魔法少女リリカルなのは 異能の武器を使う者(更新停止)   作:文房具

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第5話 一夜明けて

さて、いろいろあったあの夜も明けて、次の日の朝になった。

 

あの後家に帰った俺たちはもちろん士郎さんたちにこってりと叱られた。

 

予想外だったのは、ユーノを家においてもいいと言われたことだ。

 

外に出て深呼吸をしていると、なのはが起きてきた。

 

「おはよう、なのは」

 

「おはよう、ユウ君」

 

「ユーノは部屋か? 今後について色々と話しときたいんだけど」

 

「部屋にいるから、入ってもいいよ」

 

「おう」

 

なのはの部屋にはいると、机の近くのちっちゃいバスケットの中にタオルがひいてあって、そこにユーノが丸まっていた。

 

「おはよう、ユーノ」

 

「あ、おはよう悠斗。どうしたの?」

 

「いや、これからの事について、いろいろと話しておこうと思ってさ」

 

「でも、そろそろ学校に行く時間じゃないの?」

 

あ、忘れてたな。

 

別に行かなくてもいいんだけどな。

 

さすがに小学生レベルなら何とかなるし。

 

………そういえば二次創作にはよく、『前世で勉強したことがあるからテストで100点』とかっていうのがあるけど、ありえないだろアレ。

 

その人、どんだけ頭良かったんだよ。

 

「ん~、じゃあどうするかな」

 

俺は頭を抱える。

 

と、なると、話ができるのは放課後か。

 

「あ、そうだ。悠斗ちょっと………」

 

「どうしたユーノ?」

 

「………何か聞こえない?」

 

いきなり何言ってんだユーノは。

 

「なにも聞こえないぞ」

 

「う~ん、念話が通じないのか………」

 

念話?

 

「なんだよそれ」

 

俺はユーノに尋ねる。

 

「簡単に言えば魔法を使ったテレパシーみたいなものかな。なのはとはもう、これで会話できるようになったんだよ」

 

「なるほど、なのはが聞こえた声っていうのが、これか?」

 

「うん」

 

便利だな、魔法。

 

携帯とか、いらないじゃん。

 

あれ? ちょっと、待てよ………

 

「なあ、ユーノ、念話が聞こえなかったってことは、俺には念話は使えないのか?」

 

「念話だけじゃなくて、魔法全般がダメかも。念話は基礎中の基礎だから」

 

残念だけど、仕方ないか。

 

「んじゃあ、話すのは放課後だな」

 

「そうだね」

 

俺はそういって、部屋から出た。

 

 

 

 

 

学校に着くと、突然、待っていたかのように、アリサとすずかが近寄ってきた。

 

「なのは、悠斗、昨日の話聞いた?」

 

あれ? 少し心当たりがあるぞ。

 

「昨日?」

 

なのはは、分からなかったようで聞き返す。

 

「昨日行った病院で原因不明の爆発があったんだって。なにかの事故らしいんだけど………」

 

あ~、あれ、そういうことになったんだ。

 

原因不明、たしかに原因不明だよな。

 

「預けたフェレット、無事かなぁ」

 

アリサもすずかも心配そうな顔だな。

 

俺はもう笑いたくてしょうがないけど。

 

「あ、えっとね、そのことなんだけど………」

 

なのはが慌てて説明する。

 

「そうなんだ、無事でなのはの家にいるんだね」

 

「でもすごい偶然ね。逃げ出したあのこと出会うなんて」

 

「アハハハ」

 

なのはの作り笑いが新鮮で面白いな。

 

めったに作り笑いなんてしないし。

 

「それであの子、飼いフェレットじゃないみたいだから当分の間、家で飼うことになったの」

 

「そうなんだ」

 

「じゃあ名前つけてあげなくちゃ………もう決めてるの?」

 

そろそろ会話に入れて欲しい

 

「あぁ、ユーノっていうんだ」

 

「ユーノ?」

 

「そう、ユーノ」

 

「なんか変な名前じゃない?」

 

失礼だなアリサは。

 

たぶん、それなりの意味があってつけたんだぞ、ユーノの親は。

 

うん、たぶん、きっと、おそらくは。

 

 

 

 

 

………退屈だ。

 

俺の授業は最近は、睡魔との戦いになっている。

 

昨日闘った奴なんかよりも、よっぽど手ごわい相手だよ。

 

陥落寸前の俺の意識が、悪魔のささやきにより、眠ろうとするのを必死に抑えながら、俺は昨日聞いたユーノの話を反復する。

 

ジュエルシードは、人の願いをかなえる宝石で21個ある。

 

俺としては、ジュエルシードがここに来たのはユーノのせいじゃないと思うんだけど、真面目そうだし、自分のせいだと思っちゃってるんだろうな。

 

で、残りあと20個見つけなければならない。

 

ユーノは魔力が戻るまでいさせてもらえればいいって言ってるけど………なのははそれを拒否。

 

手伝うと言って引かなかったので、ユーノが折れた。

 

いざとなれば、俺はなのはを守る。

 

少しかっこつけで、慢心してるかもしれないけどな。

 

と、思いながらも、睡魔には勝てず、俺は夢の世界に落ちて行った。

 

 

 

 

 

放課後、今日はアリサとすずかは習い事で別に帰っている。

 

俺となのはは、適当なことを話している。

 

すると、突然なのはがピクンと反応した。

 

「どうしたんだ、なのは?」

 

なのはは俺の問いかけに答えない。

 

念話をしているのか?

 

【ユーノ君、今の………】

 

【新しいジュエルシードが発動している、すぐ近く】

 

【どうすれば………】

 

【すぐに向うから、なのはは悠斗と一緒に向かって、後で合流しよう】

 

【わかったの】

 

「ユウ君、ジュエルシードが発動したみたい」

 

「なに!! 分かった、すぐ向かおう」

 

俺たちは一緒に走り出した。

 

 

 

 

 

ユーノと合流して神社に行くと、目が4個ある怪物がいた。

 

いや、それだけじゃない。

 

この世界には絶対にいないはずの存在。

 

2体の『モールイマジン』がいた。

 




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