強欲なエンジョイ勢のグランドオーダー 作:元ラヴァル流アラブリ
前回の投稿から早くも一週間経ってしまいました。
今回の文の構想では早く仕上がる予定だったのが思いの外ダ・ヴィンチちゃんが出張ってしまい、今回の話の軸に採用しました、やったねダ・ヴィンチちゃん。
可能な限りダ・ヴィンチちゃんのキャラクターを再現できるように書いてます。
気になる点が有れば感想板まで投稿お願いします。
では本編始まります。
前回のお話
年始め、テンションが少しおかしいなと思ったら酒と風邪が原因だった。
そんな理由でリアルに体調を崩してしまった俺だが、今になってロマンの有り難みが身に染みるな…ロマンが居たらこんな風邪なんぞに負けはしないのに…ロマン俺、強く生きるよ…とりあえす全力で風邪治すので基本オール休みです。
治すなら程良く栄養と水分補給、後は睡眠が重要だと思う、医療スタッフから貰った薬も飲まなきゃ。(世界を救った重要人物が新年早々に体調を崩したのは騒ぎになった)
さて、寝よう、さっさと寝て、早く治さねば―――
コンコン、―――「araburi君起きているかい? 天才のダ・ヴィンチちゃんがお見舞いに来たよ」
扉をノックをして返事も返す前に室内に入ってきた小包を抱えた麗しき女性は我が所属サーヴァントの一騎にしてロマン亡き後のカルデアの総責任者の席に就いた世界的に有名な天才芸術家、レオナルド・ダ・ヴィンチその人だ(身体はモナ・リザ、中身は男性だ)
―――ダ・ヴィンチちゃんが俺の部屋に来るなんて珍しいね、わざわざ御足労ありがとう―――
「いやいや、世界を救ったマスター様が風邪で寝込んでしまっていると聞いてはロマニの後任として私に落ち度があったようなものさ、…あっては成らない不手際だったからね」
確かにロマンは俺のバイタルのチェック等をマメに気にしてくれた事を思い出す…ロマン、貴方の存在は軽くはあったが今はまじで重いや、・・・少し感傷的になってしまうな…そんな俺の心情も察したのか、申し訳なさそうな表情をしているダ・ヴィンチちゃん…
―――そんなことはないよ、俺の方こそ自分のこのながら若さに任せて…この様だし、自業自得さ―――
とりあえず、気にするなと伝えるとダ・ヴィンチちゃんの気持ちも少し晴れたのかいつものモナ・リザ然の美しい顔立ちに戻るが「そう言ってもらえるとこちらとしても気が少し楽になるけど…ちょっと小耳にはさんだ事なのが有るのだが聞いてもイイかな?」
…なんだろう?ダ・ヴィンチちゃんが聞きたい事とは―――
「つい先日例の確定召喚で私と同格の高位のキャスターを二体も喚び出すことに成功したことは私も聞いている、おめでとう…高位のサーヴァントを喚び出すことができるのはマスターとしての実力を備わっているようなものさ。私も自分のマスターの事ながら実に鼻が高い…」ん?多分褒められていると思うけど、何故目元に影を出してるんですか?しかもその奥から覗かせる眼から徐々に光りが薄れているみたいな…
「…だがその後に私のいらない子発言だけは聞き捨てならない!!」
―――…ああ…その事か、別にダ・ヴィンチちゃん、いらない子発言じゃなくて―――
「確かに私は全✩5サーヴァントの中で特別強いサーヴァントではないだろう…だが―――」
ダメだ…完璧にスイッチが入ってしまっている・・・彼女は俺の発言と自分の優位性やらを答弁したいらしいが…弁明したいけど、今は聞く耳を持っていない。その形の良い唇から出される繰り出されるマシンガンの如く言葉の嵐、本来であれば耳障りも良いであろうその美声も今は頭蓋に雷鳴の様に響く…病を抱えた人間にはかなり苦しい。
「―――大体キャスターとしての運用方法からして私、諸葛孔明、三蔵法師ではまるで違うからして―――」
尚もヒートアップするダ・ヴィンチちゃんのトークだが今の俺では馬の耳に念仏…熱と痛みを抱えた頭ではまるで入らず、聞き流す事に専念した…ある種の苦行である……当時の馬もただ聞き流すだけでもかなりストレスを溜めたのではないだろうか、などとどうでも良い事柄を頭の端で思い浮かべてダ・ヴィンチちゃんトークは一時間ほど続いた気がする・・・病人相手に容赦がない、おぬしは鬼か「いいや、天才さ」
―――心のセリフを読まないで下さい・・・・ごめん、ダ・ヴィンチちゃん、この話は今度ゆっくりしようじゃないか…今の俺は見ての通り弱っている病人だ、これ以上病人である俺をねちねち言葉で責めて良心は痛まないのか?
