強欲なエンジョイ勢のグランドオーダー   作:元ラヴァル流アラブリ

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投稿が遅れてすまない。スランプじゃないんだ。
ただ俺が未熟だったから・・・・。
楽しんで読んでね。


この夢はいつ目覚めるのだろうか・・・

背中にわずかな寒気から徐々に意識が浮かび上がって行く。その寒気から覚醒しきっていない頭でただぼんやりと、昨日の自分を思い出し始めた。

俺はエクステラのアルテラメインストーリーをクリアした。その後にFGOのアプリを起動してフォウくんランニングが終わるまで瞼を閉じていた。瞬間、意識がブラックアウトしていつの間にやら眠りに落ちてしまっていたらしい。

自分が思っていたよりも疲れていたらしい、カルデアで待機中の英霊たちにも悪いと思いながらもまだまだ眠気を振り払えない中で二度寝をしたいという欲求をなかなか振り払えず、眠気眼を薄く開けて寝返りをした。

視界が背後側に移動した瞬間―――薄く開けた視界に黒く大きな()()かが写った。

―――惰眠に浸った緩みきった精神と身体が一瞬にして臨戦態勢に切り替わった。

サーヴァント達の助力を得ていたとしても幾多の魑魅魍魎の類が蔓延る特異点を駆け抜けた歴戦の魔術師である。

身構えてその()()かを注視してみたものの黒いモヤが掛かってまるで正体が掴めない、辛うじて人の形をしていて体操座りをしているシルエットくらいしか分からない。

時間にして数分か、数十分だろうか、もっと短くも感じたし、長く時間が経過したような気もする・・・警戒して観察していたものの、目の前の()()かはすぐに身動きを始める気配が無い。

警戒は解けないが、しかし自身の精神を落ち着かせる十分な間が取れた。冷静さを取り戻した頭と眼で自身の周囲を改めて視ることができた。

先ずは自分が横たわっていた場所―――たぶんベットだと思うが・・・眠り心地は悪くない、不思議と暖かな空気に包まれていると錯覚してしまうがそれよりも目に映る囲いのようなポールがかなり余分に立てられている。赤ちゃんベットではあるまいし、海外の昔ながらの屋根付き寝台だと思うことにした。

次に此処は一言で表すならば洞窟―――日本によく観られる狭くて薄暗く小寒い印象のモノではなく、海外に存在しているような冒険家が好みそうな明るく、それでいて閉鎖的な場所であるはずが広大さと遺跡的な冒険心をくすぐる神秘性を内包している空間―――を連想させられる。足元をよく視れば金色の硬貨も地面いっぱいに敷き詰められてどことなく古に栄えたの王の墓辺りならなかなかの豪勢なできだと思うのは庶民的な感想かもしれないがの自分の平凡な感性ではこの世界は『大き過ぎる』と表現するしかない。

しかしこの光景には視既感が生まれる―――リアルでは見たこともない―――旅番組か―――その他右から左へと記憶の中の答えを探してみるが、ここまで自問に没頭したが答えは出ない。

他に手がかりになる物はあの黒いモヤだ。動かないので警戒しながらも極力見ないようにしていたがいよいよ彼―――(いい加減()()かでは失礼かも知れないから)に聞いてみるしかないが・・・あの黒いモヤは狂ランスロットの纏う黒いモヤに似ている。狂ランスロットは自身の宝具―――『己が栄光の為でなく』―――を使うと自分に黒いモヤを纏わせることで自身の正体を隠す能力を持っている。

このことから彼も似たような宝具やスキルを保有していると視るべきだが―――その体操座りをした大きな彼が黒いフルプレートの鎧を着込んだランスロットに重ねて想像するとややシュールなギャグ空間が生まれてしまい思わず口元を歪めてしまうが耐えた―――笑わなかった俺は偉い。

気を取り直して次は彼の足元を見た俺の脳裏に言葉が浮かんだ―――ソレを知っている―――

このベットは『彼女』が人間には想像もつかない長い年月、身体を預けた寝台であると―――改めて此処を視ればあの石室マイルームの様に岩肌の洞窟、地面は金銀財宝で敷き詰められた世界にこの空間には異質な檻を改良した寝台―――この状態から推察すると自ずと答えが出る―――目の前の黒く大きな彼―――いや、彼女の正体は巨神アルテラさんであると答えに至るわけで―――心の内で歓喜のガッツポーズをした。今が旬のエクステラのニューヒロイン、アルテラさんの本体である巨神アルテラさんだーー!!

