魔法少女リリカルなのは 異能の武器を使う者(更新停止)   作:文房具

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第4話 初戦闘

俺は家を出たが、すぐに立ち止まった。

 

なのはがどこに行ったのか、まるで分らないからだ。

 

いや、落ち着け。

 

あんな風に飛び出していったからには、何か理由があるはずなんだ。

 

仮定の話として、たとえば怖いもの――――幽霊とかお化け?―――を見たとしたら、なのはの性格上、おそらく外じゃなくて、士郎さんか桃子さんのところに行くだろう。

 

外に行く理由にはならない。

 

ってことは、ほかの何かだな。

 

最近、俺たちの周りで起きた変わったことと言えば、昼間のフェレットくらいだけど……

 

………行ってみるか、そのフェレットを預けた動物病院に。

 

急いで病院に向かうと、そこには、白い服を着て杖を持った女の子……つまるところ、なのはがいた。

 

それと、なんかもじゃもじゃした変な怪物も。

 

そしてその怪物が、なのはの頭上に飛び込んできてる。

 

「っち!! 創造開始( イメージ・オン)!! 『干将・莫耶』!!」

 

今の創造開始( イメージ・オン)は投影に例えると 投影開始( トレース・オン)のようなものだ。

 

まあ、俺の場合この言葉を言っても言わなくても関係ないんだけど。

 

要するに気分の問題だ。

 

武器の名前を言うのも上に同じ。

 

俺は飛び出して、持っていた干将・莫耶で化け物の事を十字に切り裂く。

 

「なのは、大丈夫か?」

 

「ユ、ユウ君?」

 

「まったく、とんだトラブルに首を突っ込んでくれちゃってさ。ま、とりあえず話はあの怪物を倒してから………」

 

「待ってください。それはダメなんです」

 

アレ? どこから声が?

 

もしかしたら、フェレットがしゃべったのか?

 

「あれはジュエルシードの魔力によってできた思念体です。いくら壊しても復活してしまいます」

 

本当にしゃべってるし。

 

あ、もしかして、原作が始まったのか?

 

魔法少女になら、こういったマスコット的なやつも出てきそうだし。

 

あ、また突っ込んできた。

 

けど、直線的過ぎていい的だ。

 

今度は脚みたいなものを切断する。

 

「じゃあ、倒す方法はないのか?」

 

訪ねると、

 

「あります」

 

あっさりと言ってくれるじゃないか。

 

「どうすればいいんだ?」

 

「彼女の持っている杖で封印をするんです。そうだ、あなたのそれは魔法ですか?」

 

それ? 

 

ああ、干将・莫耶か。

 

「うーん、どうなんだろうな。宝具っていうんだけど。魔法なのかな。とりあえず封印は出来ないぞ。そもそも、封印なんてどうやるんだ?」

 

「心の中に浮かんだ呪文で封印をするんです」

 

なんだそりゃ。

 

まあ、魔法少女っぽいっていえば、魔法少女っぽいけど。

 

「了解した。それじゃあ、なのは、封印しやすいように敵の動きを止めるから、からその隙に封印よろしく」

 

「わかったの」

 

俺は、干将・莫耶を破棄して、代わりに1本の日本刀を作る。

 

そして、解号を唱える。

 

「咆えろ『蛇尾丸』!!」

 

その言葉とともに、日本刀が刀身にいくつもの節を持ち、伸びて蛇のようにしなる蛇腹剣の形状に変化する。

 

「はあ!!」

 

その刀を振るう――――と、同時に節の部分から剣が伸び、さらには曲がって、怪物の手足を切り落とし、動きを止める。

 

「いまだ、なのは!!」

 

「う、うん、いくよ!! リリカルマジカル………ジュエルシード、封印!!」

 

なのはが、その呪文を唱えた瞬間、杖から桃色の帯が発射され、怪物を包み込んだ。

 

怪物が消えて、青い石が出てきた。

 

あれがジュエルシードってやつなのかな。

 

その青い石がなのはの持っている杖に吸い込まれる。

 

「お疲れ、なのは」

 

「あれ、終わった……の?」

 

「はい、あなた達のおかげです」

 

と、ここで気づいた。

 

パトカーの音が聞こえてくる。

 

俺たちの周りには、何が起こったんだという惨状が広がっている。

 

地面は陥没し、塀は壊れ、電線は引きちぎれている。

 

明らかに自然災害じゃない。

 

極めつけは、さっきの爆発音。

 

これは少し拙いかな?

