魔法少女リリカルなのは 異能の武器を使う者(更新停止)   作:文房具

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更新かなり遅くなりました。


第7話 乱れるものと甘い二人

さて、二個目のジュエルシードを封印して3日が経った。

 

あれっきり何か起こるわけでもなく、平和な日々が続いている。

 

何故イマジンが出たのかも全く分かっていない。

 

まあ、もともとモールイマジンは話が通じる奴やじゃないから、もし、次に話が通じるが

来たら、改めて聞こうと思っている。

 

答えてくれるかは別として。

 

今日、士郎さんたちはサッカーの試合。

 

なのは、アリサ、すずかはその応援に行っている。

 

本当は俺も行く予定だったが、今朝ドタキャンした。

 

理由は、これからに備えて少しでも訓練しておきたかったからだ。

 

この前はモールイマジン程度だからよかったものの、もっと強い奴らが出てきたら、

今の俺じゃ対処できない。

 

武器が強くても、使いこなせなきゃ意味がないという事だ。

 

そして今日は、射撃の訓練をしている。

 

練習方法は、アーチェリーの的のようなものを狙って撃つというシンプルなものだ。

 

この練習を始めてはや3ヶ月。

 

だいたい30mくらい離れたところにある的になら簡単に当たるようになった。

 

もっとも、これは止まっている物を狙っているため、実践で当たるかは保証できないけど。

 

「うーん、いい加減に動いてるものを狙う練習もしたほうがいいかなぁ。でもどうすれ

ばいいんだ? カンドロイドとかを使えばいいか?」

 

俺はとりあえず、タカカンを作って首をかしげる。

 

そんなことを考えていると、とつぜん眩暈に襲われ、そのまま気を失った。

 

 

 

 

気が付くと、前にも一度来た白い空間にいた。

 

「あれ? すんごいデジャブ」

 

「お久しぶりです、悠斗さん」

 

「あー………やっぱりあなたでしたか」

 

声のしたほうを見てみると、俺を転生させてくれた幼女がいた。

 

「どうしたんですか? もしかして、またここに来たってことは、俺はまた死んだんです

か?」

 

「え、あ、そうではなくてですね。先日モールイマジンが出現したことの説明とお詫びを

しようかと思いまして」

 

「説明は分かりますけどお詫び?」

 

説明はともかくなんでお詫びをしなくちゃいけないんだろう。

 

「はい。元々あの怪人たちは、あなたが転生することによってできてしまうズレを調整す

るために私たちが作ったものなんです。なので、時々ああいったイレギュラーが現れるこ

とがありますので。………本当は転生前に説明しておかなければいけなかったのですが………本当にすみませんでした」

 

「えーっと………そのイレギュラーは、仮面ライダーの怪人以外にもいるんですか? 虚、とか………」

 

「あ、それはいません。出てくるのは仮面ライダーの怪人だけです。ただし、その世界にあわせて、多少なりともパワーアップさせてありますので気をつけてください」

 

良かった、良かった。

 

流石に、十刃(エスバーダ)当たりが出てきたら、勝ち目がなさそうだしな。

 

と、いうか、BLEACHに出てくる敵キャラは、結構チートが多いよな。

 

「はぁ、わかりました」

 

俺はため息をつきながらも返事をする。

 

「はい、それじゃあ、意識を戻しますね」

 

その言葉とともに、転生された時と同じように俺の視界はブラックアウトした。

 

 

 

 

 

俺は再び、訓練をしていた森の中で目を覚ました。

 

と、そこで携帯が鳴っていることに気付く。

 

「ん? 誰だ………って、なのはか。もしもし、どうした?」

 

「出るの遅いよユウ君!! ジュエルシードが発動したの!!! だから早く来て!!」

 

電話口から、なのはの怒鳴り声が聞こえてくる。

 

「え、あ、ジュエルシードね。マジか、いったいどこで?」

 

「町!! とにかく町の方向に来て!!」

 

そのままなのはに通話切られてしまった。

 

ずいぶん焦ってたな。

 

よっぽどひどいことになっているのか。

 

だったら早くいかないと。

 

俺は、なのは言われた通りに町に向かって全力で走りだした。

 

 

 

 

 

「うーん………流石にこれは焦るよな」

 

予想していた通り………いや、予想していたよりも大変な事態になってるな、これは。

 

むちゃくちゃ大きい木が何本も生えていて、地面やビルに枝や根が張り、車を破壊している。

 

早くなのはと合流して対処しないと。

 

と、思っていると、空なら何かが降ってきた。

 

始めはビルが崩れて、瓦礫が降ってきたのかと思ったが、全く違う。

 

その物体は人型なのだ。

 

「なるほどね………次のイレギュラーはお前か『乱れ童子』」

 

そこにいたのは『仮面ライダー響鬼』に出てきた『乱れ童子』だった。

 

『乱れ童子』は通常の童子が突然変異したもので、唾を刃物にしたり、飛行能力があったり一線を画す能力を持ち、響鬼や威吹鬼を苦しめた強敵である。

 

「キェェェェェ………」

 

乱れ童子は、奇声を発しながら唾を吐きだし両手に武器を作る。

 

「ちぇ、やる気満々か。創造開始( イメージ・オン)。啼け、紅姫」

 

俺は紅姫を作り出し、素早く解号を唱える。

 

刀を構えると同時に乱れ童子は突撃して―――――って!!!

