強欲なエンジョイ勢のグランドオーダー 作:元ラヴァル流アラブリ
今回の内容を煮詰めようとしてなかなかいい落としどころができず…正直まだまだ力量不足でした。
前書きからアレですけど、色々チャレンジした内容なので読んでくれると嬉しいです(批評大歓迎)
前回の大まかなお話
風邪を引いた俺の事を聴きつけた
此処は人理継続保障機関 カルデアの居住区の廊下である。
その廊下の先に数多くのサーヴァント達と契約して幾多の特異点の激闘の果てに世界を救ったマスター・araburiの自室がある。其処へ向かう三つの影が足早に、滑るように、這い寄るように、歩を進める。
その三つの中で背丈やら胸部やらがたいへん立派な女鎧武者は暴走する母性愛の権化、自称・マスターの母、バーサーカー・源頼光、
背丈は一番小さいが心身ともに危ないポテンシャル(彼女の外見年齢であの胸囲は反則)を秘めた和服の少女は自称・ますたぁの愛妻(押し付け)、バーサーカー・清姫(ランサーにクラスチェンジ可)、
褐色の肌に均整の取れた身体を黒いボディースーツで強調した服装をする少女は前者二人に比べれば静かで控えめだがその心の中に沈む想いはかなり重く"触れたら危ない女性No,1〟アサシン・静謐のハサン―――以上三名が暗闘と話し合い(物理)の末に友情?を深めた現カルデア所属サーヴァント中マスターLOVE(暴走)勢もとい清・頼・静の愛(執着)の同盟である…この三人が揃った状態でマスターが絡むとカルデア在籍中の上級サーヴァントでも有無も言わず逃げ出す…。
その三名が自分の愛するマスターが病気に伏せている聴けば動かないはずがない。
各々見舞いの品を見繕って申し合わせたかの様にマスターの自室へ向う道中で合流する…既に群体の域に達しているのかもしれない(恐怖)
遠目にマスターの自室が見えるが何かがおかしい…特に普段の彼のマイルームの扉と一変していた。見る者には威圧感さえ与える重厚な鋼鉄の扉(便宜上は鋼鉄と記しているがその実、この扉の素材はそれ以上の硬度を有した現代でも未知の素材)
その扉に貼り付いたA4サイズの用紙に以下の事が書かれていた。
只今、面会謝絶中…ご要件は後日お願いします。 BYマスター・araburi,
この張り紙の内容を思案して彼女達は――――――
―――ゴホ、ゴホ…ほとほと思い知らされる、俺には岸波先輩みたいな『イケ魂力』が無いのだ、だからネロもタマモもアルテラも来てくれないし、今回のような事も起きる…俺にもっとイケ魂があれば皆と平和な関係が築けただろう…(若干ダミ声)―――
風邪で喉をヤられてレスラー・天〇みたいな声で咳とともに独り言を呟く青年こそ、第1部 完!!を果たしたマスター・araburiその人だが…別世界の主人公を先輩と呼ぶメタ発言が出来るくらいには平常運転のようだ。
―――ゴホ、ゴホ、しかしダ・ヴィンチちゃん、こんな作戦で、きよひー達帰ってくれるかな?―――
俺はダ・ヴィンチちゃんが扉を魔改造して作った『ダ・ヴィンチちゃん製超合金防御扉』をジト目で見ながら、部屋の隅でなにやら作業をしている美女サーヴァント、ダ・ヴィンチちゃん(元男性)問いてみるが…
「ん~~、かーなーりー厳しいかな?この扉だって元々は対魔神柱向けに開発したモノだけど―――」
作業の手止めて彼女は自分の取り付けた扉に目を向ける。
「所詮は突貫工事だし完全な防衛は期待はしない方が良い…癪だけどアノ三人なら容易に力技で突破してくるだろうさ…ただアノ張り紙を見て簡単に帰ってくれるなら御の字だがそれもかなりの低確率の我々にご都合の良い願望・・・ただの希望観測さ」
少し遠い目でやや諦めに似た口調で言葉が続いた。
「なにせアノ三人は君に向ける愛情…ここでは執着心と呼んでも良いだろうが、それがカルデアのサーヴァント中
ずば抜けてしまっている…だから決して止まらないだろう…結末にたどり着くまでは―――」
俺に同情の念を送っているのか目を閉じ、気の毒そうな表情を作るダ・ヴィンチちゃんは断言する―――この程度の障害は彼女らは乗り越えてやって来ると、俺の扉の前で彼女達が帰ってくれるという淡い願いは恐らく叶わないだろう…受け身の対策で彼女達を退けるのは困難…そして俺は――――――不安を拭い去りたい俺は改めてダ・ヴィンチちゃんに期待の眼差しを送るが当の本人はというと―――
