過去』からっ!?」」

 

漸く解放されたツナとエンマが聞くと、なのはの事件からざっと“8年後の未来”だと知った。

なのはとフェイト、はやて達八神一家も、現在は管理局の世界で住んでおり、なのはは一等空尉の教官に、フェイトを執務官に、はやては監察官として管理局に務めており、現在ははやてが新たに設立した『機動六課』に所属している事も聞いた。

 

「それで、ツナさんとエンマさんは、どうやって未来に来ちゃったの?」

 

「うん。俺とエンマ、それにリボーンは、プレシアさんの所に行っていたんだけど」

 

「えっ? 母さんの?」

 

「それでアリシアが拾ってきた『レリック』ってロストロギアが光り出して、気づいたらここに・・・・」

 

「『レリック』? 私達も今回収しているロストロギアなの」

 

「一体どうなってるだ・・・・?」

 

う~んと、四人が唸っていると、

 

「ガァ~ゥ」

 

炎が切れかかっているのか、なのはに抱かれているナッツが切なそうな声をする。

 

「あ、ナッツ、お腹空いちゃったの?」

 

「ここで考えても仕方ないし、エンマもツナも、私達機動六課の隊舎に来た方が良いよ」

 

「そうだね」

 

「じゃあお言葉に甘えようかな?」

 

すると突然、なのははツナを抱き抱え、フェイトがエンマを抱き抱えた。

 

「ちょっ、なのはちゃん!?」

 

「フェ、フェイトなにっ!?」

 

「この方が良いの!/////」

 

「そ、そうだよ!/////」

 

そう言って、なのはとフェイトが空高く飛び上がり、上空にいたヘリコプターの中に入っていった。

 

「あ、あのさ、なのはちゃん・・・・/////」

 

「フェ、フェイト・・・・ちょっと、くっつき過ぎじゃ、ないかな?/////」

 

「き、気にしないでツナさん/////」

 

「そ、そうだよ、ヘリの中って結構揺れるから/////」

 

ナッツを膝に座らせたなのはとフェイトは、ツナとエンマに片腕にガッシリと抱きつきながら顔を赤くする。まるで、二度と離れないと言わんばかりに。

そして、二人のすっかりご立派になった胸がそれはもうたっぷりと当り、15~6歳の青少年にはかなり毒だった。

それをヘリのコックピットで見ていた『ヴァイス・グランセリック』はこう語る。

 

「(ハラオウン執務官は前からそうじゃないかなと思ってたけど、高町空尉も年下好きだったのかっ!?)」

 

とーーーー。

 

 

 

 

 

 

それから少しして、六課隊舎に到着した四人に、思わぬ人物が出迎えてきてくれた。

茶髪のボブカットヘアにバッテンのヘアピンにした、記憶の少女が大人になり、茶色の制服を着た女性。背丈はなのはとフェイトより低いが、制服ごしでも、女性として十分成長したのが分かる。

さらにその後ろには、同じ制服を着た2人の女性と小さな女の子、妖精のように小さな身体の女の子、白衣を着た金髪の女性と、青い体毛の狼。

 

「「もしかして、はやて、ちゃん・・・・?」」

 

「せやで! 久しぶりやなツナさん♪ エンマさん♪」

 

「シグナムに、ヴィータに、シャマル・・・・!」

 

「ザフィーラに、アインスに、それに『リィン』・・・・!」

 

はやての後ろにいた女性達に向かって問いかけた。

桃色の長髪をポニーテールに結わえた凛々しい女性、烈火の将シグナム。

赤い髪を三つ編みにした小学生くらいの女の子、鉄槌の騎士ヴィータ。

白衣を着た穏やかそうな金髪の女性、湖の騎士シャマル。

青い体毛の狼、盾の守護獣ザフィーラ。

長い銀髪のクールな雰囲気の少女、夜天の書の融合騎、リインフォース・アインス。

そしてアインスの妹である、妖精のように小さい身体をした女の子が、『リインフォース・ツヴァイ』。愛称『リィン』だ。

 

「お久しぶりです10代目。息災で何よりだ古里殿」

 

「お前ら、本当にガキの頃の姿なんだな!」

 

「ヴィータちゃん、失礼よ。ごめんなさい10代目。エンマくん」

 

「災難でしたね、10代目。古里殿も無事で安心したぞ」

 

「10代目。古里殿。またお会いできて嬉しく思います」

 

「ツナさん! エンマさん! お久しぶりですぅ!」

 

「久しぶりって言われても・・・・」

 

「僕達にとっては昨日会ったばかりだし・・・・」

 

苦笑いを浮かべる二人に、はやてが顔を覗き込むように見る。

 

「はへぇ~。ホンマにあの頃のツナさんとエンマさんや。“聞いてはおったけど”、改めて見るとやっぱ驚くなぁ」

 

「えっ? はやてちゃん?」

 

「“聞いていた”って、私達まだエンマ達の事伝えてないけど?」

 

「ああ実はな。こっちにも“懐かしい人”が現れたんや」

 

「はやての頭の上に座るように着地したヤツがな」

 

「えっ、それって・・・・」

 

 

 

 

「当然。俺の事だぞ」

 

 

 

 

 

「「「「っ!!」」」」

 

騎士達の後ろから響いた声に、ツナとなのはとエンマとフェイトが視線を向けると、騎士達が横に避け、ソコに立っていたのは、黒服に黒い帽子に、帽子の上にコミカルなカメレオンを乗せた二歳くらいの幼子。

 

「「「「リボーン(くん)!!」」」」

 

「抱き締めて~」

 

「「「「えっ?」」」」

 

「こっちよ」

 

「んなっ!」

 

「あ”ぉっ!」

 

目の前にリボーンに気を取られていたツナとエンマの後頭部に、“なのはのBJのコスプレをしたリボーン”が蹴りをおみまいした。ちなみにレイジングハートはレオンが変身していた。

 

「ツナさん!」

 

「エンマ!」

 

「隙ありだぞ」

 

「えっ、リボーンくん?」

 

「じゃシグナム達の後ろにいるのは・・・・」

 

向こうにいるリボーンの目を向けると、そのリボーンは張りぼてだった。

 

「目に映る物が全てじゃねえぞ。それにしても久しぶりだな、なのはにフェイト。すっかり美人になったな♪」

 

「久しぶりなのリボーンくん。・・・・でも、その格好はなんなのっ!?」

 

「久しぶりだからなのはのコスプレをしてみたの。にゃははは」

 

「相変わらずだねリボーンも・・・・」

 

「あいたたたたた・・・・」

 

「お前なぁ! こっちの心配を知らずに!」

 

「んん? お前が俺の心配をするだなんて随分と偉くなったなぁ?」

 

ーーーーギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリ・・・・!!

 

「いだだだだだだだだだだ!! ギブギブゥ!!!」

 

リボーンがツナの腕を締め上げると、ツナは悲鳴をあげ、エンマは苦笑いを浮かべ、8年ぶりに見る二人のやり取りに、なのは達は懐かしさも混じって苦笑いを浮かべるのであった。

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