 

「速い!!!」

 

気付いた時には乱れ童子の刀が振るわれていた。

 

俺は何とか受け止めるが、乱れ童子の刀はもう1本ある。

 

「クソッ、血霞の盾!!!」

 

間一髪で血霞の盾を展開し、もう1本の刀を防ぐ。

 

「縛り紅姫」

 

剣先から黒紐の網を出して、乱れ童子を拘束した俺は、一回距離を取る。

 

ここまで強いなんて、甘く見てたな、相手を。

 

っていうか、モールイマジンから一気にレベルが上がりすぎだろ。

 

乱れ童子は、暴れて拘束を引きちぎろうとしている。

 

あんまり長くはもたないな、長引くと不利だ、それになのはのところにも早くいかないとだし。

 

だったら、今、俺がするべきなのは――――――

 

「剃刀紅姫!!!」

 

―――――渾身の一撃で、こいつをさっさと倒すことだ。

 

両手持ちにした紅姫を、思いっきり振り、赤い斬撃を飛ばす。

 

それは見事に乱れ童子に命中する。

 

胸元に大きな傷を負った乱れ童子は、そこから水のようなものを吹き出しながら爆発した。

 

「ふぅ。よかったな、これで倒れてくれて。さて、早くなのはのところに行かないと」

 

俺は再び走り出した。

 

 

 

 

「済まない、遅くなった!!」

 

「「ユウ君(悠斗)!!」

 

「とんでもないことになったな………」

 

俺は腕を組んで話しかける。

 

「……うん……私のせいで……」

 

私のせい? どういうことだ?

 

「私、見かけていたのに、あの子が持っていたのを」

 

なるほど、それを見間違いだと思って、そのままにしちゃったってことか。

 

「大丈夫だよ、なのは。人間、誰にだって間違いはある。今回は悪い偶然が重なってこんなことになっちゃったけど、だからこそ、今するべきことをしよう。というわけで、ユーノ、この場合どうやって封印すればいいんだ?」

 

「え、あ、これだけ大きければ、どこかに核があるはずなんだ。それを見つけて封印すれば………」

 

問題はどこに核があるか、か

 

しょうがない、面倒だけど地道に探すか。

 

「わかった。じゃあ、俺が探してくるから「ちょっと待って」なのは? どうしたんだ?」

 

「ユーノ君、何かそういうものを探す魔法ってないの?」

 

ああ、そっか、魔法で探せるのなら簡単だな。

 

「えっと、ワイドエリアサーチ………一応WASっていうのがあるけど」

 

「レイジングハートできる?」

 

〔Yes,my master〕

 

「じゃあ頑張ろうレイジングハート、リリカルマジカル、探して災厄の根元を!!!」

 

なのはは意識を集中させて探している。

 

 

 

 

 

1分ほどたち、

 

「見つけた!!」

 

「どこだ?」

 

「あそこの大きな木………ここから封印する」

 

本気………みたいだな。

 

「無茶だよなのは」

 

「まあ、落ち着いてユーノ、なのは………出来るんだな」

 

何時になく真剣ななのはをしっかりと見据える。

 

「………出来る」

 

「よし、もし何かあったら俺がどうにかする。だから、なのはは全力で封印してくれ」

 

「うん!! いくよレイジングハート!!」

 

〔shooting mode setup〕

 

杖が、変形する。

 

「いって、捕まえて!!」

 

ピンク色の粒子が杖に収束する。

 

そして次の瞬間、ものすごい光の奔流が発射される。

 

これ、当たったら大変なことになりそうだな。

 

「リリカルマジカル、ジュエルシードシリアルⅩ封印!!」

 

お、一気に木が消えた。

 

「いろんな人に迷惑かけちゃったね………」

 

確かに、俺たちは今回油断していたな、もっと気を引き締めないと。

 

「ま、さっきも言った通り、誰にだって間違いはあるから。気にするなとは言わないけど。次、こんなことにならないように頑張ろう」

 

「そうだよなのは、元気だして」

 

「ユウ君、ユーノ君………ありがと」

 

少しだけ笑って、なのはが答えた

 

「うん………じゃあ、帰ろうか」

 

そうして俺らは家に帰った。

 

俺は静かに、おのれの甘さを再確認しながら。

 




紅姫
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:1~65
最大捕捉:20
浦原喜助の持つ斬魄刀。
通常は喜助が持っている杖の形をしているが、始解することによって、刀に変化する。
『血』のようなものを使って様々な攻撃をすることができる。
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