魔法少女リリカルなのは 異能の武器を使う者(更新停止) 作:文房具
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翔SIDE
時空管理局ねぇ。
字面的に、ユーノが言っていた次元世界っていうのを管理している組織なんだろうな。
さてと、どうするべきだろう?
相手は、次元世界の警察のような組織。
とはいえ、この地球にはそんな組織は存在してないわけだし、知らぬ存ぜぬで押し通せば、多少の事は何とかなるか?
とはいえ、まだ敵か味方かわからないので、変身は解かない。
少し話をしてみて、それから決めたほうがいいな。
そう思って、今現れて、いまだなのはとフェイトの間にいる執務官さんに声をかけようとした。
しかし、それは出来なかった。
「フェイト、早く逃げるよ!」
アルフの声と、彼女が放った魔力弾に、阻まれたからだ。
ダメだアルフ!
これは相手に、攻撃の口実を与えるだけなんだ。
案の定、執務官も攻撃の準備をしているし。
狙いは、ジュエルシードのところに向かったフェイトだろう。
こうなったら、破れかぶれ、知らぬ存ぜぬで押し通すしかないな。
いきなり出てきて、2人の勝負の邪魔をしてくれたのも、正直頭にきてるし。
俺は、ファイズフォンをベルトから取り外し、“103”と入力して銃の形にする。
《SINGLE MODE》
アンテナの部分から赤い光線を発射して、執務官がフェイトに撃った魔力弾を撃ち落とす。
「アルフ! 今回はあきらめて早くフェイトを連れて帰れ!」
「クッ、礼は言わないよ!」
アルフは良くあるセリフを言い残して、撤退していった。
「なぜ邪魔した」
され、次の問題だ。
重要参考人である人物に逃げられてもこの冷静さ。
あきらかに実戦経験も豊富なこの執務官さんをどうするか。
俺の選択は、
「なぜ邪魔した? それはこっちのセリフですよ。突然現れて、わけのわからない肩書きを並べて、二人の勝負の邪魔をして、言う事がそれですか? だいたい僕は時空管理局なんて組織は、聞いたことがありません。さらに言えば、管理局っていうのは、簡単に女の子に武器を向ける組織なんですか!?」
逆ギレである。
ちなみに一人称が『僕』に代わっているのはわざとだ。
「彼女たちは、あそこにあるジュエルシードをこの場から奪おうとした………それに僕に攻撃した………これは公務執行妨害に当たる行為だ! 僕は当然の対処をしたまでだ! その言い方だと、君も僕に従うつもりはないんだな?」
執務官さんは最終忠告のように俺に語りかけてくる。
「あいにくと、あなたの事は信用できませんし、従う理由もありませんから」
「なら、強制的に連行する!」
魔力弾を準備しながら、俺にデバイスを向けてくる。
俺もフォンブラスターを構えて引き金を引く。
相手は魔力をチャージしているので、いつでも撃てる状態にあった俺が先手を取る。
シングルモードのフォンブラスターの威力は、だいたいなのはのディバインシューターの2倍程度。
もちろん軌道を曲げることはできないが、連射できるので、かなり使える武器だろう。
赤い閃光は相手に命中する直前で、プロテクションに阻まれる。
そして、すぐに4発の魔力弾で反撃してくる。
2発を撃ち落とし、残り転がって避けるが、転がった先に輪っかのようなものが現れて、動きがとめられる。
「喰らえ! ブレイズキャノン!」
砲撃が発射された。
身動きがとれない俺は、もちろんそれを喰らう。
やっぱり不利だな、空が飛べないっていうのは。
攻撃の手段が、フォンブラスターしかないんだもん。
こんなに戦い慣れしている相手に、このハンデはかなり痛いな。
だったら、こっちも空を飛ばせてもらおう。
ボックス型のツール、ファイズブラスターを作製。
ファイズフォンを、トランスホルダーにセット。
《AWAKENING》
“555”の変身コードを再入力。
その瞬間、俺は再び赤い光に包まれる。
フォトンブラッドが駆け巡り、全身が赤色に染まる。
背中にはフォトン・フィールド・フローターが装備される。
仮面ライダーファイズ・ブラスターフォームへの変身が完了する。
さあ、ここからが本番だ。
「色が変わったところでッ!!」
相手は新たに魔力弾を撃ってくるが、俺は特に何もしない。
そして、魔力弾は、俺に当たった瞬間に消滅する。
「なっ!!!」
TVでは登場回数が少なすぎて、あまり目立った活躍をしていないこのブラスターフォームだが、設定上では、全身の赤い部分は常に、ファイズエッジ・ミディアムモードと同等のエネルギーを放出している。
あの程度の魔力弾なら、何もしなくてもダメージ一つ負わない。
「これならどうだ! ブレイズキャノン!」
先ほどの砲撃を放ってくるが、俺は少し後ろに下がるだけで受けきる。
「どれ、今度は、こっちの番か?」
“5246”、ENTERをファイズブラスターに入力する。
《FAIZ BLASTER TAKE OFF》
電子音声と共に 背中のユニットが起動して、俺は相手に迫る。
相手は、慌ててプロテクションを張るが、そんなものは意味がない。
砲撃を相殺したという事は、拳の威力は砲撃と同等かそれ以上。
そんなプロテクションじゃ防ぎきれない。
予想した通り、俺のパンチは、プロテクションを一撃で破る。
そしてそのまま回し蹴りを繰り出すが、そこはさすがに執務官、すぐに距離を取る。
持ってきておいたファイズブラスターに“103”、ENTERを入力して、フォトンバスターモードに、ポンプアクション式のショットガンのような動作をして、銃口が相手をとらえる。
引き金を引くと、フォンブラスターとは比べ物にならない威力の光線が、拡散しながら発射される。
俺の記憶では、TVでは、このモードはそもそも使われるれることがなかったが、これは実は拡散フォトンブラッド砲、つまりショットガンなのだ。
体勢を立て直そうとしていた相手は、当然受けきれず、墜落する。
俺はそこに近づいていき、銃口を向ける。
これで、
「チェックメイトだ」
「クッ………」
執務官さんは一瞬反撃利用としたのか、体を動かしかけたが、すぐに動きを止める。
『そこまでよ』
「………!?」
いきなり空中に画面が浮き出て、緑髪の若い女性の顔がでてくる。
『初めまして、私は時空管理局リンディ・ハラオウン提督です。この度はうちのクロノが失礼しました』
提督、つまりお偉いさんか。
「何かご用でしょうか、提督さん」
「今回の件についてのお詫びと、私たちに対する誤解を解いておきたいので、気が進まないと思いますが、その子についていってくれませんか」
俺はちらりとユーノの方を見る。
ユーノは首を縦に振る。
従ったほうがいいってわけか。
「分かりました。あなた方に従います」
俺達はアースラとかいうところに転移した。