 

「ユウ君、これってまずいんじゃ………」

 

「確かにそうだな。俺としても、この年で警察に目をつけられたくはないかな。よし、早いとこ逃げよう」

 

俺たちは急いでその場を後にする。

 

後に残ったのは、めちゃめちゃに破壊された道路だけだった。

 

 

 

 

あれから少したち、家に帰っている。

 

「すいません、ご迷惑をおかけして」

 

フェレットが口を開いた。

 

まぁ、迷惑……ではあったかな。

 

「うんうん、そんなk「まったくだよ」ユウ君!?」

 

やっぱりという感じでうつむいている。

 

だってそうだろ。

 

もし俺がいかなかったら、なのはは、大怪我をしていたかもしれないのだ。

 

あれ? そういえば。

 

「なのは、なんでこのフェレットが助けを求めてると思った?」

 

「えっと、今日見た夢の中とあの林の中で聞こえた声が同じだったの。それでその声と同じ声が部屋の中で聞こえてきて……それで……」

 

分かりにくいな。

 

まあ、簡単に言えば、

 

「要するに、夢と林の中と部屋の中で聞こえた声が一緒だったから、部屋を飛び出したってことだな?」

 

「うん、そうだよ」

 

林の中で声が聞こえた時にあのフェレットを見つけたから、部屋の中で聞こえた時もあのフェレットだと思った、ってとこか。

 

んで、問題は………

 

「なんでなのはに助けを求めたんだ?」

 

問題はそこだろう。

 

「あの………言い訳に聞こえるかもしれないんですが、別になのはさんに助けを求めた訳ではないんです。ただ、なのはさんの魔法の才能が大きかったみたいで……」

 

つまり、なのはを狙っていたわけではない、ってことか。

 

ここら辺にしておこうかな。

 

「まぁ、いいや、もう済んだことだし。俺の名前は櫻井 悠斗。そっちは? あ、ちなみに敬語禁止はやめてくれ」

 

「あ……僕の名前は、ユーノ・スクライアで……だよ。ユーノが名前」

 

「ユーノ君かぁ、私の名前は高町なのは、なのはだよ」

 

「うん、よろしくねなのは、悠斗」

 

これからどうなることやら。

 

ここまで考えたところであることを思い出す。

 

「そうだ、なのは」

 

「何?ユウ君」

 

「俺もだけどさ、こんな時間に家を出たから、多分帰ったら叱られるぞ」

 

「え………そんな………みんな気づいてたの?」

 

「気づかないわけないだろ、あんなには派手に家から出といて」

 

俺たち2人の足取りは重くなった。

 




宝具紹介コーナー

ここでは、その話に登場した宝具のことを作者の独断と偏見によりランク分けしたいと思います。


干将・莫耶
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:1~2
最大捕捉:2
陰陽二振りの短剣。
黒い方が陽剣・干将、白い方が陰剣・莫耶。
互いに引き合う性質を持つ夫婦剣で、二つ揃いで装備すると、対魔力、対物理が上昇する。
アーチャーが持っている贋作ではないため、真名解放は可能。
真名解放されると、怪異(つまりお化けや幽霊)に対し絶大な威力を発揮する。


蛇尾丸
ランク:D
種別:対人宝具
レンジ:1~40
最大捕捉:10
阿散井恋次の持つ斬魄刀。
始解と共に刀身にいくつもの節を持つ、蛇腹剣に変化する。
伸縮自在なので、直接的な遠距離攻撃も可能。
ただし、それで3回攻撃すると一度元に戻す必要がある。



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