かてきょーリリカルREBORN   作:BREAKERZ

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再会の守護者と見えない敵

ー獄寺sideー

 

「『赤炎の矢<フレイムアロー>』!!」

 

「『時雨蒼燕流 攻式八の型 篠突く雨』!!」

 

「『マキシマム・コンビネーション』!!」

 

〈デンライナー〉を降りた獄寺と山本と了平は、上空から自分達に迫っていたガジェット達を瞬く間に破壊していった。

 

「たくっ、あのオーナーの野郎! 何だってこんな鉄場に下ろしやがったんだ!」

 

「まぁまぁ、ボヤいてもしゃあねぇだろ?」

 

「極限に! コヤツらを破壊だぁっ!」

 

何て無駄話をしながらも、着々とガジェットを撃破していく三人。

かなりの数を撃破していくとーーーー。

 

「き、極限にアレは何だーーーー!?」

 

「あ、あれゲームとかにでてくるっすね」

 

「ま、マジかよっ!?」

 

三人が驚愕の声があげる。なぜならそこには・・・・。

 

『グオォォォォォォォォォオオ!!』

 

白銀の翼をもつ巨大なドラゴンの姿があった。

 

 

 

 

ーツナsideー

 

ヴァイスが操縦するヘリから状況を見ていたツナとエンマは、そのドラゴンの姿に見覚えがあった。

 

「アレって・・・・!」

 

「まさか・・・・!?」

 

《せや! キャロの竜召喚・・・・フリードの本当の姿や!》

 

はやてが通信教育越しに伝えてくる。そのドラゴンはキャロの竜召喚により覚醒したフリードリヒの本当の姿なのだと。

そして、リボーンが通信を入れた。

 

《ツナ。エンマ。獄寺達と合流しろ。構わねぇなはやて?》

 

《あぁ、そやな。お二人さん、頼むわ》

 

「「了解」」

 

「いや、了解ってお前らーーーーえ?」

 

ツナとエンマを普通の一般人と思っているヴァイスが二人に顔を向けると、間の抜けた顔となる。

額と両手にオレンジ色の炎と真紅の炎を灯した2人の雰囲気が、先程とガラリと変わってしまったからだ。さらに言えば、ツナの肩に乗ったナッツまで、目付きがキリッとしている。

 

「ヴァイス。開けてくれ」

 

「り、了解っす・・・・!」

 

そのーーーー全てを見透すようなツナの瞳と、静かに、しかし言い様のない重さがある声に、思わず敬語になってしまったヴァイスがハッチを開くと、ツナとエンマはリニアへと飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

「皆!」

 

「っ! 10代目っ!!」

 

「ツナ! エンマ!」

 

「おお! 二人とも極限に無事だったかっ!?」

 

「獄寺くん達、どうして〈デンライナー〉に乗ってきたの?」

 

仲間達と再会したツナとエンマは、三人がどうして『時の列車』に乗ってきたのか聞こうとするが、それを遮るように、ツナとエンマの耳にはやての声が響く。

 

《ツナさん! エンマさん! 再会を喜んでるところ悪いんやけど、ティアナとスバルの方に新型のガジェットが現れたんや! フォローに行ったって!》

 

「分かったはやて」

 

「「「えっ? はやて?」」」

 

「詳しい話は後! 行こう!」

 

 

 

 

ーティアナsideー

 

その頃スバルとティアナは、はやての報告通り、新型のガジェットに苦戦していた。

 

「どうしよう、ティア?」

 

「どうもこうも、援軍が来るまで持ちこたえるしかないでしょ!」

 

そう言うティアナだが、状況は最悪だった。二人とも先ほどまでのガジェットとの連戦でボロボロになっており、体力も魔力も尽きかけている。さらに新型ガジェットが発する広範囲のAMF<アンチ・マジック・フィールド>(魔力の出力を抑えるフィールド)の中にいる為、魔法も使えない状態だった。

 

「(くっ・・・・とは言ったものの、どうすれば・・・・!)」

 

ティアナは頭をフル回転させてどうやってこの状況を打破するか考え始める。だが彼女は気付かなかった。

足元にガジェットのコードのような触手がある事に・・・・。

 

「っ!? しまっ・・・・!」

 

気付いた時には既に遅く、そのままコードはティアナを拘束した。

 

「ティア! 今助け・・・・っ!?」

 

そんなティアナを助けようとしたスバルも一瞬の隙をつかれ、コードに捕まってしまった。

 

「くっ・・・・!」

 

ティアナは何とか抜け出そうとするが、コードはビクともしない。すると、ガジェットがティアナに向かって熱線を放とうとする。

 

「ティアーーーー!!」

 

「っ・・・・」

 

スバルの叫びが響き、ティアナが覚悟して目を閉じたその時ーーーー。

 

「『嵐+晴 フレイムランチャー』!!」

 

と、ソコでティアナの身体を拘束していたコードを、赤くメラメラとした炎と黄色いキラキラとした炎を纏った弾丸が、コードを次々と引きちぎった。

 

「こ、これって・・・・?」

 

「極限に青頭! そのままでいろ!」

 

「へ?」

 

「『極限太陽<マキシマム・キャノン>』!!」

 

今度はスバルを拘束していたコードを出していたガジェットが、拳で跡形もなく粉砕された。

 

「えぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

「「!」」

 

「あらよっと!」

 