俺はいよいよ居ても立っても居られず、震える手で未だにモヤを纏った彼女の畳んだ足の爪先に触れた。

触れた途端、雲散霧消の如く黒いモヤは晴れ、そこに居る人物は黒い肌に身体所々に刻まれた紋様、として花嫁のような純白のベールを頭から纏いその奥から覗かせこちらを凝める金色の瞳と俺の視線は混じり合い・・・ん?金色?たしか彼女の瞳の色は赤色・・・

「ってダレイオスじゃねーか!!!!」

まさに上げて落とされる―――

現れたのはアケメネス朝ペルシャ最後の王にしてマケドニアの征服王イスカンダルの好敵手として知られるダレイオス三世その人であるが、普段の格好とは掛け離れた衣服を纏ったいた。

いつも漆黒ともいえる黒い肌に刺青のような白い模様が体中に描かれ、その上に己の武力、権力、財力を敵対者に魅せつける様に黄金の装飾品を身に付けた姿であるはずが今は―――アルテラ服装は露出度の高い下着に近い形の戦装束だ―――それを着ていた・・・・・・間違っても大男が着てはいけない。しなやかな女性の身体に着てもらうことが大正義であるはずの戦装束をはち切れんばかりの大胸筋が蹂躙し、更にその下にしなやかさを通り越した巌、そこいらのボディビルダーが裸足で逃げ出す程のゴツゴツの腹筋。白い花嫁のスカートを思わせられる腰の布に男のシンボルをがっつりカバーしつつ角度のきわどい魔改造ハイレグ。そこから伸びる足はもはや血管の浮き出た丸太のそれである。しかし驚くべきことはそれだけではない。ダレイオスは本来の3メートル前後である筈だが目の前にいるダレイオスはそれよりも遥かに大きい―――巨神アルテラの身長は16メートルくらいらしいがそれを上回る大きさであろうか。

呼称をつけるならば大巨人ダレイオス・ブライド―――元々巨人じみた背丈を持つ英霊が更なる巨大化を果たし、更に悪夢のような変貌を遂げてしまった。

あまりのショックに絶叫とともに自分を見失いかけていたが目の前の大巨人は動き始めたことで現実に引き戻された。大巨人ダレイオスは自分の名前を呼ばれるのを待っていたらしく、彼はその歯並びの良い金歯と目尻がつり上がったご機嫌の笑顔と共にゆっくりと己の両手をこちらに伸ばし―――俺はキャッチされてしまった。大巨人の手と指は想像以上にデカくて太い。こんなものに捕まったらもはや脱出不可能である。

―――アカン、アカンでぇ、この構図はどこかの世界の暴走上等凡庸人型決戦兵器がカ■ルくんをキャッチ&クラッシュする絵その物ですやん、オワタと絶望した俺は次は地獄に突き落とされた。キャッチされた俺はそのまま大巨人の口元まで近づき、食されると覚悟したその後―――箇条書きすると以下の試練が待っていた。

・顔面いっぱいに頬擦りされる(手加減はされている&剃り残しのヒゲが地味に痛く色々なものが削れた)

・最早谷間が出来てしまいそうな大胸筋クレバスへの抱擁―――あまりの逞しさに圧死してしまう寸前。

そして最大の試練はおっぱいスライダーならぬ、雄っぱいスライダーに容赦なく落とされた。75度の圧倒的な急勾配、既に滑るではなく転げ落ちる俺を待ち受けるのは岩肌の如く突き出した凶器である腹筋の山々。そこで全身くまなくボロボロになる程にローリング―――そして最後に俺の行き着く先には両太ももを合わせてしっかりセンターに固定された黒い巨塔―――しっかり布で包まれているソレは尚も凶悪であった。衣類で覆われる程度何の慰めにもならない強大すぎる男のシンボル黒いモノが眼前まで―――

 

 

「ッ、はっ、はっ、はっ、」乱れる呼吸と心臓の鼓動、全身から汗が噴き出す。上半身を起こして辺りを見回した。目に映るのは、いつもの自室であり身体を預けているのは愛用のベットである。

既に布団は全身の水分を吸って少し重くなり冷たかった、だが寒いわけではないのだが自分の意志とは関係なく歯がガチガチと音を鳴らす。

悪夢からの目覚めは決して清々しいものではないが、安堵くらいは許されるはず―――しかしヤツはそこにいた。あまりのことに息を止めて凝視してしまった。先の悪夢の権化に等しいヤツがココいる。悲鳴を上げることすら恐怖に固まってしまい出来ないのである。そしてヤツはその金色の眼をこちらに向けて、右拳を白いモノをなびかせながら俺に突き出した。それはあまりにも衝撃的であった。

 

 

清掃の行き届いた綺麗な廊下を一人の少女が歩いていた。

薄紫色のボブカットに眼鏡をかけた少女はもちろんみんなのカルデアのメイン盾ヒロイン、シールダーのデミ・サーヴァントのマシュ・キリエライトその人である。この日も彼女は友達の小動物、フォウさんと共に自身が契約を結んだマスターでもある先輩のためにどこからか調達してきた軽食とジュースを両手で抱えて彼の部屋へ向かっていた。

