魔法少女リリカルなのは 異能の武器を使う者(更新停止) 作:文房具
気が付くと真っ白い空間にいた。
「あれ? 俺、今、自転車に乗ってたのに………どうなってんだ?」
俺の名前は『桜田 悠斗』。
少し不運なことを除けばいたって普通の少年だ。
「あなたは、こちらのミスで死んでしまったんです」
後ろから声がしたので振り向くと、幼女がいた。
「えーっと、なんだって?」
俺は聞き返すと、幼女は顔を曇らせた。
「あなたは、こちらのミスで死んでしまったんです。本当に申し訳ありませんでした!! さらに言うと、あなたが小さいころから不運なのは、あなたが生まれたばかりのときに、こちらのミスで幸運値を大幅に減らしてしまったからなんです」
そうだったのか。
まあ、確かに小さい時から、物をなくすなんて日常茶判事で、少し大きくなってからは、なぜか他人のトラブルのよく巻き込まれてたけど。
「それでですね、これまでのお詫びも兼ねて、あなたをどこか違う世界に転生させようと思っているんですけど」
おー、テンプレだな~。
二次創作とかでよくあるよね、こういうの。
まさか、自分がその立場になるなんて思わなかったけど。
「同じ世界じゃ………」
「………すみません、それは出来ないんです」
俺は頭を抱えた。
「どこか違う世界って言ってもな………オススメの世界とかありますか?」
特に、希望がなかったので聞いてみる。
幼女はかわいらしい動作で、あごに指を添えて唸った。
「えーっとですね。比較的人気があるのは、『魔法少女リリカルなのは』というアニメの世界ですね」
………聞いてから気付いたけど、『比較的人気がある』ってことは、前にも転生させた人がいるってことかな?
まあ、それはどうでもいいとして、
「『魔法少女リリカルなのは』ねぇ………」
名前は聞いたことがある。
前、映画を見に行った時に、横にポスターが貼ってあったから。
でもストーリーは、全く知らないに等しい。
ま、いっか。
「じゃあ、そこにしてください」
みんなが選んでるってことは、面白い世界なんだろうし。
「あ、そういえば」
俺はこのテンプレ的な展開で、欠かすことのできない、もう一つのイベントを思い出したので口にする。
「能力とかって、貰えるんですか?」
俺はさっき言った通り、他人のトラブルのよく巻き込まれてたから、主人公が同じように他人のトラブルのよく巻き込まれるような、漫画や、アニメ、仮面ライダーなどはかなり好きだ。
そして、彼らのような能力があったらいいと思ったことは、1度や2度ではない。
出来ることなら使えるようになりたい。
「能力については、生前のあなたの行動パターンを見させていただいて、勝手ながらこちらで決めさせていただきました」
「そうなんですか」
へぇ~、珍しいな、このパターン。
普通は、転生者である俺たちが決めるものなんだけど。
「で、どんな能力なんですか?」
「それは向こうに着いてからのお楽しみです」
うわぁ~、気になるな。
「じゃあ、そろそろ行かせてもらえますか?」
「分かりました。向こうに着いてから、能力の説明は致しますので。では行きますよ」
幼女がそう言ったとたん、俺の意識がブラックアウトした。