今は情に訴えて退去を促す…卑怯ではない、俺が病人であることは変わりの無い事実であり、今も絶賛発熱中だ…いい加減寝たい休みたい思考停止ブラックアウトしたい。
そんな俺の休眠への願いに耳を貸すダ・ヴィンチちゃんだが―――
「私にだって良心はあるさ…君が病気を盾に泣き脅しを仕掛けてくることくらいお見通しさ―――」
しかしそこは万能の天才、ダ・ヴィンチちゃん―――ニヤリといたずら小僧のような…否、カエサルが自分の口車で扇動、翻弄される世間を観る時と似た微笑みを浮かべながら何やら小包からビン…一般的によく売られている茶色の栄養ドリンクのような代物を俺に突き出した。
「万能の天才である私が手掛けた万能ドリンク…これを飲めば風邪など一発KO、病魔退散元気モリモリさ―――サックと呑んで元気になってまだまだ話し合おうじゃないか―――」
ダ・ヴィンチちゃんから『万能ドリンク』を受け取るが―――キャスターのクラススキル、道具制作Aランクから(しかもダ・ヴィンチちゃんは世界でもトップクラスの『作る人』だ)作り出したダ・ヴィンチちゃん製のドリンク…効力は高いはずだが『天才の自作』と呼称が付くと…その・・・大変怪しくて、恐ろしいです…某錬金術師製よりは遥かに信頼性は高いが…出来れば回復特化のメディア[りりィ]さんやサンソンさんのお薬が良いです(泣)
・・・余程の自信作なのだろう…ダ・ヴィンチちゃんからの熱い視線が俺を刺す…逃げ場無しのデッドクリフ。
とりあえすドリンクの口を開き、匂いを嗅ぐが…意外な程匂いがしない…ほぼ無臭なのが逆に怖い。
―――これ材料に何使ってるの?―――病気でうまく回らない頭で俺はその時、聞いてしまった。
「ん?、聞きたいかい?いいだろう、材料は厳選してゲイザー(目玉オバケ)から抽出した―――にスプリガンから入手できる精霊根を煎じて―――」実に心底楽しそうに材料、簡略ながら製法まで教えてくれるが・・・・知るべきでは無かった。無知は罪と昔の偉い人は言ってた気がするけど、それでもこの世には知らなければ、知らないままの方が良い物があると思い知らされる。
――――うん、飲みたくない…嫌な汗が出始めてたが・・・・「・・・・・――――――」
ダメだ、ダ・ヴィンチちゃんが笑顔で無言の圧力で俺に『呑め』と迫る。
これ以上の先延ばしは無理と判断した俺は覚悟を決めて―――戦々恐々しつつ、ドリンクを口に含む…思ったよりも不味くない…息を止めて一気に飲み干した。
微妙な苦味と甘みが合わさって悪くない味わいであった…少しドロっとしていた気がするが十分許容できるの範囲内だ。
不味いけど、不味くない―――そんな感想を抱きながらドリンクを飲み干した瞬間、―――『視覚』が、『聴覚』が、『感覚』がズレた…―――――――――!!!?
後で確認した事だがこの万能ドリンク…は確かに『万能』の飲み物であった――――が、ただ万能過ぎたのだ…この万能ドリンクは飲んだ本人の状況に合わせて最適の効果を発揮するのだが――――病状だけでなく何故か人間関係、因果的、運命的な要素すら判断材料として未来予測する…
奇しくも人理を観測する組織の暫定トップが人一人の人生の現在と未来を吟味して最善へと導く物体Xを造り上げてしまったのだ…そんな事実が判明するのはまだ暫く先の事であった。ソコからは俺の身体に何が起きたか解らない…ただこの瞬間のカルデア中の今起きていること(例えば同時刻にエミヤがジャガーマンに追いかけられているやらメディアとマタ・ハリとアイリスフィールの三人がサーヴァント年少組(女子)三人をつかまえて着せ替えファッションショーをしているなど)…出来事が知覚出来たのだ。
ほとんどのサーヴァントの行動が分かってしまったのだ…そして俺は視てしまった―――現実はいつでも残酷だ、知らなきゃ良かったモノで溢れていた…この時の俺は某狩りゲーの千里眼の薬を飲んだような状態だ。
具体的に記すと俺を看病することが目的であろう頼光、清姫、静謐ちゃんの三人―――別名『生命以外の危機を感じる』やら『自室の寝床に勝手に入ってくる』など恐ろしくこじらせた三人が揃って俺の居る自室へと歩を進めているのである・・・その事実だけでマジでパターン青の進軍のヤンデレだよ――――!!