「いや~、物好きなサーヴァントが数騎来てくれると踏んでいたのだが……防衛が得意なレオニダスやヘクトール、人海戦術もとい壁役を召喚できるダレイオスや風魔辺りを期待していたが誰一人呼び掛けに応じてくれないのは痛いな…」
あっけらかんと答える割には苦虫を潰した表情を作るダ・ヴィンチちゃん……
―――ダ・ヴィンチちゃん、いつかの贋作事件を忘れてのかな?あの時もダ・ヴィンチちゃんの呼び掛けに駆けつけてくれた英霊はほぼ皆無の総スカンだったの覚えてる?自分の人望が薄いの自覚してる?―――
俺自身、普段は口にしない辛辣な言葉を吐く…それだけ追い詰められているのだ。
「いやいや…その心配はない、私の策は108式まであるのだから…」
―――・・・ダ・ヴィンチちゃん、そんなネタに走らないで下さい…今その108の策の中で直ぐに使える打開策はない?…俺の希望としては彼女達をできる限り傷つけずに撤退させるか、何処かに隠れてやり過ごしてそのまま休養するくらいしか思いつかないんだけど…風邪であまり頭も回らないからほぼ丸投げになるんだけど…―――そんな注文にダ・ヴィンチちゃんも口を尖らせて考える。
「…どちらも難しいし面倒だね、大体なんであの三人のお見舞いを拒むのさ?確かに色々と拗らせて愛やら恋のやり取りというキャッチボールになぜか大回転魔球らやハイジャンプ魔球やら分身魔球やらを投げてくるだろうけど、彼女達の君に向ける想いに正直だ…まあ、いざとなれば、君の『令呪』を使ってもらうしかない―――」
―――・・・侍ジャイアンツとはマニアックなチョイスを……・・・本調子ではないにしても失念していた。
この右手の甲に刻まれた朱色の『令呪』を…―――聖杯戦争参加者の証であり、使役するサーヴァントの現界するための楔にして戒め、縛りでもある。自サーヴァントに対して使える三回だけの絶対命令権、それが『令呪』―――これはソレの亜種だ。この令呪は他所の聖杯戦争で刻まれる物とは違い空間跳躍などの魔法一歩手前の奇跡を起こすことはできない…自由度は狭い代わりに消滅しかかった自サーヴァントの霊基を瞬間修復し、戦線復帰させるなど強力なモノだ、しかも24時間で消費した令呪一画を自動で回復するというノーマルな聖杯戦争参加マスターから見たら少々反則級な特典だ…だが未だに自分のサーヴァントを縛る命令を出したことがない…曖昧な命令は効果が薄いらしいし、あまりそう言った命令はしたくないのだ、信頼とか俺の心の健康のために…少々カマトトすぎるかな―――
「ん~~、いいんじゃない?君は所構わず婦女子を喰い散らかすような獣ではない……少々ヘタれであるが、まあイイだろう」
―――俺に対するダ・ヴィンチちゃんの評価がなんとなーく分ったような…女の子一人に紳士に付き合いたいと思うくらいには自分はロマンチストだと自覚している、大体このカルデアで性欲のビーストにクラスチェンジしたら間違いなく惨事が……昼ドラよりもドロドロした展開しか想像できないし、むしろ俺が逆に彼女たちに食い尽くされない―――大変不味いイメージが浮かんだが振り払うように頭を振ると共に身体のバランスも崩れて…う、頭が―――
「おいおい、まだ前準備も終わっていない状況で倒れては困るぞ」
倒れそうになる俺を間髪で支えてくれるダ・ヴィンチちゃん…その大変近く、大変暖かく、大変柔らかいです。しかも熱のせいで普段よりも割増で美しく…そういえば生前の絶世の美少年、絶世の美青年(髭付き)であったらしいダ・ヴィンチちゃん(現在身体は女性)…あかん、このままでは精神的バイに目覚めてしまう―――いいや、意識した時点で俺は既にバイである可能性が・・・
―――ペチ、ペチ、ペチ―――頬に軽い衝撃が伝わり埋没しかかった思考が再び浮かび上がる。
「君、今マシュ命名の『レムレム』にでも入っていたのかい?あんまり無防備すぎるのも考えものだぞ…今の君の弱ってる姿を彼女たちに見られてみろ…保護欲やら独占欲を刺激させられて…彼女たちなりに抑えてきたタガが外れて―――」
―――コンコン―――っと控えめな音だが誰かが扉をノックする音が室内に響いた―――「ますたぁ、あなたの愛妻の清姫がお見舞いに来ました…中に入れて下さい」
その声を聞いた瞬間、俺とダ・ヴィンチちゃんは思わず息を止めた…きよひー来ちゃったよ、もう心と身体がガタガタ震えてきたよ、ガタガタガタキリバだよ!!!!分身もできない…どうするんだよダ・ヴィンチちゃん!!
