秋イベは何とか終わらせました。
「メンチ!」
「なんで英雄故事(イェンホングシ)の一番盛り上がる部分からスタートなんだ」
「外じゃメンチだからな……欧州行って、酔っぱらった瑞鶴みたいな声した敵をぶちころがして帰ってきたと思ったら、今度は秋刀魚だと」
「秋刀魚……秋の刀の如き魚。つまりは比類なきソードフィッシャー・アークロイヤルがカギを握っているのだな」
「左カレイ。あのがいじんがこう……『ソーフィッ!!!!!』の掛け声とともにソーフィッをけしかけると秋刀魚がそりゃもうガッポガッポ……いや、ピッチピチよ。おかげで私も改二になるし愛宕さんや高雄さんにも改二がくる」
「ほう……あのどすけべの権化みたいな二人はともかく、貴様が改二になるとどうなる?」
「知らんのか? それはもう、アレよ……声がまず榊原良子になる」
「なにィ それは真実(まこと)であろうな」
「なるなる。アニメ版あるだろう? あれ実は私のナレーション」
「声真似上手いな?! ああ、じゃあアレやって、ナナイ・ミゲル」
「いいぞ。『あとはファンネルが自動的に進入します』」
「ヒャア! そっくりだ! しかし侮るなよ若葉、私とて斯界で最もといっていいくらい有名なアレの真似ができる」
「アーサー王界隈のアレは100万回くらい聞いたから飽きた」
「言わせて! 問おうって言わせて!!」
「アグリアスはセイバーのパクリだものな」
「唐突すぎる……」
(ファンファーレ)
「そういうわけだがこんばんは。艦娘レディオトランシーのお時間です」
「若い視聴者置いてけぼりなネタは好まず……」
「そうは言うがな若葉よ、私ら全員、齢70超えのお婆ちゃんなんだぞ」
「現実は現実……フィクションはフィクションだとあれほど」
「じゃあ何か! 海防艦とセックスしても罪に問われないというのか!?」
「フィクションならばあるいは。しかし海防艦に手出しするというのは倫理的にどうなんだ?」
「駆逐ならセーフか?」
「まぁセーフじゃないかな……」
「ヒャア許された! よし! ちょっと席を外すぞ若葉よ。雪風のところへ行ってくる」
「お前の心のちんちんは姉でも勃つのか」
「雪風で勃たないとか不能か? 男色か?」
「いやー……仮に私が男であったとしても、雪風ではな」
「どうせ浜風や浦風では勃つんだろう! 男は皆乳房が好きだからな!!!」
「そら余裕よ」
「このどうぶつやろう!」
「ハッハッハ」
(ファンファーレ)
「磯風はケツに魚雷を刺されて死んだのでいない」
「いるさ。ここに一人な!」
「いた」
「それで──何の話だったか?」
「私の改二の話だが」
「ああそうそう。自慢じゃないが私は改二だ」
「うそをつくな。乙改じゃないか」
「おっぱいと言ったな? 私と浜風はもうお腹いっぱいなんだよオツパイネタは」
「わかったわかった。もういいよおっぱいで」
「若葉は随分と慎ましいものだが? 改二になればどうなる? 声が榊原良子になるとかいう与太話以外で答えよ」
「キャラデザが富永一郎になる」
「マジで!?」(ガタタッ
「待て。自分で言っておいてダメだと気付いた」
「ざけんな! こちとらあのオッパイ振り回しながら敵陣深くに突入……いや突乳していく若葉で一本書けそうな予感をだな!」
「落ち着け馬鹿、じゃあお前キャラデザ変わるなら誰がいいんだよ」
「武内崇」
「セイバー顔の真似して?」
「いいぞ」(スッ
(ファンファーレ)
「ところで磯風さんや、ラジオは諸事情により鹿屋以外の艦娘がやるのではなかったか」
「そうだが?」
「じゃあ私らは誰に向けて喋ってるんだ?」
「それはアレよ。今流行の……なんだっけアレ……ヴァー…ヴァーチャ…」
「ヴァーチェ?」
「ヴァーチェいいよね」
「いい……」
「思い出した。ヴァーチャルユーチューバー」
「やめてくれないか70過ぎのお婆ちゃんにそういったナウいものをふってくるのは」
「でも流行ってるし、艦娘たるものそういった事情にも通じていなければ」
「わかったわかった、ともかくアレだな。これは非公式な放送で、電波でなくウェブで広まっているんだな」
「でもこの部屋、よく考えてみたらPCはおろか電子機器がブレードサーバしかなかった」
「え……じゃあただ単にお前と私が駄弁ってるだけ……?」
「そうなるな」
「電車の先頭とかでアナウンスの真似してる陽炎型駆逐艦12番艦・磯風」
「やめろ! それについては悪かったと思っている……だからこのブレードサーバは貴様に進呈しよう」
「わあい。ちょっとハードオフ行ってくる」
「私も付き合おう。FGOアーケードやりたいし」
「そこは艦これアーケードにしておけよ」
(ファンファーレ)
「というかメンテナンスはもうとっくに明けたのではないか?」
「そうでもあるが」
「それで思い出したけど、サコミズ王って海軍だっけ陸軍だっけ?」
「オウカオーに乗っているんだぞ、海軍だ海軍。桜花に乗ってるところをコルセアに落とされたんだったかな」
「……つまり私たちもどっかで逢っている可能性が?」
「しつこいようだがフィクションはフィクションだとあれほど」
「だがな若葉よ、寝て起きれば我々はサンマ漁に赴かねばならん」
「……だるいな」
「ミートゥー。だが安心しろ、私はどちらかというと獲れたサンマを調理する係だからな」
「磯風の料理の腕がフィクションだったらよかったのにな」
「上手いこと言ったなコイツ……さて、じゃあ寝ようか。私は雪風の寝床に忍び込む」
(ファンファーレ)
「朝だが」
「ああ」
「……雪風の褥は暖かかったか?」
「浦風に怒られた。あいつ広島弁だから怒るとものすごくこわい」
「おどりゃクソ風! とか言って殴られそうだな」
「ギギギ……」
「まぁオチもついたところで、艦娘レディオヘッド、ここらで撤収だ。お相手は」
「アルトリア・ペンドラゴンと」
「若葉だ」
「「また会おう」」