いかん、熱以外で悪寒が…しかし、このまま寝込んでしまっては俺の貞操と精神と命がヤバい…
なにかナニか何か手を打たねば…俺の平和な休養ライフが―――
半分意識が思考に埋没しかかっていたが俺の肩を激しく揺らす人物…ダ・ヴィンチちゃんが少し焦った表情を浮かべ俺の顔を、瞳を覗き込む…彼自身が自らの身体を『再設計』した姿、顔…確かに美しい、彼が最も美しいと称する女性、『モナ・リザ』モデルにしているらしいがただ姿形を変えただけでここまで魅力的な・・・ダメだ、それ以上踏み込んだら戻れなくなる(何がだ?)―――かなりの高レベルの美女だが何度でも記そう、彼は中身は男だ。
だが、今は彼に、ダ・ヴィンチちゃんに今は縋るしかない―――
しかし、物理的にもダ・ヴィンチちゃんに縋ってしまったの悪手だった…インドア派の割にスラリと伸びる青色のオーバーニーソックスに包まれた美脚と良い形の美尻を隠す赤いプリッツのミニスカートのコンボから発生する絶対領域の視覚的破壊力は全サーヴァント中でも上位に位置しているだろう…更にその上に鎮座する胸部装甲も美の観点的なバランスから観ても良い大きさであろう――――ダ・ヴィンチちゃん保有スキル『黄金律』(体)Bランクは伊達ではない―――俺はその下半身に縋り、抱き着いた。その…大変触り心地の良い、とても良いお尻です、ありがとうございます。
この場に女性陣が居たならば一部を除いて軽蔑の眼差しが俺に突き刺さって折檻なり足蹴の一つでも有りそうなものだが…そこは中身は男のダ・ヴィンチちゃん、ゾンビの如く腰周りに張り付いた俺を手早く剥がして、俺の身に起きた怪現象と迫る危機に耳を傾けてくれた。
ダ・ヴィンチちゃんとしては自分が開発した万能ドリンクの未知なる効果も気になるが、今は迫る『災害』であろうあの三人から攻撃対象認定を受ける前に逃げようとするダ・ヴィンチちゃん。
―――そんなーーーダ・ヴィンチちゃん見捨てないでー!!このままでは1,5章始める前に死んでしまう!!!
情けないかもしれないがあの三人が相手なのだ、藁にも縋る想いでダ・ヴィンチちゃんの脚に腕を絡めて助けを求める。
ダ・ヴィンチちゃんも今は衣服を乱して少々情けない姿のマスターだが、仮にも世界を救った大人物だ。組織的役職、彼のサーヴァントとしての立場から見捨てるわけにも行かず…ため息をつく。
「病気で弱ってるマスターの望みだ、仕方がない。私も腹を括ろう…少々時間が足りないがこの万能の天才、ダ・ヴィンチちゃんの実力を魅せてあげよう。まずは万全万能の策でも練りますか」
こうして風邪引きマスターと彼を守る所属サーヴァント対マスターを独占看病したい恋やら愛に飢えて狂ってるデンジャートリオとの戦いが始まろうとしていた。
次回はこの話の続きを投稿予定です。
全カルデアのマスターの方々はあのハロウィンで遭遇した三人にどのような感想を抱いただろうか・・・半分ギャグ回であったものの頼光、清姫、静謐ちゃんの三人の魅力と恐ろしさが際立ったと思います。最後マグマダイバーしてましたし…本当に何なんでしょうか?彼女たちは…。多分一度は彼女らの撃退方法を考えてみたことのあるだろうと思います。さて現状の戦力でマスターの貞操と健康を護れるのだろうか…次回お楽しみに。
ちなみに武蔵ガチャと限定闇鍋ガチャは無事爆死しました(血涙)
内容は
起源弾、金演出からの…問題児アストルフォ(新規)続いて金アサシンカードからのステンノ(二枚目)、葛木礼装、宝石剣…星5の礼装、ファースト・サンライズ、続いて射初の一矢、牛若…天の逆月と静謐、再びファースト・サンライズで呼符は使いきった…
次からの石では、百貌のハサン、静謐、天の逆月…
十連―――ローマ、金演出からのバーサーカー・ベオウルフ(新規)、パラケルスス、針金細工、ブーさん、バイク、新年リオ礼装、ブーさん、ダガー、投影魔術、
闇鍋十連では ロビン、タケシ、アトゴウラ、ガント、寺、パラケルスス、ガトウ、マニピュ、小太郎、そして最期は…2016の平穏…まさかの最後にロマンと再開した(泣)
金演出の裏切りはかなり辛いです。