「落ち着き給え、今は時間稼ぎだ!!居留守でもなんでも使って―――」
―――コンコンコン―――再び扉をノックする音が響いた―――「あなたの母、頼光が看病に来ました…扉を開けて下さい」
…―――っん!!…大丈夫だ、大丈夫だ…きよひーが居るのだから頼光ママもいるだろう…前振りがあったから心構えは出来て―――
―――コンコンコンコン―――間髪を入れず三度ノック音が室内を駆け巡った―――「マスター…静謐のハサんです・・・えっと、私と一緒に寝てもらえたらどんな風邪でも直ぐに良くなりますから・・・部屋に入れて下さい…」
―――静謐ちゃん…気持ちは嬉しいけど、風邪以外の原因で体調がより悪くなりそうだから―――
―――・・・あら、おかしいですね。室内から確かにますたぁの匂いがするのに…返事がないなんて…―――
あかん、扉越しなのに匂いを嗅ぎ取れるとか…きよひーの嗅覚が以前のハロウィンの時以上に進化している!!?
―――コン、コン、コン、コンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコンコン……―――
…絶えず続くノック音…凄い連打です、まるでノックで悪ふざけをする小学生か某新喜劇の劇中の小ネタのような親しみやすさ…だが扉の向こう側でそれをやっているのはラブ・クリーチャーズだ・・・親しみよりも怖さが先行してしまう。
「ここまでノックをし続けても返答が無いなんて・・・―――っ!!!まさか病状が返事を出来ない程に悪くなっているんじゃあ・・・」
「「・・・・」」
静謐ちゃんのマイナス思考な発言が他二名の後の行動を決定づけるものだった。
「「ますたぁ(マスター)!!」」
「清姫がすぐにお助けします!!」ボ、ヴォォウゥーーーーーーー!!
―――・・・清姫さん、カルデア施設内で火炎放射は厳禁でお願いします…ダ・ヴィンチちゃんあの扉って保つ?―――
カチャカチャカチャ―――「心配ないさ、対魔神柱を想定して開発した「ガン!!」・・・モノだから大丈夫さ」
―――パチ、バチバチバチバチ―――「清姫、離れていて下さい、この頼光が斬ります―――」
―――キィン―――ガン、ガン―――ガン!!ガン!!ガンガンガン!!ガンガンガンガンガン―――
―――・・・ライコウサン、オクナイデノ
恐怖で思考がイカれそうだ…―――ガィィィーーン!!!!―――・・・ダ・ヴィンチちゃん扉が凹んだんだけど…
―――ガチャガチャカチャカチャ―――「・・・・・」返事はなく作業に集中しているのか、黙殺された。
「はっーーー!!!」―――ベッコーーーン!!!!―――
―――――ッツ!!―――――
と扉が大きく凹んだ!!もうダメだ、情けないかもしれないが全身の毛穴が不快な感じに逆立って女みたいな悲鳴をあげてしまう…だって想像してみろよ、姿は美女美少女でもバーサーカー(狂化EX)がゴリラ以上の筋力で扉を連打以上の乱打でド突きまくてるんだ…俺のSAN値も急下落だよ!!
