かてきょーリリカルREBORN   作:BREAKERZ

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機動六課にようこそ

ーツナsideー

 

時空管理局・機動六課隊舎にて、リボーンと合流したツナとエンマは、なのは達と共にはやての部隊長室に行き、執務机の椅子に座ったはやてが、ツナとリボーンとエンマに話しかける。ナッツはなのはに抱っこされていた。

 

「さて、ツナさん。エンマさん。状況はリボーンくんから聞いておるけど。正直な話、私ら管理局の技術じゃ三人を過去の世界に戻す事ができんのや」

 

「「ええっ!?」」

 

「管理局は次元科学は発展しているんやけど、時空移動に関する科学はあまり発展してへんのや」

 

「つまり、次元を移動する術はあるが、時間移動に関する術は無いって訳か」

 

「じゃぁ俺達どうやって元の時代に戻れば良いのっ!?」

 

「は、はやてちゃん! この時代のプレシアさんに聞く事はできる?」

 

リボーンが結論を出し、ツナとエンマはこの時代にいるプレシアなら、過去に起こった事を知っている筈だから、自分達の帰還方法も知っているのでは、と聞こうとした。

が、はやては渋面を作り、口を開く。

 

「一応極秘回線で呼び掛けて見たんやけど、プレシアさんもアリシアちゃんもリニスも、現在連絡が取れんのや」

 

「フェイト。アリシア達とは連絡を取り合っているんだね」

 

「うん。極秘回線を使って月に一度くらいでね」

 

「ま、とにかく俺達が過去に戻れるかは、プレシアからの連絡待ちだな」

 

「「そうだよなぁ~」」

 

リボーンがそう言うと、ツナとエンマは肩を落とす。そんな場の空気を察したのか、ザフィーラが声を発する。

 

「主。雲雀様に聞いてみるのはどうでしょう?」

 

「「えっ? 雲雀さん?」」

 

「せやけどなぁ、雲雀さんも今はこっちやなくて地球の方に行ってるから連絡が・・・・」

 

「ち、ちょっと待ってはやてちゃん!」

 

「雲雀さんと接触してるの!? 上層部から、ボンゴレと関わるなって言われているのに!?」

 

8年前、なのは達とボンゴレの関係について上層部が目を付けられていたので、ツナ達はなのは達と距離を置くようにしていたのだ。

 

「あぁ、それな。雲雀さん、【僕には関係ない】って言ってな。結構私らの家に来てはご飯食べたりノンビリしていたりしてたんや」

 

「「(ひ、雲雀さんなら言いそうだ・・・・!)」」

 

天上天下唯我独尊、我が道貫く我が儘風紀委員長らしいと言えばらしいのだが。

 

「後、ヴィータやシグナムと軽い模擬戦をやっていたですぅ! 二人とも2対1なのに雲雀さんには1勝もできていないモガッ!」

 

「「余計な事を言うなリィン!!」」

 

ヴィータとシグナムが、リィンの口を人差し指で塞ぐ。

 

「まぁそれでな。雲雀さんったらこのミッドチルダで事業を起こしたんや」

 

「「事業っ!!?」」

 

「ほぉ」

 

雲雀が事業を起こした事に驚愕するツナとエンマ。リボーンは興味深そうな顔になり、アインスがとある雑誌を持ってきて、あるページを捲るとそのページに、ミッドチルダの首都クラナガンで台頭してきた巨大企業『HUHKI』の事が載っていた。

 

「こ、コレって・・・・」

 

「『HUHKI』、『風紀』ってもしかして・・・・」

 

「せや、並森風紀委員会を発端とした企業なんや・・・・」

 

「中学の頃の委員会を巨大企業にするだなんて・・・・」

 

「凄い人が多いツナの守護者達の中でも、雲雀さんはかなり特殊な気がするよ・・・・」

 

はやてが半眼で苦笑いを浮かべ、なのはもフェイトも苦笑いを浮かべた。

 