さらに、オレンジ色と真紅と青い炎が次々とガジェットを破壊した。

 

「スバル、ティアナ」

「二人とも、大丈夫?」

 

「助っ人登場ってな♪」

 

「え、えぇぇぇぇぇぇぇっ!? つ、ツナ、エンマ、なの・・・・!?」

 

「うっそ・・・・!」

 

スバルとティアナは、突然現れ、雰囲気がまるで違うツナとエンマに仰天していた。

が、そんな二人を置いて、通信機からリボーンの声が響いた。

 

《ツナ。エンマ。ティアナとスバルは獄寺達に任せて、なのはとフェイトの方に行け。そっちにも新型ガジェットが現れたようで、二人が苦戦してやがる》

 

「分かった。ティアナ、スバル。彼らは俺の仲間だ。安心してくれ」

 

「つ、ツナの仲間?」

 

「この人達が?」

 

「ああ。二人はこのままレリックの回収に向かってくれ。獄寺、山本、了平。彼女達に協力してくれ」

 

「分かりました!」

 

「おう!」

 

「極限に任せろ!」

 

「(コクン) 行くぞエンマ」

 

「うん」

 

両手の炎を噴射させて、二人は空へと向かった。

 

「「えええええええええっ!?」」

 

ティアナとスバルがまた驚きの声をあげていた。

 

 

 

 

 

ーなのはsideー

 

「あぅっ!」

 

「きゃっ!」

 

なのはとフェイトは、危機的状況になっていた。数分前に突然目の前に空を駆ける新幹線が通りすぎ、はやてからの通信で、ソコから獄寺と山本と了平が現れたと聞かされてすぐーーーー突如自分達のBJにレーザーが当たった。

何事かと思って周りを見ても、ガジェットの姿が無く、空中からレーザーが発射され、自分達を攻撃してくる。

 

「れ、レイジングハート、敵は?」

 

[わ、分かりません。一体何が!?]

 

[こちらのセンサーにも探知できません!]

 

《こちらロングアーチ! 敵の姿が見つかりません!》

 

「バルディッシュやロングアーチのレーダーやセンサーでも探知できないなんて・・・・!」

 

なのはとフェイトは焦っていた。デバイス達も焦ったような声を漏らしていた。

と、ソコでさらに、複数のレーザーが、背中合わせになったなのはとフェイトに襲いくる。なのはがシールドを張ろうとするが間に合わない。BJの防御力が耐えられるか分からず、痛みに耐えようと目を瞑ろうとした瞬間ーーーー。

 

「ナッツ、防御形態」

 

「GAAAU!」

 

二人を守るように現れたツナが、『Ⅰ世のマント』でレーザーを防いだ。

 

「ツナさん!」

 

「『大地の重力』!」

 

「エンマ!」

 

次にエンマが上方に重力球を作り上げると、ソコから超重力が発生し、姿を消していたガジェット達が姿を現し、重力球から発生する引力に引き寄せられる。

 

ーーーーグワシャァァァァァァァンン!

 

集められた『藍色の装甲をしたガジェット』達は圧砕された。

 

「「・・・・・・・・!?」」

 

「ありがとうツナさん」

 

「助かったよエンマ」

 

「あ、ああ・・・・」

 

「うん・・・・」

 

「「?」」

 

ツナとエンマの様子に、なのはとフェイトは首を傾げたが、二人は圧砕したガジェット達を見据えていた。

 

「「(何故ガジェットに、『死ぬ気の炎』の反応が?)」」

 

コンタクトディスプレイが、『藍色のガジェット』から、『炎エネルギー』を探知していたのだ。

 

 

 

 

 

ー???sideー

 

大型モニターを映し出された機動六課のレリック回収作業を見つめる白衣の科学者がいた。

 

《『刻印ナンバーⅨ』、護送態勢に入りました》

 

「ま、流れの通りだね」

 

《追撃戦力を送りますか?》

 

「止めておこう。旧式ガジェットの在庫処理に新型のテストだけでも十分さ。それにしても、守護者達も来たか」

 

科学者の目の前のモニターに映し出されるのは獄寺達ボンゴレ守護者達であった。

すると、黒衣の青年が再び入室してきた。

 

「守護者くん達が来たって?」

 

「ええ。まさか彼らも来るとは思いませんでしたよ」

 

守護者達の戦いの様子を見て、白衣の科学者は興味深そうに笑みを浮かべる。

 

「こっちはどう?」

 

黒衣の青年が操作して、なのはとスバルとキャロの三人と、ガジェットが送ってきたフェイトとエリオの二人の映像が映し出される。

すると、科学者の笑みが薄まり、冷めた態度になる。

 

「あぁ、別に良いですよ。と言うよりも、最早『プロジェクトF』の残滓にも何の興味も抱いていません」

 

「あらら♪ つれない言い方。これじゃ“君を追っている『彼女』”が、可哀想だねぇ☆」

 

「と、言われましてもね。『彼女』の“逆恨み”に付き合う義理も暇もありませんよ。そんな下らない事よりも・・・・」

 

次にモニターに映し出されたのは、新型ガジェットの攻撃を防ぎ、一瞬で破壊したエンマの姿だった。

 

「『ボンゴレギア』と『シモンリング』。私達知らない歴史で生まれた新たなアイテム。興味深いですねぇ」

 

二人のアイテムを見て、科学者はまた笑みを浮かべるのであった。

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