「・・・良し!!、出来た―――」
背後からいつの間にやら作業を再開していたダ・ヴィンチちゃんが満足気な一声…流石ダ・ヴィンチちゃん、こんな状況でも自分のペースを崩さず完成に漕ぎ着けるなんて、それでダ・ヴィンチちゃんどんな秘密兵器を作ったんだい?
「これぞダ・ヴィンチちゃん特製『サーヴァント・レーダー』ーー」
・・・幸いド〇えもんみたいにひみつ道具を呼ばないが、ダ・ヴィンチちゃんの右手に握られた物―――大部分が液晶画面のちょっと大きいスマートフォンみたいなそれが『サーヴァント・レーダー』らしいが・・・
―――ちょっ、ダ・ヴィンチちゃん何故今の段階でレーダーなんですか?!!!―――
予想外の作品に焦ってしまう俺にダ・ヴィンチちゃんは何かデカくて硬いモノを俺の頬に押し当てる―――
「うろたえるな、小僧」
―――お、OK、俺は至って冷静だ、ち、超COOLですよダ・ヴィンチちゃん(汗)―――
何処かの前教皇みたいに予備動作なく吹き飛ばしはしないがダ・ヴィンチちゃんの色々とぶっ飛んだ武装『全戦局対応型万能籠手』によるEX攻撃…『レオナルド・パンチ』の拳を俺の右頬に当たる…その鉄拳のヒンヤリとした冷たさが俺に落ち着きを取り戻させた………そんな物騒なモノを人間に向けてはいけません。
「よしよし、いい子だ、ではプランCのかい―――」―――ゴドォーーン!!―――
セリフを言い終える前に背後の扉からこれまでにない凄まじい轟音と共に衝撃波が走った。
目の前のダ・ヴィンチちゃんが慌てて俺を引き寄せようと手を伸ばした瞬間―――俺は意識を手放した―――
―――って夢を視た…いやー恐ろしい(棒読み)いくら俺が良い男だからってあの三人攻められたらひとたまりないぜ、え?なんでこんな事を話しているかだって?所謂夢オチですよ…あのダ・ヴィンチちゃん特製の『万能薬』で千里眼的なスキルを擬似獲得してあの三人のお見舞い進軍を知ることができたがそこでドキツい眠気に襲われて即ベットにinしてしまったのだ…そしてレムレムしながら思ったんだ・・・俺、ダ・ヴィンチちゃんの水着が視たいんだ(乱心)
そんな与太話の聞き手に回って時折相づちを打ちながら林檎の皮を剥くのに全神経を注いでるのは風邪から全快した俺の見舞いに来てくれた全カルデアのメイン盾ヒロインのマシュだ…ちなみにアノ三人は見舞いに来たが、その前に
しかしかなり長く休んでしまった…イベントやガチャ回さなきゃ(使命感)
良し!全力全快!明日からがんばろー(棒読み)
ってな具合で夢オチです・・・すまない。
当初の予定なら助っ人鯖を拉致ってソコから分岐点が発生する内容でしたが締めが今回以上に収まらないとして断念しました。
ちなみに拉致られる鯖はロビンはどの様に足掻いても固定です(顔の無い王が万能すぎる上にあの三人相手でもある程度通用するし・・・まじつえーですよ)
その後共にアステリオスに迷宮を展開してもらって引き篭るルート
扉を破壊される寸前で某工作員ヨロシク天井裏の通気口へ脱出し、スニークしながらロビン、黒ひげ、藤太の三騎を拉致ってカルデア施設外へとバカンス脱出するとんでもルート
以上二つを考えましたがあのラブ勢トリオが容易に突破、追跡するイメージしか沸かなかったので断念しました。
今回の話の裏タイトルはダ・ヴィンチちゃん、ヒロイン昇格イベント?みたいな設定が有りまして…マジでヒロインに格上げするに当たりまさかのダ・ヴィンチちゃんとの濡れ場未満のベットイベントを夢想しました(三月発売のサウンドトラックのダ・ヴィンチちゃんのイラストがエロ可愛かったので・・・あのお尻は良いものだ)
長く休んでしまったので今回は二連で投稿いますのでお楽しみに。