「表の経営は影武者のような人を使ってな。雲雀さんはオーナーとして裏で会社を操っとる。私らの祖国、日本の文化の呉服や和雑貨を販売してるんや」

 

「リンディ母さんはその店の常連、いや、お得意様になってるし」

 

「「ああ~・・・・」」

 

何となく納得できる。日本文化大好きのリンディにとっては、魅力的な企業が出てきたのだろう。余談だが、同じく日本文化大好きの『ボンゴレメカニック・スパナ』と出会った時、一目でお互いに気が合い、そのまま日本文化の話で盛り上がり、一晩明けた程だ。

 

「そして裏では管理局とは違った警備会社を経営しているんです」

 

「何度かロスト・ロギアの警備。要人の警護。果てはそのロスト・ロギアや要人を狙う次元犯罪者や組織を捕縛したり壊滅したりして、管理局を出し抜いたりしています。裏では管理局よりも頼りになる警備会社として言われ、一部の上層部からは目の敵にされているのです」

 

シャマルとアインスが苦笑いを浮かべてそう言った。

 

「手広く商売しているみたいだね・・・・」

 

「雲雀の事だ。犯罪者や組織は自分1人で壊滅させているんだろうな」

 

「その度に、我が赴いて雲雀様がやり過ぎないように止めていたりしたのですよ」

 

「ザフィーラ。ご苦労様です」

「ええ、まあ・・・・」

 

視線を反らして苦笑いを浮かべるザフィーラ。その反応に、かなり苦労していたのが容易に想像できる。

 

「ま、まあ、雲雀さんに関しても、連絡待ちって事にして・・・・ツナさん達はこれからどないします? ミッドチルダに泊まる場所なんてあらへんし、なんやったら地球に戻りますか?」

 

「・・・・いや、それは危険かもしれねえ」

 

「あ? 何でだよリボーン?」

 

「同じ時間軸に、過去から来た俺達と、この時代の俺達が同時に同じ世界に出現すれば、時空が壊れて俺達が対消滅。最悪の場合、世界が消えてしまう可能性があるんだ」

 

「“粒子論”・・・・"タイムパラドックス"って事やな」

 

「じゃどうする?」

 

う~んと悩む一同に、はやてがピコーン! と、頭に電球を浮かべ明かりを灯した。

 

「ほんなら! ツナさん達はしばらく六課のお世話になればええやん! 立場的には『民間協力者』って事で!」

 

「えっ? でもはやてちゃん、ツナさん達は・・・・」

 

「上層部が黙っていないと思うよ・・・・」

 

「フフン! 安心しいや。例え上の連中が煩くしても、【ボンゴレボスとシモンボスは現在20代中盤ですぅ。ここにいる子達は10代中盤ですから無関係ですぅ。他人の空似ですぅ】って言えば、何とか誤魔化せるやろ。まぁ、流石にボンゴレギアやシモンリングは使わせる訳にはいかんけどな」

 

「フム。しばらくはそれで行くしかねえな」

 

「良いのかなぁ?」

 

「僕達がいて、フェイト達が迷惑なんじゃ」

 

『それだけは絶対にありません!』

 

ツナとエンマの言葉を遮るように、なのは達全員が迷いなくそう言った。

その迫力に、二人は黙り、リボーンはフッと笑みを浮かべて口を開く。

 

「んじゃ六課に世話になるとしても、俺達の寝床はどうするんだ? はやて(キラン)」

 

「(キラン) ソコは抜かりないで」

 

リボーンが目をキランと怪しく光らせると、その意図を察したはやても目を光らせて、声を発する。

 

「ツナさんはなのはちゃんと! エンマさんはフェイトちゃんと同室や!!」

 

「「「「・・・・・・・・・・・・ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええっっ!!!???」」」」

 

四人の驚愕の叫び声が、六課隊舎に響き渡っていった。

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