マスターの自室の扉をノックするが返事がない…

三回繰り返したが返答ないので失礼と分かりつつ扉を開けたが、ソコには大きな、大きな、黒い壁が―――一歩下がって改めて見れば壁は彼、ダレイオス三世であった。このカルデアに召喚された英霊の中でも最古参のサーヴァントでもある彼が何故マスターの自室で体操座りをしているのか。

訊ねて見るが返答を期待できない。

彼はクラス・バーサーカー、しかもクラススキルである狂化Bランク持ちのため会話は困難、意志疎通は辛うじて可能の理性しか残っていない。

しかし彼は無言のままマシュに右手に握ったとある紙を見せられた。何の変哲も無い一枚のA4用紙である。しかしソコに書かれていた内容に問題があった。

その題は―――アルテラピックアップ―――

この文字を目にした瞬間、マシュは召喚部屋へと走り出した。思えばここ数日アルテラお迎えしたいな、っと漏らしていた事を思い出しながら。

ダレイオスはこの後も体操座りのままマスターのただ静かに待っていた。

 

マシュは全速力はで目的地の召喚部屋へと向かっていた。既に並みのサーヴァントよりも速く、廊下ですれ違う顔見知りたちには何事かと驚かせてしまったが今は非常時で説明する時間すら惜しいのでそのまま走り続ける。

間に合うことを心で祈りながら、次のこの角を曲がればすぐに召喚部屋だっとトップスピードで角に突入した瞬間、緑色の人物にぶつかってしまい、お互いに尻餅をつく格好になってしまった。

緑色の彼―――緑茶ことアーチャーのサーヴァントのー騎、真名ロビン・フッド。

彼もダレイオスと同じくこのカルデアに召喚された最古参のサーヴァントでもある。

慌てる様子のマシュを落ち着かせ事情を聴いた彼は表情を固くしてあの部屋を指さしながら

「マスターならさっきブツブツつぶやきながら召喚部屋に入って行ったな」

その言葉を聞いた直ぐ様立ち上がり召喚部屋のに突撃するように入った、その先には…

床に散らばった十数枚の礼装カードやサーヴァントのクラスカード―――そのどれもが銀色であり―――その中心で彼、マスターであるaraburiが栽■マンの自爆に巻き込まれたヤ■チャみたいに倒れていた。

慌てて助け起こしたマシュの目に飛び込んだマスターは憔悴し切った顔していた。そんな顔をされたら、どうしてこんなことを・・・っとマシュは声を震わせて訊いた。

「・・・分かっていたんだ、今日のガチャでアルテラ引けないことは・・・分かっていたんだ―――」

焦点の合わない瞳をただ真っ直ぐに

「それでもなぜ俺がガチャを引こうとしたのか・・・ひょっとしたらアルテラが引けるかも知れないと思ったら・・・万が一にでも!彼女を引ける可能性があるのなら!このピックアップガチャを引かねえ訳にはいかねえだろう・・・!」

その言葉を訊いた瞬間、身体を支えていたマシュの腕から力が抜けて、落とされた。後頭部に鈍い衝撃が走る―――痛みで意識が暗転―――

流石のマシュも呆れたのか、普段の温和な表情が消えて

「―――――――――」

普段の声色よりも一段階低い言葉で辛辣な言葉を言葉を残して早足で召喚部屋を出て行ってしまった。

後に残るのは呆れた顔でとりあえず室内の片づけを始めたロビン・フッドと倒れたまま放置される哀れなマスターの男二人だけであった。

 

ガチャの悲惨な結果とマシュの残した言葉があまりにもショックなため自室にて引き篭り静養生活&惰眠をしていた所に彼女がやってきた。

「トナカイさんはやくおきてプレゼントくばろー」

眠りの中にいる意識をゆさゆさと身体を揺らして現実に引き寄せる天使がいた。

今回のクリスマスイベントから加入予定のカルデアの新たな天使、ジャンヌ・ダルク・オルタ・リリィ・サンタである。ここ毎日自室に、心配そうな面持ちで見舞いに来てくれる愛いやつよ。

しかし今日の彼女は少し様子が違った。

泣きそうな顔で舌足らずな言葉で「じかんがないよー」っと焦っていた。

流石に呑気に構えていた俺も全身の毛穴が開きそうな感覚に襲われて自問した、今日は何日だっと。既に今回のクリスマスイベント終了まで24時間を切ってしまったことに今気がついた・・・やべえー




さてリアルに時間がないため手短にしていきたいと思います。
前回投稿から一週間かけてしまいすいません。
ダレイオスくんを書いていたら表現に右往左往してしまいました。
だって初めてのレア鯖だもん愛着はあるもん。
細かいサーヴァント設定は次回のあとがきにもりもり書いちゃいますのでお楽しみに。
次回予告「強行軍」全て、振り切るぜ!!( ゚∀゚)o彡゜
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